カテゴリー「ドリンク」の79件の記事

2018.06.30

中村八大作品 『黄昏のビギン』

 日は静岡の実家の近くの居酒屋で呑みました。とっても渋いお店で、なんとも昭和な雰囲気が残る中、おいしいお料理とおいしいお酒と、マスターの「軽口」を堪能いたしました。
 地方の中小都市っていいお店がありますね。大都市や極小都市だと存続が難しいんですよね。
 さて、そんな素晴らしいムードの中で、ふと頭をよぎった曲がこの曲。
 そういえば最近、ウチのカミさんがどっかで歌うとかで練習してたんだっけ。
 「黄昏のビギン」は水原弘のヒット曲「黒い落葉」のB面でした。永六輔、中村八大の黄金コンビ作品。実際は歌詞も中村が作って、名前だけ借りたのだとか。
 いかにも中村八大らしい曲ですよね。素晴らしいメロディーと、少し変則的なコード進行。そこにラテンというかカリブのダンスミュージック「ビギン」のリズムが乗って、素晴らしい異国情緒を醸し出しています。水原さん、歌うまいっすね。

 この曲、なんと言っても、ちあきなおみさんのカバーが有名ですよね。服部隆之さんの編曲。ビギン色は消えていますが、これはこれで美しい。そしてちあきなおみの歌が抜群にうまい。完全に自分の歌にしています。

 もう一人、こういうのを歌わせるとうまいのが長谷川きよしさん。これもまた違った良さがありますね。こうしていろいろなアレンジで新しい魅力が生まれるのも名曲の条件であります。

| | コメント (0) | トラックバック (0)

2018.06.20

草食動物は究極の偏食?

Th_images 日は地域の教育関係者の会合があり、河口湖畔にお住まいのアウトドア・エッセイスト木村東吉さんの講演を拝聴しました。
 私と同様、外からこの土地を選んで住み、ここが世界的にも特別な場所であることを認識されているようで嬉しかった。地元の方々の気づかない(忘れてしまった)魅力を発信してくださっていることに敬意を表します。
 自然の中で不便な生活をして分かる、都会の便利さの危険。都会は、私たちの煩悩を誘発する誘惑に満ちています。
 食についてのお話の中で、お知り合いの栄養士さんが「本来、食べたいものを食べたいだけ食べていればよい」という言葉がありました。
 これはよく分かります。私はもう15年ほど一日一食です。そうなりますと、体が何を欲しているか、よく分かります。野菜が食べたいとか、肉が食べたいとか、甘い物がほしいとか…。
 これは好き嫌いではなく、体が本能的に欲しているのです。それに従っていればいいだけであって、おかげさまで私はとっても健康ですし、体重の増減もほとんどありません。
 一日三食食べなければダメとか、毎日30品目とか、いろいろな「強迫(脅迫)」が飛び交っていますよね。これってとんでもない間違いですよ。
 去年の今ごろも、こんな記事書きました。

牛は草しか食べないのに、なぜ「肉」の塊なのか?

 牛だけでなく、草食動物って、めちゃくちゃ偏食ですよね(笑)。草だけ食べていてもめっちゃ健康です。
 なんで人間だけ、そんな30品目も食べなきゃいけないんですか。変な話でしょう。人間だけ退化しちゃったんですか?
 食べたいもの、そこにあるものを、ありがたくいただいていれば、おそらく健康でいられるのです。余計なもの食べるようになってから、成人病やらガンやらが増えた。これは事実です。
 というわけで、私の理想はかの横山大観。日本酒とつまみだけで84まで生きて、そしてあれだけの作品を残した。今からでもそういう食(?)生活にしたいのですが、誰かお酒のスポンサーになってくれませんか(笑)。

The GreatLife at 5LAKES | 木村東吉のすべての情報がここに

| | コメント (0) | トラックバック (0)

2018.04.25

蜂蜜酒(ミード)

Th_41wvpti4xxl_sx342_ 口メンバーの件、びっくりでしたね。それもNHKがすっぱ抜いた。まあ、「出会いの場」だったわけで、いくらジャニーズとはいえ、隠しきれないと考えたのでしょう。
 これはもしかしてハニートラップにはめられた?という説もあるようですが、さすがにそれはないでしょう。
 ハニートラップについては、昨年こんな記事を書いています。今、山口メンバーをはめる必要性というのは、あまり感じられませんよね。
 今回は正直なところ、「蜜罠」ではなく、「酒罠」による自爆ということでしょう。蜜も怖いけれど、やっぱり酒は怖いですね。
 蜜に酒が加わると、これはもう絶対はまっちゃう(笑)。今回も女子高生本人の意志は別として、結果は蜜+酒ということになります。
 さて、「はちみつ酒」と言えば「ミード」ですよね。私は、はちみつ自体はあんまり好きじゃないんですが、ミードは時々飲みます。この前もあるお店に置いてあったので飲みました。
 実は「ミード」は世界最古の酒とも言われているんですよね。世界最古のお酒を飲んだのはプーさんだとも言われています。
 ちなみに新婚旅行のことを「ハネムーン」というのは、この蜂蜜酒が語源になっているんですよ。蜜月ですね。つまり、新婦が結婚後1ヶ月、せっせと蜂蜜酒を作ってダンナに飲ませ、子作りに励ませたというところから(笑)。
 なるほどですね。
 というわけで、滋養強壮にも良いということで、かの養命酒からもミードが発売されています。おいしいですよ。

Amazon はちみつのお酒
 

| | コメント (0) | トラックバック (0)

2018.04.03

石臼式コーヒーメーカー (丸隆)

Th_on01wh_img01 朝コーヒーを飲んでいます。6年半前に買った1,000円コーヒーメーカーを使っておりましたが、自分のミスでサーバーを割ってしまったので、新しいものに買い替えました。
 おととしの年末からコーヒーミルを使ってゴリゴリやっておりますが、けっこうそのゴリゴリが大変ということで、今回は全自動、すなわち豆を挽くのも自動というのを買ってみました。
 結論。これはなかなか良い。自分で挽くより香りが立って美味しい。操作も楽だし、音も思ったほど大きくない。
 石臼式というのがミソだそうで、つまり手動式でもよくあるカッター式ではないらしい。石臼のようにすりつぶしているようです。
 ペーパーレスフィルターも使いやすい。内部洗浄機能も含めて全体にメインテナンスしやすい。デザインもシンプルでよい。1万円ちょいの製品としてはよくできていると思いますよ。
 2代前の中国製コーヒーメーカーは7年使い、1代前も7年目に入っていました。さてこの製品は何年使えるでしょうか。毎日使うものですから、最終的な評価は耐久性ということになりましょう。期待しています。

Amazon 石臼式コーヒーメーカー

| | コメント (0) | トラックバック (0)

2017.12.23

天皇誕生日の夜に(平成29年)

Th_img_0670 年も盛り上がりました。ご縁に感謝です。
 集まってくださった皆さん、本当に純粋な魂を持った方ばかりで、心から人々の幸福と地球の平和を祈り、そしてその実現のために行動されている大人ばかりでした。
 発明家、教育者、歌手、ダンサー、施術家、能楽師、物理学者、そしてクリエイター…ワタクシのような者の声掛けに、こんなに素敵な方々が賛同してくださり、本当に感謝にたえません。ご挨拶で申し上げましたとおり、ワタクシの幸せは皆さんでできています!
昨年の「天皇誕生日の夜に」には、今年はいろいろあって大変だった安倍昭恵さんがスペシャルゲストとしてお越しになってくださりましたが、今年は世界を飛び回り、めったに日本にいない、日本にいても超多忙な高城剛さんが来てくれました!
 おかげさまで、皆さんのテンションと意識の次元が一気に上がり、濃すぎる内容の会となりました。そのせいか、逆にどんな話をしたのか、日常に戻ってみると思い出せない(笑)。
Th_img_0674 後半には、天才物理学者さんやプロの能楽師の皆さんも急遽参加してくださり、歌あり踊りありのにぎやかかつ祝福のムードにあふれた場となりました。
 平成30年の重要性については、昨年書いたとおりであり、それについても確認しあいました。そして、来年の12月23日は今上陛下の最後の天皇誕生日となりますので、また盛大にこの会を開催し、「天皇陛下万歳(長寿をお祈りする)」で乾杯したいと思います。
 どうぞ参加されたい方は早めにご連絡ください。
 本当に皆さまありがとうございました。来年の皆さまのご活躍に期待します。私も頑張ります!
 最後になりますが、いつも会場を提供してくださる日本教育会館にある秋田料理のお店「御燗」さんには心から感謝です。そして、今年はあのミ◯ラまんじゅうが最高でしたね(笑)。来年は彼も呼びましょう!

 追伸 今日お話させていただきましたが、12月23日は天皇誕生日であるとともに、東京裁判で死刑判決を受けたA級戦犯はじめ何人かの方の刑が執行された日です。今年で69年目。すなわち来年の今日は70年目の日となります。
 今上陛下の譲位にはこのことも関係しています。そして、譲位後、この日が祝日にならないというのも、そういう意味での陛下のご意思であると理解しています。

| | コメント (0) | トラックバック (0)

2017.07.03

磯自慢 大吟醸純米 エメラルド

Th_61xeej0smnl_sl1066_ 日は思わぬ展開からの楽しい宴に参加させていただきました。
 いやあ、宇宙人どうしの会話は楽しいですね(笑)。おそらく一般の方々からすると???な世界だと思います。スケールが大きすぎる。
 宇宙から見ますと、今、地球は大きな転換点を迎えているのであります。その渦中というか、ど真ん中にいる私たち宇宙人(笑)はとっても忙しいのですが、実に楽しくもあるのでした。
 さあ、そんな宴のメインドリンクがこちら「磯自慢 大吟醸純米 エメラルドボトル」でありました。ホストの宇宙人の方のおススメだったわけですが、私が磯自慢の焼津出身だと知って驚いておられました。
 私と焼津と磯自慢のことについては、12年ほど前にこちらに書きましたのでご覧ください。その時紹介した「大吟醸 水響華」も大変素晴らしいお酒なのですが、今日いただいた大吟醸純米エメラルドは、さらにおいしかった。キレがあるのに実にまろやか。
 焼津のお酒だけあって、お魚に合いますね。今日はお寿司をいただきながらの相伴でした。
 日本酒は宇宙でも人気なんですよね。
 なんでもホストの宇宙人さん、今度は地元限定の幻の磯自慢を手に入れてくださるとか。その時には必ず馳せ参じます(UFOで)。
 ごちそうさまでした。

磯自慢酒造公式YouTubeチャンネル

Amazon 磯自慢 純米大吟醸アートラベル(新エメラルド)720ml


| | コメント (0) | トラックバック (0)

2017.06.12

「ブラック」はお好き?(コーヒーの話ではありません)

Images 日、こちらに書いたように、豆を挽くようになってから、すっかり「ブラック」コーヒー党になりました。やっぱり「ブラック」がいい。
 「ブラック」がいいと思う人もいれば、ミルク入りの「マイルド」がいいと思う人がいるのは、コーヒーの世界に限りません。
 この前、W大学に通っている教え子が「就職決まりました!」と報告に来ました。景気もだいぶ良くなったのか、完全に売り手市場で、いくつも内定もらったそうですが、結局一番「ブラック」な某ゼネコンに決めたと(笑)。
 そう、彼は根っからの「ブラック」好きなのです。面接でも、「残業OK、上司との飲みOK、地方飛ばしOK…」などとアピールしたそうです。
 なんでも昭和のモーレツ社員に憧れているそうで、仕事で死にたいとまで言う(笑)。
 そう、そういう人間にとっては、今やり玉にあげられている「ブラック」企業こそが理想であり、世の中全部がマイルドになってしまうことに危機感すら覚えるのです。
 逆に「ブラック」好きでない人がブラック的な組織に入ってしまうと、違う意味で死んでしまうことがある。電通の話とかはそれであって、私は個人的には電通には昔のまま鬼十則とか標榜してもらいたい。
 私はどちらかというと仕事に関してはマイルド派なんですが、多少のブラックもまたたしかに自己満足の種になっているんですね。これは否定できません。
 たとえば立場上私にはいろいろな(他人の)仕事が降り掛かってくるわけですが、それは全然嫌ではありません。頼まれたら断らないというのが私の仕事上の信条ですので、逆に燃えたりする。満足感、達成感があるんですね。
 余計な仕事によって自分のスキルが上がり、経験値が上がり、評価が上がるのであれば、損することなどありません。そういう観点からすると、「同じ給料もらっているんだったら仕事をたくさんした方が得」ということになるんです。お分かりになりますか?w
 これってまあ「ブラック」とも言えますよね。仕事が給料には反映しないんですから。しかし、金銭欲は満たされずとも、自己満欲や自己実現欲は達成されるわけですから、得と言えば得です。
 これでたまに誰かがほめてくれたりすれば、ボーナスまで付く(笑)。そう考えると、やっぱり私も「ブラック」派なのかもしれません。
 しかし、私は家に仕事は一切持ち帰らないし、土日もほとんど仕事はしません。夏休みもちゃんと取ります。そういう意味ではマイルドに見えるでしょう。
 というのは、世間で言われるようになった「ブラック部活」の顧問の先生に比べると、全然マイルドだということでもあります。
 教育現場の問題についての研究で有名な内田良さんがかつてこんな記事を書いていました。

部活動はなぜ過熱する?

 実は「麻薬」であると。なるほど。
 ウチの学校でも、それこそ休日返上、元旦以外は部活の指導という先生がいます。そこまでいかなくとも、休日は試合や本番でつぶれてしまうという先生がたくさんいます。
 私はその部分(休日)に関してはマイルド(逆に言うと趣味にハード)なので、世間ではいわゆる「ブラック」とされる環境にいる先生方を、心から尊敬しています。感謝もしています。自分にできないことをしてくださっているので。
 しかし一方で、内田さんの記事にあるように、その「ブラック」状態が「大変だ」と言いながら、どこか満足している、快感を感じている人もいておかしくないと思います。
 もちろん、それを否定的にとらえているわけではなく、ブラック企業をあえて選んだ学生くんのように、そこにやり甲斐という人生の推進力を感じる人もいて当然であり、そうすると、なんでも「ブラック」と言って普通の人かいやがる環境を排除していくのはどうかとも思うのです。
 つまり、「ブラック」が好きという才能を持っている人に関しては、ぜひともそういう環境で活躍してもらいたい。そう思うのです。
 私も、上記のような「むちゃぶり」に関しては耐性があるという「才能」があるようですし、お金に執着が全然ないので、たとえば出張の手当なんかも一切もらっていません。学校に寄付しますと言っているんです。これだって、他人から見れば、出張費も手当も払わないなんてブラックすぎる組織だということになりかねませんよね。ま、これは私の特殊すぎる「才能」のせいですが(笑)。
 というわけで、この「ブラック」問題だけでなく、世の中ですね、昭和の時代と違って「無理するかっこよさ」が認められなくなってきていることは残念でしかたありません。
 少数派かもしれませんが「ブラック」好きな人たちもいます。その人たちの活躍の場も残してもらいたいですね。そう、男らしさの表現の場を奪わないでもらいたいのです。

| | コメント (0) | トラックバック (0)

2017.05.29

澤井珈琲 コーヒー豆福袋 200杯分 超大入り

Th_71jcekx1jcl_sl1000_ 想外のことがたくさんあって忙しく、更新が遅れております。
 そんなわけで、軽いネタ、すなわち「もの」のおススメをいたします。
 先日リピートで注文したコーヒー豆。昨冬からコーヒーミルで毎朝豆を挽いております。
 その豆がこちら。澤井珈琲さんの福袋です。
 これが安い上においしい。本当にこのお値段で毎朝極上の挽きたてコーヒーをいただけるというのは、本当に幸福この上ありません。
 2種類の豆、すなわちビクトリーブレンドとブレンドフォルティシモが、挽き心地、味ともに対照的で、今日はどちらにしようかなと考えるのもまた毎朝の楽しみになっております。
 粉で飲んでいた時と違い、面白いものであんまりミルクを入れたくないと思うんですよね。ふだんストレートが苦手なカミさんもすんなりそのまま飲んでいます。
 これからもリピートさせていただきます。最後に一首。

ゴリゴリとコーヒーミルのハンドルが回れば目覚むる今日と私が

Amazon 澤井珈琲 コーヒー 専門店 コーヒー豆 2種類 ( ビクトリーブレンド / ブレンドフォルティシモ ) 福袋 2kg (500g x 4) 200杯分 超大入り 【 豆のまま 】

| | コメント (0) | トラックバック (0)

2017.04.01

純米大吟醸『やまとのこころ』 (末廣酒造)

Th_img_9965 イプリルフール。今日は我が家にとんでもないお客様がいらっしゃいました。
 その方がお土産に持ってきてくださったのが、このお酒。ご相伴させていただきました。
 犬猿の仲と言われる長州と会津。その長州のお米を、会津の酒蔵で醸した、まさに「大和(great harmony)」なお酒。東北の復興、そして150年の恩讐を超えた、未来へ向けての和解を願って構想されたこのお酒の味は格別でした。
 実に柔らかい。まさに和合ですね。さまに荒魂があったからこそ醸された和魂です。日本の素晴らしい文化と歴史を味わうことができました。
 ちょうどその前に、我が鳴沢村のおばあちゃんが作られた「とぶろく」を飲んでいたので、その味も加わり、富士山を中心とした、東と西、北と南の和合も実現いたしまして、それこそ今日にふさわしいウソのようなホントの空間が現出いたしました。
 山口県で作られているこのお米、無農薬にこだわっているために、なかなか出来具合が安定しないとのこと。そのため、今年はにごり酒になってしまったとか。それもまた、自然のリズムの一つなのでしょう。
 そう、私たち人間は最後は「祈る」しかないのですよ。そして、その結果はそのまま受け止め、自分が変化するきっかけにするしかないのです。荒魂と和魂。そこに生かされている私たち。今日はこのお酒を飲みながら、6時間にわたって、そんな話をさせていただきました。ありがとうございました。ごちそうさまでした。

「やまとのこころ」完成

にごり酒 やまとのこころ

| | コメント (0) | トラックバック (0)

2017.01.30

「コク」の語源

Th_photo_main ッポロビールから「コクと香り」を向上させた「麦とホップ」が発売されるとのニュースがありました。
 また、同じサッポロビールですが、コンビニとのコラボで季節限定「至福のコク」を発売中ですね。
 こういう時の「コク」ってなんなんでしょうか。たしかにあるけれども、説明するのは難しいですね。
 コクとキレなんていう表現もよくあります。昨日の「獺祭」なんか、どちらかというと「キレ」というイメージです。こうした微妙な味覚は日本人独特とも言えます。決して科学的には証明できない「うまみ」の一つ。
 さて、そんな「コク」の正体とは別に、その「コク」という言葉自体について考えてみましょう。
 実際、私たちは「コク」というようにカタカナで書きますが、これって外来語なんでしょうか。
 いちおう言葉の専門家のはしくれとして調べてみましたところ、ふむ、諸説なるんですね。和語の「濃し」から「濃く」となったという俗説も、なんとなくありえそうですが、形容詞の連用形が名詞化するというのは「多くの人」「近くの家」とか言う時の「多く」「近く」など少数しかなく、特に単独で主語として立つのは「多くが賛成した」の「多く」くらいしかありません(「詳しくはお会いした時に」とか「正しくは〜だ」とか「細かくは知らない」などについては別に説明が必要なので割愛)。
 同じ味覚の形容詞が名詞化した例としては、「酸し」の終止形が名詞化した「すし(寿司)」、「辛し」の名詞化した「からし(辛子)」などがありますが、「濃し」が「こく」になるのはちょっと無理があるような気がします。
 そうしますと、もうひとつの可能性として挙げられている、中国語の「酷」がそのまま日本語化したという説の方が有力のような気がしてきます。
 えっ?「酷」?と思われると思いますが、もともと「酷」という漢字は「むごい」という意味ではなく、酒偏であるのことからも分かるとおり、「お酒が発酵する」「穀物が熟す」という意味があるんですよね。
 まさにお酒の発酵が進んで味に深みが増しているイメージです。そうすると、ビールの「コク」というのは、まさに麦とホップの発酵、熟成の度合いが高いということを意味するわけで、なんとなく納得できます。
 しかし、「酷と切れ」「至福の酷」ですと、なんだかとってもアブナイことになってしまうので(笑)、「コクとキレ」「至福のコク」と書くようになったと。
 まあ、「酷」という漢字も「酷似する」なんていうときは、そんなに悪いイメージではありませんね。
 それにしても、考えてみると、「酷」と「切れ」というのは、どちらかというと正反対の概念で、なんか両立しないような気もしてきます。
 それを両立するからすごいのかもしれませんが。味わい深いけれど、さっぱりもしているということでしょうか。うむ、日本の飲食文化は本当に深いですね。まさに「酷」な状況なのでしょう。

日本屈指の職人が語る「コク」とは?公開中!

| | コメント (0) | トラックバック (0)

より以前の記事一覧