カテゴリー「経済・政治・国際」の1000件の記事

2023.12.08

帰ってきたウルトラマン 『第12話 怪獣シュガロンの復讐』

Th_img_4090 々に観ました。子供の時にはあまり印象に残らなかったのですが、なかなかの名作ですね。

 ウルトラセブンからの流れもあり、帰ってきたウルトラマンもかなり深く、単純な善悪二元論では片付けられない作品が並んでいます。

 これもそうで、車社会に対する一つの警告のような作品です。脚本は上原正三さん。あらすじはこちらをどうぞ。

 ゲストの美少女静香役は久万里由香さん。真理アンヌさん妹さんだそうです!すごい美少女姉妹。てか、三姉妹なんですね。真ん中のお姉さんもモデルなのだとか。お父さんがインド人です。

 劇中では画家の娘。そのお父さんは亡くなっており、遺された絵も焼けてしまう。そして、静香も死んでしまうというなんともやりきれない回。怪獣シュガロンは牛山画伯の魂の化身だったのだろうか…。

Th_img_4089_20231209170501 最後の二つ並んだ墓標のシーン、バックに富士山が見えます。見慣れた鳴沢村の富士山ですね。雪のデザインからして、三湖台あたりで撮影されたものと思われます。

 昭和の40年代、このあたり富士北麓も一気に開発が進みました。映像の富士山にもいくつかゴルフ場が見えますね。高速道路も開通し、観光地、別荘地もどんどん拡大してゆきます。そこに私は住んでいるのでした。シュガロンが怒らないといいですね。

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2023.12.01

福岡のパワーの源は…

 日より福岡ツアーです。

 昼過ぎに新幹線で博多に着。知人二人と今後のイベントについてミーティング。

 今日は天神にて夜のプチセミナーです。40人近い方で満席。ありがたや。東京と岡山から友人がゲストとして駆けつけてくださりまして、大いに盛り上がりました。

Th_-20231203-110157 打ち上げ兼懇親会も天神の居酒屋にて。一華五葉さん御一行様も合流して、なんと出口王仁三郎の耀わんが5つ揃うという…最後はリッツ・カールトン福岡の最上階ラウンジでゴージャスな夜景を楽しみました。

 という感じで一日目から全開ですね。

 それにしても福岡の皆さんの食いつきの良さは尋常ではありません。実際この1年で一番呼んでいただいているのは福岡県なのでした。まさか自分も富士山と福岡を往復するようになるとは思っておりませんでした。

 で、今日もセミナーでも導入でちょっと話したのですが、私、高校時代から「まじで結婚しようと思っていた女性タレント(笑)」はみんな福岡出身(あるいは育ち)なんですよね!

Th_img_3986 富田靖子、松田聖子、椎名林檎、浜崎あゆみ…最近では橋本環奈…ってハシカンと結婚しようと思ってるのかよ!w

 地元の人たちに芸能人が多い理由を聞くと、まずはやはり明るく外向的であるということ、そしていろいろな文化を受け入れ認めるところ、目立ちたがりなところ、東京や大阪との適度な距離感(憧れと覚悟)あたりが挙がりました。なるほど。

 たしかに博多や天神なども、街や人全体の雰囲気が明るく自由な印象です。美味しいものもたくさんありますしね。

 今でもそのような政策が推進されておりますが、やはり歴史的に半島や大陸に近かったことも大きな要因でしょうし、実際そのようなDNAも流れていることでしょう。

Th_img_3991 今日お会いした方々の中にも、東京方面から移住された方が多くいらっしゃいました。たしかに東京よりも住みよいかもしれない。

 あと、空港が近いというのもいいですね。これだけの大都市でこんなに近くに国際空港があるところはありません。

 さて明日はおそらく数百人対象のお仕事です。楽しみたいと思います。

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2023.11.27

資源大国日本?

 

 日コヤッキースタジオで公開された動画は興味深かった。政府のアドバイザリーの方は何人か知り合いがいますが、あまり表には出てきませんので、こうしてYouTubeでかなり核心に迫る発言をしていることに「最初は」驚きました。

 まあ、よく考えるとこの「核心」は特に秘密ではなく常識の範囲内であるとも言えます。ちょっと資源問題や外交問題、経済問題をかじったことがある方なら知っている事実ですからね。

 ただ、この方が非常に簡潔に分かりやすくまとめて語ってくれているのには感心しました。こういうことはあまりマスコミでは取り上げられませんからね。

 それが都市伝説チャンネルで発信されてそれなりの人数の方々が視聴するというのは、たしかに面白いことでありますし、時代の変化を感じさせる事象です。

 ただ心配なのは、某偽皇室系チャンネルなんかもそうですが、今まで表立って言われなかった(言ってはならなかった)ことが、アメリカのプラットフォームで語られてしまうことです。

 私も某神社系YouTubeチャンネルに出演して、思わずホントのことを言ってしまいましたが、今ではちょっと後悔しております。あのあと、「よくあのこと言っちゃったねえ」と何人かに言われました。それは感心というより、憂慮の言葉だったと思います。

 一方、これもある保守系チャンネルでホントのことをしゃべってしまったことがあるのですが、それは今なぜか削除されております。

 まあ、とにかくこの動画でも語られているとおり、アメリカという国は、私たちが思っている以上に繊細で綿密であり、そして非常に未来学的な思考をしているのです。

 それによって、日本がひどい目に遭っているとは思いませんが、それでも彼らの上層部がかなりの知恵者、巧者であることは知っていてもいいかもしれませんね。

 そこを知って、それを利用して、より高次元から彼らをコントロールして、日本の復興計画を立案・実行させたのが、出口王仁三郎であり、仲小路彰なのです。あ!書いちゃった(笑)。

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2023.10.13

誓の御柱(四日市市諏訪公園)

Th_img_3468 日は午前中、津市での教員研修にて「躾と禅教育」の発表をし、午後は四日市に移動。夜中までいろいろな人たちとお会いしてお話いたしました。まあ、よくしゃべった一日でした。

 途中、一人になる時間がありましたので、いつか見たいと思っていた「誓の御柱」へ足を運びました。

 「誓の御柱」、ご存知ない方も多いのではないでしょうか。地元の方々も案外知らないようでした。

 説明が面倒なので、Wikiの記事を貼り付けます。お読みください。

 誓の御柱

 筧克彦は戦前の日本霊性を探求する際には外せない人物です。皇室にも近く、大正天皇、昭和天皇らへのご進講も多くしました。

 ワタクシ的には、宮下文書の研究会「富士文庫」のメンバー(顧問)としても重要な存在です。

 また、この御柱の建立にも深く関わっている貞明皇后(大正天皇の皇后)と出口王仁三郎の関係、またそこから派生していく二・二六事件での「あの奇跡」にも筧克彦の影が見え隠れします。

Th_img_3469 ちなみにこの御柱が四日市に建立されたのは昭和9年。翌年12月には第二次大本事件が、そして年が明けての2月に二・二六事件が起きています。

 今回、耀わんを背負って誓の御柱を訪れたのも偶然ではないでしょう。そして、諏訪。四日市の産土神が「おすわさん」であるというのも不思議な感じがします。

 現在、誓の御柱は諏訪公園内に立っていますが、かつては諏訪神社境内にあったとのこと。いろいろ不思議な気持ちがいたしました。

 もちろん、御柱に刻まれている「五箇条の御誓文」の現代的、未来的意味についても考えねばなりませんね。今こそ、です。

 全国に残る他の誓の御柱にも参拝してみようかと思います。

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2023.10.12

忍者学!

Th_81sgwq3mxl_sl1500_ 重県津市に来ております。明日、まじめかつ大規模な研修で「躾」について発表させていただきますが、いつものワタクシらしく、前日の夜に酒飲みながらセコセコとスライドを作っております(笑)。

 いや、今日の全体会や他の発表者の発表内容を受けて、最新の発表をしたいからであります。聞いている人にとってもきっとその方が面白いでしょう。

 で、今日仕入れた情報の中で私のツボにはまりまくったのが、全体会の記念講演、三重大学教授の山田雄司さんによる「忍者とは何者か」です。

 どうにも堅苦しい雰囲気の壇上にはためく「忍者とは何者か」の垂れ幕。もうオシャレすぎて、いやが上にも期待は高まります。

 いやあ、期待をはるかに上回る面白さでした。「忍者になりたい」…これが講演を聴き終わったあとの感想です。忍者学面白すぎる!

 ステロタイプな、あの装束で手裏剣投げまくっている忍者像は実はフェイクであって、まさに「忍びの人」。自己を消し、かつ我慢強い。身体能力的なことよりも、智慧ある者であることが最優先。コミュ力も抜群かつ守秘義務なんか当たり前。

 かっこいいっす(笑)。

 うん、これは「躾」の話にも、「死なない力」の話にも使えるぞよ。未来の教育はこうあるべきでは…と思えるほど感動しました。

 もちろん、現代のスパイと単純に同一視できません。善悪では測れませんし、法の観念では裁けない。「生きる智慧」と「死なない力」を備えたスーパーエリートですね。さらにコミュ力半端なく、さらに守秘義務なんか当たり前。志や誇りも感じる。

 海外でも大人気の忍者、国内では学術的に盲点だったというのも面白い。たしかに「忍」んでいたわけですから、なかなか表に出てこなかったと。

 山田先生、沼津のご出身で亀岡の市史編纂にも携わっていたとのことで、勝手に親近感を覚えてしまいました。

 富士北麓に残る宮下文書には「忍者」的要素が満載です。まあ「隠れ南朝」ですからね。そういう視点での人々の動き、特に僧侶の動きを読み直してみようかと思いました。

 国際忍者研究センター HP

 

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2023.10.11

ハマスとイスラエルが対立

 

 レスチナ問題…と言っていいのだろうか。ここで飯山いかりちゃんが力説しているように、ハマスとパレスチナをごっちゃにしてはいけないし、いかなる理由があろうともテロは許されないという捉え方は大切です。

 日本の言説がパレスチナ寄りというのは昔からで、これはこれで不思議と言えば不思議ですよね。アメリカは絶対的にイスラエルを支持しているのに、その属国(?)である日本はどうも違うことを言う。

 かと言って、ここで堀さんのようにヒューマニズムに偏ってしまうのもどうかと思います。残念ながら個人に対する共感や同情だけでは、国際問題は解決できませんし、またその反対側に国家とか宗教とかの仮想敵を作ってしまうのも危険な現実逃避です。

 岸田さんもどちらかというとそちらに流れてしまっている。それは正直逃げでありごまかしであり、無責任だと思います。中立なら本気で和平への働きかけをすべきです。

 イスラム教がはらむ原理主義的、排他的、攻撃的な部分は、実は宗教的には乗り越えなければならない「峠」です。それはユダヤ教にもキリスト教にも言えることですし、国家神道にも言えたことです。

 もともと日本の各宗教に対する寛容性は非常に高いのですが、かといってテロに対する寛容性も高いようでは困ります。テロは本来宗教の反対側にあるはずのものです。

 ただ、ここで一つ心配なのは、この問題とウクライナ・ロシア戦争が全く無関係ではないということです。ここのところウクライナに目が行っていましたが、それをある意味隠れ蓑としてイスラム原理主義者たちも大きな賭けに出ようとしています。

 ウクライナという小国がロシアという大国と互角以上に戦っていることに勇気を得ているという側面もあります。日本は蚊帳の外、それらは対岸の火事だと思うのは危険でしょう。

 なぜなら、外から見ればたしかに日本は敗戦国であり、かつてはテロ国家であり、そして今はアメリカの「属国」なのですから。 

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2023.10.08

【成田悠輔vs東浩紀】絶望感の正体は?日本の闇

 日横浜で本番。東京でリハをしまして横浜のホテルに移動。そこで見た動画がこれです。暗いけれど面白かった。

 東浩紀さんがかなり病んでますね。珍しく歯切れが悪い。諦めモードに入っている。しかし、これはいいことだとも思います。

 自分が生きている間には無理…という感覚が、実はスタートだったりします。それこそ自我脱却の第一歩。

 自分が生きている間には無理だけれど、それでも一生懸命利他的になれるかどうか。自己という小さな存在が時空における大きな存在の一部であることを悟る困難こそ「大峠」だと思います。

 人類は古来ずっと家族と私有財産をとにかく撲滅しないとユートピアは来ない…これはお釈迦様の言ったとおりですね。家族とお金が大切だというのが、まだまだ人類の一般常識です。

 AIとグローバル・メディアと観光、翻訳、そして女性の重要性と役割については、全く同意です。そして、その進展は止められないでしょうし、私たちの前の世代がそれらについて全く想像・創造しえなかったことを考えれば、それこそ私たちの生きている間なんて期待しなくていいでしょう。

 失望・絶望の向こうに希望がある。一度望みを失って、あるいは自ら絶ってみるのは大切なことです。

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2023.10.06

『本學ノスゝメ』出版 クラウドファンディング!

Th_-20231008-121734 然はもう偶然ではなく、間違いなく必然です。昨日新幹線で仕事中、昭恵さんからのメールに続き、久しぶりにある知人からメールが届きました。

 彼は4月の博多セミナーに参加してくれた一人で、その後私の話や耀わんの水の影響もあってか、本格的な書籍を出版する運びとなりました。

 クラウドファンディングで資金を調達したところ、一晩で(!)目標を達成したという報告のメールだったのです。

 「本學ノスゝメ」

 現代にあふれる「末学」ではなく「本學」に立ち返ることを勧める内容とのことで、私も大変興味があります。

 光栄なことに、私自身が彼に伝えた「時間の流れ」に関する話や、出口王仁三郎の耀わんに関するエピソードも収載されるとのことです。

 クラウドファンディングのメインページはこちらになります。

 豊かに暮らせる日本を描く!
誰も言わない日本のあるべき未来を描く一冊を発刊したい

 その素晴らしい内容を垣間見ることができる、目次含む冒頭部分はこちらで読めます。また、動画での紹介もあります。

 皆さんもぜひ応援してください!私からもお願い致します。

 私の「事業」は全て人任せです。セミナーも講演も、一つも自分で企画・集客・運営したものはありません。どなたかのひらめきに乗っかるだけ。ズルいなあと自分でも思います(笑)。しかし、実はそれが「脱自我」のために有効なのです。

 こんなやり方を、ある有名経営コンサルタントさんは「新しいビジネスモデル」と言ってくれました。まあ、たしかにそうかもしれません。神意に従って動かされるだけだから、本当に楽なのですが(笑)。

 書籍、本に関してもそうなのです。私、文章を書くのは全く苦手ではないのですが、どうも一冊の本を書こうとは思えないのです。本当にいろいろな方から「書け!書け!」言われるのですが。

 そんな時に、こうして私の言いたいこと(の一部)を「代筆」してくれる方が現れるとは。本当にありがたい。

 ちなみにいつも申していますが、私には著作権という概念がありません。私の話す内容はかなりオリジナリティにあふれているようですね。他の人は言っていないこと、検索しても出てこないこと、古典作品にも登場しないことが多いらしい。

 しかし、それらについても「自分で考えた末の自分の所有物」ではない感覚が強いので、引用や改変は自由なのです。ただし「改悪」は許しません(笑)。

 そうそう、12年前に書いたこの記事の感覚です。

 このブログの著作権について

 それはいいとして、とにかくこの「自分の書きたいことを誰かに書いてもらう」ということ、これは重要なことです。なぜなら、全ての「執筆」は「誰かに書かされている」からです。

 私がちょうど博多に行く機会にこういうプロジェクトが始動し、結果としてたった30分ほどでしたが、この日御本人に博多駅でお会いしてお話することができました。偶然ではなく必然ですね。私たちはより大きな存在に「言わされ」「書かされている」のでしょう。

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2023.10.05

『安倍元首相を狙撃したのは本当に山上なのか?』 中田健二

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 の日は福岡の糸島(の山の中)にてセミナーを開催。素晴らしい環境の中、素晴らしい皆様に囲まれて大変楽しく過ごさせていただきました。

 博多に向かう新幹線の中でこの本を読んでいる時、偶然安倍昭恵さんからメールが来ました。世界中を飛び回ってご活躍とのこと。

 さすがです。晋三さんの遺志、すなわち未来に投げたボールを昭恵さんはしっかり受け止め、ご自身なりに、いや昭恵さんにしかできない平和外交をされているのだと思います。

 不思議なご縁でご夫妻を身近に感じることが多かったからこそ、よくわかります。マスコミやネット情報なんか本当にウンコばっかりです(苦笑)。

 晋三さんの投げたボールはほかにもたくさんあって、それをそれぞれの人たちがそれぞれの立場でキャッチしていかねばなりません。

 その一つを中田さんは拾っているのでしょう。事件の真相がわかったところで晋三さんは帰ってきませんが、しかし未来は変わります。

 あきらかに未来を改変(改悪)しようという「向こう側」の動きがあるわけで、それに抗するためにはこうして誰かが科学的に検証しなければなりません。

 昨日のジャニーズとテレビ局の話にも通じますが、世の中には様々な悪意(自己欲求実現主義)を持ったパワーが存在します。もちろん、二元論的な浅薄な陰謀論には与しません。そんなに世の中単純ではありませんから、私たち庶民が簡単に理解できてしまう時点で、それは誤りだとわかります。

 また、それを利用する輩もいるから面倒なんですよね。メディアとは、高次元を低次元に下ろす役割のことを言います。ミーディアムですね。それは単なる窓でしかありません。そこを入口として、実際にあちらに行かねば真相はわからないわけであり、そういう意味でも、たとえば中田さんのような「行動」「実験」「検証」は尊いのであります。

 少なくとも、窓に区切られた世界を「世界」と思い込んでしまう私たち大衆とは大違いでしょう。

 私もできることは何でもする覚悟です。

Amazon 安倍元首相を狙撃したのは本当に山上なのか?

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2023.10.03

セファルディカ

 ろいろな音楽をやっておりますが、最近、イスラム圏の音楽の演奏依頼がいくつかありまして、改めて勉強しております。

 実際のところそれらの音楽の柱となる微分音は、西洋音楽に慣れきった私たちの耳にはかなり難しい。技術的にはできるのですが、表現的には「なんちゃって」になりがちです。

 聴く方も慣れていないので、ひどい場合は「音程が悪い」とか言われてしまう(苦笑)。

 そこで、ある意味自分にも聴衆にもわかりやすく妥協した音楽をやることが多い。つまり西洋楽器、西洋音階の中で、それらしくやるということです。

 そんな時に大変参考になるのが、「西洋に渡ったイスラム音楽」。具体的にはスペイン南部アンダルシアの音楽です。レコンキスタ後、スペイン王国の一部となりましたが、千年近くにわたるイスラム文化の影響は色濃く残っています。

 そんなアンダルシアの音楽をわかりやすく演奏してくれるのが、このセファルディカです。

 もうお気づきの方もいらっしゃるでしょうが、そのネーミングからわかるとおり、セファルディム、すわなちアラブ、アフリカ、アジアに住んだユダヤ人の音楽も演奏します。つまり、アンダルシア地方にはそうした古ユダヤの文化も残っているのでしょう。

 いずれにせよ、もとは近代西洋音楽とは違ったスキームによって完成された音楽ですが、ヨーロッパに渡ることによって、さらに近代西洋音楽とも融合し、たとえば楽器は西洋の楽器も用いる、すなわち微分音は排除され近代音階の中で演奏されるようになったというわけです。

 だから、ある意味わかりやすい。これは日本の伝統音楽においても明治以降起きた現象ですね。

 というわけで、「なんちゃって」であるとも言えますが、またそれは進化しグローバル化したユダヤ・イスラム音楽だとも言えるのでしょう。

 YouTubeというグローバル・メディアに乗って、ローカル・メディアの巧妙な反撃が始まっているのかもしれません。

 

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