カテゴリー「自然・科学」の867件の記事

2021.01.21

スメル山噴火

 

 年の富士山は雪が少ない。これは単純に雪が降っていないからであり、また、降っても量が少ないので、強い西風に吹かれてすぐに飛ばされてしまうからです。

 土日に本格的に降雪がありそうなので、来週はいつものような姿の富士山を拝むことができるかもしれません。

 世間では、富士山の山体が熱くなっていて雪が溶けてしまうのではないかと心配する人もいるようですが、山体の異常は特にありません(富士山在住の者が言うのですから本当です)。

 今から100年ほど前は、たしかに山頂の地温が結構高く、降る雪もすぐに消えてしまうようなこともあったそうです。実際に噴煙を上げていた奈良時代に至っては、万葉集に「燃ゆる火を雪もちけち降る雪を火もちけちつつ」とあるごとく、富士山を舞台に雪(水)と火の激しいせめぎ合いがありました。

 とは言え、富士山は活火山。いつ噴火してもおかしくないのは事実であり、だからこそ私もそのお膝元というか懐でラドン濃度を計測し、富士山のご機嫌をうかがっているのです。

 さてさて、私、いつかも書きましたが、「ニセ富士山」が怖くて仕方ないのです。そう、世界中にある富士山に似た成層火山を写真で見るだけで鳥肌が立ってしまうのです。それについては、10年も前にこちらに書きましたっけ。

Th_unknown_20210122174901 で、今回ニセ富士山が噴火したので、ますますゾッとしたのです。ジャワ富士とも言われるムラピ山もけっこうなニセ富士山ですが、こちらスメル山はもっと似せてきてますね(笑)。

 富士山も山頂噴火したら、こんな感じでしょうね。まあ、次は山頂ではないと思いますが。

 インドネシアあたりでは、ここのところ地震も噴火が相次いでいます。言うまでもなく、同じ環太平洋火山帯であり、それもほとんどお隣ですから、全く対岸の火事ではありませんね。

 ところで、スメル山という名前から、「スメラ」「シュメール」などを連想することもできますが、そこについて書き出すとまた長くなので、またいつか。

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2021.01.14

『芸術は宗教の母なり~耀盌に見る王仁三郎の世界~』 (出口飛鳥)

 

 口王仁三郎ネタが続きます。

 王仁三郎の残した「耀わん」の数々。その魅力と威力を、もしかすると世界で最も実感しているのが私かもしれません。

 また、私なりの解釈ですが「芸術は宗教の母」という王仁三郎の名言についても、ある程度理解しているつもりです。

 しかし、これはあくまでも「かも」「つもり」であって、まだまだ学び、気づくべきことはたくさんあります。無限でしょう。

 この出口飛鳥さんの講義を聴いて、ますますそんな気持ちになりました。それこそ、思い込みや勘違いもあります。日々更新されることこそが、生命ある芸術や宗教のあり方なのではないでしょうか。

 思い込みやドグマは過去へのこだわりでしかありません。それは「死」を意味します。未来から流れてくるメッセージを常に受け取ることが生きること。そのためには、自分を「うつわ(空輪)」にしておかねばなりません。過去の情報は水に流しましょう。

 それにしても、いいお話です。ぜひ一度、ゆったりと耀わんの世界に浸ってみてください。そして、亀岡のギャラリーおほもとへ足を運んでみてください(緊急事態宣言のため一時観覧停止になるようですが)。3月31日までです。

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2021.01.06

日本列島は今後どうなるのか?

 

 から109年前の今日、ウェゲナーが大陸移動説を発表しました。大地が動くなどということは、それまでの人間の頭では考えられないことでしたから、当然最初は受け入れられませんでした。

 しかし、ウェゲナーの死後、様々な証拠や大陸を動かす原動力の正体が明らかになり、大陸移動説は今や教科書に載る常識となったのです。

 その過程に松山基範の磁場反転説の存在があることは、日本人にとって誇りとすべきことですね。松山基範はお坊さんにして能楽師、そして、地球物理学者。昔の人はユニークでしたね。

 さて、そんな大陸移動説は、もちろん大昔の話ではありません。今もリアルタイムで移動中です。では、今後の日本列島はどうなっていくのか。そんな動画もありましたので、見てみましょう。

 

 

 あらら、また日本は大陸に吸収されてしまうのですね。案外近い将来、まずは朝鮮半島が我が領土になり(笑)、そして中国に併合される(涙)。そして、オーストラリアとも合体。

 なんだか、こういう地球的スケールで見ますと、領土問題とかどうでも良くなりますね。なんだかセコいことで争ってるなと。

 コロナでうんざりすることの多いこのところ、たまにはこういうスケールで自分たちを眺めてみるのもいいのではないでしょうか。

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2021.01.04

『ゴジラ』 本多猪四郎監督作品

Th_81bi3hduc8l_sx300_ 知のウイルスのおかげで、世の中が大変なことになっております。

 平和ボケした現代日本人にとっては、久しぶりの「モノ」体験です。もちろん10年前の大地震や大津波、そして原発事故もそういう体験ではありましたが、こうして外国から侵攻されるのは本当に久しぶりのことです。

 世の中では「鬼滅の刃」が大ヒットしていますね。あれも「モノ」と戦うお話です。そして「モノ(鬼)」の方にもいろいろ事情があって、そこへの共感も含めて、非常に日本的な、すなわち勧善懲悪では片付けられないモノガタリとなっています。

 そういうモノガタリで思い出されるのが「ゴジラ」です。それも初代。思うところあって、ウン十年ぶりに見直しみました。

 驚くべきは、この映画が戦後9年で製作されているということです。

 米ソ冷戦下の水爆実験がもたらしたゴジラの日本上陸。あっという間に東京は元の焼け野原に戻ってしまいます。

 唯一の被爆国、そして敗戦国、事実上のアメリカの属国としての日本において、このような寓話によって戦争批判、核兵器批判、大国批判、科学批判が行われたことに、今さらながら感銘を受けます。

 日本のモノガタリでは、善と悪、加害者と被害者、強者と弱者が判然としないことが多い。あえてそうしていることが多いわけですが、このゴジラもその点、非常に複雑な様相を呈していますね。

 それは先の大戦や、現在のコロナ騒動にも重ね合わせることが可能です。当事者にとっては明らかな「敵」であっても、歴史になるとそう単純な構造で説明つかなくなります。それが、のちの騒動を生む原因にもなるわけですが。

 そうした複雑な利害関係の中に、ヒューマニズムを織り込むところが、日本的モノガタリの良いところであり、また一方で、ある種の美徳主義や根性主義、犠牲賛美主義につながっていることも確かです。

 この「ゴジラ」にあっても、芹沢博士の決断はゴジラの運命とともに一つの哀話として私たちの心を打つものになっています。

 平和と戦争、科学と自然、経済と道徳…あらゆる矛盾が、個人の哀話に回収されてしまい、またそれを「散華の美学」のように受け止めてしまう日本人の心性は、それ自体実は非常な弱点でもあると感じます。

Th_250pxgojira_1954_japanese_poster その点、仲小路彰は、そうしたお涙頂戴的なものではなく、もっと未来的な明るい解決策を提示してくれています。

 水爆についても仲小路は、もちろんその破壊的、悪魔的な力を忌避しつつ、その反面にある「太陽のエネルギー」「融合のエネルギー」といったプラスの側面についても多く語ってくれています。

 芹沢博士の苦悩は、おそらくその当時の多くの科学者の苦悩そのものだったのでしょう。その時代に、仲小路が湯川秀樹をはじめとする多くの科学者に送ったメッセージは、きっと彼らを勇気づけたことでしょう。

 さて、映画「ゴジラ」 の話に戻りますが、あらゆる面で、その後のゴジラシリーズ(最近で言えばシン・ゴジラも含む)には到達しえない次元での名作ですね。

 私のように、少年時代単なる怪獣対決ものとして楽しんでいた世代が、こうして大人になってそのルーツをたどり、最も大切なことに気づかされるわけですから、もちろんその後のシリーズにも大きな価値はあると思いますが。

 やはり、何事も「初代」がすごいのですね。それはそうです。無から有を生んだのですから。

 本多猪四郎はもちろん、円谷英二、伊福部昭の仕事ぶりも素晴らしい。宝田明、平田昭彦、そして志村喬ら俳優陣の、内面を表現する演技も見ものです。

Amazon ゴジラ

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2020.12.27

『生き方は星空が教えてくれる』 木内鶴彦 (サンマーク文庫)

Th_51gmb48t47l_sx349_bo1204203200_ 日の「グレート・コンジャンクション」を園児たちに観せていた時に、ふと思い出したのが木内鶴彦さんのことでした。

 コメット・ハンターとして、臨死体験者として、自然環境活動家として有名な木内さんのこの本は、まさに「今」、皆さんに読んでいただきたいメッセージ満載です。

 宇宙的視点から鳥瞰した時に見える「未来の記憶」に関しても、私なんかよりずっと具体的に体験されている木内さんのお話は実に面白いし、納得がいく。

 少し前に私が苦言を呈した「進化論」についても、木内さんは明確に否定しています。適者生存、弱肉強食ではなく、あくまでも地球環境のバランスを守るために私たち生命は存在し、その姿を変えてきたのです。

 私の「モノ・コト論」に結びつく部分も多くありました。宇宙意識、膨大な意識というのは、ある意味人間にとっては「無意識」にあたりますから「モノ」ですね。逆に人間の意識は「コト」です。

 自他(他・自)不二、モノ・コト不二、宇宙・生命不二…全ての本質はそこにあります。

 そういう宇宙的視点から地球を眺めますと、新型コロナウイルスの意味や価値もはっきり分かるというものです。

 本来生命の頂点にあるべき、知性と創造性を持った人類が(カネに向かって)暴走しているため、バランスを取り戻すためにウイルスは登場しているのでしょう。

 たしかに良く言われるように、ウイルスは私たち宿主を全滅させようとするわけがありませんよね。私たちの行動と思考を制限するだけで、本来は共存していこうとしているはずです。ですから敵ではない。

 それにしても、木内さんの「臨死体験」は本当にすごいですね。時空を超えた旅は、それこそ出口王仁三郎の高熊山での霊的体験ととても似ています。木内さんは数時間だったのですが、王仁三郎は1週間ですからね。あの膨大な霊界物語にも書ききれず、耀わんにその情報を刻んだと言われています。

 仲小路彰も生きながらにして時空を超えて様々な事象を体験していたようです。核心部分では、木内さんも王仁三郎も仲小路も全く同じことを言っていますし、同じような未来を予測していますし、私たち人間に同じような課題を与えています。

 今までは、そうした宇宙的視点による地球観や人生観は「トンデモ」扱いされてきましたが、来年からは全く様相が変わるでしょうね。

 新しい時代の始まり、新しい人生の始まりに際して、皆さんもぜひこの本を読んでみてください。違和感なく共感するに違いありません。

 近いうちに木内さんにもお会いしたいと思います。未来の情報を共有できることを楽しみにしています。

 

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2020.12.25

通信改革は本当に成功するのか?

 

 末でちょっと忙しいものですから、動画の紹介で終わります。

 docomoのアハモが大きな話題となっていますが、とにかく日本の通信料の高さは異常です。通信貧乏になっている人、たくさんいるに違いありません。

 我が家もそうです。私と家内はauで、なんだかんだ二人で月に1万3千円以上かかっています。娘たちはmineoで二人で4千円弱。ADSL(!)やPocket WiFiも含めると2万5千円くらい通信費にかかっている。高いですねえ。

 仕事をしていると、やはりLINE電話などではなく、普通にケータイ番号で電話することになりますよね。それをかけ放題にすると、とんでもなく高くなります。

 また、私はデータ通信にはWiFiを使うようにしていますが、家内はよくわからずモバイル通信を使いまくり。当然高くつきます。

 今後、auがアハモに対抗できるプランを出さないかぎり、私はmineoに、家内はdocomoに移行していくことになりそうですね。

 この対談動画でも、日本の通信業界の異常性が存分語られています。特に酔っ払った夏野さんは面白いこと言ってますね(笑)。北朝鮮ねえ。なるほど。

 すっかりインフラとなった「通信」ですが、それこそ「セコい」商売はやめて、安価で安全に安定した供給ができるように(3安)企業努力をしてもらいたいですね。

 菅総理の掛け声でようやく動き出した「通信」業界。日本の国力向上の大切なファクターとなるでしょう。期待します。

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2020.12.22

『異界探訪 パワースポットの最深部に異界への扉があった』 町田宗鳳 (山と渓谷社)

Th_51x7aabw2yl_sx337_bo1204203200_ 近の出会いには全く無駄がありません。そして、全て完璧なタイミング。

 今日もそんな出会いがありました。いつかお会いしたいと思っていた町田宗鳳師とお話をする機会を得ました。

 大徳寺で20年修行したのち渡米、ハーバード大学で神学修士、ペンシルバニア大学で哲学博士となり、その後世界や日本の大学で教鞭をとるとともに、世界各地を旅し、命懸けのとんでもない経験を積み重ねてきた謎の(笑)僧侶です。

 いちおう比較宗教学がご専門で、現在も広島大学名誉教授なのですが、縁あって富士山麓に無宗派の「ありがとう寺」を建立し、それこそ謎のご活躍をされています。

 私の母校の特任教授でもあって、今日はその母校で行われた講演会に飛び入りで参加いたしました。ちょうど仕事で母校に行く用事がありましたのも有り難い偶然、いや必然でした。

 初対面ながら、勝手に私は共鳴する波動を感じまして、いろいろお話をさせていただきました。まだまだ入口の部分しかお話していないので、近く「ありがとう寺」に参拝させていただき、お酒など酌み交わしながらマニアック談義に花を咲かそうとお約束いたしました。

 今日の講演のテーマは「文明論としての『イワンの馬鹿』」。その内容は、まさに今の私の問題意識にぴったり。思いっきり背中を押していただきました。ありがとうございます。

 さてさて、町田先生は本当に多岐にわたるご著書を書かれているのですが、比較的最近出たこの「異界探訪」がまた、私の今の感性にぴったりの内容です。いわゆるスピ系のパワースポット本とは完全に一線を画しております。

 私は普通にこういう話をうんうんと聞ける(読める)のですが、一般の方はどうでしょうね。ご本人も書かれているように、フィクションとして読んだ方がすんなり入ってくるのではないでしょうか。

 そう、世の中のリアル、ノンフィクションが、実はフィクションなのですよ。昨日の冬至をもって、そういうフィクションの時代は終わり、今までフィクションとか、トンデモとか言われていた世界がリアル、ノンフィクションになっていく。間違いなくそうなります。

 そういう意味では、今日からは町田先生やワタクシの時代が始まるのです(笑)。いや、マジで。

 この本でも、異次元からのメッセージを受け取る話が中心になっていますし、それがちっぽけな人間の自我、意識を越えた「無意識」や「マナ」からの情報であることがはっきりと書かれています。つまり、私の言う「モノ」ですね(もちろん「モノ」と「マナ」は同源です)。

 かなりぶっ飛んだ人生を送られている町田先生ですが、そんな先生をびっくりさせるような情報を持って、なるべく早い時期に「ありがとう寺」にうかがおうと思っております。楽しみです。

 町田先生、ご縁を取り持ってくださった先生、そして異次元のネットワークに心より感謝します。ありがとうございます。

異界探訪

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2020.12.21

Kenko 天体望遠鏡 Sky Explore SE-AT90M

Th_61pdmtywc5l_ac_sl1200_ 日は幼稚園の年長さん親子を対象とした「グレート・コンジャンクション観望会」を行いました。

 大成功、大盛況でした。やっぱり星の世界はいいですねえ。

 今回使ったのはこの望遠鏡。今回のために買いました。

 セレストロンの28センチのシュミカセも持っているのですが、なにしろデカくて重い。持ち出すのがおっくうで、地下室に眠ったままになっています。そこで持ち出し用として、こいつを新規購入しました。

 昔から考えますと、こんなお値段でまあそこそこの天体望遠鏡が買えるようになったわけですから、夢のような話ですね。

 それもカタディオプトリックですよ。これはマクストフカセグレン。口径90mm。経緯台ですが、自動追尾装置がついています。

Th_img_7235 光学性能も想像よりずっと良かった。今日は気流も安定し、おかげで木星の縞はもちろん、土星のカッシーニの間隙もばっちり見えました。

 もちろんファインダーほかプラスチックの部品も多く、それなりの質感ですが、まあ軽さや安さのためにはしかたないでしょうね。とは言え、架台のできはなかなか良くて、鏡筒の短さ、軽さとも相まってなかなか安定しています。

 経緯台の電動での微動もスムーズで快適でした。

 これなら、車の助手席に乗せてでも、いろいろなところに持っていけますね。そしてさっと設置してさっと設定してさっと観測を始められる。

 一つ気になったのは、やはりこうしたカタディオプトリック式の望遠鏡は筒内気流の影響を受けやすいですね。結局今日の1時間半の観望会の中で最後まで安定しませんでした。

Th_img_7234 なお、左の写真はiPhoneを手持ちで接眼レンズに近づけた、なんちゃってコリメート法での撮影ですので、こんな感じになってしまいました。まあ、それでもこれだけ撮れるのですから、昔からすると考えられないお気楽さですね。

 こうして子どもたちと星を観るとですね、私の中二病の原点、宇宙人の原点である、天文少年時代を思い出しますね。そして、再び大きな夢が動き出すのを感じます。

 やっぱりたまには星空を眺めなければ。これからこの望遠鏡を抱えていろいろなところに行ってみたいと思います。

 【Amazon限定ブランド】Kenko 天体望遠鏡 Sky Explore SE-AT90M

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2020.12.18

『ゴーマニズム宣言SPECIAL コロナ論 2』 小林よしのり (SPA!コミックス)

Th_51bf5zwfokl 日発売。昨日紹介した小林よしのりさんのコロナ論第2弾。

 折しも、東京で800人を超える感染者が確認され、NHKのニュースでも「緊急事態宣言しかない」的な発言がありました。

 そして、この本でも前著でも高く評価していたスウェーデンの緩和政策について、なんと国王が「失敗」と批判。

コロナ対応「失敗」 スウェーデン国王、異例の政策批判

 実に良いタイミングです。

 昨日紹介した第1弾と同様、マスコミやエセ専門家を批判し、「科学的」に抑圧策やPCR検査、マスクへの批判を繰り返していますが、いまだにそうした意見は世間では少数派ですよね。

 著者は「本の力を信じる」と言いますが、はたしてどこまでこのコロナ論が一般的になるのでしょうか。

 私は昨日書いたように、小林よしのりさんは「コロナ論」を通して、日本文化論を語っていると思います。そちらの意味では、もしかすると歴史に残る名著となるかもしれません。

 実際、コロナ禍を乗り切ることも大切ですが、そこから私たちが何を学ぶか、何を変革する力を得るのか、そちらに意識を持っていくことも重要です。

 終わったあとで、「あれはピンチではなくチャンスだったのに」と後悔してもしかたありません。

 この本で批判されている、現代の「グローバリズム」。私は仲小路彰が構想した本当の「グローバリズム」を研究している者として、特にその部分についてしっかり考えていこうと思っています。

 ある意味、災害、戦争の真っ只中であるからこそ、こういう本を読んで、一瞬でも日本の、地球の外側から現状の自分と社会を見つめ直してみる必要はあるのでしょう。

 些末なことですが、第14章のタイトル「神が与え賜うし呼吸」は、どう考えても「賜いし」の間違いですね。編集、出版のプロの人たちがそういうことに気づかないということに、ちょっとした日本文化の危機を覚えました。

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2020.12.17

『ゴーマニズム宣言SPECIAL コロナ論』 小林よしのり (SPA!コミックス)

51syzdyuurl_sy346_ 日「2」が出るということで、遅ればせながら読んでみました。

 一昨日ご登場願った宮沢孝幸先生も高く評価している、小林よしのりさんの「コロナ論」。「コロナ恐るべからず」論の尖峰と言ってもいいでしょうか。過剰反応するな、科学的に正しい対処をせよ、インフォデミックを起こすな…。

 まったく恐ろしいモノで、私も半分はこのコロナ論に大賛成ですが、半分はやはり何かを恐れている。様々な情報が飛び交う現代だからこその「余計わからない」があって、なかなか自分が安定しない。

 つまり、モノ(未知の何か)に対して、コト(情報)が無力などころか、コトどうしが新たなモノを生み出してしまっている状況は、非常に興味深くもあります。

 日頃「モノ・コト論」を構築している私ですが、こうして自分の中のモノとコトのせめぎあいを観察することは稀です。モノノケの生命力…それは実は宇宙の誕生にも関係しますが…に改めて感動さえしているところです。

 さて、出版から4ヶ月が経った今、この本の内容はどのように評価すべきでしょうか。

 ある種の予言書として捉えるならば、やはり半分は当たり、半分ははずれたということになるのでしょうか。

 いや、この本の評価すべきところは、コロナ禍をしっかり日本文化論に落とし込んでいるところでしょう。その部分の内容に関しては揺らぎなく正しいと思います。

 もちろん小林よしのり流の物言い、表現方法に抵抗をおぼえる方もいらっしゃると思いますが、本人も言っているとおり、「愛国」の気持ちがあるからこそのそれらです。

 今までのゴーマニズム宣言もそうでしたが、決して左右の構図には収まりきらないんですね。愛は湧き上がるモノですから、思想というコトを凌駕していくのは当たり前です。

 新型コロナとのつきあいもそろそろ1年となろうとしています。モノがコトとなり、コトがモノとなる日々。そろそろその全体像を俯瞰しながら、自分と世界の本質を見極めてみてもいいのではないでしょうか。

 そのために、この本は大変良い参考書となるでしょう。明日出る「2」の内容も楽しみです。

ゴーマニズム宣言SPECIAL コロナ論

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