カテゴリー「書籍・雑誌」の1000件の記事

2025.05.02

『皆神山オカルト学序説 -ピラミッド説・皇居移転計画・カゴメ紋解析-』 長尾 晃

91tgcda4dl_sl1500__20250520085101 岡から帰ってきてすぐに信州皆神山で合宿セミナーであります。今回は大本の信徒の皆さんにも参加いただき、私も勉強させていただきました。

 1日目は宿である松代温泉にてセミナー。いろいろとマニアックな内容となりました。

 私もこのブログにいろいろ書いてきましたが、大石凝真素美、出口王仁三郎の話から、地質学的な話、さらに松代大本営まで、まあ本当に不思議な歴史を持った山であります。

 そのあたりをうまくまとめた本があまりなかった。その点、こちらの本はなかなか良くまとまっています。「オカルト」という言葉が入っていますが、あくまで皆神山がなぜ「オカルト」になっていったのかを、冷静に客観的に分析しています。

 いまや「オカルト」は「スピ」となりまして、より多くの「女性」が集まりつつある皆神山。これからどうなっていくのでしょうね。

Amazon 皆神山オカルト学序説

 

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2025.04.29

『だっこがしたい足くん』 そうた (Clover出版)

81hwpcqvl_sl1500_ 京は築地でセミナー。今日も楽しくお話させていだきました。

 さて、昨日は絵本作家でもある大宮エリーさんの訃報を受けて記事を書きましたが、先日の宍粟市でのセミナーにとっても素敵な絵本作家がゲストに来てくれました。

 そうたくん。「だっこがしたい足くん」という、とってもピュアかつユーモラスな絵本の作者。小学生絵本作家さんなのです。

 世間でいう発達障害「だった」そうたくん。彼が大切にして世界に広げようとしているは「だっこ」。

20250506-144930 この日、初めての彼との交流は「ピアノ」でした。言葉ではなく音楽の即興演奏コラボですぐにお友だちになりました。音楽で「だっこ」したのです。

 「だっこ」は愛でしょう。そうたくんは、お母さんの愛をたくさん受けて、発達障害から絵本作家に変身しました。

 この作品は、ある意味昔のそうたくんなのかもしれません。いろいろな意味での「だっこ」をしたいけれど、してもらいたいけれど、うまく表現できなかった。

 そんな自らをユーモアもまじえて客観的に描けるのは、小学生としてはある意味「異能」です。それを世間では発達障害と言ったりするわけで、そうした「異能」が生かされない学校教育、あるいは社会全体に、私は強烈な違和感と危惧を抱くものです。

Img_0013 この日、そうたくんは学校をサボって私の講演会に来てくれました。そして、8時間にわたり、じっと私の話を聞いていてくれました。私もうれしかった。

 彼は5月25日に「サムライ講演会」の決勝戦に出ることが決まっており、そのリハーサルも休み時間にやってくれました。「だっこは地球を救う」「パンダフル」…私は涙が止まらず困ってしまいました。

 決勝戦当日は、オンライン投票もできるようなので、ぜひ皆さん、そうたくんを応援してください!

 サムライ講演会

Amazon だっこがしたい足くん

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2025.04.28

追悼 大宮エリーさん

Img_5210 梨で学校のお仕事の日。

 残念なニュースが。尊敬する大宮エリーさんがご病気でお亡くなりになったと…。若すぎる。惜しすぎる。

 最初にエリーさんを意識したのは、大好きな「サラリーマンNEO」でした。すごい脚本家がいるなと。

 写真は2019年、初めてお会いした時のもの。私主催の忘年会に来てくれた時です。本当にマルチなお仕事をされている方で、私にとっては本当に憧れの方。お手本となるような方でした。

 忘年会後も時々連絡を取り合って、私にアドバイスくれる時も、逆に私がアドバイスさせていただくこともありました。

 レベルは違えど、お互いマルチな宇宙人ということで、不思議な共鳴のある関係だったと思います。

 コロナ後は私も忙しく、なかなかお会いする機会がありませんでした。最近では私も縁のある妙心寺の塔頭で襖絵の展覧会をやっていました。行きたかったけれど行けなかった。

 ただただ残念です。僭越ながら、少しでも御遺志を継ぐことができればと思っています。

 御冥福をお祈りいたします。

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2025.04.25

国語便覧(第一学習社)

 阪市内で中級セミナー。

 今朝こんなネットニュースが。

国語便覧、突如SNSで注目 まさかの過去最速完売「情報量えげつない」「これぞ教養」「コスパ最強」の声

 やっと世間が気づいたか。私はこのブログでも20年近く前に「第一学習社」の「国語便覧」をおススメしていたんですよ!

 我ら国語教員にとっては、便覧は良き教材であり、どこの便覧が一番いいか、各社から送られてくる見本、献本をけっこう隅々まで見るのですよ。

 で、ワタクシ的には第一学習社が一番いいなと思って採用してきたのです(最近現場では使っているのか分かりませんが)。ちなみに次にいいなと思っていたのが「浜島書店」版。

Img_9878 今も仕事場の机の上に、いつでも開けるように置いてあります。こんなふうに。「2024年度用 審査用見本」とありますね。

 昔より高くなったとはいえ、この情報量と質で約1000円(税込み)はたしかに安すぎる! 大人の教養書としては最高ですね。

 何よりグラフィック的に楽しいので、ふとめくって、ふと眺めて、ふと読み始めるという使い方にぴったり。

 考えてみると、自分の高校時代、数学の時間とかに国語便覧を読み漁ってたっけな。読んだページに印をつけて、3年間で全部読み終わった記憶があります。

 教科書よりも早く時代に適応しているのも良い。各社競って、日本語や文学についての最新トピックを取り入れようとしますからね。

 かつてセールスの方に聞いたことがあるのですが、便覧に関しては(も)、各社がお互いのものをよく読んである意味真似るので結果として似たものになるとのこと。まあそうなんでしょうね。

あとは、教科書も全般に言えることなのですが、だんだん大型化している。そして、一部デジタル化している。この第一学習社版も、QRコードで専用ページに飛んで、動画などを参照することができるようになっています。

 というわけで、私からもあらためておススメいたします。

 ところで、なんで国語だけ「便覧」なのでしょうね。あとはだいたい「資料集」なのですが。

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2025.04.11

小林一三『清く、正しく、美しく』(風々齋文庫)

A1egbcnl9sl_sl1500_ 阪蛍池でセミナー。阪急宝塚本線で蛍池駅へ。山梨県出身、小林一三の一存で「麻田」が「蛍池」になったとのこと。由来となった「蛍ヶ池」はかなり離れていますが、結果として駅周辺の地名も「蛍池」に変わりました。

 小林一三といえば宝塚歌劇団。最近各地のセミナーで語っておりますが、ここ数年のジャニーズ、宝塚叩きは目に余るものがありましたね。ジャニーズに至っては消えてしまいました。

 先日書いた「ヤクザ」もそうですが、彼ら彼女らも「異形の者」。すなわち御神事に関わる人種です。

 それこそバッシング覚悟で誰かが言わなければならないので敢えて言いますが、ジャニーズは「残念なイケメン」たち、宝塚は「残念な美女」たちです。そう、背丈が「異形」なのでした(近年は以前とは違う傾向も見られましたが)。

 そして、双方ともファンのほとんどは女性。つまり、両者は「女性のストレス(荒魂)」解消という御神事に多大な貢献をしてきたのです。ここが大変重要。

 男性にとって女性の「自然の」荒魂は制御しがたい難物。それを清らかな方向に束ねていたのが彼ら、彼女ら。

 それは女性、男性双方にとって実に幸せな機能であり歴史的な結果だったのです。それを西洋的なコンプライアンスやら人権意識から、あのように消し去ろうとするのは、陰謀論嫌いな私とても何かの意図を感じずにはいられません。

 「清く・正しく・美しく」は、宝塚歌劇団のモットーであるとともに、日本神道のモットーであったはずです。

 あらためて小林一三のこの本を読んでみましょうか。一三が、宝塚少女歌劇を、西洋音楽による歌舞伎として認識していたことがわかります。一見、西洋的なものに阿っているかに見えますが、実はあくまで日本人の生活の中の「娯楽」、すなわち西洋的労働の反対側にある「日本的芸能神事」の新型を生み出そうとしていたことに気づくでしょう。

 伝統的男性歌舞伎の反対側とも言えますし、面白いことに「高校野球甲子園劇場」とも対を成すことがわかります。高校野球もまた「清く、正しく、美しく」であり、それはエロチシズムが巧妙に排除された「神話」の世界なのでした。

 そして、それがともに兵庫県で行われていることに驚きさえ覚えるのでした。六甲山おそるべし。

Amazon 清く、正しく、美しく

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2025.03.13

YMOと仲小路彰

 京新桜台にて仲小路彰セミナー。初めての試みでしたが、途中私も思わず号泣してしまう展開に。やはり人に伝えようとすると、自分に伝わるのですね。

 そして、その夜、こんなニュースが。

 2025年5月21日・22日に授賞式が開催される【MUSIC AWARDS JAPAN】の全62部門の詳細とエントリー作品が発表、そして、今年の【MAJ】を象徴するアーティストとなる〈SYMBOL OF MUSIC AWARDS JAPAN 2025〉にはYELLOW MAGIC ORCHESTRA (YMO)が選ばれた。

 この日もセミナーで紹介しましたが、 YMOと言えば仲小路彰の「未来学原論」です。ある意味、未来学原論の世界を現実化したのがYMOなのです。細野晴臣さんは仲小路のことを「生涯で最も影響を受けた人」と述懐しております。

 ちなみにこれは、数年前、仲小路邸を探索、整理していた時に見つけた細野さんたちのサインです。この日、四人は山中湖に仲小路彰を訪ねましたが、すでに先生は入院しており(同年9月1日に帰幽)会うこと叶わず、この色紙を残したのでした。

 今となって大変貴重な資料であります。やばい四人ですよね。細野さんは言わずもがな、文化人類学者の中沢新一さん、アートディレクターの奥村靫正さんと後藤繁雄さん!

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2025.03.10

『なぜ元ビジネスパーソンが禅を学んで楽に生きられるようになったのか』 櫻井新悟(セルバ出版)

812e2vlvgzl_sl1500_ 梨の学校で仕事。

 昨日、一昨日とワタクシを導いてくれた友人の素晴らしい著作。お世辞抜きにいい本ですよ。彼も昨日の前田老師の弟子です。

 ビジネスパーソンのお悩み解決としてはもちろん、禅を学び始めようという人にもぴったり。

 やはり理屈や理念だけでなく、実生活で活かしてこその「禅」です。

 櫻井さんは私と同い年。ガチガチの重厚長大企業で活躍されたのち、転職、退職、起業、そして出家得度と、なかなかの人生を送られていますが、まあとてもフランクで軽やかな方です。

 ご苦労されてこその、愛に満ちた優しい文体。やはりこういう「慈悲」を持つためには、ある程度の憂悶を味わわねばならないのでしょう。

 つまり、私たちには一定の苦難が与えられており、それは慈悲の獲得という未来を原因としての(過去の)結果なのでした。

 せっかくの憂悶、苦難ですから、どうぞその先の優しい世界までみんなで行きましょうよ。

Amazon なぜ元ビジネスパーソンが禅を学んで楽に生きられるようになったのか

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2025.03.09

『教養としての禅』 前田憲良・井橋団平(大学教育出版)

81bnh0ckwel_sy522_ 戸まで特急で移動。そこから車で城里町まで移動。十和田で出会った知り合いが企画した「水翠祭-mirokuFES 2025」にスピーカーとして参加してきました。

 聖徳太子コードの中山康直さんとも久しぶりの再会。彼とも不思議なご縁があるなあ。

 そして、十和田の曹洞宗観音寺の前田憲良住職とも一緒に登壇させていただきました。老師とは、このたびは行き帰りの車の中でも、そして電車を待つ駅のホームでも、かなり深いお話をお聞きすることができまして、こちらも不思議なご縁を感じるのでした。

 そんな老師のご著書がこちら。お弟子さんとの共著。禅語や道元さんの言葉から現代人が学ぶべき教え。それらを、わかりやすく解説してくださっています。

 仕事柄、臨済宗の教えに触れることの多い私ですが、考えてみれば家は曹洞宗の檀家です。道元禅師の教えももっと学ばねばなりませんね。これからの課題です。道元さんはちょっと哲学的ですから難敵ですが。

 私が最近セミナーで申し上げている「想定外で楽で楽しい人生」が、案外ここに示されているかなとも感じました。やはり禅の影響も強いか。

 もともと量子力学やインド哲学、心理学をも学んでいる老師、いよいよ「神道」の世界を極めようとされております。ますます私もご縁が深まる予感がいたしております。よろしくお願いします。

Amazon 教養としての禅

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2025.03.02

小林一三 『賢そうな馬鹿』

Ichizo_kobayashi_by_shigeru_tamura_cropp 西宮でセミナー。今日も皆さんのおかげで盛会となりました。

 大阪から西宮北口へ。阪急電車ですね。先日「鉄道は霊的なエネルギーを運ぶ」と書きましたが、そこにもあるように、大阪から神戸方面に向かう阪急、JR、阪神の並行した3路線は、まさに全く違うエネルギーを運んで来ていますね。

 そんな阪急電鉄を作ったのが、山梨出身の小林一三です。山梨県よりも阪神地域で有名な人物かもしれません。甲州財閥、鉄道王の一人とも言えますが、ローカルを超えた全国的な存在と言う方が正確でしょう。

 言うまでもなく、宝塚歌劇団、東宝グループの創始者でもありますし、東京の田園都市発展の立役者でもあります。私もお世話になった住宅ローンの発明者とも言えます。

 その影響力は渋沢栄一レベルと言ってもよく、そういう意味では大河ドラマの主人公になりうる、あるいはお札の肖像ともなりうる存在ではないでしょうか。

 そんな彼が書いた小文があります。「賢そうな馬鹿」。

 簡単に要約するなら、「すぐに『自分』を持ち出す、賢いことを売りにする馬鹿がたくさんいる」「そういう馬鹿は行動しないので出世しない」という話です。

 たしかにそうですね。一三はとにかく人を使うのがうまかった。自分が自分がという人ではなかった。自分の意見、考えを押し付けるのではなく、まるでそれが相手の考えであるかのように導いて人を動かしたのです。

 これは教師や講師にも必要な技術ですね。昨日の「プロ」の「超能力」の一つと言ってもよい。

 私は決して「賢そう」ではありませんが、まあせめて「馬鹿」にならないように、自分をあまり持ち出さないように生きて行こうと思います。

Amazon 賢そうな馬鹿

 

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2025.02.24

Bigme 10.3インチカラーE-inkタブレット

51czi4d9tml_ac_sl1500_ 京にて久々の休日。たまったブログを書いたり、いろいろ整理したり、楽器の練習をしたり、読書したりして過ごしました。

 最近買ったもので、いろいろと重宝しているのが、このE-inkタブレット。今日も活躍しましたよ。

 もともとE-ink(電子ペーパー)が好きな私です。以前紹介したソニーのデジタルペーパーも活躍しておりますが、それの足りない点を補完してくれるがこの製品。

 そこそこのお値段ですが、その価値はあると思います。

 タブレットと称するとおり、基本Android端末です。Androidタブレットのディスプレイがカラー電子ペーパーになったということ。

 まずKindle端末として使えるところがグッド。電子ペーパーだから疲れないし、バッテリーの消費も最低限。カラーなので雑誌やコミックの閲覧もそこそこの満足度。

 ほとんどのアプリが使えますし、YouTubeの視聴も案外大丈夫。いやあ進歩したなあ、E-ink。

 また、当然インターネットにつなげるので、たとえば楽譜が必要な時にすぐにimslpからダウンロードすることができる。これはソニーのデジタルペーパーや富士通のクアデルノでは簡単にはできません。

 あと、普通に手書きの電子ペーパーとして思ったより優秀です。書き心地はデジタルペーパーよりも快適。カラーだから色も変えられる。手書きのOCRもなかなか優秀。

 そう、この端末中国製なので、最初日本語のインプットメソッドが入っていなくて苦労しました。ただ、多くのプリインストールアプリは日本語にも対応しており、特に会議やセミナーを録音しつつリアルタイムで文字化してくれたり、AIで要約してくれる機能はなかなか優秀。まあ、データ抜かれているかもですが、聞かれて困る話してないし別に気にしません(笑)。

 あとこの機種はカメラを搭載しているので、文書のデジタル化なども簡単にできます。とにかくOCRの精度が高いのでびっくりです。

 薄くて軽いので旅先でも活躍中。スマホとの併用で考えれば、こうした電子ペーパータブレットも選択肢の一つなのではないでしょうか。

Amazon Bigme 10.3インチカラーE-inkタブレット

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