「みんな仲よく」の信念(サンリオ辻名誉会長)
サンリオ名誉会長辻信太郎さんのロング・インタビューが素晴らしかった。
「戦争だから仕方ない」みんなそう思っていた──サンリオ辻名誉会長が語る軍国主義教育の恐ろしさと、「みんな仲よく」の信念 #戦争の記憶
サンリオは「山梨王」という都市伝説が生まれることからもわかるとおり、山梨が誇る世界企業となったサンリオ。
サンリオの前身である「山梨シルクセンター」と仲小路彰の関係についてはこちらに書きました。
今、私も全く想定外のところでシルクと関わることになっており、まったく不思議な運命を感じずにはいられません。
私も辻さんと同じく、「みんな仲よく」「世界平和」を目指してのシルク活動です。
シルク産業からキャラクター産業へと転身したのは、まさに時代の変化を先読みした辻さんの先見の明でした。
明治時代以降の絹織物産業は、結果として多くの武器を生むこととなり、あの戦争を遂行させる原動力となりました。また、一方で、機械化から取り残された地方の絹織物従事者から仕事を奪い、結果として天理や大本のような新宗教を生むに至りました。
その点、戦後の絹織物産業は一気に衰退しましたが、一方でそれは新たな産業を生み、そのうちの一つがアニメやマンガなどに象徴されるキャラクター産業です。
キャラクターという物語の力は、まさに象徴の力であり、それは象徴的であるからこそ、物質的な奪い合いがなく、結果として平和を招来するものです。
そして、今、私が手掛けている「シルク絃」の開発は、音という象徴の世界を使って世界を変えようというものです。まさに「みんな仲よく」の調和の世界を作りたいのです。
辻さんのような成功が待っているのか、それとも失敗に終わるのか。今年はその大切な年になりそうです。山梨の偉大なる先人に学びながら、負けないように信念を持って頑張りたいですね。
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