カテゴリー「書籍・雑誌」の1000件の記事

2020.09.18

『東大理III 合格の秘訣35 2020』 「東大理III」編集委員会 (データハウス)

Th_41ifnepfmcl_sx325_bo1204203200_ 日、学校に献本が届きました。

 この春の卒業生が見事東大理IIIに現役合格しまして、彼の体験談がこの本に掲載されました。

 錚々たる伝統的進学校が並ぶ目次の中に、地方の地味な本校の名前があって、なんとも言えない感慨を覚えました。

 中学から6年間、彼の学校生活をずっと見てきた(眺めてきた程度ですが)者として、あらためて彼の残した偉大な結果と足跡に、純粋に敬意と感謝の気持ちを抱きます。

 彼には中学入学以前に、すでにしっかりとした学習の基礎がありました。それは公文で培われたものです。

 中学時代は勉強だけでなく、部活動や生徒会活動、そして体験談にも書かれていたとおり様々な行事に積極的に参加し、人間として幅を広げました。ウチの学校が彼に寄与した部分があるとすれば、そこくらいでしょう。

 高校での学習については、正直、学校だけでなく塾の先生方の指導のお陰様の部分が大きいと思います。

 クラス担任やクラスメイトに恵まれたのも事実ですが、このような快挙というのは、やはり彼を取り巻く全ての人たちの力の結集でしょう。もちろん素晴らしいご家族の恩恵は言うまでもありません。

 そういう意味では、本校もまた彼と彼を支えてくれた全ての人々のおかげで、この名誉を得ることができました。違う言い方をすれば、本校の果たした役割はそれほど大きくないということでもあります。

 私はよく言うのですが、学力のことだけで言えば、東大に合格するような生徒は、どこの学校に通っても、あるいは通わなくても(実際そういう例がこの本にもありました)結果は出せると思います。

 逆に言えば、ウチの学校に来たからと言って東大に行けるわけではありません。ただ行くだけだったら、他の有名校の方がいいでしょう。

 しかし、学校としてできることと言うのは案外勉強以外の部分に多くあり、その面について言うと、幅広い個性を持った幅広い層の生徒が共存するウチの学校は違った価値があると思います。そういう意味で、本校での独特な体験が、彼の将来の医師としての人生に、なんらかの好影響を与えるのではないかと期待をするところです。

 コロナ禍で彼もこちらにずっといて、時々学校に遊びに来ていましたが、ようやく東京に旅立ったようです。

 この本で語った夢を実現できるよう、ぜひ勉強に遊びに趣味に頑張ってもらいたいと思います。

 

Amazon 東大理III 合格の秘訣35 2020

| | コメント (0)

2020.09.15

サブスクリプションこそ未来の経済

Th_musicology_00 んなニュースがありました。

 レコードの売上、CDを抜く 1980年代以降で初めて

 正直、こんなニュースが発信される日が来るとは夢にも思いませんでした。

 しかし、記事にもあるように、これは「アナログ回帰」「物理媒体回帰」ということではありません。

 「もの」に対する消費は確実に減っており、その少なくなった物理媒体市場の中で逆転が起ったということです。

 音楽市場での、今年上半期の売上はストリーミングが85%とのこと。

 この流れは止められないでしょう。特にコロナでライヴという媒体が厳しくなっている現状がありますからね。

 ところで、ストリーミングは提供形態であり、そのビジネスモデルはサブスクリプションがほとんどです。

 高城剛さんも言っているとおり、音楽界で起きたことは、他の分野にも広がっていきます。

 実際、サブスクリプションは書籍や映画、飲食、教育、交通などにも拡大しつつありますね。

 私は、将来的にほとんど全ての消費経済はサブスクリプションになっていくと考えています。

 ごく簡単に書くと、全ての国民がある一定のお金を払うと、衣食住や交通、趣味においてある程度の購入権を得ることができるになるということです。

 使いすぎると、スマホの速度制限のように、最低限の生活ができる程度の購入権を残して贅沢はできないようになります。それがある意味セーフティーネットの役割を果たします。

 これには、教育、福祉なども含まれ、サブスクの特長でもあるシェアのシステムも活用されます。

 これはベーシックインカムとは根本的に違った発想です。あえて言えば「ベーシックアウトゴー」でしょうか。

 このコロナ禍の中で、たとえば音楽ライヴや演劇などが厳しい状況になっていますが、それらの配信についても、全体で大きなサブスクリプションを導入するといいと思いますよ。

 月々1,980円払うと、様々なライヴ配信を無制限に観られるとか。980円だと1ヶ月10件までとか。

 そうやってコロナをきっかけに、様々な分野でサブスクを導入するといいでしょう。そこにクラウドファンディングや投げ銭のようなもの加える。誰かやりませんかね。私はアイデアだけ提供しますので。

| | コメント (0)

2020.09.07

物理的に「時間」は存在しない!! MUTube(ムー チューブ)

 

 よいよ「ムー」が登場で、ますます怪しくなってきました(笑)。

 いえいえ、私の経験上、「ムー」と「東スポ」は時々本当のことを書くのです。全体として胡散臭さがあるために、その真情報まで誰も信じない、あるいは注目しない。だからこそ、本当のことが書ける。

 これは、このブログもそうかもしれません(笑)。出口王仁三郎の霊界物語もそうですし、偽史と言われる宮下文書や仲小路彰の文献群もそうかもしれません。昨日の保江先生もそうですね。

 本当のこと、すなわち危険なことを示すためには、そのようなある種のカモフラージュが必要なのです。これは世の中を見る時の大事な視点です。

 逆に言えば、学校で教えていること、認めていること、それらしく共有されていることこそ、ウソだったりするわけです。

 まさに都合よく編集された「コト」よりも、有象無象の総合体たる「モノ」に本質「まコト」が潜むというパラドックスであります。

 さて、そんな尊敬すべき「ムー」の最新の動画に、ちょうど保江先生や時間の話が出てきましたので紹介します。

 三上編集長とも何度かお会いしましたが、とっても頭の良い、楽しい方でした。

 なんだかんだ言って、昭和の時代から淘汰されないで残ってきた「ムー」と「東スポ」こそ、未来のバイブルかもしれませんね。

| | コメント (0)

2020.08.26

『変質する世界 ウィズコロナの経済と社会』 (PHP新書)

Th_51wechuofll ィズコロナになるのでしょうか。世界は変質するのでしょうか。

 今、60年以上前に書かれた「予言書」を読んでいます。まだ世に出ていませんが、近いうちに出さねばならないと思っています。

 そこには「20世紀後半」の予言が書かれているのですが、実際は「今」にあてはまることばかり。

 すなわち、私たちは21世紀になったと思っているけれども、実はまだ20世紀(的世界)が続いているのです。

 世界史を繙けばわかるとおり、前世紀的世界を変えるのは、疫病(感染症)と戦争です。

 今回はそれが同時に来たということですから、それは世界は変質するでしょう。変化なんて甘っちょろいものではない。変質でもまだ弱いような気がします。

 つまり、ウィズコロナなんていう狭い了見で考えてはダメなのです。しばらくはウィズウォーであることも想定すべきです。

先ほどの「予言書」では、すでに第三次世界大戦は朝鮮戦争からずっと続いていることになっています。

 つまり、第二次世界大戦で「核兵器」が登場した結果、戦争の形態は大きく変わったということです。朝鮮戦争、ベトナム戦争はまだ第二次大戦的要素をひきずっていましたが、またその反省の下に、ダラダラと続く、まさに「ウィズウォー」的な戦争状態が続いており、その文脈上に今回のウイルス兵器としてのコロナが存在するということです。

 そんなトンデモな文献を読み込んでいるだけに、この本は全く面白くありませんでした。スミマセン。

 あまりに次元が違うのです。60年前に書かれたものの方が、ずっと未来的なのでした。かつ、同じ射程距離で過去の情報も書かれているのですから、もう大変です。私の頭では追いつきません(笑)。 

Amazon 変質する世界

| | コメント (0)

2020.08.21

追悼 山崎正和さん

Th_httpsimgixproxyn8sjpdsxmzo62890620210 作家、評論家の山崎正和さんがお亡くなりになりました。

 山崎さんだったら、昨日の「七つの会議」をどう評したでしょうかね。たぶん厳しい評価なのでは。

 山崎正和さんと言えば、私たち国語教師としては「水の東西」をまず思い出します。いや、ほとんどの方がおそらく高校の現代文(現代国語)の授業で教わった記憶があるのではないでしょうか。

 私もご多分に漏れず高校時代にこの文章に出会って、東西比較文化論の面白さに気づかせていただきました。

 国語教師になってからは、実はこの教材で授業をしたことがありません。

 一つの理由は…これは山崎さん自身も認めてくださって安心したのですが…これが「評論」ではなく「随筆(随想)」だということに気づいてしまったからです。

 ご本人もおっしゃっているように、たしかに評論寄りの随筆ではありますが、かなり感覚的な言葉が並んでおり、ある意味一つの解釈に収まられない面白さがある文章です。

 それは、たとえば小林秀雄の文章にも当てはまることなのですが、それを、「評論」というくくりの中で、あたかも一つの解釈が成り立つかのような授業をするのが、どうにもいやだったのです。

 ましてや、それをテストに出して、◯✗をつけるなんて…なんだかんだセンター試験や大学の個別入試に出てしまっているのですが…教師としての、ではなく、人間としての良心が許さない?!

 まあ、簡単に言えば、随筆は随筆としてそのまま味わいたい、そこからそれぞれ思索を広げればよいと思うわけで、そうだとすると、あえて授業でやる必要はないわけですね。ただそういう理由です(相変わらずの変人でスミマセン)。

 なんか最近、「学校をぶっ壊す」とかイキってる自分を客観的に見ると、つくづく(今の教育制度の)先生には向いてなかったのだなあと思うわけです。生徒は可哀想だよなあ。

 さて、それでも全然反省しないワタクシではありますが、ちょっとセンセーぶって山崎正和さんの作品をおススメするとすれば、これでしょう。「世阿弥」。劇作家、そして評論家、いや随筆家山崎正和の原点は「花伝書」にあり。

Amazon 世阿弥

| | コメント (0)

2020.08.13

『日航123便墜落 圧力隔壁説をくつがえす』 青山透子 (河出書房新社)

Th_51drbvy4rl_sx334_bo1204203200_ 35年前の今日は、前日12日からの富士山4合目でのペルセウス座流星群観測を終え、朝6時半ごろに都留に帰ってきました。

 そこで見たのは、新聞の「524人乗せ日航機墜落」の文字。その時の戦慄は忘れられません。

 なぜなら、私たちはその「瞬間」をこの目で見てしまっていたからです。

 それについては、10年前、詳細に書いています。

 あの日から25年

 毎年ペルセウス座流星群を見ると、あの日のことを思い出し、望まずして突如天空の流れ星になってしまった方々のご冥福を祈らずにはいられません。

 昨年11月、事件(事故)当時の首相だった中曽根康弘さんが101歳で亡くなりました。

 そして、今年になって横田めぐみさんのお父様横田滋さんも亡くなってしまいました。

 そう、3年前の、青山透子さんの著書に関するこちらの記事に書きました、「私がどうして解決したい二つの事件」の双方の重要な人物が亡くなってしまったのです。

 二つの事件には「アメリカ」が深く関わっています。

 日航機墜落に関しても、「真実は墓場まで持っていく」という発言の真偽は別として、中曽根さんしか知り得ない「何か」があったことは確かでしょう。

 それは当然「アメリカ」との関係の中の「何か」です。機体がボーイング社製ですから、当然と言えば当然です。

 そして、その「何か」を象徴するのが、この「圧力隔壁説」ということになります。

 圧力隔壁説と引き換えに「何か」が隠蔽された…そうしたある種の「陰謀論」は跡を絶ちません。青山さんのこの本も、そうした広義の「陰謀論」に含まれます。

 いや、「陰謀論」がダメだと言っているのではなく、こうした、35年も経ってもまだ真相がつかめないことこそが「陰謀」であって、世間でよくある「バレバレの陰謀論」とは違う、本当の「陰の謀略」にこそ真実、真相、真理があると思うのです。

 もちろん、結論ありきの牽強附会だと、真実を隠そうとする方と同じ思考回路になってしまいますので注意は必要です。思い込みは怖い。

 この本での外務省文書上の「事件」に関する解釈も気をつけなければならないなと感じました。

 私は、仲小路彰研究の過程で多くの「機密文書」に触れる機会がありますが、そこでの用語や言い回しには独特のものがあって、日常的な言語感覚でそれを読んでしまいますと、いわゆる「トンデモ」な解釈に陥る危険性があります。

 これから、アメリカでこの事件(事故)に関する公文書が公開される可能性もあります。そこにはどんな「不都合な真実」が書かれているのでしょうか。不都合を感じたのはいったい誰なのでしょうか。

 他の歴史的事件がそうであるように、私たちは永遠に真実に到達できないのかもしれません。しかし、私の記憶に鮮明に残っている、あの「2回の閃光」は間違いのない事実です。そして、そこに真実に迫るヒントがあるのではないかと、最近思い始めているのです。

Amazon 日航123便墜落 圧力隔壁説をくつがえす

| | コメント (0)

2020.07.28

『BU・SU―富田靖子フォト&エッセイ』

Unknown ょっと気恥ずかしいのですが、これが届きました。

 50過ぎたオジサンが隠れて見ていると思うと気持ち悪いですよね(笑)。

 しかし、実際には一番喜んでいるのは、高校3年生の次女なんですよ!

 これは嬉しい誤算でした。

 とにかく「可愛い、可愛い」と萌えまくっています。娘が。

 いきなり「パパ、ありがとう!」って言ってくれちゃいましたからね。お前のために買ったんじゃないよ(笑)。

 映画好き、かつ日本の伝統芸能を志して厳しい稽古をしている次女は、たしかに「BU・SU」はハマる要素が満載ですよね。

 いや、本当に私も毎月1回は観てるんですよ、「BU・SU」を。最高の映画です。

 そのフォト&エッセイですから、これはたまりません。もちろん中古で買いました。

 当時の富田靖子さんの素は、元気で明るい女の子でした。18歳なのかな、当時。エッセイの内容はそれにふさわしく他愛もないものです。

 それと、映画「BU・SU」でのあの影のある不思議な存在感のギャップがたまりません。この写真集の中でも、そういう表情と素の表情のコントラストが素晴らしい。

 返す返すも、「BU・SU」が手軽に鑑賞できないのは残念です。今の高校生とかに絶対観てもらいたい名作なんですが。

 最近も明るく元気な役柄で、いろいろな若手女優のお母さんになっている富田さん、17歳当時のいい意味で「他愛のない」インタビューがありますので、どうぞご覧ください。

 うん、やっぱり、可愛い…。

 

Amazon BU・SU―富田靖子フォト&エッセイ

| | コメント (0)

2020.07.24

『人生で大切なことはオカルトとプロレスが教えてくれた』 大槻ケンヂ・山口敏太郎 (角川学芸出版)

Th_518qaxt0owl 日からの流れでこの本をおススメしますね。

 いやあ、この本、めっちゃ面白いですよ。そして納得。さらに救われた。

 昭和41年生まれ、オカルトとプロレス大好きなお二人の対談。同世代、同趣味、共通体験者として大いに楽しませていただきました。

 昨日の「ノストラダムス」についても当然触れられています。

 ノストラダムスは「メメントモリ」(死を思え)という考え方を俺らに叩き込んでこれましたよね。

 という大槻さんの言葉に完全に同意いたします。小学生の私にとっても、ノストラダムス体験は、ある種の宗教的な通過儀礼でした。

 あと、昨日紹介した映画「ノストラダムスの大予言」についても大槻さんが語っています。それを読んで分かったのですが、昨日紹介した動画って、ノーカット・バージョンなんですね!やばい、そうだったのか(笑)。

 この本全体を通して語られる「人生で大切なこと」とは、すなわち「変なモノ、理解できないモノ、怪しいモノ、嘘というモノを切り捨てず愛する」ということですよね。

 たしかに90年代、平成になってからは、そういう「モノ」を許さない「コト」社会になってしまい、実に面白くなくなってしまった。その後の揺り戻しで多少は良くなったとは言えども、やはり変な現実(コト)主義がはびこっているような気がしますね。

 当時の少年たちは、みんな「オカルト」と「プロレス」の洗礼を受けて大人になり、今の社会を支えています。しかし、結果として「コト」社会になってしまい、「モノ(ノケ)」が排除されるようになってしまったのはどうしてなのでしょう。

 やはり、みんな「大人」になってしまったのでしょうか。その点、私はいまだに中二病どころか(幼稚園の)年中病です(笑)。だから、自分の中では宇宙から来た地球を救うヒーローのつもりで、毎日現実と戦っているのです。

 と言いつつ、仕事柄もありますし、いちおうこの世でフツーに生きていかねばならないので、それなりに客観的に自分を観ているところもある。それこそが、たしかにオカルトとプロレスから学んだ生き方なのかもしれませんが。

 この本には、当然、出口王仁三郎も出てきます。山口さんが王仁三郎と宮崎滔天の関係について面白い情報を書いてくれていますが、こちらに書いたように、宮崎滔天の長男宮崎龍介と王仁三郎は深い関係があります。宮崎滔天から王仁三郎に依頼があったのかもしれませんね。

 この本、面白く笑える記述がたくさんあったのですが、一番笑ったのは、ザ・ドリフターズの「いい湯だな」は「いいユダヤ」だという話(笑)。ドリフターズという名前自体が「失われた10支族」を象徴していると。

 さらにその話の続きで、「最近のウイルスも…歯磨けよ、手洗えよ…カトちゃんがリスクヘッジしてた」、「人工ウイルスが一番熱い」というくだりは、最近の状況からしてちょっと笑えない良くできた「陰謀論」ですね〜。

 プロレスとオカルトを通じて、相手や相手の考えを叩きつぶさないことをみんなが学んだ…(大槻)

 なるほど、そこに「和(にぎ)」や「言向け和(やわ)す」の精神が息づいているのですね。いい時代に生まれ育って良かった。

Amazon 人生で大切なことはオカルトとプロレスが教えてくれた

| | コメント (0)

2020.07.23

追悼 五島勉さん

Th_as20200721002768_comml 「ストラダムスの大予言」の五島勉さんが亡くなったとのこと。

 私たちの世代は彼にとんでもない影響を受けました。いわゆる70年代のオカルト・ブームの中心にあったのが「ノストラダムスの大予言」。

 結局その後、私は出口王仁三郎に到達するわけですが、同世代の中にはオウム真理教に向かってしまった人たちもいました。正直、両者には大差はないと思います。

 高度経済成長や米ソ冷戦の中、「地球滅亡」の予感というのは、大人子どもを問わずあったと思います。その不安から逃れる一つの方法が宗教であったということでしょう。

 一方で「1999年7月」という近未来のタイムリミットに向けて、ある種爆発的であったり、退廃的であったりする文化、アートも生まれました。私はそちらの方向にも行きました。

 そして、そうした志向、嗜好、思考は、タイムリミットを過ぎた今でも続いています。まさに人生の原点が「ノストラダムスの大予言」にあったのです。五島さんのおかげです。けっこう楽しいので(笑)。

 そしてコロナ。解釈や計算のしかたは自由ですから、ノストラダムスの「1999年7月」が実は今であるとも考えられます。また、予言あるあるですが、ノストラダムスの予言の中に今回のコロナウイルスに関するものがあるとの「後出し」解釈もあります。

 こんな時に、五島さんが亡くなったのも、なにか象徴的なような気がしないでもありませんね。これも統合過剰ですか。

 女性自身のライターであった五島さんが、どのようにベストセラー作家になり、そして多くの日本人の人生を変えてしまうに至ったのか、文春オンラインのこのロング・インタビューを読むとよく分かります。

 【追悼】伝説のベストセラー作家・五島勉の告白「私がノストラダムスを書いた理由」

 自身の意思とは無関係に人生が転がっていくのを見ると、やはり五島さんには使命があったのだなと感じますね。

 「ノストラダムスの大予言」と言えば、封印されてしまった映画も忘れてはいけませんね。今見るとなかなか面白い作品ですよ。五島さんの原作からは大きく離れてしまっていますが。

映画 ノストラダムスの大予言−1

映画 ノストラダムスの大予言−2

 冨田勲さんの音楽も良い。丹波哲郎さんも、このあと出口王仁三郎に向かっていきましたね。晩年耀わんを手に入れて喜んでおられましたっけ。

 ところで、オウム真理教によるこのビデオもある意味すごいですね。こういうメディア戦略は、まさに出口王仁三郎の影響を受けてのものでしょう。つくづく私の人生も紙一重だと感じますなあ。

ノストラダムス 秘密の大予言−1

ノストラダムス 秘密の大予言−2

 そういえば、仲小路彰もノストラダムスについて言及していたように記憶しています。それについては、いつか発掘して紹介できればと思います。

| | コメント (0)

2020.07.09

『イチロー・インタビューズ 激闘の軌跡 2000-2019』 石田雄太 (文藝春秋)

Th_51bn6x2wul_sx340_bo1204203200_

 れも間違いなくロゴスではなく「レンマ」だよなあ。

 コトを窮めてモノに至る。これをスポーツの中で体現して見せてくれたイチロー。彼の言葉は禅僧のそれのようだと、何度か書いてきました。その集大成。読み応えあり。

 第1章で、自らを評して「理屈で話を進めていくタイプ…理屈で理解させてくれないと、消化不良になってしまう」と語っています。

 しかし、そうした細部へのこだわり(コト)が、結果として総体(モノ)を理屈ではなく瞬時に捉え、コントロールするきっかけになっている。意識が無意識を生む。

 まさに職人、何かを「モノにした」人間ですね。そして、最終的に「モノになった」。

 うん、日本語は面白い。日本人は面白い。

 メジャーという「世界」の「総体」だからこそ、日本という「細部」が際立って見えましたね。イチローのそうした歴史的、文化的功績は多大です。

 「僕の言葉にウソはない」。言葉それ自体は元々フィクションですが、それがこれだけ集積して絡み合うと、そこに真理が立ち上がってくるから興味深い。

 しかし、私たち、イチロー自身でない人間にとっては、決してイチローの体感、体得した真理には到達できません。予感までです。だから、「ウソはない」という言葉を否定することは絶対にできないわけですね。

 そう、真理、つまり「まコト」は結局他者たる非我たる「モノ」だというのが、お釈迦様の究極の気づきであったわけで、そんな点からも、イチローレベルの賢者らの言が、どこか禅問答チックになるのは当然だと首肯されるのでした。

 ベースボールが輸入され、軍隊文化とともに日本化、日本的組織化、職人技化された「野球」が、その故郷に帰って大旋風を起こし、その風景を変えてしまったというのは、世界史上の様々な文化が輸入され、日本化され、そして逆輸出されていくに違いないという、仲小路彰が総体として捉えた日本の歴史的存在意義を象徴しています。

 そして、やっぱり「野球」は面白い。奇跡のスポーツ、いや文化です。何度も書いた記憶がありますが、この宇宙に、サッカーやバレーボールやテニスや格闘技に似たスポーツは、それこそ星の数ほどありますが、野球のような、様々な意味で不公平で不均等かつ、確率論的に絶妙なゲーム性を持つスポーツは、実はありません。宇宙人の私が言うのですから、間違いありません(笑)。

 うん、やっぱりこの本もまた、私のバイブルですね。

Amazon イチロー・インタビューズ

| | コメント (0)

より以前の記事一覧