カテゴリー「旅行・地域」の1000件の記事

2021.01.21

スメル山噴火

 

 年の富士山は雪が少ない。これは単純に雪が降っていないからであり、また、降っても量が少ないので、強い西風に吹かれてすぐに飛ばされてしまうからです。

 土日に本格的に降雪がありそうなので、来週はいつものような姿の富士山を拝むことができるかもしれません。

 世間では、富士山の山体が熱くなっていて雪が溶けてしまうのではないかと心配する人もいるようですが、山体の異常は特にありません(富士山在住の者が言うのですから本当です)。

 今から100年ほど前は、たしかに山頂の地温が結構高く、降る雪もすぐに消えてしまうようなこともあったそうです。実際に噴煙を上げていた奈良時代に至っては、万葉集に「燃ゆる火を雪もちけち降る雪を火もちけちつつ」とあるごとく、富士山を舞台に雪(水)と火の激しいせめぎ合いがありました。

 とは言え、富士山は活火山。いつ噴火してもおかしくないのは事実であり、だからこそ私もそのお膝元というか懐でラドン濃度を計測し、富士山のご機嫌をうかがっているのです。

 さてさて、私、いつかも書きましたが、「ニセ富士山」が怖くて仕方ないのです。そう、世界中にある富士山に似た成層火山を写真で見るだけで鳥肌が立ってしまうのです。それについては、10年も前にこちらに書きましたっけ。

Th_unknown_20210122174901 で、今回ニセ富士山が噴火したので、ますますゾッとしたのです。ジャワ富士とも言われるムラピ山もけっこうなニセ富士山ですが、こちらスメル山はもっと似せてきてますね(笑)。

 富士山も山頂噴火したら、こんな感じでしょうね。まあ、次は山頂ではないと思いますが。

 インドネシアあたりでは、ここのところ地震も噴火が相次いでいます。言うまでもなく、同じ環太平洋火山帯であり、それもほとんどお隣ですから、全く対岸の火事ではありませんね。

 ところで、スメル山という名前から、「スメラ」「シュメール」などを連想することもできますが、そこについて書き出すとまた長くなので、またいつか。

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2021.01.14

『芸術は宗教の母なり~耀盌に見る王仁三郎の世界~』 (出口飛鳥)

 

 口王仁三郎ネタが続きます。

 王仁三郎の残した「耀わん」の数々。その魅力と威力を、もしかすると世界で最も実感しているのが私かもしれません。

 また、私なりの解釈ですが「芸術は宗教の母」という王仁三郎の名言についても、ある程度理解しているつもりです。

 しかし、これはあくまでも「かも」「つもり」であって、まだまだ学び、気づくべきことはたくさんあります。無限でしょう。

 この出口飛鳥さんの講義を聴いて、ますますそんな気持ちになりました。それこそ、思い込みや勘違いもあります。日々更新されることこそが、生命ある芸術や宗教のあり方なのではないでしょうか。

 思い込みやドグマは過去へのこだわりでしかありません。それは「死」を意味します。未来から流れてくるメッセージを常に受け取ることが生きること。そのためには、自分を「うつわ(空輪)」にしておかねばなりません。過去の情報は水に流しましょう。

 それにしても、いいお話です。ぜひ一度、ゆったりと耀わんの世界に浸ってみてください。そして、亀岡のギャラリーおほもとへ足を運んでみてください(緊急事態宣言のため一時観覧停止になるようですが)。3月31日までです。

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2021.01.03

ありがとう寺・ありがとう神社

Th_img_7270 日紹介した雲見浅間神社のイワナガヒメ様から神託を受け、町田宗鳳先生が自らの「ありがとう寺」に「ありがとう神社」を建立し、烏帽子山頂上より授かった霊石をご神体として奉斎しています。

 今日は家族が御殿場に用事があったので、私は近くの時之栖にある「ありがとう寺」と「ありがとう神社」を参拝しました。

 あいにく町田住職はおられず、また富士山も雲の中でしたが、昨日の神秘体験のご報告も兼ねてお参りでき、なんとも心がすっきりしました。

Th_img_7280 複合レジャー施設として人気の高い「時之栖」の背後にそびえる「ありがた山」に鎮座する「ありがとう寺」。その境内に作られた「ありがとう神社」。 禅や密教の修行を徹底され、日本にとどまらず世界中を旅されている町田先生が、なぜか到達したのが富士山麓。それについては、またいつか町田先生とゆっくりお話しようと思っていますが、とにかくそこには人知を超えた神仏の意図があるのは間違いありません。

Th_img_7278 富士を望む八角形の禅堂。私はそこに、聖徳太子の夢殿、すなわち「八紘為宇」を感じました。

 また、ガラス張りの護摩堂には、富士山鎮火の機能があると直観いたしました。かつては北口浅間神社にも護摩壇(月江寺持ち)があったのですが、廃仏毀釈によって潰されてしまいました。

 ここには、神仏が共に力を合わせて地球の平和を祈るという、まさに聖徳太子が目指した「和」の本質があります。

Th_img_7277 それが深山に隠れてあるのではなく、こうして現代的なレジャー施設に隣接してあることに大きな意味があると思いますね。そして、「和」の心を「ありがとう」の一言で見事表現している。

 お寺はとてもオープン。気軽に立ち寄れる空間になっています。シンプルにしてオープン。これぞ本来のお寺や神社のあり方ではないでしょうか。

 皆さんもぜひ参拝してみてください。

 町田宗鳳公式HP

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2021.01.02

雲見浅間神社

Th_-20210103-172236 年の初詣は姉妹の和解、融和を祈念してW浅間神社参拝。

 すなわち、妹コノハナサクヤヒメから姉イワナガヒメへ。富士北麓の北口本宮冨士浅間神社から西伊豆の雲見浅間神社へ。

 いやはや、雲見浅間神社はすごかった…。私の神社体験の中でも格別に衝撃的でした。人生変わりました(笑)。

Th_img_7254 先日お会いした町田宗鳳先生は通い詰めいてるそうです。ご著書「異界探訪」の中でも特に印象的なパワースポットとして紹介されておりました。想像以上にすごかった。

 今日は特に風が強く、最終ゴールの烏帽子山の頂上はまさに命懸け。這いつくばって手すりにつかまっていないと、台風並みの強風にあおられて冗談ではなく海の藻屑となってしまう状況でした。

 そこから見た青い海と白い波、沈みゆく夕陽とそれに照らされる富士山は、本当にこの世のものとは思えない、まるで天国の風景を描写した絵画のようでした。

 写真も撮るのも命懸けでした。特にあの暴風の中でiPhoneでパノラマ写真を撮るのは至難の業。ご覧のようにブレブレの不思議な写真になってしまいました(苦笑)。

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 私と家内は登頂したのですが、長女は途中の女宮で顔が真っ青になってしまい下山。昔は女人はそこまでしかお参りできなかったとのことで、長女は女であることが証明されました(そして、家内は女ではないことが証明された?)。

 いろいろメッセージが降りてきました。それは帰りの車の中でも、そして帰宅して布団に入ってからもずっと。膨大な情報がインストールされたような気がしています。

 イワナガヒメは醜女だと一般には言われていますが、本当はどうなのでしょうか。

  王仁三郎の神話体系では、コノハナサクヤヒメはコノハナチルヒメと一体となって「コノハナヒメ」として登場します。コノハナチルヒメはイワナガヒメと同神であるという説もあるので、やはり、姉妹は本来一体であるべきなのではないでしょうか。

 私たちの心の中にもその姉妹は同居しています。それは和魂と荒魂とも言えます。その融合、統合というのが、これからの時代のテーマとなると思っています。

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 それにしても、すごかったなあ、今日の体験は。皆さんもぜひ気合を入れてあの階段と山道を登ってみてください。必ずや何か降りてきますよ。

 また、近いうちに参拝させてたいだこうと思います。町田さんのように夜参りもいいかも。それこそ命懸けですが。

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2020.12.23

『セカンドID―「本当の自分」に出会う、これからの時代の生き方』 小橋賢児 (きずな出版)

Th_51hws5qbdil_sx339_bo1204203200_ 日の町田先生と同様、絶妙なタイミングで出会わせていただきました。不思議なご縁です。

 たまたま、中学3年生に「日本以外全部沈没」を見せてテストで感想文を書かせていたところでしたので(どんなテストじゃ!?)、私も生徒もびっくり。なにしろ主演俳優さんですから。

 正直画面の中の彼と会うことになるとは全く想定していなかったのですが、友人が突然紹介してくれたのです。

 ちょうどこの映画のあたりを最後に、人気絶頂の中こつ然と表舞台から「消息不明」になった賢児くん。

 実はそこには大きな苦悩と再生の物語が横たわっていたのでした。

 先週お会いした時にも、ご本人の口からその物語を拝聴し、心から感動いたしました。本当に人それぞれ、人には知られない物語がある。その物語が、また他の人の新しい物語を紡ぐ。

 そう、私も彼の人生から、一瞬で多くのことを学び、新しい時代への挑戦の勇気をいただきました。

 昨日の町田宗鳳師も「やりたいことをやれ。やりたいことが即ち天命」というようなことをおっしゃっていました。

 世間では「風の時代」「水瓶座の時代」が始まった、これからは「やりたいこと」ができる時代になると言われています。それは一つの比喩的表現だと私は思っていますが、しかし、おととい冬至の「グレート・コンジャンクション」をこの目で見た印象は、まさにその比喩と重なるものでした。

 もしかすると、私はすでに「セカンドID」や「サードID」を持っているタイプの人間かもしれません。世間的な教師の顔以外にもいろいろと変な顔を持っていますからね(笑)。

 星の配置が変わるように、これからは、そうした「ファースト」「セカンド」「サード」などの配置が変わってくるのかもしれません。

 そんな気づきを、まさに絶妙なタイミングで与えてくれた賢児くんの言霊に心から感謝いたします。ありがとう。

 お会いした翌日、こんなニュースが。

「ちゅらさん」元俳優・小橋賢児氏がSNS休止…長男との2ショットも公開

 ちょうどそんな話もしたんですよね。SNSを含むインターネットには「過去の情報」しかないと。スマホを眺めているのは、川の下流を眺めていることになって、上流(未来)からの情報を掴むチャンスを逃していると。

 さあ、来年は一緒に何かできるかもしれません。この本にもあるように「旅」がその鍵を握っているのではないでしょうか。心からワクワクしております。

 Amazon セカンドID

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2020.12.22

『異界探訪 パワースポットの最深部に異界への扉があった』 町田宗鳳 (山と渓谷社)

Th_51x7aabw2yl_sx337_bo1204203200_ 近の出会いには全く無駄がありません。そして、全て完璧なタイミング。

 今日もそんな出会いがありました。いつかお会いしたいと思っていた町田宗鳳師とお話をする機会を得ました。

 大徳寺で20年修行したのち渡米、ハーバード大学で神学修士、ペンシルバニア大学で哲学博士となり、その後世界や日本の大学で教鞭をとるとともに、世界各地を旅し、命懸けのとんでもない経験を積み重ねてきた謎の(笑)僧侶です。

 いちおう比較宗教学がご専門で、現在も広島大学名誉教授なのですが、縁あって富士山麓に無宗派の「ありがとう寺」を建立し、それこそ謎のご活躍をされています。

 私の母校の特任教授でもあって、今日はその母校で行われた講演会に飛び入りで参加いたしました。ちょうど仕事で母校に行く用事がありましたのも有り難い偶然、いや必然でした。

 初対面ながら、勝手に私は共鳴する波動を感じまして、いろいろお話をさせていただきました。まだまだ入口の部分しかお話していないので、近く「ありがとう寺」に参拝させていただき、お酒など酌み交わしながらマニアック談義に花を咲かそうとお約束いたしました。

 今日の講演のテーマは「文明論としての『イワンの馬鹿』」。その内容は、まさに今の私の問題意識にぴったり。思いっきり背中を押していただきました。ありがとうございます。

 さてさて、町田先生は本当に多岐にわたるご著書を書かれているのですが、比較的最近出たこの「異界探訪」がまた、私の今の感性にぴったりの内容です。いわゆるスピ系のパワースポット本とは完全に一線を画しております。

 私は普通にこういう話をうんうんと聞ける(読める)のですが、一般の方はどうでしょうね。ご本人も書かれているように、フィクションとして読んだ方がすんなり入ってくるのではないでしょうか。

 そう、世の中のリアル、ノンフィクションが、実はフィクションなのですよ。昨日の冬至をもって、そういうフィクションの時代は終わり、今までフィクションとか、トンデモとか言われていた世界がリアル、ノンフィクションになっていく。間違いなくそうなります。

 そういう意味では、今日からは町田先生やワタクシの時代が始まるのです(笑)。いや、マジで。

 この本でも、異次元からのメッセージを受け取る話が中心になっていますし、それがちっぽけな人間の自我、意識を越えた「無意識」や「マナ」からの情報であることがはっきりと書かれています。つまり、私の言う「モノ」ですね(もちろん「モノ」と「マナ」は同源です)。

 かなりぶっ飛んだ人生を送られている町田先生ですが、そんな先生をびっくりさせるような情報を持って、なるべく早い時期に「ありがとう寺」にうかがおうと思っております。楽しみです。

 町田先生、ご縁を取り持ってくださった先生、そして異次元のネットワークに心より感謝します。ありがとうございます。

異界探訪

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2020.12.15

宮沢孝幸准教授の「目玉焼き理論」

 

 GoTo 一時停止のニュースが。正直ここ1ヶ月 GoTo の恩恵を受けまくったウチの学校としては、まあギリギリセーフだったなという感じです。思い切った決断をして良かったと思っています。

 実際に旅をした者の感想としては、旅先の方がずっと感染防止対策をしっかりしており(自分の意識も含めて)、本当に GoTo のせいで感染拡大しているのか、私も不審に思っています。

 それを専門的な立場から力説し続けているのが宮沢先生。先生の「目玉焼き理論」は、たしかにわかりやすく、おそらく正解なのだと思います。

 そうしますと、やはり家庭内感染に注意すべきということですね。先ほど書いたように、私たちは旅先ではいつも以上に注意をするのですが、その反対で家庭に戻るとすっかり気が緩んでしまうものなのです。

 非日常では緊張、日常では弛緩というのは、これはしかたありませんが、なんとかそこを踏ん張らねばならないと思います。ある意味、今は毎日非日常ですから、実際に普通の風邪やインフルエンザにかかる人は非常に少なくなっています。

 やはり、私たちには非常事態、非日常が必要ということでしょう。しかし、それがあまりに頻繁にあると慣れてしまい、非日常が日常になってしまう。たしかにその時には、免疫ができている、先日のWi-Fiの記事流に言えば、危険因子を受容しても大丈夫なように我々が進化するとも言えますが、そこに至る一定の期間には相応の注意が必要なのです。

 私が恐れているのは、「受験(入試)クラスター」の発生です。人生を決めてしまう受験(入試)に対して、私たちは嘘をついてまで日常的であろうとしますから。つまり、熱があっても解熱剤を飲んで会場にいってしまうということです。

 まずは「共通テストクラスター」が怖い。その後の、私大入試や国公立2次試験での地方から都会への流入も怖い。もう祈るしかないですね。ウチの次女も受験生ですし。

 大学のみ9月入学にし、5,6月に入試をするべきという考えは今でも変わりません。来年度入試が結果としてそういうふうになる可能性もありますよ。

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2020.12.10

福井県立恐竜博物館でいろいろと…

Th_img_7171 日は福井の恐竜博物館を訪ねました。

 予想を上回る充実ぶりに感動いたしました。とっても勉強になりました。恐竜好きの子どもたちにとっても最高の博物館ですね。

 いろいろな思いを抱きながら館内をゆっくり一周しましたが、特に強く感じたのは、やはりダーウィンの進化論は受け入れられないなということでした。

 つまり、突然変異と自然淘汰という偶然性では進化は説明できないなということです。

 やはり、そこには「意志」が働いていると。そしてそれこそが私のモノ・コト論で言う「ことたま」であると感じた次第です。

 非生命と生命の違いは「意志」にあります。意志は時間の流れを逆行させます。すなわちエントロピーを減少させます。その結果、長期的に見ると「崩壊」しません。常若によって永遠性を得ます。

 首長竜は首を長くしたいと望んだのでしょうし、草食恐竜はしっぽを武器にしたいと願ったに違いありません。それが現実化した。すなわち、未来(それも自らが死んだ後の未来)にこうなる、なりたいという原因を作り、現在に少しずつ結果を出して積み重ね、そして進化したのです。私たちが新しいものを発明していくように。

 必要は発明の母。必要は進化の母。

Th_-20201211-91606 全然違う話になりますが、もう一つなるほどと思ったのは、新しい日本の地体構造図です。北陸3県だけ特別な色になっていますよね。一昨日、能登半島を横断した際、見たことのない自然のデザインに驚きました。山並み、植生、雲の形…まるで外国、いや地球外惑星のような気さえしたのです。

 なるほどこの構造図を見れば、その理由も分かるというものです。日本列島の中で唯一古生代変成帯なのがこの地域。つまり大陸由来ということでしょうか。

 ついでに言えば、そのようなところに総持寺と永平寺という曹洞宗の二大総本山がある(あった)ということも興味深い。横浜に持っていっちゃダメだったのでは…なんて思ってしまいました。

 今回はその両寺には行けませんでしたので、次回はぜひと、なぜか恐竜を眺めながら思ったのでありました。

福井県立恐竜博物館

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2020.12.09

霊方山 薬王院 温泉寺 (加賀市山代温泉)

Th_img_7146 日は仕事で山代温泉に宿泊。宿のすぐ近くにワタクシお目当てのお寺があります。自由時間に参拝してきました。

 個人的な興味ポイントがいくつかあります。

 まず、開基が行基と伝えられていること。白山信仰のもと、この地を訪れた行基が、不思議な烏に導かれて来てみると、そこに温泉が湧いていたと言います。そして、一宇を創建。薬師如来を祀ったようです。

Th_img_7144 温泉と薬師如来はよく結びつきます。もちろん「癒やし」という共通点があるからです。しっかり薬師瑠璃光如来の碑が立っておりました。

 先ほどの「不思議な烏」は、よく見ると3本の足があったそうです。すなわち八咫烏だったわけですね。お隣の服部神社の手水に烏がおりましたが、足は…2本でした。あれ?

 この温泉守護の寺、中興は明覚上人だそうです。この明覚がまた、私にとってはとても身近な存在でした。

 国語学徒なら必ず習いますね。「五十音図」を発明したのは明覚上人だと。

 明覚は比叡山の僧侶。空海、最澄を嗣ぐ天才です。天才というか努力家、勉強家でした。インドや中国の仏典や悉曇学、そして半切を研究している中、この山代温泉寺で発明したのが、日本語の「五十音図」なのです。約千年前、11世紀のことです。

Th_50 明覚の五十音図は何種類かあり、母音の並びは現在と同じ「アイウエオ」ですが、子音の並びは現在とは違います。

 とは言え、現在の五十音図がなぜ「アカサタナハマヤラワ」の順に並んでいるのかは、正直分かっていません。明覚発案の並びの方が、実は論理的だったりします。

 一般的には、明覚は学問的な姿勢からこの五十音図を発明したと言われていますが、今日私はちょっと違った感じを受けました。やはり温泉、薬師如来の「癒やし」と、五十音図の言霊による「癒やし」に関係があるのではないでしょうか。そういう視点から五十音図を見直してみると面白いかもしれませんね。

あいうえお五十音図は明覚さんが映し出したことばの曼荼羅です。

 

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2020.12.08

鈴木大拙館(金沢市)

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 行の自由散策時間に、金沢在住の友人が案内してくれました。

 いやあ、本当に素晴らしかった。今年最大級の感動。奇しくも今日はお釈迦様がお悟りを開いた日。

 鈴木大拙館、絶対に行くべき場所です。このような「場」が市内の中心部に、さり気なくあるところこそ、金沢という街の魅力であり、すごいところです。

 この1ヶ月で2回金沢を訪れる機会がありましたが、本当に文化の香り漂う良い街ですね。

 鈴木大拙に関しては、私が説明するまでもありませんね。個人的には、昭和12年に山中湖で開催された(らしい)「世界教育会議」で、大拙が講演したことが最近わかりました。

 大拙の功績は、伝統的な「禅」を世界の哲学・思想のステージに一気に引き入れたことでしょう。保守的で硬直化していた禅の世界を一つ上の次元に解放したとも言えます。

 そんな大拙の思想を見事に現代に表現し、継承しているのが、この鈴木大拙館。

 金沢に縁のある谷口吉生による実に見事なデザイン。正直、どんな禅堂よりも現代人を三昧境に導いてくれると感じました。

 様々なデザインが私たちの心の次元上昇を助けることには、今までもずっと注目し続けてきましたが、ここまですんなりと無駄なく実現しているデザインには初めて出会いました。

 もちろん、それは総合的なデザインです。建物だけではありません。借景、水鏡、そして自然の変化をも計算に入れたデザインです。

 いや、計算ではないな。計算できない、まさに「もののあはれ(不随意・不如意への嘆息)」ですね。

 今日も実に見事な時と場がデザインされていました。夕暮時、雨上がり、本多の森公園の見事な紅葉。特に方丈の屋根に降った雨が少しずつ水鏡に落ち、そのたびに規則的な、かつ不規則な波紋が拡がり、重なり、それが時の流れと交差する、あのデザインはまさに「禅」の世界そのものと感じました。

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 ただそれを眺めるだけで、何時間も座禅するのと同様かそれ以上の感覚を味わうことができました。

 自分は止まっていて、自然が動いているのか、はたまた自然は動じず、自分が動いているのか。デザインとは常に相対的なものであることを悟りました。

 おそらく、鈴木大拙館は、どんな季節、どんな日、どんな時にも、最高のデザインを示してくれるでしょう。すなわち、私たちの心のデザインも、ここにいれば常に最高なのです。そして、それこそが本当のアートなのでありましょう。

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 こんなす素晴らしい時と場が、世界中の街にあるといいですね。心からそう思いました。

 これから何度でも訪れることでしょう。皆さんもぜひ。

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