カテゴリー「書籍・雑誌」の882件の記事

2017.10.16

『粋な日本人の心得帳』 (枻出版社)

Th_81mbvcd4n8l ろいろ忙しいところに加え、全国でも注目の山梨2区の混沌選挙に関わらざるを得ず、自分もかなりカオスな状況となっております。
 とにかくいろいろな人に会う機会が多い。いろいろなレイヤーの方々。それぞれにしきたりがあったりなかったり。
 いろいろ無礼、不躾があっては申し訳ないと思い、時々確認するのがこの本。
 男性の、様々なシーンにおける「心得」が写真入りでわかりやすく解説されており、大変役に立っております。
 学校で生徒たちが小笠原流の礼法を勉強しているので、私もそちらの授業を見学したり、紹介していただいた本を読んだりして勉強していますが、ちょっと格式が高すぎて、日常の場面でそのまま使うと逆に不自然だったり、ドン引きされたりしそうです。
 その点、この本のレベルはちょうどいいかもしれない。最低限のマナーという感じ。
 でですね、いろいろ勉強し、体験したワタクシの実感を申しあげますとですね、実は、こういう本の内容なんかを完全にマスターする必要はないと。
 どういうわけか、超一流の方々とおつきあいすることが最近多いわけですが、そういう方々も実際はかなりフリーな立ち居振る舞いをされますよ。
 たとえば超一流シェフと一緒にフレンチを食べたり、超一流料亭の主人と和食を食べたり、そういう機会で、こちらはめちゃくちゃ緊張して、相手の方の振る舞いをチラチラ見ながら真似しようと思っていると、案外フリーな感じでいらっしゃったりする。それで安心して、ようやくおいしい料理を堪能することができたりするんですね。
 もちろん、やってはいけないことというのは最低のマナーとしてあると思いますよ。でも、実際のところ、案外ハードルは低くてですね、決してマニュアルどおりにやる必要はないわけです。
 だから、時々こういうマニュアルをちらっと見て、なんとなく覚えている程度がちょうど良かったりします。あんまり堅苦しくやると、逆に不自然、なんかいかにも予習してきました感が出てしまう。
 先日も人間国宝の方に和室でご挨拶することがありました。周囲のお弟子さんやらがガチガチの中、あえてちょっとやわらかい感じで振る舞いましたら、お話が大変はずみました。
 こういう本を手元に置きつつ、そういうことも覚えておくとよろしいかと。

Amazon 粋な日本人の心得帳

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2017.10.14

『不老超寿』 高城剛 (講談社)

Th_41jceo0zlel 月、53年ぶりの再会(?)を果たした私と高城剛さん。
 その時の爆裂宇宙人トークの一部がPodcast「高城未来ラジオ」で聴くことができるようになりました。記事の下の方に貼っておきますので、ぜひお聴き下さい(てか、これじゃあ仮名の意味がないか…笑)。
 いちおう放送では「教育」がテーマになっていましたが、実際にはかなり脱線してしまいました。ま、いつものことですね。
 番外編として収録後は「医療」の話でも盛り上がりました。私はこの本を読んでいなかったのですが、高城さんから後日談も含めて直接いろいろうかがいました。
 自らを実験台にしての実感的エビデンスをもとにしたお話は、単なる数値の羅列などよりもずっと説得力がある。この本の重みは、まさにそういう次元でのそれです。
 そして、私の方からも、「未来医療」に関する「実物」を提供し、そして体験してもらいました。
 さすがは世界中の最先端医療、さらには逆に太古の医療まで知り尽くしている高城さん、一瞬でその意味と価値を理解されていました。
 ちなみにその「実物」もまた宇宙から降りてきたものです(アブナすぎる?)。ま、宇宙人同志である二人にとっては全然自然な(しかし不思議な)モノでありコトですが。
 宇宙という「未来」から来て、地球に「未来」を届けるというミッションを持った二人は、当然のことながら共鳴するところがあります。ただ作法が違う。彼はたとえば、世界中を旅してこういう本を書くことによって、そのミッションを果たそうとするし、私はに日々の仕事や趣味を通じて地味にやらせてもらっています。
 作法は違いますが、医療に関してはお互い日本の異常な岩盤規制や岩盤慣習に疑問を持っており、そこを突破するために協力していくことを約束しました。
 近々再会の続編が予定されています。はたして、地球人の「不老超寿」に向けてのブレイクスルーは実現するのか!?お楽しみに。
 健康は平和の源。健康的かつ平和的な地球や自分に興味がおありの方は、まずこの本をお読みになってください。また、私のお預かりしている「未来医療」を体験してみてください(メールで連絡ください)。
 では、爆裂(トンデモ?)対談をどうぞ!

Amazon 不老超寿

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2017.10.05

『天皇家秘伝の神術で見えた日本の未来』 出口恒 (ヒカルランド)

Th_51oo5nctwl_sx339_bo1204203200_ 日の出口王仁三郎「吉岡発言」についても書かれています。また、同時期に記録された「吉岡御啓示録」も付録として収載されています。
 そして、私の専門であるとも言える「富士高天原伝説」に関わる超重要な情報も含まれるこの本。
 王仁三郎の曾孫の一人である出口恒さんの最新刊です。私も一部参加させていただいたセミナーの内容を中心とした本。
 細かい内容については、とにかく読んでいただいて驚いていただくしかありません。ここには目次だけ掲載するにとどめましょう。

 第1部 皇室に隠された重大な真実!

孝明天皇は出口王仁三郎の出現を予言していた!
切紙神示によって日本の未来が予言されていた
宮中や大本以外でも知られていた切紙神示
「たまほこのひ可里」には書かれていない孝明天皇の予言

 第2部 大本事件と天皇家には深い因縁があった!

明治維新とは南朝革命のこと
「型の仕組み」によって日本を立直す
王仁三郎の目的は世界大家族制度
大和三山を天皇が踏むと「天と地の立替え」が起こる!
大本弾圧の背後には英米国の存在があった!
王仁三郎の吉岡発言が昭和天皇の人間宣言をもたらした

 第3部 地球を守るために引き起こされた世界大戦!

天皇は八岐大蛇、王仁三郎が本物の天子
昭憲皇太后から託された重要な秘密
米国が今の天皇家を操っている!
救世主とは個々人を救う存在ではなく、世を救う者
ドナルド・トランプが火力文明を終わらせる!

 一般の歴史書の読者からすると、かなり「トンデモ」な内容に感じられるでしょうね。しかし、私の知るかぎりにおいても、ここに書かれている恐るべき内容には、とても一笑に付すことのできない霊的な次元での「真実」がありますし、実際それが現実界に移写したと考えられる歴史的「事実」も多数あります。
 私が特に興味を持つのは、綾部の本宮山に鎮まっている「富士の霊石」の話です。今までも出口家の方々からいくつか資料をいただきましたが、この本にはさらに興味深い情報が書かれていました。王仁三郎の霊夢によって、富士吉田市は明見の舟久保家から運ばれた謎の霊石。
 富士北麓に住み、その文化・自然・歴史・宗教を研究してきた者として、王仁三郎の富士山観は、未来学的に非常に興味深いものがあります。つまり、過去の歴史的事実だけではなく、みろくの世の実現という未来の真実が、そこに秘されているように感じるのです。
 それはもちろん、仲小路彰の未来観、富士山観、日本観、世界観にもつながっていきます。
 そして、宮下文書(富士古文献)の存在。実は、今まで噴飯物の偽書とされてきた宮下文書の内容が、歴史学、考古学、神話学的に認められつつあるのです。それについては近く書くつもりです。
 この本でも重要な荒魂として登場するトランプ大統領。いよいよこの秋、私の妄想が現実化し、彼が富士山を訪れるかもしれません。
 そして、その時を同じくして、重要な神事が富士山で行われることになりました。さあ、日本は、世界はどんな方向に、どんな風に動いていくのか。お楽しみに。

Amazon 「切紙神示」「たまほこのひ可里」「八紘一宇の数表」 天皇家秘伝の神術で見えた日本の未来 王仁三郎の予言「吉岡御啓示録」も収録!

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2017.09.29

『心のうた 日本抒情歌』  (のばら社)

Th_41nm2pxaktl_sx332_bo1204203200_ 日、某高齢者福祉施設にて慰問演奏をした時に買った「歌本」。
 ふだんはカミさんだけが訪問してカラオケを熱唱するのですが、今回は急遽ワタクシもヴィオラを引っさげて参戦いたしました。
 これがあればリクエストにぱっと応えられます。今までなんで持ってなかったのかな。
 全部で228曲。Amazonのレビューさんから引用します。

日本の名歌 41曲 ・・・・赤とんぼ、花、叱られて、待ちぼうけ など
唱歌 46曲 ・・・・・ 故郷、汽車、春が来た、春の小川 など
童謡 44曲 ・・・・・たきび、春よ来い、背くらべ など
思い出のうた 36曲 ・・・・・影を慕いて、上を向いて歩こう、かあさんの歌、北国の春 など
学生歌 34曲 ・・・・・・若者たち、青春時代、青い山脈、夜明けの歌 など
フォークソング 27曲 ・・・・時には母のない子のように、神田川、いい日旅立ち など

 今ちょうど福祉施設にいらっしゃる方々には懐かしすぎて涙ちょちょぎれの選曲ですね。特に学生歌がいいですねえ。有名大学の校歌も入っている。
 先日はヴィオラで何曲か演奏しましたが、皆さん一緒に歌ってくださったり、涙を流して喜んでくださったり、本当に音楽って、特に歌って素晴らしいですねえ。
 早く退職して、夫婦で全国キャラバンしたいなあ(笑)。お金はいらないので、お弁当とお酒だけいただいて、あとは温泉に入って車中泊。ガソリン代は年金でなんとかする。全国の施設を回って、音楽と歌とお笑いと施術。理想的な生活です。
 ま、その頃には自分も老人になっているわけだし、聴衆も世代が代るので新たに歌本を購入しなければなりませんね。
 それまで、ぜひ「のばら社」さんには頑張ってもらいたい。昭和風情満載の装丁も含めて、一つの文化を築き上げている出版社さんですね。歌本は電子化しにくいですよ。やっぱりパラパラ、ペラペラめくれないと。

Amazon 心のうた日本抒情歌 心に生き続ける珠玉の名歌228曲 コードつき

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2017.09.24

『日航123便墜落の新事実 目撃証言から真相に迫る』 青山透子 (河出書房新社)

Th_512uwhenpl_sx352_bo1204203200_ の人生において、どうしても「解決」したい大きな事件、事故が二つあります。
 一つは、この前「トランプ大統領が拉致に言及」にも書いた横田めぐみさんの拉致事件。偶然、私の父とめぐみさんのお父様が同じ職場で、ある時期同じ社宅に住み一緒に遊んだ仲だったからです。
 もう一つは日航ジャンボ機墜落事故。これも全くの偶然でした。その偶然については、こちらに詳しく書きました。
 はたしてこの「偶然」は本当に偶然なのでしょうか。それとも必然だったのか。
 もちろん事象としては偶然であっても、やはり自分の人生にとっては必然であったと考えたい。やはり、多少なりとも関係した者として、この事件、事故の真相に迫りたい。
 青山透子さんのことは安倍昭恵さんから数年前に教えていただきました。その時もいろいろお話しましたが、この事故の裏には非常に難しい問題があります。
 この青山さんの新刊には、その難しい問題の一端というか、その難しい問題から生じた事実が紹介されています。事故後30年経ってから明るみに出たいくつかの目撃情報。
 そこに現れる自衛隊ファントムはいったいどんな任務を帯びていたのか。
 それこそ難しい問題なので、さすがの私もここに明確な言葉を残せませんが、あえて勇気を振り絞って言うなら、前に紹介した『知ってはいけない 隠された日本支配の構造』を読んで、それぞれの情報を結びつけてみてください。
 こういうことを書くと、そら陰謀論者だ、そらまたオカルト信者だ、とか言われるので非常に残念です。
 そう、ある意味戦後の陰謀論否定、オカルト否定傾向というのは、アメリカによって作られたものと言ってもいい。やはり、アメリカという存在は大きい。私たちの潜在意識さえもコントロールしている…これまた陰謀論として片付けられそうですが(苦笑)。
 しかし、純粋に、亡くなられた方々の御霊に問いかけてみて、私自身どうすればいいのか考えていきたいと思っています…これもまたオカルトとして片付けられそうですね(笑)。
 私の脳裏に鮮明に残っている、あの「2回の閃光」は消えることはありません。

Amazon 日航123便墜落の新事実 目撃証言から真相に迫る

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2017.09.11

『原節子の真実』 石井妙子 (新潮社)

Th_51e8lrqjt5l 日の続き。優れた評伝。実に面白かった。文章も秀逸。
 原節子と、義兄熊谷久虎について、非常に詳しく書かれています。一箇所だけですが、仲小路彰の名前も出てくる。もちろんスメラ学塾主宰として。
 今、数人で仲小路彰邸内を整理しているのですが、その中で熊谷久虎の名前が入った文書が多数見つかっています。ちなみに原節子の名前が入ったものは、私の知る限り一つだけ。この本の著者の石井さんにもいずれお伝えしなければならないでしょう。
 原節子がなぜ独身を貫いたのか…その答は、仲小路彰がなぜ独身を貫いたのかという問いの中にあるような気がするのは、私だけでしょうか。
 実は、当時の関係者から、そういう噂を聞いたこともあります。今まで知られていた(知られていなかった)以上に、仲小路と原の関係は近かったのでしょう。
 この本の第六章「空白の一年」にあるように、熊谷久虎のスメラ学塾入塾(川添紫郎ルートでしょう)を通じて、原節子も仲小路彰と深く関わったと思われます。
 ただ、人気女優であったからでしょう、その名前はその当時の仲小路文書の中には出てきません。
 また、地元山中湖の方々に聞いても、原智恵子や三浦環が仲小路彰と一緒にいたことは覚えていても、原節子がいたとか来たとかいう話はありません。また、実際に智恵子と環の資料は山中湖で大量に見つかっていますが、原節子に関するものはほとんどありません。
 しかし、昭和19年から20年にかけて、お忍びで山中湖の「サロン」に来ていた確率は高いと思います。熊谷、川添との関係を考えれば、そう考えるほうが自然なほどです。
 原節子に関する資料が「ほとんどない」と書いたのは、私の知るかぎり、戦後になってのある文書(映画企画書)に、細川ガラシャをはじめとする日本の歴史上重要な女性を演ずるのは原節子しかいないというような内容があるのみです。
 この本にも書かれているとおり、原節子が映画人としての晩年に異常に「細川ガラシャ」にこだわったのは、仲小路彰の話を聞いたからに違いありません。仲小路は細川ガラシャに関する文章を多数残していますし、「ガラシア物語」という歌曲集まで作曲しています。
 そのあたりの富士山を取り巻くミッシングリンクには興味がわきますね。
 いずれ、この本の筆者石井さんにも山中湖に来ていただきましょうか。「原節子の真実」のそのまた真実が眠っている可能性がありますので。

Amazon 原節子の真実

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2017.09.01

宇宙人同志との再会・対話

Th_img_1439 縁あって高城剛さんとお会いし、じっくりお話をさせていただきました。
 3時間すぎても話題が尽きずタイムアップ。科学、宗教、教育、文学、音楽、医学、食、健康、歴史、霊界、言語…あらゆる分野にわたる壮大なる、しかし、何モノか一つに収斂する対話でした。
 その内容は、おそらく普通の人が聞いても全く理解できないのではないでしょうか(笑)。
 根本的にはですね、私たちは「同窓生」だったという話。53年ぶりの再会だったという話。
 お互い53歳なのにですよ。
 つまりですね、私たちはこの地球に生まれる前に一緒にいたということです。そして、1日だけ私が早く地球に来て、翌日高城さんが来たということ。
 もう、余計に分かりませんよね(笑)。
 ま、簡単にいえば、私たちは宇宙人だということです。そして、同じミッションを持ってこの地球にやってきた。すなわち「宇宙人同志」
 今まではそれぞれ別々の人生を歩んできましたが、いよいよ再会してこれからは一緒に何かをやっていくということです。
 おいおい、先生!大丈夫?
 そんな声が聞こえてきそうですが、しかたありません。本当のことなので。
 ま、濃密な会話の内容はここではとても開陳できませんが、そのうちに時機がくれば社会現象として現れてくるでしょう。
 一つ言うなら、私たちの「意志」は過去は全く相手にせず、未来だけを見ているということです。時間は当然のことながら、未来から過去へ向かって流れている。
 それからどうも同窓生は全部で20人くらいいたらしいので、ほかの人達ともこれからどんどん再会していくだろうということ。これは面白いことになりましたね。
 それにしても、本当に想像していた以上に波動が合いました。そして、高城さん、素晴らしい。賢い。解き放たれている。謙虚。かっこいい。
 某ホテルのラウンジで異常に盛り上がる宇宙人二人を、金曜日の夜の赤坂に繰り出していた地球人たちは、実に不思議そうな顔をして見ておりました(笑)。
 これから、大きな進展があると思いますので、そのたびに経過報告できる部分はしていきます。お楽しみに。

高城未来研究所

Amazon 高城剛

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2017.08.30

追悼 中村雄二郎さん

Th_as20170830004252_comml 学者の中村雄二郎さんがお亡くなりになりました。
 「述語集」には、大学時代からお世話になりました。難しい本を読む(読んでいるフリをする?)快感を教えてくれた人です。
 「臨床の知とは何か」は入試問題にもよく取り上げられていましたので、教員になってから読みました。やっぱり難しかったけれども、ちょうど「モノ・コト論」をやり始めていた頃だったので、暗黙知と形式知をモノとコトにあてはめて考えるきっかけを与えてもらいました。
 そう、私はモノとコトでは、モノの方を重視するのですが、そのモノを暗黙知と言い換えると、「述語集」おおける、中村さんの次の言葉は重要な示唆を与えてくれます。
 

〈暗黙知〉とはどういう内容をもっているか、彼(マイケル・ポラニー)の挙げている例によれば、われわれが或る人の顔を知っているとする。ということは、他の無数の人の顔と区別してそれを認知できるということである。ところが、それでいて、われわれはふつう、その顔を他から区別してどのように認知するかを、語ることができない。写真による犯人のモンタージュのような方法はあっても、その場合でも犯人の人相を同定するには、語りうる以上のことをそれに先立ってわれわれが知っていなければ不可能なのである。同じような知の在り方は、ひとの顔からその人の気分を認知するとき、また、病気の症候、岩石の標本、動植物などの識別についても言える。
 この知の在り方は、ゲシュタルト心理学の考えと一脈通じるところがあるけれど、ここではとくに経験の能動的形成あるいは統合に重点が置かれる。科学上の発見、芸術上の創造、名医の診断技術などの技芸的な能力は、みな、この暗黙知に拠っている。

 中村さんは西洋哲学の専門家でありながら、やはりどこか日本的な感性を持っていらっしゃった。ご本人の意識は別として、上掲の暗黙知論などは、私のモノ論と非常に近いところがあり、そこを重視している点において、あるいは、暗黙知を形式知に変換することを奨励していない(たぶん)点において、やはり日本的だと感じます。
 お亡くなりになってしまったのは残念ですが、これを機に再び「難解な本」に挑戦してみようかと思います。
 感謝の意もこめつつ、ご冥福をお祈りします。

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2017.08.29

『知ってはいけない 隠された日本支配の構造』 矢部宏治 (講談社現代新書)

この国を動かす「本当のルール」とは?
Th_51kqmxwoll 朝鮮がミサイルを発射しました。西日本に配備された迎撃ミサイルをあざ笑うかのようにミサイルは北海道上空を通過して、太平洋に着弾しました。
 事前通告はなし。今どき、自国の上空を他国のミサイルが自由に行き来する国なんて、世界中見ても日本以外にはありません。
 どこまで馬鹿にされているのかという気もしますが、これを単純に「狂った国」のしわざとするわけにはいきません。
 彼らにとっては、日本は日本にして日本にあらず。
 日本という島は、アメリカの植民地であり、領土であり、軍事基地である。そういう認識でしょう。
 いや、世界中でそういう認識を持っていないのは、当の日本人だけだと言っても、決して言い過ぎではないでしょう。
 この本に書かれている「知ってはいけない」ことは、もちろん「知るべき」ことです。正直、半分は私も知っていたことでしたが、半分は全く知らないことでした。知らないことでも、まあ予想の範囲内ということもありますし、予想以上で驚いたこともあります。
 いずれにせよ、この本に書かれている「不都合な真実」は、どれも戦後発見されつつある公文書に書かれていることであって、決して陰謀論者の妄想ではありません。
 「戦後レジーム」ではなく「朝鮮戦争レジーム」に生きている日本人。なるほど、現状の半島情勢は、停戦中の朝鮮戦争の再開であるとも言えますね。そう、朝鮮戦争は終結してないのですから。
 多くの密約があり、日本がその空域のみならず、国民の深層心理の部分まで、アメリカに、いやアメリカ軍に支配されているということは、今までも知られていたことです。
 しかし、それと、たとえば憲法9条との関係を、ここまで明快に説明した本はなかったと思います。まさに私にとっては目からウロコでした。
 そういう意味では、あまりの闇の深さに暗澹たる気持ちになってしまったのも事実ですが、一方でまた少し違った感想も持ちました。
 というのは、私がたまたま最近、仲小路彰が戦後残した文書に触れる機会を持ち得ているからでしょう。まさに、日本の大転換期になった、終戦から朝鮮戦争、そしてサンフランシスコ講和条約のあたりに、仲小路は大量の政策提言文書を残しているのです(それが実際にどの程度影響があったものか、検証の余地が大いにあります)。
 仲小路の構想した21世紀日本の未来像(今で言えば現在像)は、「アメリカの力を借りて日本は復興し、未来的な価値において日本は世界に貢献する」というものでした。
 つまり、この矢部さんの本に書かれていることはたしかに「事実」ではあるけれども、そのまた裏側、あるいは向こう側には、さらに深淵なる計らいがあるということになります。
 私は夢想家ですので、そういった未来的意味、裏の歴史の裏の意味については期待をしたいと感じました。
 もう少しわかりやすく言うとですね、たしかに戦後70年に及ぶ、「占領下の戦時体制」は日本自身にとっては、とんでもなく惨めな、それこそ「不都合な真実」でありますが、世界全体、人類全体、地球全体(グローバル)の歴史からすると、大きな意味があるのではないかと思いたいのです。
 実際、冷戦体制が終わり、仲小路も恐れた世界大戦の可能性はかなり少なくなっています。テロの脅威という問題はありますが、世界史全体の中で見れば、21世紀はずいぶんと平和な時代だと言えます。
 こうした世界史の進展、進化に、戦後日本の果たした役割は大きかったのではないか。それこそ、身を削って世界に貢献したとも言えるのではないか。そんな気がしたのです。
 従米の形は、たしかに外見上は惨めであり、誇りを持てるものではないのかもしれません。それを、無意識にせよ呑み、大きな不満も持たず、いやどちらかと言えば幸福に平和に発展を遂げてきた日本。そんな国のあり方は、本当に恥ずかしいものなのでしょうか。
 そうした国のあり方、日本人のあり方を、ある意味支えてきたのは天皇です。戦勝国アメリカさえもが一目置いた存在、天皇。その天皇が、日本やアメリカや世界に何を期待したのか。逆に、日本やアメリカや世界が天皇に何を期待したのか。
 そのあたりについては、それこそ仲小路彰が詳しく述べてくれています。
 そう、仲小路とその周辺グループ(高松宮含む)は、この本の主役とも言えるマッカーサーやダレスと、非常に親密に意見交換をしていた形跡があるんですよね。そこにもある種の密約があったかもしれません。
 それらが21世紀人に知られるところとなり、未来的な日本の存在価値と、そこにつながってきた過去的事実の意味が明らかになる時も近いのかもしれません。
 その日のためにも、まずはこの本に書かれている「不都合な真実」を知っておく必要があるかもしれませんね。

Amazon 知ってはいけない 隠された日本支配の構造

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2017.07.18

『今日すべきことを精一杯!』 日野原重明 (ポプラ新書)

Th_51hsy5xrgl 野原重明さんが、105歳の天寿を全うされました。最期の最後まで、まさに本当の長寿長命、人間にとっての健康、幸せ、仕事の大切さを体現し続けた人生でした。
 このブログでも何回かご著書を紹介してきました。そこにも書きましたとおり、日野原先生と私とはあまりにもその命、人生の質が違いますけれども、ただ一つ共通していたのは、「一日一食」でした。基本夕食一食。
 日野原先生の食生活や仕事ぶりを拝見し、私もずいぶんと勇気づけられ、そしておかげさまで健康に、そして幸福に日々を過ごさせていただいています。
 あらためて、感謝の気持ちを表したいと思います。ありがとうございました。
 日野原さんのご著書で最近読んだのはこの本でした。85歳の時のご本ですから、20年ぶりの新装版ということになります。その時から20年もずっと現役でいらしたんですからね。本当に驚きですし、尊敬申し上げたいと思います。
 105歳ということでいえば、私なんかまだ折り返し地点にすら到達していない。本当に洟垂れ小僧です。
 「人は必ず死ぬのだから、今日すべきことを精一杯やりなさい」という思想は、非常に仏教的であるとも言えます。過去や未来にとらわれず、「今ここ」になりきる。それが難しいから人は「生老病死」に苦しむのです。
 医師はまさにその「生老病死」と対面する仕事。他者の「生老病死」を手助けするとも言える。その四苦は避けられないのだから、いかにその質を上げ幸福に転ずるか、それをアシストするのが医師の仕事とも言えます。
 そういう意味では、私たちは職業上の医師でなくとも、他人の、そして自分の「生老病死」をしっかりプロデュースしていかねばならないはずです。それはもしかすると、修行のような厳しいものではなく、もっと軽やかで楽しいものなのではないか、そんなことを予感させてくれるのが、この本です。
 まさに大往生された日野原さん。医学だけでなく、栄養学、哲学、倫理学、キリスト教や仏教、神道の立場から見ても、たいへん大きな遺産を残してくださいました。本当にありがとうございました。ご冥福をお祈りいたします。 

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