カテゴリー「芸能・アイドル」の528件の記事

2024.08.19

いかりや長介と立川談志の対話

 

 日学校の先生方に対する研修の講師を務めます。そこでもある意味厳しく言うつもりですが、学校の先生たちって全然「しゃべりの勉強」をしないんですよ。しゃべりのプロであるべきなのに。まず自分のしゃべりを録音して反省したりすることもない。

 今はYouTubeの時代ですから、本当に簡単に良きサンプルから学ぶことができます。人気YouTuberの語り口も、予備校の先生の授業も、落語も漫才も演劇も、いくらでも勉強できる。

 というわけで、今日も勉強しましょう(笑)。

 昨日は九州人の洒脱な会話を楽しみましたが、今日は江戸っ子の二人の軽妙な会話です。いかりや長介さんと立川談志さん。二人の天才による贅沢な教材です。

 江戸っ子のテンポと間がよ〜く分かりますよね。早口でも間があれば聞き取りやすい。あと表情、手振り身振り。

 それにしてもこの二人の天才の会話、本当に貴重ですよね。今はお二人、向こうでこんな調子で話していることでしょう。若かりし爆笑問題も勉強になっただろうなあ。

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2024.08.18

九州人による爆笑九州談義(筑紫哲也、タモリ、武田鉄矢)

 

 10月に九州ツアーがあります。その計画を立てたりしていました。そこでなんなとく観たのがこの動画。これが実に面白かった!

 この3人、やっぱりすごいですね〜。こういうのをやっていた昭和のテレビもすごかったということか。

 まず「教養」ですね。しかし、その教養がちょっと胡散臭いところが良い(笑)。本で読んだ知識教養とはちょっと違う。生活実感の言語化とでも言うのかなあ。ディテールの真偽はともかく全体としては正しい。

 男たちのこういうダラダラした、ある意味どうでもいい対話って楽しいですよね。日本語が豊かだったとも言える。3人とも比喩が抜群にうまい。

 こういう会話ができる男になりたいですね〜。私も還暦を迎え、すっかり前時代の人間になってしまいましたが、過去を振り返って懐かしむのではなく、先人たちが未来に投げたボールをしっかりキャッチしていきたいと思っています。そして私はいずれこの世を去るので、しっかり未来にボールを投げていきます!

 九州ツアーがより楽しみになってきました。そして「翔んで埼玉3(九州編?)」も楽しみですな(笑)。

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2024.06.22

こども歌舞伎「勧進帳」

Img_6344 野から石川へ。小松にて2日間のセミナーです。会場は「團十郎芸術劇場うらら」。

 團十郎とは間接的ながら格別なご縁を頂戴しております。海老蔵さんが團十郎を襲名した裏には、実はワタクシの存在があったのであります(マジ)。

 小松市といえば勧進帳で有名な安宅の関があります。

 昨年の5月、ここで行われたこども歌舞伎「勧進帳」の動画があったので紹介します。

 大人の歌舞伎ももちろん良いのですが、古くから全国で行われてきた「こども歌舞伎」もまた、独特の魅力があるものです。

 いやはや、しかしこの小松のこども歌舞伎はレベルが高いですね。驚きました。よく稽古しましたね。

 今日は私もここで7時間ほど喋りましたが、語りのリズムやテンポ、間のとり方や抑揚などは、歌舞伎から学ぶところがたくさんありますよ。

 

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2024.06.18

冨田靖子 『グッドバイ夏のうさぎ』 山名兌二 監督作品

ANOTHER AIKO 16 THE MOVIE アイコ十六歳 メイキング 1983

12_20240624085401 日旅生活でして、なかなか更新する時間がありません。それでもなんとか追いつくよう頑張ります!

 ええとこの日は…静岡にいたのか。

 静岡から山梨に移動した大学時代、好すぎて狂っていた永遠のアイドル、そして今は尊敬する女優さんである富田靖子さん。当時は冨田靖子という表記でしたね。

 デビュー作となる「アイコ十六歳」のメイキングということになりますが、メイキング以上の感動作です。本編よりもいいかもしれません。

 福岡の普通の中学生が、127000人のオーディションを勝ち抜き、上京してアイドルに女優に成長してゆく過程を見事に映し出してくれています。

 当時冨田さんは14歳。中学2年生ですか。役柄は高校生16歳ですが、全く違和感がありませんよね。つまり、かなり大人びていたのでしょう。

 実際、この作品の中でも堂々とした態度、言葉の選び方が中学生ではありません。持って生まれた才能、タレントですね。

 というか、とにかく今見てもカワイイ! 悩み苦しんでいる様子も最高(笑)。思わず応援したくなりますよ。犬塚弘さんと同じ気持ち。

 今はお母さん役として確固たる地位を築いておりますね。出演作品は欠かさず観ております。死ぬまでに一度お会いしたい方のお一人です。

 あっ、音楽がいいですね。懐かしい。スペクトラムの新田一郎さんかあ…。

 

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2024.06.16

『彼岸花』 小津安二郎 監督作品

Images_20240619100901 日は銀座七丁目で中級セミナー。

 銀座七丁目といえば小津安二郎の愛した中華料理店「東興園」があったところ(火災で消失)。小津はとにかくこの店が好きで、いくつかの作品に登場しています。

 「東京物語」で初めて小津作品に出た香川京子さんも、たまたま行った東興園で小津に出会ったのだそうです。

 さて、小津作品と言えば、久我美子さんが亡くなりましたね。「お早よう」や「彼岸花」で久我さんの美しさは格別でした。

 特に小津初めてのカラー作品となる「彼岸花」での、山本富士子、有馬稲子との共演はまさに美の競演ですね。

 冒頭の東京駅の洒落た(下卑た)会話と、直後の謡「高砂」の高貴さのコントラストからして小津は絶好調です。そして佐分利信、北竜二、中村伸郎と来るからもう(笑)。

 とにかく主役女優三人だけでなく、他の女優、俳優さんたちが素晴らしすぎるのです。本当に最高のヴィルトゥオーゾたちのアンサンブルのごとき幸せな時間が延々と続くのでありました。

 アグファの独特の色味がいいですね。今やAIが勝手に動画を生成する時代になりましたが、小津の作品はの対極にあって永遠に生き続けることでしょう。これからさらに輝くこと間違いありません。ある意味AIに感謝ですよ。

 

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2024.06.04

超一流はみんないい人

Img_6115 の日も充実したなあ。お昼から原宿の素敵なお店でセミナー。おいしい自然食とお酒をいただきながら、そして世界の大御所たちも弾いたというピアノを爪弾きながらのおしゃべり。楽しすぎました。

 そして夜は新宿にて某会合に参加。そこでいろんな「神」にお会いしましたよ。

 そこで実感したのは、超一流はみんないい人だということ。というか、「いい人」が超一流の最低条件なのでしょうね。

 自慢しない。人の悪口を言わない。気遣いできる。ユーモアに溢れている。自虐ネタ得意(笑)。

Img_6117 今回特に感動したのは、名探偵コナンや金田一少年の事件簿、シティハンターなどのプロデューサー、諏訪道彦さんのお隣に座らせていただきお話をうかがえたこと。お話だけでなく、お好み焼きや焼きそばを作ってくれました!

 次女はコナンや金田一で育ったの死ぬほど喜んでました。ホント謙虚でフランクで愛に溢れていて素敵な方でした。

 ちなみにスワッチさんの前には、これも声優界の重鎮、まさに神である三ツ矢雄二さんが!!三ツ矢さんの前で家内が平気でコロ助のモノマネしてました(笑)。それに対しても「似てる〜」と神反応してくれる。ドン引きしてたろうに(苦笑)。

Img_6123 アニメ狂の次女、最後はお二人にサインもらって泣いてました。そりゃそうだ。

 ほかにも各業界の超一流さんたちがたくさん。社長さんからアイドルまで。皆さんいい人でした。私は全然一流ではありませんが、とりあえず「いい人」にはなりたいなと思った一日でした。感謝!

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2024.05.27

『越境する紅テント〜唐十郎の大冒険〜』(NHK アナザーストーリーズ 運命の分岐点)

20240528-82041 らためて唐十郎さんのすごさを実感できた番組でした。

 結果として忌日が同じだったという因縁のライバル寺山修司。私はどちらかというと寺山派だったのですが、この年齢になってみると、もっと若い頃に唐さんに触れておけばよかったと思います。

 大学時代、音楽のみならず、演劇やら映画やら舞踏やらにも傾倒しておりました。演劇人であった姉の影響もあって寺山の方に行っていたんですよね。

 そう、考えてみれば根津甚八さんともご縁があったんですよ。彼は都留市の出身。彼の親戚の方には大学時代ずいぶん可愛がってもらいましたっけ。

 ただ二人に共通する「社会への挑戦」や「虚実混淆」については、今の私にも強く影響を与え続けていると思います。

 いや、最近それを忘れていたなとこの番組を観て思ったのですよ。なんとなく居心地の良いところに安住してきたなと。ちょうど勇気を必要とする挑戦案件が来ていたので、唐さんにも励まされたような気がしたのです。

 昨日の王仁三郎も「芸術は宗教の母」「芸術は天地創造の原動力」と言っております。まさに社会に挑戦する芸術家だった王仁三郎。

 番組で特に心に残ったのは、中村勘三郎さんへの影響でしょうか。歌舞伎が本来、庶民に近かった、すなわち反社会的でさえあったということを思い出させてくれたと。

 きっと能もそうだったのでしょう。アバンギャルドが伝統芸能になってしまった。それは芸術としての死を意味するのかもしれません。う〜む、やっぱり能のこともやらねばならないのかなあ。

 唐さんが常に「今」と戦っていたように、世阿弥なら「今」とどんなふうに戦うであろうか。そんなことを考えさせられました。

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2024.05.24

追悼 キダ・タローさん

148 日は大阪梅田でセミナー。大阪の皆さんのパワーはすごいですね〜。

 大阪と言えば、「浪花のモーツァルト」キダ・タローさんがお亡くなりになりましたね。残念です。93歳ですから大往生です。

 私たち関東人からすると、そこまで印象深く残っている楽曲というのはないのですが、大阪の方々からすると多くのローカルCMの音楽など、子どもの頃から刷り込まれた曲が多いとのことでした。

 大衆音楽の歴史を語るにあたり、そうしたローカルな生活に根ざした音楽にも注目すべきでしょうね。本来日本の音楽はそういう存在がほとんどだったわけですから。

 さて、そんなキダ・タローさんの名曲の数々をメドレーにした番組がありましたので鑑賞しました。15年前、生誕78年を祝う(?)番組ですね。今頃、アホの坂田師匠と久しぶりに洒脱な会話をしていることでしょう。そう、キダ・タローさん独特のこのちょっと冷めた語り口がなんとも味わい深いですね。

 

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2024.05.23

「変身」の楽しさ

20240524-91541 日今日は戸隠で合宿。一昨日のイエモンのメンバーに対抗したわけではありませんが、私たちもちょっとカッコつけてみました(笑)。

 赤い髪が私です。

 というか、今回はコスプレのプロの方がいらっしゃったのですよ。それで軽く私もフェイスペイントしてもらったり、ヅラをかぶったりしてみたわけです。

 合宿のテーマの一つは出口王仁三郎です。彼はまさにコスプレの元祖。あの時代に化粧して女装して映画撮ったり、写真集出したり、まあそれは弾圧もされますわ。

 もちろん、それは「神劇」であり、「雛型」であったわけですが。

 映画「昭和の七福神」はその代表でしょうね。

 

 

 今回初めて本格的にフェイスペインティングしていただきましたが、これって快感ですね(笑)。変身願望が満たされると言うより、自分を見る周りの目が変わるので、自分自身を鏡で見なくとも自分が変わっていること、そして外界も変わってることを感じることができるのです。

 縄文時代にもフェイスペイントや刺青が一般的でしたね。変身というよりも、現実界から離れて神に近づく一つの方法だったのでしょう。

 プロレスラーがペイントしたりマスクを被ったりするのもその儀礼の名残ですね。

Img_5932 似合うかどうかは別として、「スイッチを入れる」ためには、この方法はなかなか良いと感じました。この格好で講義しましたけれど、いつもとは違う感覚で、自分自身も楽しめました。

 スキンヘッドはヅラも多様に楽しめるので良いとのこと。そりゃそうだ。なんかちょっと目覚めそうな気配が(笑)。とりあえずいろんな道具を買い揃えてみようかな。

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2024.03.27

秋山歌謡祭2024

Img_5217 京で変態の会。時代の最先端をゆく若者たちを中心に40名の皆さんにお話をしました。

 今日もあっという間の5時間独演会。そのあとの懇親会も楽しかった。

 参加者の方で元吉本の漫才師で、今は健康に関する本も書いている方がいました。さっそく彼と漫才をやろうという話になりました。いや、最終的に3人になったからコントかな。

 3人でコントと言えばロバート。そして突出したピン芸人と言えばロバート秋山。ということで、帰宅後これを鑑賞。この人はホンモノの天才。

 普通に歌もうまいし、作詞作曲の才能もある。特に「ありそうな」曲を書くのが上手。この人も多くの天才クリエイターと同様に、少年の頃の思い出が創作のベースになっていますね。西川貴教さんが歌いたくなるのもわかる。

 メ~テレらしい中途半端なゴージャスさとチープさが絶妙ですね(笑)。メモ少年もプロのようなアマのような、作り手のようなファンのような微妙な感じだし。

 そう、秋山さんの「ありそう」も虚実皮膜なんですよ。こういう「あわい」こそ上質なアートの世界なのでしょう。

 

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