カテゴリー「音楽」の1000件の記事

2019.04.17

ノートルダム大聖堂のパイプオルガン

Th_002notredameorganrestricted 物自体もそうですが、多くの文化財が失われる危機に瀕しているノートルダム大聖堂の火災。
 音楽好きとしては、やはりあの巨大パイプオルガンのことが心配になります。
 現地の友人によると、最悪の事態は避けられたとのこと。とはいえ、かなりのダメージがあることでしょう。
 ノートルダム大聖堂のパイプオルガンは、18世紀に設置されて以来、何度も改良、増築、修復が重ねられ現在の姿になりました。いろいろな時代の技術の粋を集めた名器と言えます。
 23歳で大聖堂のオルガニストになり、以来30年以上演奏を続けているオリヴィエ・ラトリーの即興演奏を聴いてみましょう。

 ノートルダム大聖堂と言えば、西洋音楽の歴史そのものと言ってもいい存在ですね。ノートルダム楽派という音楽史上の分類があるくらいですから。ある意味、五線譜や和声、ポリフォニーからホモフォニーに至るまでの、現代西洋音楽の重要要素がここで実験され創造されたとも言えます。
 特に聖堂の構造による独特の残響が音楽の創造や発展に影響したことは間違いないでしょう。
 今回の火災では、焼失という最悪の事態は避けられたとのこと。聖堂自体はこれから再建されることでしょう(デジタルデータ化は済んでいた)。再建なり、オルガンも復活した折には、全く新しい音楽が生まれることになるのかもしれません。
 
 

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2019.04.06

ゲイリン・リー

Th_unknown_1 ろいろなジャンル、いろいろな天才音楽家の紹介が続いています。今日は障害を乗り越えて、いや、現実社会では障害と言われるモノも、音楽の世界では逆にプラスになることを証明するアーティストを紹介します。
 ゲイリン・リー。ご覧になれば、お聴きになればわかるとおり、彼女は脆性骨疾患を患い車椅子生活を余儀なくされていますが、独自に開発したヴァイオリンの奏法、そして彼女ならではの唱法、さらにはテクノロジーによるエフェクトを加え、実に自由な音楽を創造しています。
 面白いのは、ヴァイオリン(フィドル)の奏法が、結果として原点に還っているところですね。たとえば、日本の胡弓の奏法とほぼ同じですよね。楽器の構え方、弓の持ち方、楽器を傾けることによる移弦などです。これはアジアの弓奏楽器によく見られる奏法です(実は私も得意)。
 また、体が小さいことによって生まれる独特な声質は、普通では得られない天賦の才能であると言えます。いわゆる障害が独特の奏法や表現を生んだ例は、たとえばジャズでは、骨形成不全症(小人症)のミシェル・ペトルチアーニとか、左手が基本3本指しか使えなかったジャンゴ・ラインハルトなどが思い浮かべられますね。音楽が、こうして社会の価値観をいとも簡単に超えてくれることは素晴らしいと思います。

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2019.04.05

美空ひばり 『東京キッド』

 球中継のあと、美空ひばりさんの番組が始まりました。何年か前に偶然見つかった、ひばり13歳の時のアメリカ公演の音源を紹介する番組でした。
 1950年、美空ひばりは師匠川田晴久とともに「東京キッド」をレコーディングし、のちに二人を主役にした映画「東京キッド」に出演しています。これがきっかけで、天才少女美空ひばりの人気は不動のものとなりました。
 実はその年、レコードや映画が発表される前の5月から7月、二人は戦後間もないアメリカを旅しています。その際のサクラメントでの秘蔵音源が見つかったのです。
 その録音の中には「東京キッド」はありませんが、まあその素晴らしさ、天才ぶりには舌を巻きます。もうどうしようもない。
 さて、「東京キッド」のオリジナル盤、また1970年台の再録音とは違い、晩年のライヴではこの曲を上手にいじって、さらに歌の魅力を倍増させています。
 それこそ説明の必要はないでしょうが、まあ、節回し、声色の使い分け、リズムの崩し、そして表情や動きまで、本当にすごいとしか言いようがありませんね。特に私が好きなのは「右のポッケにゃ…」の部分で「ブルーノート」を使うところです。原曲とは違った大人のムードが一瞬漂いますね。
 いや、正確に言いますと、これはブルーノートとは違います。ジャズの影響と言うよりも、日本古来の歌、たとえば端唄や小唄の影響でしょう。ドレミで言うなら、ミの♭とミの間の音だったり、あるいはレとミ♭の間の音。これは日本の音楽では当たり前に行ったり来たりする節回しです。
 というか、ブルーノートと称されるものも、無理やり西洋音階の中で表現しようとしているだけで、そのルーツは日本の節と同じような、自由で連続的な「節」でしかありません。
 実は、最近高く評価している松浦亜弥さんは、その「節」を上手に回すことができるんですよ。ひばりさんと同様、おそらく意識していないと思うんですけどね。実は日本人の歌姫の絶対条件なのでした。

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2019.04.04

オランダ・バッハ協会 『バッハ マタイ受難曲』

 日は、世界で一番好きな歌「渡良瀬橋」を紹介しましたが、今日は宇宙一すごいと思う曲、バッハの「マタイ受難曲」の新しい名演奏を紹介します。
 4月2日に公開されたオランダ・バッハ協会の演奏です。日本人若手ヴァイオリニストの佐藤俊介さんが音楽監督&コンサートマスターを務めるオランダ・バッハ協会管弦楽団。今年の秋には来日が決まっています。ぜひ生で聴きたい団体の一つですね。
 この演奏、ある意味地味というか静かというか、淡々と物語を紡いでいくという感じですね。それがなぜか新鮮に感じられました。ここのところ、ドラマティックな演奏ばかり聴いてたからかな。
 マタイ受難曲の中でも有名なアリア、あの「憐れみたまえ、わが神よ」について、佐藤さんが語っている内容が実に興味深いですね。なるほど。バロック・ヴァイオリン弾きとして勉強になります。この曲のヴァイオリン、めっちゃ難しいんですよ。歌の伴奏として演奏するという意味で。そう、歌の旋律との関係性に深い意味があるので。

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2019.04.03

松浦亜弥 『渡良瀬橋』

 ぜか山口家に「あややブーム」が訪れています。 
 この前も書いたように、なぜ今か…ではなく、今だからこそなのです。昭和のアイドルの匂いを残す、平成最後のピン・アイドル松浦亜弥さんこそ、令和の時代に再評価されてほしい。そして、子育てが落ち着いたら、ぜひ復帰してもらいたい。
 そう、4月13日、森高千里さんが山梨でコンサートするんですよね。本当は行きたくてしかたないのですが、自分のコンサートの練習があって残念ながら行けません。森高さんも子育てが一段落して、見事に復活しましたよね。ちっともオバさんにならずに、とっても魅力的な大人の女性になって、じっくりセルフカバーをしています。とっても素晴らしい歌手人生、アイドル人生だと思います。
 森高さんを心から尊敬しているという松浦亜弥さん。ぜひ、同じように将来復活してほしいですね。
 そんなお二人を結ぶのが、この超名曲「渡良瀬橋」です。
 いつかも書いたとおり、私、この曲が世界で一番好きな歌(の一つ)なんです。本当に好きです。歌詞、節、コード進行、アレンジ、歌唱、本当に完璧です。短い前奏や終わり方も素晴らしい。リコーダーの間奏、それもあのブルーノートが…(笑)。
 そんな名曲「渡良瀬橋」。いろいろな人がカバーしていますが、このあややのバージョンは本家と同レベル、もしかするとそれ以上に素晴らしいかもしれません。特にこのライブの歌唱は神がかってますね。毎度オジさんは泣いてしまうのですよ(涙)。
 18歳ですよ、この時。そう、美空ひばりみたいに歌と一体化している。歌が好きとか、そういうレベルではありませんね。歌になりきっている。すごいですね。ぜひいつか生で聴きたい!

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2019.03.30

親韓と嫌韓

 度末で忙しくてどうしようもありません。
 そんな中、娘たちが一日中聴いている(観ている)のは、韓国アイドルの歌。VERIVERYとか。
 男の大人の世界では、日韓関係は悪化の一途をたどっておりますが、若者たちの世界、特に女子の中での韓国ブームはすごい。
 一時期の、ちょっと大人な女子(?)がはまった韓国ドラマブーム以上に盛り上がっています。
 そのあたりのアンバランスが非常に面白い。
 たしかに日本史は、嫌韓と親韓のバランスとアンバランスの歴史ですよね。三韓時代から。つまり、朝鮮半島と言ってもいろいろな民族がいるわけでして。
 まあ、それにしても、韓流ブームの時もそうでしたが、韓国の国家的な文化政策っていうのはすごいですね。今は音楽。そして映画。
 工業製品についても、日本の二番煎じという部分はあるにせよ、今や本家を完全にしのぐに至っています。
 中国、韓国、日本という三国で考えると、ここ二百年くらいが異常な状況であって、また21世紀には中国が親、韓国が兄、日本が弟みたいに戻るのかもしれません。保守派はそれを嫌がっているという感じですね。
 私は日本は日本で、のほほんと末っ子生活を送ればいいような気がしますが。長男は父親に対するコンプレックス強くて苦しむから(笑)。
 ということで、保守派がどう考えているか。この討論を聴いてみましょう。彼らは今のK-POPブームなんか知らないんでしょうね。

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2019.03.28

追悼 萩原健一さん

Th_-20190330-122316 ョーケンが亡くなりました。まだまだ若いのに…。
 ショーケンと言えば、ちょうど10年前に下吉田駅のベンチという記事を書きました。
 そう今から40年ほど前、富士吉田でオールロケした「祭ばやしが聞こえる」で、萩原健一さんといしだあゆみさんは共演し結婚することになりました。
 結局、結婚生活は4年ほどで終わってしまいました。このたび、いしださんは「ご冥福をお祈り致します」とコメントを発表していますが、きっと出会った街のことを思い出したにちがいありません。
 ある意味、富士吉田、特に下吉田は40年前と変わっていないかもしれません。つまりそのまま劣化してしまったとも言えます。しかし、下吉田駅は残念ながら(?)水戸岡デザインで新しくなってしまい、あのベンチももうありません。
 こうして、昭和はまた遠くなっていくのでした。当たり前といえば当たり前ですが、昭和の申し子である私の人生もそろそろ終盤にさしかかろうとしているのだということを認識させられますね。
 ご冥福をお祈りします。YouTubeにあった「祭ばやしが聞こえる」です。下吉田、月江寺界隈、西裏、ミリオン通りなどが出てきます。


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2019.03.27

松浦亜弥 「dearest.」

 っても忙しいので、今我が家で何度もかかっている曲を紹介します。
 なぜか家族全員がはまっているあやや。なぜ今頃と思われるかもしれませんが、実は娘たちが生まれた頃からずっと両親はあややを聴いていたので、娘たちが今になってそれを理解するようになったということです。
 特にベースや歌をやり音楽を生業にしようとしている長女は「神!」を連発しています。よくわかりますよ、その気持ち。まさに「アイドル(神)」です。
 中でも、この(究極の)『dearest.』は泣けますね。美しい…。歌はもちろん、お顔もお姿もたたずまいも心も、そして演奏も。こんなの生で聴いたら昇天しちゃいますよ。成海カズトさんのこの曲、名曲ですね。
 あややには、ぜひ子育てが一段落したら復活してほしい。ブルーノート東京でぜひ!

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2019.03.23

Google AIバッハ

Th_00_m わぁ、これは…。3月21日、大バッハ(大小川?)の334回目のお誕生日に公開されたGoogle Doodle。試した方もいらっしゃることでしょう。
 皆さん、どう思いましたか?
 私、正直ガッカリというかビックリしましたよ。えっ?こんな程度なの?って。
 私のような素人でも、これはないだろうという和声や進行や、各パートの旋律がオンパレードです。全然バッハじゃない。
 いちおうバッハの4声のコラールは楽譜を買って、ちょっと勉強したことがあるんですが、AIはそれを300曲以上全部学習したというのです。それになのに、正直私より質が低い(笑)。ありえないことが起き過ぎですよ(具体的には…やってみてください)。
 音楽、それもバッハの音楽は、比較的抽象度が高く、他の芸術作品に比べるとパターンも限られているというのは事実でしょう。しかし、その深さは機械的なシンプルさとはかけ離れたとんでもないモノです。
 私はこのプロジェクトから、やはりAIができることというのは限られているのだなということを確認させていただきました。少なくとも芸術分野に関しては厳しいなと。文脈力というか、そうスポーツやチェス、将棋のように、結論から過程が
 学習の仕方に問題があったのでしょうね。AIと言っても結局学習の仕方については人間のさじ加減が必要になります。ディープラーニングというのも、結局過去の情報の処理ですから、その処理方法の部分(少なくとも入り口)には人間のセンスが関わってきます。
 もちろん、それを承知の上での芸術分野への挑戦だったのでしょう。それにしてももうちょっとそれらしく(バッハらしく)できたと思いますよ。バッハも苦笑していることでしょう。
 シンギュラリティと一言で言ってしまう風潮がありますが、それぞれの分野でかなり違いがあると思います。特に芸術にはAIではなく「愛」が必要なのでしょうね。「愛」は情報ではないのでした。

ヨハン・セバスティアン・バッハを称えて

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2019.03.19

松浦亜弥 『Naked Songs Live』

 日は昭和・平成をまたぐロックスターの訃報をお伝えしました。今日は昭和・平成をまたぐというか、昭和生まれの平成のアイドル、いや、平成最後の正統昭和アイドル松浦亜弥さんの動画を紹介します。
 というのは、平成生まれの長女が最近あややにハマりまくっていて、毎日のように聴いたり視たり、歌ったり、弾いたり(ベース)しているので、つい私も昔を思い出して一緒に感動しまくっているわけです(笑)。
 いや、やっぱり好きだわ、あやや。うまい。こういうピンアイドル、本当にあややが最後ですよね。可愛い、上手い、堂々としている。
 この映像は、13年ほど前にこのブログで紹介した「Naked Songs」の録音風景なんですよね。
 いや、すごい。生バンド一発録り!こんなアイドルいませんよ。やっぱりこの人の歌のうまさって「リズム感」なんですよね。歌にはうるさいカミさんも舌を巻いております。そして歌いまくっております(笑)。
 そう、このアルバム、上の娘が幼い頃、毎日のように聴かせていたんですよね。だから、10年ぶりくらいに聴いて全部歌えるし、なんとバンドのアレンジまで覚えてる!
 そうか、幼い頃、こんなのばっかり聴いていたので、ベーシストになったのか。今、こういうベースが理想だと言っていますし。面白いですね。あややで英才教育?してたってことか(笑)。

Amazon Naked Songs (DVD付)

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