カテゴリー「芸能・アイドル」の384件の記事

2021.06.14

追悼 小林亜星さん…あなたとコンビに…

Th_unknown_20210615084301 曲家にして名俳優でもあった小林亜星さんがお亡くなりになったとの報が…。

 「北の宿から」という名曲を残してくれただけでも本当に素晴らしい作曲家でした。

 しかし、作曲家として特に評価すべきは、歌謡曲ではなくCMソングでしょう。いちいち挙げませんが、あれもこれもです。全て一瞬で印象に残るメロディーばかり。

 これってコピーライターの仕事と似ていますよね。短いパッセージをいかに印象的にするか。その商品の、特に映像印象とどう有機的に結びつけるか。

 そういう意味で、私が特に「すごいな」と思っていたのが、あのコンビニのテーマソングです。

 ファミリーマートというと、あの入店音「大盛況」が有名というか印象的ですが、実はこちらのテーマソング(サウンドロゴ)も耳になじんでいますね。Img_7780

 楽譜を見てください。たった12個の音符を並べただけですが、どこか温かみを感じる音印象になっていますよね(ちなみに入店音は11個の音符)。

 歌詞の「あなたとコンビに、ファミリーマート」はコピーライター仲畑貴志さんのお仕事です。

 最小限の情報で最大限の効果を上げるという意味では、日本人は俳句や短歌の歴史を持っていますよね。逆の言い方をすれば、行間、音間のイメージを大切にしているということ。

 いや、少ない情報どうしの関係性のクオリアに、モノの本質を感じるということです。関係性においては、実はコトという情報の数が少ない方が多様性や深さを担保できるんですよね。

 コトという不動点が増えると、その引力のベクトルによって、どんどん自由度が下がっていく。科学は基本、そういう方向性を指向し、西洋音楽もそちらに向って発達しました。

 日本の文化の本質は、コト(言語)ではなくモノ(非言語的印象)にあると、私は考えているので、こういうコピーやロゴに興味がありますし、自分も比較的そういうモノが得意なのです。

 このファミマのサウンドロゴは2017年に「音商標」として登録されました。小林亜星さんの偉大なるお仕事は永遠に語り継がれ、聞かれ継がれることでしょう。

 最後に、弔意と敬意を込めて、海上自衛隊による小林亜星オムニバスを紹介します。いかにすぐれた「モノガタリ」作家であるかが分かります。そして、ニセ亜星がいい味出してますね(笑)。

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2021.06.13

沢田研二 『巴里にひとり』

Unknown_20210613163401 界の音楽シリーズが続きます。そこに昭和の歌謡曲を重ねます。

 昨日のNHK FM「歌謡スクランブル」は沢田研二特集でした。先日も少しジュリーの隠れた名曲を紹介しましたが、今日の放送で特に「いいなあ」と思ったのが、この「巴里にひとり」です。

 1975年、13枚目のシングル。歌謡曲と言うには、あまりにオシャレですよね。とっても美しいメロディーだと思います。

 

 

 実は、当時世界進出を考えていたジュリー。まずフランスで、ということで、フランス語のヴァージョンも録音されました。全くフランス語ができないジュリーは一生懸命練習したそうですが、ほら、日本でもアグネス・チャンとかテレサ・テンとかもそうですが、ちょっとたどたどしい日本語がウケるように、たどたどしいフランス語がかえって効果的だったようで、この曲は本国フランスで大ヒットしました。

 

 

 では、その後ジュリーはフランスで大人気になったかというと…こちらの日本でのショーで語られているように、まあ一発屋で終ったようですね。それでもしっかりフランスポップス史に名前を刻んだことは事実です。

 

 

 やっぱり曲が良かったんでしょうかね。その後、ポール・モーリアもこの曲を録音しています。というか、ポール・モーリアのアルバムなんて、ちゃんと聴いたことなかったんですが、いや、やっぱり素晴らしいですね。アレンジのセンスが絶妙ですし、ストリングスの音が美しい。

 

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2021.06.11

Q-POP TOP50

 

 日紹介したアジアンPOPのコンピが面白すぎました。

 ウチの娘たち…長女はK-POPマニア、次女はKからC-POPまで網羅。最近は日本の古いポピュラー音楽にはまり、アナログレコードの沼にはまりつつあります。

 で、私はというと、にわかQ-POPマニアになりました(笑)。

 カザフスタンでも韓流ブームがあったそうで、そこから独自のQ-POPが発達したとのこと。

 カザフの微妙な位置もあって、アジア、ヨーロッパ、ロシアが混ざりあった独特な音楽になっていますね。登場する皆さんの顔を見ても、かなりの多様性を感じます。

 まあ、こうして知らない音楽を聴きまして、あらためて韓国の国策音楽の影響力の大きさを感じますね。

 というか、好き嫌いは別として、アジアの若者たちに大きな勇気を与えたことは事実ですよね。ドラマや映画の上でもそうです。

 完全に日本は韓国の後塵を拝する格好になってしまいました。もうそれは仕方ない。負けを認めましょう。

 ただ、かつての歴史でもそうであったように、日本はガラパゴス化、鎖国化を通じて、様々な文化を長い時間かけて熟成、発酵するのが得意です…と書いてはみましたが、このグローバル化した文化の中では、かなり厳しい状況ですよね。もちろん、世界を市場にしなければいけないというルールはないし、そのようなゲームに乗らなければならない決まりもないので、まあ独自の文化を千年くらいやっていけばいいんじゃないでしょうかね。

 それが日本の役割なのではないでしょうか。そう考えると、やはり昭和の日本の音楽をもっと味わい尽くさねばなりませんね。このブログもそういう方向に行きそうな気がします。

 ということは、日本の伝統芸能を専門で学んでいる最近の次女の動向は、案外合っているのかも…さすが芸大ということか。

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2021.06.10

アジアンPOP

 んだか、すっかり世界のいろいろなジャンルの音楽を紹介するブログになってしまっています(笑)。

 まあ、それでもいいか。自分も興味あるし。それらから未来の音楽像が浮かび上がってくればいいと思っています。

 さて、昨日はカザフスタンの古楽バンドを紹介しましたが、カザフスタンと言えばQ-POPですよね!日本でも一部のマニアに受けています。

 今、アジアは、欧米をも席巻したK-POPに倣えという感じで「○-POP」が大量生産されています。今日はそんなアジアの音楽最前線を垣間見ると同時に、日本のガラパゴス化、鎖国化を感じていただきましょう(それが悪いと言っているわけではありません)。

 ちょうどいいコンピレーションがありましたので、興味のない方も一度聴いて、そして見てみてください。

 Kpop, Vpop, Qpop, Tpop, Jpop, Ppop, Cpop, Mpop…あなたはどの「POP」がお好きですか?気になったところをYouTubeで深堀りしていく楽しいですよ。ただし女性の方は「沼」にご注意を!(笑)

 

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2021.06.06

沢田研二 『シルクの夜』

 日に続き、ジュリーの絹関係曲。

 時代は逆戻りして、昨日の「絹の部屋」の1年前、アルバム「NON POLICY」収録曲です。

 この1年間はジュリーにとっては転機の時でした。1984年6月に「NON POLICY」を発表後、85年1月から短期の活動休止期間を経て、長く在籍した渡辺プロダクションから独立、レコード会社もポリドールから東芝EMIに移籍しました。そして、9月に発表されたのが昨日紹介の「架空のオペラ」でした。

 縛りから自由になるために独立したものの、全てを自分でやらなければならない大変さを痛感したといいます。そういう意味で、この独立を挟んでの2枚のアルバムは、違った意味でのジュリーの苦悩が表れていて興味深いものになっていると思います。

 この「シルクの夜」は作詞三浦徳子さん、作曲は南佳孝さん。

 80年代前半はNHK特集「シルクロード」のおかげで、絹(シルク)が言葉としてもブームになっていましたよね。実際のシルク製品がすごく売れたというようなことはなかったのですが、上品なイメージとして、言葉としては大流行しました。

 この曲でも、シルキーなジュリーの声、そして微妙に低い独特の音程によって、落ち着いた大人の世界が表現されています。

 

 

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2021.06.05

沢田研二 『絹の部屋』

 

 日は絹にとって歴史的な日になりました。そんなことを思っているのは私一人…いや仲間の数人ですね。

 しかし、私たちが密かに画策している「革命」の第一歩が踏み出されたのは確かです。

 はたして絹の波動はどこまで拡がるのか。楽しみです。

 というわけで、今日は絹にまつわる名曲を一つ。

 沢田研二さん85年のアルバム「架空のオペラ」のエンディング曲「絹の部屋」です。作詞は六文銭やらドラクエやらテニスやら、いろいろと活躍する及川恒平さん。作曲はもちろん大野克夫さん。

 沢田さんの声って、本当に特別ですよね。ある種のノイズが心地よい。松田聖子さんとかもそうです。不思議な倍音があって、それがシルク的でもあったりします。

 こういう顔、声、たたずまいの男性って、今いますかね?いないような気がします。男が見てもカッコいい。

 バラードを聴くとジュリーの歌唱力の高さがよくわかりますよね。天はいったいなん物を与えたもうか。

 それにしても、途中までフツーすぎる展開のこの曲、「ゆこうよ君 ゆこうよ君」のところの変転には驚きますね。何度聴いても新鮮です。

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2021.06.04

早見優 『渚のライオン』

 

 日の松本伊代「太陽がいっぱい」と同じく、「ドリフ大爆笑」で早見優さんが歌ったのが、この「渚のライオン」です。

 1983年(昭和58年)は微妙な年ですね。私が某大学に入学したという意味でも微妙な年です(笑)。

 昭和歌謡曲、アイドル歌謡曲の終りの始まり的な時代ですよね。そして、音楽メディアもアナログレコードからCDへと変っていく時代。

 最近、アナログレコードやカセットテープが見直されていますよね。芸術の世界に飛び込んだ次女も、最近、レコードプレーヤーほしいとか言い始めてるし。シティポップが流行ってるし。

 なんか娘たち、この時代の音楽ばっかり聴いてるんですよ。私は当時そんなに聴いてなかったので、娘たちの方が詳しかったりする。面白いですね。

 この筒美京平さんの名曲も(全部名曲ですが)、なんともいいですよね。IT'S A MIRACLE, MIRACLE …のところがミソですね。そのあとの唐突なBANG BANGに撃たれますな(笑)。編曲は四人囃子にいた茂木由多加さんです。

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2021.06.03

松本伊代 『太陽がいっぱい』

Th_unknown_20210608101001 た、すっかり溜め込んでしまいました。今日はもう6月7日です。やばい、やばい。

 ほとんど誰も読んでいないから、もうやめたらとも言われますが、ここまで17年間1日1記事を続けてきますと、なかなかやめられません。毎日更新はできずとも、こうして時間がある時にまとめて書いてでも継続していかないと、なんだか死んでしまうような気さえするのです(笑)。

 というわけで、誰のためでもなく、結局自分のための備忘録みたいなものですね。とにかく書き続けます。

 ええと、この日は何をしたのか…金曜日…結局仕事しかしていない。その仕事の成果は、いずれ世に出ますので、それまではここで書くわけにはいきませんし、結局いつものとおり、仕事しながら聴いた局を紹介するしかないですね(案外これが評判いい)。

 というわけで今日はこれ。これは仕事中ではなく、たまたま録ってあった「ドリフ大爆笑」を見ていたら、この曲を伊予ちゃんが歌ったんですね。

 もちろんこの曲は知っていて(なにしろ当時渋谷公会堂で「いっよちゃ〜ん!」と叫んでいたくらいですから…笑)、懐かしかったのですが、なんか改めてビックリしちゃったんですよ。何にって…ベースにです!

 カッコいいですよね〜。作曲は羽佐間健二さん。すなわち川原伸司さん。すなわち松田聖子さんの名曲「瑠璃色の地球」の平井夏美さんです。なんだか複雑ですよね(笑)。

 ちなみに羽佐間健二という名前は、川原さんが心酔するポール・マッカートニーの名作「エリナー・リグビー」の歌詞「ファザー・マッケンジー」のもじりです。

 ベースをやってる上の娘も、このベースはかっこいい!と言ってました。

 

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2021.05.30

野口五郎 featuring リー・リトナー 『グラビアの中から』

 

 の夢の共演もすごいなあ。野口五郎さんといえば、まずラリー・カールトンさんとの交遊が思い浮かびますが、もう一人の西海岸の大御所ギタリスト、一昨日ラリーとの共演を紹介したばかりのリー・リトナーさんとも一緒にレコーディングをしています。

 これはテレビの音楽番組での演奏ですが、まあすごいですねえ。なにげにグルーシン兄弟もいるし(笑)。昭和のアイドル恐るべし。単なるバブルの産物ではありませんよ。

 実際、野口さんのギターの腕前はラリーもリーも認めるところ。ちゃんと練習すれば世界的なギタリストになれると太鼓判を押されていながら、やはり歌の道を進んだのは、ある意味ではこうした世界のトップの演奏を身近に見て聞いてしまったからでしょうね。

 たしかに歌では二人の大御所に勝っているでしょう(笑)。そんなわけで、最近野口五郎さんのアルバムも聴き直しているのでした。当時は単に姉が好きなアイドルの一人でしかなかったので(笑)。

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2021.05.29

能 『鷺』

R0305_omo  日は国立能楽堂にて能楽鑑賞。

 番組は、能「半蔀」、狂言「蚊相撲」、能「鷺」でした。

 圧巻はやはり「鷺」。これには泣きました。これは日本人なら全員観た方がよい。本気でそう思いました。

 醍醐天皇に召され、五位を賜った鷺が舞うだけといえばそれだけの演目なのですが、そこに表現されたモノのすごさがすごすぎました(変な表現ですが)。

 シテの鷺を舞うことができるのは、元服前の少年か還暦後の老人に限られます。そして面をつけない「直面(ひためん)」。

 今回は、娘の師匠である人間国宝野村四郎先生がシテを務められました。御年85歳。

 少年と老人しか舞うことができないのは、普通の大人では人間臭さ、世間臭さが出てしまうからです。こう舞おうという意志が出てしまうからです。

 なにしろ、ここで表現されなければならないのは、「帝」の素晴らしさであって、鷺の美しさではないのです。

 そういう意味で、野村先生の「鷺」は完璧でした。

 そこに座して私たちと同じく鷺を観る立場にあられる「醍醐帝」と、客席の私たちが一体化する。さらに、「帝」に無条件に愛される鷺と私たち国民が一体化する。

 そういう非常に重層的で多次元的な時空間が、見事に現出していました。そして、その帝と鷺と私の一体感、つまり帝に包まれる大御宝としての私の幸福感が涙につながったのです。

 これほど自分が日本人であることの幸福を感じた瞬間はありませんでした。

 それをこういう形で表現する能のすごさ。やはり能は見方というか、感じ方、参加の仕方で、その本質に触れることができるかが決まります。そして、そこに導くことができるかが、能役者の位を決めるのだと思いました。

 少年が舞ったら、また違った感想だったことでしょう。少年ですと、こんな感じです。

 

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