カテゴリー「もの」の603件の記事

2024.06.24

クリエイターとその愉快な仲間たち 大平貴之

 日はまずは幼稚園勤務。プラネタリウムの授業です。

 ウチの幼稚園はプラネタリウム室があります。ドームがあるのです。かつては大型のピンホール式の機械が入っていましたが、今は自費で買ったホームスターが設置されています。

 かつての機械は150万円くらいしたと記憶していますが、ホームスターは1万円少しで、それでいて数百倍の星の数を投影することができます。

 たった一人でプラネタリウムの世界に革命を起こしたプラネタリウムクリエイター大平貴之さん。大平さんはまさに少年時代の夢を実現した人。

 「見えない星」まで映し出すことによって、よりリアルな星空を再現すくことに成功した彼の発想は、本当にいろいろな分野に応用できると思います。

 そんな大平さんが茂木健一郎さんと対談した動画が面白いので紹介します。大平さんのキャラクターが最高ですね。在野の天才。

 一見役に立たないようなモノこそが、実は私たちの人生を支えていたりするものです。子供たちが、彼のような発明家、エンジニアに憧れて、夢を実現していってほしいものです。

 ウチの幼稚園でも一度、メガスターで星空を投影してみたいなあ。

 

 

 

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2024.06.13

ヴィオロンチェロ・ピッコロ

Img_6238 日は浜松でセミナー。楽器博物館の上の会議室が会場でした。

 お昼休みに博物館に久しぶりに行ってきましたよ。ちょうどチェンバロのギャラリー・トークがありました。演奏をまじえてわかりやすく説明してくれました。

 それにしてもレクチャーに使われたイギリスの楽器、変な楽器だったな。1791年製ということですから、ある意味モダン楽器だ。

 さて、今回のお目当ては「ヴィオロンチェロ・ピッコロ」でした。

 そう、最近ヴィオロンチェロ・ダ・スパッラを演奏することが多く、先日も、バッハが「ヴィオロンチェロ・ピッコロ」を指定した曲を演奏させていただきましたっけ。

 チェロ・ピッコロとスパッラ、そしてヴィオラ・ポンポーザの関係は正直謎です。もしかすると全部同じ楽器かもしれない。ハンド・バスっていうのもあるしなあ。

 まあとにかく、当時、特にチェロは定型化していなかったので、いろいろな可能性があって一つの答えを求めること自体間違っているのかもしれません。

Img_6241 で、浜松市楽器博物館が所蔵する「ヴィオロンチェロ・ピッコロ」がこれ。ヴェネツィアのマッテオ・ゴフリラー製作。1720年くらい。

 ゴフリラーはチェロの名工の一人ですね。カザルスやヨーヨー・マも彼の楽器を使っていました。そんな彼が5弦のピッコロを作っているんですね。それが浜松にある。

Img_62421_20240615095601 大きさ的にはスパッラと同じくらいでしょうか。見た感じでは肩に乗せて弾けそうでした。足で挟むには小さいし、膝の上に置くには大きいかな。

 ストラップを使うのは私からすると邪道なので、やはり肩に乗せて弾きたいところです。一度弾いてみたいですね。どんな音がするのでしょうか。 

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2024.06.12

スズキ歴史館

Img_6190 日はとうとう浜松の「スズキ歴史館」に行ってきました。もうずっとずっと行きたかったのに、なかなか機会がなかったのです。

 そして今日、浜松で時間がありましたので、ゆ〜っくり見学してきましたよ。いやあ、面白かったなあ。楽しかったなあ。萌え萌えでした。

 まず2階は今の車作りの現場の紹介から。もうすでにワクワクです。FANUCのロボットも活躍しておりました。

 さらに世界の工場の紹介から、遠州が生んだ歴史的発明家・技術者たちの紹介へ。遠州すごいな。

 そして3階。ここがスズキマニアにはたまらない。

 まず、ワタクシ的にはスズキのルーツである「鈴木式織機」が萌え萌え。鈴木道雄の杼箱上下器、なかなかすごいメカニズムですね。

Img_6192 そしてスズライトやコレダはもう鼻血もの。たくさん写真鶏ましたがキリがないので、あえてのフロンテ800だけ載せます。FF2サイクル3気筒。曲面ガラスのデザインが現代的。もっと売れてほしかったなあ。というか、今このデザインで出してほしい!

 その他、私の青春を飾った名車たち、フロンテSSや初代アルトやジムニー、カルタスからX90まで、まあ懐かしいことこの上ない。いい車が多かったなあ。

Img_6198 あっそうそう、二輪のこと忘れてた。やはりこれでしょう。幻のRE-5。母の友人が設計したんですよ、このロータリーエンジンバイク。茶筒と言われたメーター部分、初めてちゃんと見ました。カッコいい!

 スズキは個性が立っていていいですね。デザインだけでなく、メカに関してもそうです。

Img_6200 また、初代アルトのような画期的なコンセプトも良い。時々迷車があるのも良い(笑)。

 大きな中小企業であり続けてほしいですね。私は一生スズキに乗り続けますよ。

 スズキ歴史館、これはまた行かねば。何度行っても楽しいことでしょう!いつか本社の見学もしたいなあ。

 スズキ歴史館公式

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2024.06.10

キヤE195系(ロングレール運搬用)

Img_6103 日、大月駅でキヤE195系に出会いました。突然の通過だったので、写真はこの一枚だけ。知ってたら動画で撮ったのになあ。

 これはロングレール運搬用ですね。空走でしたから、どこかにレールを降ろしてきたのでしょう。150メートルのロングレール、カーブの多い中央本線でどんなふうに運ぶのか、ちょっと不思議な感じさえします。

 このキヤ195系、JR東海が開発したキヤ97系を、JR東日本用に寒冷地仕様などを施して開発された気動車です。

 前部の折りたたみ式のエプロンがかっこいいですよね。これが伸びてレールを降ろしていくわけです。

 なかなか日常では出会いことがないので、ドクターイエローなどとともに「幸せを運ぶ」車両とされています。なにかいいことあるかな?

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2024.05.30

「こだま」は最速?

B253698829a2b768539d6725bcfa6874ece2ff50 の日は次女と東京から静岡へ。いつもの「こだまグリーン車」を堪能しました(笑)。

 特に今回は速度を表示するアプリを見ながらの旅。ウワサに聞いていた「最高速度」を確認しました。

 つまり、東海道新幹線において最も速いのは「こだま」だということ。

 かつては「のぞみ」と「ひかり」の最高速度は275km/hけれども、「こだま」は10キロ速い285km/hでした。のぞみやひかりの間を縫って走るこだまは、それらに追いつかれないためにちょっと速く走るのだと。

 実際には2024年現在、のぞみもひかりも最高速285km/hなのですが、間を縫って走るのは今も同じ。時々時間調整のために285km/hを超えることもあるとの噂があります。

 で、結論から言いますと、今回の東京〜静岡間では、やはり最高速度は285km/hでした。

 しかし、加速という意味ではいちいち各駅に止まる「こだま」は圧倒的にその機会が多い。ですからあのN700S系の力強い加速感を味わえるのは「こだま」が一番というわけです。

 間を縫い、各駅停車というハンディの中、一生懸命「逃げる」こだまくんは、私にとってはなんとも愛おしい存在です(笑)。

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2024.04.06

『新プロジェクトX 東京スカイツリー 天空の大工事 ~世界一の電波塔に挑む~』

S01001_s 京スカイツリーの見えるところで、この番組を観ました。

 名番組がこのタイミングで復活ですか。

 旧シリーズ、私も大好きでしたし、ずいぶん教材としても利用させていただきました。

 それが、最近の風潮からか、あれこそ「ブラック」「ハラスメント」の昭和的精神論であるかのように非難されるようになりました。

 NHKもああいう番組はもう作れないなと思っていたら、なんとなんと、ほとんど旧シリーズのフォーマットそのままで復活!

 当然この第1回も批判の対象になるでしょうね。感動ボルノとか。男尊女卑だとか。しかし、やはりあえてこういう時代だからこそ、昭和的な、いや古典的なアンチテーゼをぶっ放したNHKさんには、それこそ感動いたしました。

 なんだかんだ言っても、あれだけの構造物を地上に建てるのはとんでもない難事業。そこに精神論や根性論、そしてキーワードにもなった「花見」「飲み会」が必要だったことも事実なのです。

 それを全てブラックとかハラスメントとか言って否定するのは、事実を直視しない卑怯な態度だと私は思います。

 学校で働いていることもあって、たしかに必要以上のブラックや根性は排除したいと思ってきましたが、必要な部分も正直あるんですよね。というか、生徒をはじめ、私含めて未熟な大人もみな、それを求めているところがある。

 つまり、ブッダにはなれないのです。だから難行苦行も必要。だいいちブッダ自身も悟りの過程として難行苦行を選択しましたし。

 苦労自慢は犬も食いませんが、しかし、苦労から生まれた誇りは、万人の栄養になります。少なくとも短期的なサプリにはなりえますね(笑)。

 はたして、NHKはどこまで「不適切にもほどある」番組を作り続けることができるのか。これからも注目です。

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2024.03.21

カウンタックとワゴンR

441110 チの長女は3代目ワゴンRに乗っております。そろそろ20年選手になって外装はいかれてきていますが、エンジンほか動力系は元気です。

 昨年発売以来30年で国内販売数500万台を超えた、世界的な名車ワゴンR。そんなワゴンRを愛し、普段使いしていたある有名な方が亡くなりました。

 ランボルギーニ・カウンタックのデザインなどを手掛けたマルチェロ・ガンディーニさんです。

 ランボルギーニ・カウンタックと言えば、私も少年のご多分に漏れず憧れたスーパーカー。その流麗かつ力強いデザインは、今でも新鮮に感じられますね。

1920pxmaruti_suzuki__wagonr_lxi_front そんな彼が「最も優れたデザインだ」と語っていたのが、日本の軽自動車、ワゴンRだったのです。彼が愛用していたのはおそらく2代目の欧州仕様。

 どこへ行くにもワゴンRだったといいます。ある意味、カウンタックとは対照的な、トールデザインのワゴンR。たしかに、日常使いにミウラとかカウンタックは不便そうですね(笑)。

 彼の言う「最高のデザイン」とは、言うまでもなく外見だけではなく、走り、使い勝手、経済性なども含めた総合的なバランスのことでしょう。

 日本人にとってはとても嬉しい評価ですね。スズキ乗りの私としても誇らしいことです。

 最近、電気自動車の怪しさが暴露されつつあります。スズキが代表する日本のコンパクトカーが、これからの世界の標準になっていくのかもしれません。スズキのマイルド・ハイブリッドは非常に優れたシステムだと思いますよ。

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2024.03.18

ローランド 『バイノーラル マイクロホン イヤホン CS-10EM』

51iyprtnl_ac_sl1050_ 日の記事の続きです。昨日最後の方に「旅のお供にします。イヤフォン型バイノーラルマイクと一緒に」と書きましたが、そのバイノーラルマイクがこちらです。

 小学生の頃から、3D写真とバイノーラル録音に凝っていたワタクシ。今はやりの「イマーシブ」のはしりでしょうか(笑)。

 あっそうそう、久しぶりに思い出した。逆3Dもあった。めちゃ昔の記事ですが、これぜひ読んで(見て)ください。

独眼流立体視の術

 これってあんまり世の中で言及されませんが、私はしょっちゅうやってますよ。美術館とか映画館で。超リアルになります。

 で、バイノーラル録音ですが、つまり人間の耳のところにマイクをつけて、リアルな音空間を再現しようとするものです。

 かつては、ダミーヘッドマイクで録音するのが定番で、実際私も中学生の時、自作でダミーヘッドマイクを作って遊びました。

 もひとつついでに言うと、バイノーラル録音はヘッドホンで再生しないとその臨場感は得られなかったのですが、私は2chのスピーカーでいかに臨場感を得るかの試行錯誤に没頭しておりました。スピーカーの自作はもちろん、なんだかいろいろことを試していたと記憶しております。

 テクニクスのアンビエント・エフェクターみたいなのも持ってましたね。効果はイマイチでしたが。テクニクスは昔から「アンビエント」指向が強く、今でもそれを売りにしている製品を作っていますね。

 さて、この時代になって、バイノーラルマイクもこのローランドの製品のように、本当に廉価で手に入れることができるようになりました。

 さっそく昨日のレコーダーで録音してみましたが、まあまあリアルな音場が再現されていました。なにしろ、そのままイヤフォンとして再生できるのは便利ですね。

 通常のイヤフォンのように耳に装着しながら録音ができるので、たとえば街の中とか、電車の中とかでも気軽に録音できますね。レコーダーもポケットに入りますし。盗撮ならぬ盗録なのかもしれませんが…。

 付属の風防のスポンジは外れやすいので、私は両面テープを使って固定してしまいました。ちょっと変なイヤフォンだと思われているかもしれません。

Amazon バイノーラル マイクロホン イヤホン CS-10EM(ローランド)

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2024.03.17

32bitフロートハンディレコーダー H1essential(ZOOM)

Hero_1_qyzm5ohpng768x0_q60_focal_area825 ごい時代になりましたね。昨日の練習で初めて使ってみましたが、まあお手軽だし音質はいいし、今までのレコーダーとは一線を画していますね。

 32bitフロート録音。ほとんど地球上の全ての音を歪みなしに録音できるとんでもないダイナミックレンジを可能にしました。

 よって録音レベルの調整は不要。ただ録音ボタンを押せば良い。

 こんなことが可能になるなんて夢にも思いませんでした。小学生の頃から、ちょっとした録音マニアだった私。

 最近また、録画よりも録音、YouTubeよりもポッドキャストに興味が出てきたところで、この製品が出たものですから、すぐに飛びつきました。

 それも1万円ちょいのお値段。ありえません!ZOOMさん、ありがとう。

 PC、スマホ、カメラなどとの接続、プリレコーディング、乾電池駆動など、ワタクシ的には文句のつけようがありません。電池の持ちも良く、たとえば昨日のような長時間の練習も録りっぱなしにしておけばよい。

 そして小さくて軽い。ポケットや楽器ケースにひょいと入れておけます。見た目の安っぽさと中身の高性能さのギャップが案外萌えですし(笑)。

 これはこれから重宝しそうです。旅のお供にします。イヤフォン型バイノーラルマイクと一緒に。

 (大人気で入手が困難な状況です)

 公式HP

Amazon ZOOM ズーム 32bitフロートハンディレコーダーH1essential 2024年発売 H1e



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2024.03.10

特急「かいじ」

1304689 日は11日間にわたるツアーの千秋楽。東京の御徒町にてたくさんの方々と交流いたしました。皆さんの熱量も素晴らしかった。涙を流される方もいらっしゃって、私も思わず感極まったシーンがいくつか。感謝です。

 懇親会でおいしい日本酒をたらふくいただき、東京駅へ移動。21時45分発の「かいじ57号」で大月へ。久しぶりの山梨です。

 八王子まで参加者の方とご一緒いたしました。いろいろマニアックな話で盛り上がっておりましたから、あっという間に八王子に到着。そして、列車は闇夜の世界に入っていきます。まさに生黄泉の国に進入していく感覚。

 そう、あの中央線の、高尾以西の侘しさはある意味都市伝説となっているほど。仕事で疲れて寝過ごし、気づくとそこは地獄…いやいや黄泉の国。

 普通列車の終着駅大月にはかつては宿泊施設もなく、また夜中までやっている飲食店などもなく、とにかく途方に暮れるという話はある意味有名でした。

 今では大月駅裏に東横インができたので、そのような恐怖を味わうことはなくなったのですが、たしかに東京都民からすると、ほんの隣にこういう異世界があるというのはある種恐怖であり、またなんとも魅惑的でもあることでしょう。

 さて、かつてはケチって普通列車で東京から大月まで帰ることが多かったのですが、最近は体力的なこともあって、けっこう特急を使う機会が増えました。

 1000円弱の料金差で、あれだけ快適に過ごせるとなると正直クセになります。あの侘しさがちょっとしたゴージャスさに変わるわけですから、これはお買い得と言えましょう。

 私はいろいろな車両に興味があるので、いつも号車を選んで予約します。今回はとうとう11号車まで来ました(笑)。かいじの車両はE535系。11号車はモハE352-0。トイレ・洗面所を備える中間機動車です。

 かつてのE351系は「振り子式車体傾斜方式」で、それはそれなりに画期的な効果を生んでいました。曲線、蛇行の多い中央本線において、ある程度快適な高速走行をするには必要不可欠なシステムでした。その進化系であるE353系は「空気ばね式車体傾斜方式」を採用。これがまた非常に優秀です。

 ところで、いろいろ物議を醸している、あの座席ランプ、たしかに違和感がありますね。空席が赤ランプというのが…ちゃんと指定席券を買っている人視点というのはわかるけれど、座ろうとする人視点からすると、やはり赤が点いていると心理的に座っちゃダメ?って思ってしまう。座るまではみんな座ろうとしている視点なので。

 いずれにせよ、最近、全国の鉄道に乗る機会が増えまして、幼少期の鉄道マニア魂が復活しつつあるのを感じております(笑)。

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