カテゴリー「美術」の165件の記事

2016.10.16

第28回 高松宮殿下記念世界文化賞

Th_img_6028 うすぐ高松宮殿下記念世界文化賞の授賞式がありますね。昨年こちら書いたように、ある意味ノーベル賞の芸術部門を補完する役割を果たしているこの世界文化賞。
 まさに文化人と呼ぶにふさわしかった高松宮殿下が創設されたこの賞でありますが、今ちょうど私は高松宮さまと文化に関わる部分について研究しているところです。
 たまたまですが、今日もある方から貴重なお写真をお預かりしました。これはかの仲小路彰が裏で脚本を書いたと思われる舞踊詩劇「静物語」を、殿下が喜久子妃殿下と一緒にご鑑賞になっているお写真です(昭和23年)。
 実際のところ、ノーベル賞を補完する世界文化賞を創設されるにあたっては、仲小路彰や川添紫郎の提言があったことは間違いありません。そのあたりの事情は従来全く世に出てきませんでした。
 さて、そんな世界文化賞、今年も素晴らしいアーティストたちが受賞しています。

第28回 高松宮殿下記念世界文化賞 受賞者
■ 絵画部門    シンディ・シャーマン (アメリカ)
■ 彫刻部門    アネット・メサジェ (フランス)
■ 建築部門    パウロ・メンデス・ダ・ホッシャ (ブラジル)
■ 音楽部門    ギドン・クレーメル (ラトビア/ドイツ)
■ 演劇・映像部門 マーティン・スコセッシ (アメリカ)

第20回 若手芸術家奨励制度 対象団体
■ ファイブ・アーツ・センター (マレーシア)

 ワタクシ的には、やはりクレーメルとスコセッシの受賞が嬉しいですね。素晴らしい人選だと思いますよ。
 それに対して…ボブ・ディランのノーベル文学賞受賞には驚きましたね。本人も驚いているというか、困惑しているのではないでしょうか。
 ノーベル賞は文学部門しかないので、こうして他分野の人物を文学賞にあてがうこともできてしまいます。当然、それに対する反発も大きく、本人が文学という意思がないのにいいのかとか、純粋な文学分野で受賞すべき人がいるだろ(村上春樹ら)とか、いろいろな意見が飛び交っていますね。
 一方、そちらの騒ぎや、ノーベル賞の権威低下などを尻目に、安定の信頼度および品格を保っているのが高松宮殿下記念世界文化賞であります。
 本国日本ではノーベル賞ほどの騒ぎにはなりませんが、世界的に見ると大変名誉ある賞であって、ノーベル賞受賞よりも価値が高いと捉える受賞者も多いとか。
 ボブ・ディランもこちらの音楽部門を獲りたかったかもしれませんね。来年、あえて彼に世界文化賞を授与するとかどうでしょう(笑)。

高松宮殿下記念世界文化賞

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2016.09.23

『八つ墓村』〜『君の名は。』に感動する方法

Th_51r1g577qhl_sy445_ 日の「犬神家の一族」に続き、我が家ではドラマ版「八つ墓村」を鑑賞。変な家族ですね。
 父親と母親はまあいいとして、娘たちはなんで興味を持つのでしょうか。
 まず高校2年の長女は…幼い頃から「怖いものを怖がりたい」タイプでして、最近はネットで「怖い村」について検索しまくっています。全滅した村とか、猟奇的殺人事件があった村とか。変な趣味ですね(笑)。
 で、当然のことながら、津山事件を知っているわけですよ。津山と言えば「八つ墓村」のモデルになった岡山県の村ですね。例の大量殺人事件があった村です。戦前の話。
 だからドラマ「八つ墓村」は当然観たい。
 中二の下の娘は、映画マニアですし、特にサスペンス、ミステリーが大好き。ドラマではCSIを毎日のように観ております。グロいのも大好き(笑)。
 将来は映画監督になりたいなんて、まさに中二病満開な彼女にとっても、「八つ墓村」は当然通らねばならない関門ですね。
 そんなわけで、家族全員が共有できるというわけです。
 いやあ、面白かったなあ。やっぱり横溝正史の原作が素晴らしいわけですが、それをこうしてテレビドラマとして重厚に描けた時代もまた素晴らしいですね。娘たちもますます昭和に生まれたかったなあと思うようになっております。
昭和人である我等夫婦としては嬉しいかぎりです。
 さてさて、そんな昭和家族?は、昭和なだけに、現代にはついていけないところがあるわけでして、その代表的なケースが、に感動できない親子なのでした。
 あれ以来、どうにもスッキリしない日々を送っていたのですが、今日、齋藤あきこさんが、素晴らしい分析をしてくださっておかげで、「なるほど」と納得することができました。
 「君の名は。」に感動した人も、感動できなかった人も、観てない人もぜひお読みください。

『君の名は。』に感動する方法

 昭和の感性じゃあ、あれは分かるはずはないわけですね。そっか。たとえば自分が昨夜見た夢のディテールの矛盾にツッコミを入れちゃあいけないってことですね。なるほど、たしかにそうだ。
 新しい映画、アニメにとってのリアリズムは、ようやく源氏物語や浮世絵のレベルになってきたということでしょう。すなわち「脳内リアリズム」が「リアリズム」を超えたというわけです。
 私たち親子が「君の名は。」にいちゃもんをつけたのは、それこそ浮世絵やピカソに「全然現実味がない!感情移入できない」って言っていたのと同じということですね(苦笑)。

Amazon 八つ墓村

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2016.09.09

『宇宙人東京に現わる』 島耕二監督作品

Th_913abpimshl_sl1500_ 朝鮮が核実験をしました。それなりの技術力を獲得しているということですね。この時代になって、これほど近くに核の脅威があるというのは、これはたしかに異常事態です。
 そんなニュースを聞きながら、ふと思い出したのがこの映画。1956年(昭和31年)公開の、日本初の本格カラー空想特撮映画。
 テーマはずばり「原子力の平和利用」。しかし、結末は大いに矛盾のあるものになってしまっています。唯一の被爆国である日本の苦悩が、ある意味未来的に描かれている作品です。
 この映画に出てくる宇宙人は、その筋では有名なパイラ人。かの岡本太郎デザインと言われていますが、本当なのでしょうか(岡本太郎は「色彩指導」としてクレジットされている)。
Th__20160911_73301 まあ、岡本太郎的なデザインとも言えるし、一方であまりに安易でチープなデザインとも言える。もちろんだからこそ「カワイイ」のですが(笑)。
 パイラ人も核戦争を体験し、そして反省して原子力を平和利用することになったという歴史を持っています。そして、「宇宙道徳」に従って、地球の危機を救おうとします。つまり、「いい宇宙人」。
 ネタバレしてしまうと、結果として日本人は、核保有国の協力を得て、地球を滅亡に追い込む強大な「敵」を攻撃することになります。しかし、それが効果なしと分かると、原水爆を超えた兵器をパイラ人とともに作り、結果として「敵」を粉砕してめでたしめでたしとなる…。
 これって「平和利用」なんでしょうかね。もちろん、その矛盾をテーマにしたのでしょう。
 戦後10年が経ち、敗戦、被爆という過去の現実を肯定する、いや忘れるために、この時代はとにかく「原子力の平和利用」が謳われました。もちろんそこから原子力発電という未来が生まれていくわけですね。
 たとえばこの時代に日本の裏面で活躍していた仲小路彰も、原子力こそ未来を切り開く「光」であると力説していました。もちろん、彼はすでに「核分裂」ではなく「核融合」こそが、その「光」の本体であると考えていたわけで、のちの原子力発電とは一線を画しますが。
 このたびの北朝鮮の脅威をこの映画に無理やり重ねるとすると、そういう地球を破壊するような「敵」に対しては、各国が核兵器をもって粉砕していいということになりますよね。
 極論とは言え、この映画の時代性からすると、それもまた「平和利用」の一部となるということでしょうか。極論すぎますかね。
Th__20160911_72659 その他、高度経済成長が始まらんとする頃の日本の風景をいろいろ見ることができて、なかなか面白い映画です。
 マニアックな視点で私が「お〜」と思ったのは、奥田宗宏とブルー・スカイ楽団の演奏のシーンがけっこう長くあるところです。
 先日、奥田宗宏さんの息子さんである奥田英人さんのライヴに行きました。あの頃から60年が経ち、日本の音楽事情、ジャズ事情、ビッグバンド事情も大きく変わった中で、奥田英人さんがザ・ブルースカイオーケストラを存続しているのは立派なことだと思います。

Amazon 宇宙人東京に現わる

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2016.08.22

トーキョーショー

 オデジャネイロ・オリンピックが閉幕しました。日本人選手たちの活躍は本当に素晴らしいものがありましたね。4年後の東京オリンピックへの期待が高まりました。
 一方で、エンブレム問題に端を発し、国立競技場問題、そして都知事交代など、運営に関してはいろいろと不安があったのは確かです。
 しかし、どうでしょう。今日の閉会式での「トーキョーショー」をご覧になった皆さんは、一気にその不安よりも期待の方が上回ったのではないでしょうか。
 私もとにかく感動してしまい、涙が止まらなくなってしまいました。正直予想をはるかに上回る素晴らしい内容でしたね。
 上の動画の冒頭にある五輪旗のハンドオーバーからして、「小池さんで良かった」と思った方が多かったのでは。なんだか、いろいろと神の采配があったのかなとさえ思えてきます。
 そして、「君が代」と「日の丸」。ここでまず泣けてしまった。あの素晴らしい君が代、そう雅楽風とも言えるし、ブルガリアン・ヴォイス風とも言える画期的な編曲をしたのは、フランス在住のジャズ・トランペット奏者である三宅純さんとのこと。
 未来的「君が代」、しかし、ちゃんと過去も大切にしている新しい国歌という感じがしました。本当に素晴らしいお仕事をなさったと思います。
 あの日の丸の現れ方も良かったなあ。なるほどと思いました。
 このトーキョーショー、綜合プロデュースはなんと椎名林檎さんだということ。先月、バンプのライヴの記事に「私の一つの妄想は、東京オリンピックの開会式に、そんなグローバル&ローカルな、すなわち極日本的な彼らと椎名林檎さんを登場させることです(たぶん実現するでしょう)と書きましたが、一足先にその妄想の一部が実現してしまいましたね。感動です。
 安倍マリオの部分については、実はちょっとウワサのようなものは聞いていましたが、ここつで完成度が高いとは…。あの2分の動画で、充分にクールでポップな東京のイメージが世界に伝わったことでしょう。いやあ、よくできていたし、総理もよくやってくれました(笑)。
 そして、圧巻は後半のパフォーマンスですね。ハイテクとローテク(シンプルな人力と道具)のバランスが良かった。中田ヤスタカさん、MIKIKOさんのセンスは、やはり我々凡人のそれをはるかに超えていました。部分と全体が有機的に関連し、まさに生き物のような作品に仕上がっていました。もちろん、青森大学男子新体操部をはじめとするパフォーマーさんたちもグッジョブ!
 なんだか、自分が日本人であることに誇りを覚えた瞬間でしたね。これぞ国際的な一大イベントにおける国家的パフォーマンスのあるべき姿です。
 ホント何度でも観たい、そして何度観ても泣いてしまう。久々に心が震えました。なるほど、このトーキョーショーは、世界に向けての発信であるとともに、私たち日本人自身へのメッセージでもあったわけですね。俄然、4年後へ向けて盛り上がることでしょう。
 私もほんの少し東京五輪に関わらせていただいている者として、このたびの「日本の天才(職人)」たちのお仕事を見習って、「地球平和」のために頑張ろうと思います。
 何度も書きますが、オリンピックは祭です。特に日本にとっては「まつりごと」の一つです。そういう意味で、絶対に成功させなければならないのです。

 追伸 安倍マリオのアイデアって森喜朗さんが出どころなんですね(笑)。
 

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2016.04.11

追悼 岩崎富士男さん

 阪芸大教授で、キューティーハニーの主題歌の作詞者(変名クロード・Q)としても有名なクリエイティブ・ディレクター、岩崎富士男さんが亡くなりました。
 私は6年ほど前に、それが岩崎さんの作品だとは知らずに、モノ・コト論の視点から「だってなんだかだってだってなんだもん」という記事を書いています。
 岩崎さん、コピーについて、「出し尽くして空っぽになった時に降りてくる。日常の言葉が特別な意味を持つ」というようなことをおっしゃっていたと記憶しますが、「だって…」なんか、たしかにその最たるものですね。「コトを窮めてモノに至る」そのもの。
 さて、その岩崎さんの様々な経歴の中で、特に重要であり、しかしあまり知られていないのが、カンヌ国際広告祭でグランプリを受賞した、ナショナルのCM「光のメニュー」でしょう。
 いろいろな方が関わって出来た名作ではありますが、その中心にいたのは岩崎さんであったのはたしかでしょう。

 LED時代になってから見ますと、蛍光灯でさえ温かさを感じますね。
 ご冥福をお祈りします。

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2016.03.25

妙心寺塔頭如是院さんの襖絵

Th_514ajjdyjql_sx347_bo1204203200_ が校の修学旅行の最大の目的は、本山たる妙心寺への参拝であります。開山さまへの卒業の報告と、座禅を主とする特別参拝です。
 今年はちょっとしたアクシデントで、いつもの微妙殿ではなく、塔頭の一つ如是院さんでの座禅および法話となりました。それがまたワタクシにとっては大変な幸運。
 いや、もともと微妙殿が使えないとなった時に、代わりにと言ってはなんですが、私としてはぜひとも如是院さんで座禅したいと思ったのであります。
 というのは、知り合いから日本とフランスのあるシンポジウムについて聞いていたからです。その一連の内容は、最近「霊性と東西文明」という立派な本になりました。私もさっそく手に入れましたので、これからじっくり読んでみたいと思います。
 そのシンポジウムや本のことを、中心人物であった竹本忠雄さんが語った番組があります。昨日の春画の記事にも出てきた、アンドレ・マルローと深い仲にあった竹本さん。この動画の20分くらいのところから、如是院さんの襖絵の話を聞くことができます。

 そう、かの天才パーカッショニストであるツトム・ヤマシタさんが、鴨川でサヌカイトを演奏し、その音波を友禅染で染め上げ、それをまたデジタル出力して襖絵にした、その襖絵が如是院さんにあるのです。
 これはもううかがうしかない!というわけで、事前に電凸いたしましたら、ご住職が快諾くださったというわけです。
 いやあ、本当に幸せですよね。思ったことが実現してしまう。ありがたいとしか言いようがありません。
 のちにご住職と我が校の母体となっているお寺の住職とは、修行の先輩後輩の関係で、つい先日もお会いになっていたことが分かったり、まさに仏縁を感じないではいられない僥倖でありました。
 その襖絵に囲まれての座禅がまた素晴らしかった。まさに「波動」の中での瞑想です。悠久の地球の波動を感じながらの座禅。最高でしたね。
 音がそのまま絵になっている。すなわち、音を見る、ずばり「観音」です。楽譜とは違う、音そのものが視覚に訴えかけてくる。いや、聴覚や視覚を超えた共鳴ですね。魂の共鳴。
 ご住職ともお話しましたが、こういう世界になると、アナログもデジタルもありません。ホンモノがそこに焼き付けられているとともに、常に動いていて、波を発している。生きている。
 最高の体験をありがとうございました。
 座禅ののちには、法堂にて狩野探幽の雲龍図を拝観。これはこれでもちろんすごすぎ。やはり生きている。超一流の仕事というのは、コトをして、なおかつモノを活かすのですね。

Amazon 霊性と東西文明 日本とフランス「ルーツとルーツ」対話

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2016.03.24

春画展(細見美術館)

Th__20160326_102947 京の永青文庫での「春画展」。あまりに混んでいて、何度か諦めて帰ってきてしまったのですが、なんとラッキーなことに、京都の細見美術館で拝観することができました。まさに「拝観」ですな。
 このたびは、修学旅行の自由散策時間を利用して、この「春画展」と、近くの京都市美術館で同時開催している「モネ展」「ルノワール展」をはしご。実に面白い体験でありました。
 関西在住の方、とにかく「春画展」はご覧になった方がいいですよ。できれば、私のようにはしごされると良い。
 いろいろな流れ、本質がよくわかると思います。日本的な職人文化と西洋的な芸術の違いですね。
 正直言って、その想像力&創造力のスケールの違いというか、クオリティーの違いというか、いや、ジャンルの違いかなあ、単純に比較できないことが確認できました。
 もちろん、春画の勝ちです。生命力でしょうか、いろいろな意味でね。
 先に書いておきますが、ちょっとした違和感があって笑ってしまったのは、春画もまた、印象派の巨匠たちのごとく、「美術館」に「展示」されて、大真面目に解説などされ、列をなした人々によって鑑賞、観察されているこということでした。
 私は列には加わらず、すきまからのぞき見しましたが(笑)。
 そういう意味では、生命力というのは少しそがれていたかもしれません。まあ、それでも、それこそ「笑い絵」というくらいですからね、なんだか作品にこっちが笑われているというか、非常に挑戦的にも見えましたよ。
 特に若い女性のお客様が多かったので、なんだかこっち(男)としては、逆に気恥ずかしいというか…そうそう、春画の男性のシンボルの描き方って、あれは女性目線…いや女性の妄想目線だと思いますよ。男性としては、あそこまで猛々しく描かれると、なんだかショボンとしちゃう(笑)。
 一方で、挑戦されてるなと思ったのは、やはり、その局部の強調、デフォルメされた表現と対照的に、その他の部分、たとえば顔の表情や着物の表現などに、非常に繊細なこだわりが感じられ、じっくり見れば見るほど、私たちの関心が局部ではなくて、ある意味その背景の方に行ってしまう。
 全体の構図や、顔や局部の見せ方という意味では、世界に誇る(?)現代日本文化の一つであるAVと共通しているものがあって、それはそれで興味深かったのですが、そうした「背景」へのこだわりは、昔の人の方が旺盛だったなと感じました。
 現代における、そういう「挑戦的」な作品としては、実相寺昭雄の「アリエッタ」くらいしか、私は思いつきません。実相寺は現代の春画を描きたかったのでしょうね。
Th__20160326_103435 それにしても、すごい人気でした。平日の早朝だったにも関わらず、すでに入場制限ありでした。館内もギュウギュウ。
 北斎や哥麿の超絶的な名作も見ることができますが、やはり匿名性のある、まさに日本的な職人文化を堪能できるのも魅力です。
 自分へのお土産に、一番露骨ではないけれども、とってもセクシーな絵の手ぬぐいを買ってきました。それが右の写真です。
 モネもルノワールもたしかに良かったけれども、さすがにインパクトが小さくなってしまった。お二人には申し訳なかったかも。まあ、ご本人たちもきっとこればかりは納得だと思いますけどね。
 マルローの言ったことは間違っていませんね。印象派が浮世絵を発見したのではない。浮世絵が印象派を生んだのだ。

春画展公式

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2016.03.15

田中英道さん、日本について語る。

 年の年度末は例年以上に忙しく、記事をじっくり書く時間がどうにもありません。
 こういう時は人まかせが一番(笑)。
 東北大学名誉教授の田中英道さんが語る「日本」と「日本文化」。
 聞き手は日本のこころを大切にする党の中山恭子さん。それにしてもこの党名はどうなんでしょうか。気持ちは分かりますが、国民の生活が第一とか、〜と仲間たちとか、やっぱり文になっちゃダメでしょう。
 党是などには共感する部分も多いのですが…やはり党名は漢語じゃないと。現代の政治システム自体が外来のものなので、そこに「やまとことば」を混同することには、私は反対です。助詞の「の」とかも含めてね。
 それから、すぎやまこういちさんのテーマソングも、ちょっとコテコテすぎるかなと(笑)。
 いわゆる保守の方々のこうしたまじめなイタさというのは、まさに保守の現界を示していると思います。
 せっかくいいこと言ってるんですがね。
 田中さんのお話、聖徳太子の「和」に始まり、日本人の自然観、日仏の文化。美術。いろいろ興味深い。

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2016.02.15

涅槃会(涅槃図)

Th_134 日はウァレンティヌスさんの命日。今日はお釈迦様の命日。すなわち涅槃会。
 月江寺という臨済宗のお寺を母体とする我が校では、1校時に涅槃会の法要を行いました。
 昨日が日曜日だったので、今日の中高生は完全にバレンタインデーモード。特に女子は昨日家で作ったチョコやクッキーを持参しての登校ですね(ウチの娘たちも)。
 生徒たちはなんとなくキリスト教的な雰囲気は感じているとはいえ、バレンタインデーの起源なんてほとんど知らないわけですが…それこそなんとなく西洋的なオシャレな空気の中で登校したのに、いきなりお饅頭モードに(笑)。
 面白いですね。どちらかというと日本人は仏教徒なはずなのに、そっちの大切な三仏忌の一つ涅槃会なんて全然興味なくて、異教の聖人の忌日をお祝いする?なんて…さすが日本人です。これこそ「和」の精神であり、「国譲り」の智慧であります。
 そう、お釈迦様の教えを自信満々で持ってきた、あの頃の渡来僧たちが帰化僧になってしまった理由はそこにあったんですよね。
 日本人はほとんど無意識的にお釈迦様の教えを実行していたという発見と驚きと尊敬。
 というわけで、今日もなんか面白い状況でしたよ、涅槃会。
 月江寺の住職さんがいらしてくれて、そして涅槃図についてプロジェクターを駆使して説明してくださりました。私も知らないことばかりだったので、とっても勉強になりました。考えてみると、今まで細部をしっかり見たことがなかった。
 上の涅槃図の画像は、その月江寺に伝来している文化財です。一度生で本物を拝見したことがありますが、これはなかなかの名作です。室町初期の作品だと思われます。県内はもちろん、全国的にもかなり古い方に属します。
 塩山向嶽寺にも古い涅槃図が残されていますが、それよりも古い可能性があるとのこと。月江寺と向嶽寺との関係を考えると、もしかすると、これはもともと向嶽寺にあったものがもしれません。
 月江寺の文化財は、名作が多いし、保存状態もいいものが多い。代々のご住職や檀家の方々が大切にしてこられたのでしょう。
 今日生徒たちと、東西の聖人の忌日にちなんだいろいろなことを考え、感じた一日となりました。まあ、とにかくですね、千年も二千年も、いや二千五百年も語り継がれているというだけでも、すごいことですよね。まさに「有り難や」であります。
 

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2015.12.21

未来開顕…耀わん茶会

Th_img_1539 2006年10月1日にここ富士山に一つの宇宙がやってきました。その宇宙をお預かりしてからの9年間、本当に不可思議極まるご縁に恵まれ、その「モノ」の偉大さ、そして自らの、いや人類の天命を知ることとなりました。
 今日のその宇宙の中で、一服の茶が点てられました。我が家に来て9年、その宇宙が創造されて70年になりますが初めてのことです。
Th_img_1540 その宇宙は一見地球であり、よく見ると十和田湖にも似て、そして私たちの現実世界、すなわち「コト」的には単なる樂茶碗であり、さらに科学してしまえば、ほとんど土です。
 まさに雛型。その宇宙を創造したのは、かの出口王仁三郎です。
 本日、またまた有り難き御縁を頂戴し、河野秀海さん、尾崎真奈美さんが我が家においでになり、実に不思議な、時空を完全に超えた茶会を開いてくださいました。
Th_img_1550 その土であり水であり火であり空気である「耀わん」に、濃茶が錬られた瞬間、そのあまりの一体感に、なるほど、王仁三郎はこの風景を想定してこの茶碗を作ったのかと得心しました。のちに薄茶をいただいた時など、その茶の色と器の緑とが完全に同じで、この世界に表と裏がなくなったかのようでした。
 たしかに、神棚に上げたり、ガラスケースに入れたりするものではない、こうして天と地をつなぐ、そして人と人をつなぐデバイスとして使うために創造されたのです。
Th_img_1542 今までもお水やお酒(!)を注いだことは幾度もありました。しかし、それらと今回では、耀わんの働きが全く違う気がしました。耀わんも大変お喜びであったと感じました。
 では、今まで何をやっていたのだろうと思ったかというと、決してそういうわけではありません。そう、今日のこのタイミングこそが、この耀わんに仕掛けられた「仕組み」であって、たしかにこの時代の、このタイミングでなければならなかったのです。
 河野さんと尾崎さんとのご縁も実に不思議です。実を言いますと、ゆっくりお話をさせていただいたのは昨日の夜が初めてのことでした。私の家内も含めて4人は、ほんの数分で全てを察してしまったのです。ある意味、何も語らずともお互いに何を考えているかが分かってしまった。そして今日の茶会が突然、しかし必然的に催された。まさに仕組まれていたとしか思えない自然さでした。
Th_img_1555 さらに驚きなのは、耀わんが我が家に来てから4ヶ月後、私は尾崎真奈美さんのご著書を読み、このブログに記事を書いているのです(『ウィルバー・メッセージ 奇跡の起こし方』 尾崎真奈美 (グラフ社))。そこに、尾崎ご本人がコメントを下さっている。
 そう、実はもうその時、私たちは霊的につながっていたのです。仕組まれていたのです。人間の次元で考えれば、まさに「奇跡」です。なぜなら、その後お互いにコンタクトを取ることもなく、お会いすることも全く想定していなかったのですから。それが、ここ富士山でバッタリ出会う。今、このタイミングです。
 このたびの茶会について、河野さんがFacebookで紹介してくださっています。ありがたいことです。

出口王仁三郎作の耀盌に濃茶を点てさせて頂く光栄に浴した。富士学苑教頭の山口隆之さんのお宅で、王仁三郎直筆の掛け軸に献茶をし、恭しく頂戴した濃茶は、富士の嶺を体内に取り入れるかのような覚悟であった。明らかに新たなステージの幕開けを感じた。

Posted by 河野 秀海 on 2015年12月21日

 そして、お茶をいただき、完全に天地合一、神人合一の不二の境地になってしまった私は、畏れ多くも八雲琴の奉納演奏をさせていただきました。何も考えず、まさに降りてくるメッセージを音にしただけです。記憶がありません。それもまた、河野さんが紹介くださっています。お恥ずかしいかぎりですが。

八雲琴の奉納

Posted by 河野 秀海 on 2015年12月22日

 いただいたお菓子は「さざれ石」。耀わんに沈む濃茶はまるで「苔」のよう。床の間の掛け軸は王仁三郎の「聖寿萬々歳」。もうすぐ来る天皇誕生日にもふさわしく、日本の、地球の、宇宙の未来を寿ぐ茶会となりました。
 そして、4人の話は、自然と仲小路彰の「未来学」へと発展。いくつかの企画が瞬時に決定いたしました。
 河野さま、尾崎さま、本当にありがとうございました。そして、出口王仁三郎、仲小路彰という、人類史上の二大巨星に心より感謝と尊敬の念を表したいと思います。
 これからが楽しみです。なお、耀わんでお茶会をという方は、ぜひご一報ください。皆さんでこの高次元な宇宙をシェアいたしましょう。

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