カテゴリー「文化・芸術」の1000件の記事

2025.05.23

光明寺さん(小山市)で思う

Img_0389 良から帰ってすぐに栃木県の小山へ。由緒ある天台宗光明寺さんでセミナーでした。

 お釈迦様を背後に7時間ほどしゃべりました(笑)。奈良からの流れもあって楽しかったなあ。

 で、このお寺は旧日光街道小山宿のはずれにありまして、近くには須賀神社もあります。一昨日の奈良金峯山寺の学頭だった天海こそが、家康を日光東照宮に祀った張本人。

 平安初期に慈覚大師円仁によって建立されたとされる光明寺ですから、天海もなんらかの形で関わったり、立ち寄ったりしているかもしれません。

 結局のところ、江戸時代、天皇家が北朝を名乗っていたわけですが、結局徳川家が南朝の系譜をもってしてバランスを取っていたわけで、その結果としての明治天皇の「誕生」(大室寅之祐が明治天皇として即位)となったのでしょう。

Img_0391 境内にある文化財、宝篋印塔には「応安」の年号が刻まれていました。応安は北朝年号ですね。ちょうど南朝の長慶天皇の時です。「逆修」とありますから、生前に自らを供養するために作った塔なのでしょう。

 当時は公式には北朝が正統、南朝は謀反人「南方偽主」とされた時代、特にその傾向が強い時代ですから、たとえ南朝寄りの人たちでも南朝年号「正平」は使いづらかったのではないでしょうか。ちなみに富士北麓にはけっこう南朝年号の板碑なんかがありますが。

 そのあたりの流れ、各時代を通じての南北朝正閏問題については、もう少しちゃんと勉強しなければなりませんが、こうして旅をさせられることによって、徐々にですが「実感」することになっております。感謝。

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2025.05.22

榮山寺のカオスとコスモス

Img_0366 良合宿最終日も面白かったなあ。

 特に榮山寺は興味深かった。複数の国宝が漫然とある(放置されている)のは、ある意味憂うべきことかもしれませんが、またある意味では自然なのかもしれないとも思いました。

 特に八角堂の存在感は素晴らしかった。法隆寺の夢殿と並ぶ奈良時代の貴重な八角円堂です。こちらの方が素朴ではありますが、より私たちに近い次元での祈り、いや瞑想を感じました。

 私はこうした八角形の堂宇は、「八紘為宇」の表現であると考えています。そう、この屋根の軒が「八紘」とつながり、まさに「宇(堂宇)」と為っているわけです。

 八紘を宇と為す…世界(宇宙)を家とする…まさに王仁三郎が望んだ「みろくの世」であり、仲小路彰が目指した本物の「グローバリズム」「コスミカリズム」であります。

 ちなみに、ここは後村上天皇・長慶天皇・後亀山天皇の行在所が置かれた場所とも言われています。

 そして、そこでかつて奉納国宝プロレスが行われています。崔領二率いるランズエンドによる興行、いや奉納。

 こちらの記事をぜひお読みください。素晴らしいと思います。

 一見、こうしたカオスが、グルっと回ってコスモスとなっている。これは貴重な雛型であると感じましたね。

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2025.05.21

吉野〜南朝の幻影

Img_0261 良五條市合宿2日目。濃厚すぎる日でした。

 天河神社から丹生川上神社、金峯山寺、吉水神社、如意輪寺などを回りました。おいしい葛切り、松葉寿司、夜の素敵なディナーや各種日本酒などもいろいろ紹介(自慢?)したいけれども、肝心なことだけ一つ。

 結局、南朝の旅だったということです。護良、宗良と来て、そして後醍醐天皇へ。

Img_0294 如意輪寺の後醍醐天皇の御陵(塔尾陵)も参拝しました。近くには長慶天皇の皇子世泰親王の陵墓もあります。

 もちろん、それらは(護良や宗良の墓も)明治時代にほとんど無理やり比定されたものですから、完全に歴史的な本物とは言えないかもしれませんが、しかしそこに人々の思いがこめられ、参拝の対象になってきたのは歴史的な事実です。

 宮下文書にまつわる遺跡群(ほとんどが明治大正期に作られたと思われます)も、実際そこに立つとホンモノかニセモノかはどうでもよくなってしまうんですよね。

 700年に及ぶある種の怨念。そして封印された願いというものが明治期にフィクションであれ復活した。その流れはいまだに続いていると思うのです。

 そして、面白いのが五條市から吉野にかけてもまた、中央構造線の上にあるという科学的事実。これは今まであまり考えたことがありませんでしたが、おそらく後醍醐天皇もそうであったように、多くの霊的能力者が、まさに自然の霊力を利用して朝敵を調伏しようとしたのでありましょう。

Img_0280 吉水神社には南朝御所があり、金峯山寺には護良の陣が布かれました。きっと文観もこのあたりで真言立川流の秘術を斎行したものと思われます。そう感じました。

 そして、金峯山寺といえば、江戸時代にはかの天海が学頭になっているんですよね。私は完全に「霊的」な「モノ」に動かされています。こわいくらい。今回の奈良旅は、私は場所、内容には全く関与せず、本当にお客様として乗っかっただけなのですから。

 佳子内親王殿下からの大鹿村、そして五條、吉野。この南朝の幻影をたどる、いや、たどらされる旅はまだまだ続きます。

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2025.05.20

『超国宝』展 (奈良国立博物館)

 良へ。前日学校の仕事を終えてすぐに東京へ移動。そして翌朝、二泊三日の奈良合宿へ。この合宿もまたとんでもなく濃かった!

 魂の友人たちと、日本画家であり五条市立文化博物館の館長でもある、杉本洋先生に先達をお願いしてのスペシャルな合宿。

 考えてみれば杉本先生、私の記念すべき第一回富士山合宿に参加してくださったんだよなあ。まだ今のようなセミナー人生が始まる前でした。不思議なご縁です。

Img_0225 さて、一日目のメインは、奈良国立博物館で開催されている「超国宝展」の観覧。

 ここでの先達は、奈良国立博物館の三田研究員。三田さんとのご縁こそヤバいです(笑)。ここには書ききれません。知る人ぞ知る運命的な出会い。

 このとんでもない超国宝級の超国宝展を企画実現した超本人(?)さんに解説してもらえるなんて!なんという僥倖。

 いやあ、すごかったなあ。「みろくの世」。すごすぎた。いろいろ答え合わせできましたよ。

Unnamed_20250618090001 最後に真っ白な空感に鎮座された中宮寺如意輪観音さま(菩薩半跏像・弥勒菩薩)。少年時代から最も好きな仏像です。

 こちら、私は聖徳太子のお母様がモデルと思っていたのですが、なんと聖徳太子ご本人ではないかとのこと。なんということでしょう。

 超満腹な観覧のあと、一行は五條市へ。私たちは深夜まで語り合ったのでした。みろくの世は近い!

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2025.05.18

私的「大鹿村騒動記」

Img_0154 て、大鹿村での合宿2日目。まずは分杭峠のゼロ磁場へ。一般的に知られるゼロ磁場ではなく、かつて連れて行ってもらった本当のゼロ磁場へ。

 今回は本当にクラクラしました。数年前とは全然違う。中央構造線が、日本が、世界が動いているなあという実感。

 空も蠢いている。

 やはり令和七年は特別な年なのでしょう。

Img_0160 続いて中央構造線「北川露頭」へ。ここでは表日本と裏日本の境界、せめぎあい、融合を体感できます。

 いや、そうなんですよ。一昨日、佳子さまにお会いしたじゃないですか。

 日本国民の統合の象徴たる天皇家が、実は700年以上前から南北に分裂している。分裂の象徴になってしまっている。

 ちなみに秋篠宮家は南朝の血筋ですが、北朝のご祭祀、ご神事、芸事をなさっている、まさに統合の象徴なのですよ。

Img_0197 一昨日からの流れで、表日本と裏日本の境界に連れてこられた。そして、もう実は6月18日なので、未来的な話になってしまいますが、私はこのあと、とんでもない「南朝」(裏日本)の旅をさせられることになるのです。

 大鹿村には宗良親王の伝説が色濃く残ります。いや、伝説ではなく、実際に宗良親王は30年もこの地を拠点として、封印されつつあった「裏日本」の復権に奔走したのです。

 葦原神社にも行きました。出雲と諏訪の関係、つまり、それもまた封印された縄文の記憶であり、また富士山という故郷を目指す、出雲の荒魂の彷徨でもあります。

Img_0180 そして、合宿した古民家の裏の巨石群。謎の穴太衆がなぜここに。

 頭も体も魂もいっぱいいっぱい。これは個人的にはまさに「騒動記」。大鹿村を起点とした答え合わせの旅が始まりますよ。

 ああ面白い。

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2025.05.17

『大鹿村騒動記』 阪本順治 監督作品

Images_20250618074401 (忙しくて1ヶ月も放置してしまいましたが、移動の列車の中で少しずつ追いつくよう頑張ります)

 の日は信州大鹿村での合宿セミナー1日目。

 私にとっての大鹿村は南朝宗良親王ですが、それは明日づけの記事に譲りまして、大鹿村を舞台とした素敵な映画を一つ。

 大鹿村と言えば「大鹿歌舞伎」。そして、それを題材とした映画「大鹿村騒動記」です。

 なかなかの出演者陣ですね。原田芳雄さんの遺作となってしまった作品です。原田さん、カッコいいのに三枚目の役もお得意で、ここでも実にいい味を出しています。

 そしてなんといっても、大鹿村の自然と歴史の不思議な魅力ですよね。このたび初めて訪れてみましたが、なかなかの「霊気」が流れたり、淀んだりしておりました。

 南朝伝説、中央構造線、南アルプス、秋葉街道。興味は尽きません。

 この映画には、リニアの話も出てきますが、実際工事が進捗し残土が至るところに積み上げられていました。ここに関しては私も複雑な立場、心境であります。

 大楠道代さん、岸部一徳さん、石橋蓮司さん…私の大好きな俳優さんがたくさん出ています。皆さんもこの映画を観て、実際に大鹿村を訪れてみてください。

 

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2025.05.16

佳子さま降臨

 の日は奇跡的なことがありました!

 町田セミナー2日目だったのですが、朝時間があったので、主催者さんたちに誘われて多摩御陵、武蔵野陵を参拝したのです。3年ぶりくらいでしょうか。

 駐車場に着きましたところ、なんか黒服の警備の方々がたくさんいる。どなたか皇室の方か政治家の方が参拝されるのかなと思いつつ、みんなで貞明皇后のお墓から順にお参りしておりましたところ、警備の方から声をかけられたんです。

 「今から佳子内親王がいらっしゃるのですが、お時間がありましたら、お出迎えとお見送りをお願いしたいのですが」

 え〜!!

 その時、現地には一般の参拝客はほとんど私たちだけ。、もともと参拝客の少ない「聖地」ですが、朝早かったこともあり、特にこの日は静かだったような。

S__16441346 ちょうど昭和天皇の墓参をすませた時、私たちは香淳皇后のお墓の横に案内されまして、そこで佳子さまのお出ましをお待ち申し上げることに。少しずつ人も増えたとはいえ、最終的に一般参拝者は12、3人というところ。幸運な、選ばれた人たちです!

 なんとラフな格好。しかし、背中には耀わんが!まさか佳子さまも耀わん背負った人がいるとは思わなかったでしょう。

 と、そこでまず奇跡が。その数人の中に、なんと知り合いがいたのです!それも1週間前に会った方!最近そういうことばかり。亀岡でも皆神山でも、そして武蔵野陵でも。もうあまり驚かなくなっていますけれど、さすがにお互い静かに興奮いたしました。

 そしていよいよ黒塗りの車から、佳子さまが…美しい、かわいい、おきれい…いや全然違う。尊い、だ。これかあ。推しが尊いというのは。

Img_0134 墓参ですから、ニコニコされていたわけではありませんが、お出ましになった途端、鳥は鳴き出すし、日輪は出るし、空気が完全に変わりました。自然と涙が出てきました。

 昭和天皇と香淳皇后、すなわち曽祖父と曾祖母の墓参を終えた佳子さまは、私たちの方に向かってご挨拶されました。私が最前列でしたので、当然「目が合った」!

 最初のお辞儀の視線の先に私がいる…まさにこれは推し活の原点だ。なんという僥倖。

 今までも多くの推しが向こうから私に会いに来てくれましたが、とうとう佳子さままで(笑)。

 そして、この日から私の天皇家関連の旅が始まるのでした。畏るべし、推し活、いや惟神の道。王仁三郎さんか澄さんが佳子さまに会いたかったのかな。

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2025.05.14

AIで創る「新しいバロック音楽」

9c20ed58 京でお仕事。午前中時間があったので、またSuno AIで遊びました。

 バージョン4.5になって、かなりマニアックなジャンルの楽曲もこなせるようになりました。

 となれば、私の専門分野の一つ、バロック音楽も作ってみたくなりますよね。もともと自分でフーガとか作ってましたけど、あまりに手間がかかりました。

 さて、AIはどこまでできるのでしょうか。

 結論。かなりヤバいところまで来てますよ。厳格なフーガはまだできませんが、来年にはバッハレベルまで可能になるのでは。

 コンチェルトやソナタなどは、もう充分聴けるくらいのクオリティーになっています。

 なにしろ、最初に作ってもらった「ヴィオラ・ダ・ガンバとハープシコードのためのソナタ」2曲が、あまりにすごい名曲でビックリ。というか、演奏まですごい。いったいどこから「盗んできた」んでしょう。

 The Bird 1

 The Bird 2

 メッサ・ディ・ヴォーチェ、装飾、ルバート…ガンバの音とか、重音奏法とか、どうなってるんだ?これを10秒で作って演奏しちゃうんだから。

 歌われない歌詞がついているのも謎(笑)。

 まだ公式では公開してませんが、この「New Baroque」のプレイリスト、いずれはBGMとしてYouTubeとかで配信しようかと思っていますよ。

 なんか、意外な展開するとことか、非常に新鮮です。いやあ、恐るべしAI。言う通りに全然作ってくれない(笑)。だからタイトルと内容がバラバラでして、それがなんとも「初期」の面白さを感じさせます。いずれはまともになっちゃうんだろうなあ。

 追伸 せっかく歌詞があるのだからと、のちにThe Bird 2をAIにカバー(リミックス)してもらったら、いい曲ができました。どうぞ。

 The Bird 3

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2025.05.13

完全版 『永遠の最強王者 ジャンボ鶴田』 小佐野景浩

Img_0102 ャンボ鶴田さんが亡くなられて早くも25年。四半世紀ですか。

 鶴田さんのおかけで結婚した私たち夫婦。たまたま山梨におりましたので、当然、お墓参りをしてきました。

 とても良い天気。鶴田さんの無尽蔵のスタミナを与えてくれた、あのぶどう畑の中の急坂を久しぶりに登って、牧丘町倉科の慶徳寺へ(住職は教え子です)。

 どなたかいらっしゃるかと思いましたが、私たち二人だけで、ゆっくり鶴田さんにお礼を申し上げることができました。

 鶴田さんのおかげで結婚したというのは、こういうことです。職場結婚だった私たち夫婦ですが、最初はお互いなんの興味もありませんでした(笑)。

 ただ、ある時、お互いにプロレスファンであり、そしてそれも全日派であることが判明した瞬間から、急に身近に感じることになりまして、そしてその時、最強のレスラーを同時に言ったところ、「ジャンボ鶴田」で一致しまして、お互い心の中で「結婚したい!」ということになったのです(笑)。単純すぎる。

 そして翌日、二人でドライブしたのが牧丘町。そこで「結婚しようか」ということになりました。その3年後ですか。鶴田さんが亡くなったのは。

12_20250525165901 その後、娘たちが生まれてからも、ほぼ毎年お墓参りしておりました。

 こんな感じで娘たちを教育していたわけです(笑)。バカボンとドリフとプロレスで育てたら、あんなふうになっちゃったと。

Img_a52828c02ee096e74308867461d823761780 そして、今日発売になったのが、こちらの完全版。

 5年前に出た「永遠の最強王者 ジャンボ鶴田」だけでも充分な情報量と思いましたが、さらに貴重な新証言などを加えた増補版です。

 読んでいて涙が出ました。小佐野さん、ありがとう。

 出版を記念して、小佐野さんと川田さんの対談Liveが配信されました。面白かった。途中まではこちらで見ることができます。

 本当に最強だったんですね。そして弱点は…(笑)。結果、その弱点すら気にせず堂々とさらけ出して圧倒しちゃったわけですから、とんでもない化け物ですねえ。

 

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2025.05.12

古文訳J-POP(有隣堂しか知らない世界)

 梨での学校のお仕事。

 理事長先生とお話している中、こんな私立高校の先生がいるということで紹介いただいたのがこちら。

 これは面白い!

 これに似たこと授業でやったことありますが、自分でちゃんと歌うことはありませんでした。歌下手なんで。

 似たことというのは、日本の歌の中に残る古語を探すという授業です。童謡や唱歌、校歌などはもちろん、いわゆるJ-POPにも多くの古語が混入しています。ユーミンとか桑田佳祐とかに始まる潮流です。

 あと、現代語の古文訳も時々授業でやってました。自分の好きな曲の歌詞を古文に直すとか。あと短歌を作らせる時に、現代語の散文で書きたいことを書いて、それを古文の七五調にするとか。

 こちら折橋先生は実際に古文訳して歌っちゃうわけですから、きっと生徒にもウケることでしょう。

 一部文法的にツッコミどころがないでもないですが、まあそれを言うのはここでは野暮ですからやめときます。

 

 

 ちなみに、この有隣堂の公式チャンネル、全体に面白いのですが、特にワタクシ的にはこちらのシリーズがツボでした(再生回数伸びないらしいが)。

 

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