カテゴリー「音楽」の1607件の記事

2018.09.15

富士学苑中学・高等学校ジャズバンド部 第16回リサイタル

Th_img_2547 年もやってまいまりした、本校ジャズバンド部のリサイタル。立ち見の方も多くいらっしゃるほど超満員。ふじさんホールがこれほど埋まることはそうそうありません。
 それほどこのバンドは実力があり、人気があるのですね。実際、今年もまたとても素晴らしい楽しいステージでした。
 富士吉田市長さんも駆けつけてくれまして、祝辞といいますか、いろいろな市の行事で活躍していますから謝辞でしょうか、ありがたいお言葉をいただきました。
 いつも書いているとおり、学校のクラブ活動ということで、毎年メンバーが違うにもかかわらず、こうして高いレベルを維持し、かつその年度のメンバーの個性を活かすのは大変だと思います。
Th_img_2551 今年のバンドは決して派手さはありませんが、しかし、全体のバランスがよく、また音色がソフトで、心穏やかにじっくり音楽に浸ることができました。ていねいなアンサンブルに好感を持ちました。
 3年生はいちおうここで引退となり、それぞれの進路に向けて頑張ることになるのですが、今年はこのあとも横浜や東京ビッグサイトでの演奏、日本医師会でのアトラクションなど、まだまだ活躍の機会があるようです。
 演奏終了後、ある部員の保護者の方と話したのですが、こういう富士山麓の、ある意味田舎の自然の中でジャズをやっているからいいのではないかと。中高生の純粋な魂と自然環境がああいう音楽を生むのではないかと。なるほど。たしかに都会の大学生のバンドはつまらない(失礼)。
Th_img_2548_2 音楽って本来自然の中にあるべきなのかなと思いました。ジャズのソウルは大自然の中にあります。しかし、それが歴史的悲劇の中で皮肉にもアメリカの都会で成熟した。それがまたこうして日本で自然に還っているのだとすれば、それはそれで実に感動的なことですね。そういう歴史的事業に関与している生徒たちは幸せですし、それを享受できる私たちもラッキーです。
 今年の会場の雰囲気は、なにかそういう大きな「愛」とでも言うような揺りかごの中にいるようでした。演奏者たちもいい意味で力が抜けていましたね。前半の本格的ジャズナンバーも良かったけれども、後半、スティービー・ワンダーやサザンのように分かりやすい曲が並んだり、ダンス部とのコラボがあったのも良かった。
 さて、昨年まで6年間同部でベースを弾いていたウチの愚娘も、OGとしてステージに上がりました。そう、卒業生が富士山燦燦楽団というバンドを結成しまして、本格的に活動を始めたようです。
 その練習動画がありましたので、紹介しておきます。


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2018.09.10

『若者のすべて』 奥田民生×斉藤和義×山内総一郎

 ジファブリック関係でご縁をいただいた知り合いの出身地である、新潟の片貝で、昨日今日と恒例の片貝まつりが行われました。
 昨夜の奉納花火はBSフジで生中継されました。家族とそれを観たのですが、本当に感動いたしました。一発一発にドラマがある。それを皆が共有する。生と死が自然に交錯する。花火が命の輝きと儚さをを体現する。
 まさにの世界そのものでした。
 知り合いの弟さんの友人で、片貝に惚れ込み、片貝まつりのドキュメンタリー映画を撮影した若者が、昨年不慮の事故でなくなりました。その彼の魂の追善供養として、友人たちの手によってスターマインが打ち上げられました。
 BSフジの番組では、彼らの花火の物語を取材し、短い映像作品に仕上げていたのですが、そこで使われた曲が、フジファブリックの「若者のすべて」でした。
 「最後の花火」…たしかに片貝の花火にふさわしい曲でもあります。花火に寄せた若者たちの様々な思い…自らも「若者」のうちに命を天に捧げた志村正彦くんの作品が、誕生以来10年を経て、こうして多くの若者たちの心を表現し続けていることに感動せずにはいられません。
 来年は志村くんが亡くなって10年という節目の年になります。早いものです。彼の残した名作の数々は、色褪せるどころか、さらに高く評価されていますね。
 特にこの「若者のすべて」は、いろいろなアーティストにカバーされていますし、最近もLINEモバイルのCMで使われました。夏の終わりの風物詩のような存在ともいえますし、永遠の青春を象徴する曲ともいえます。
 時代を超えて、多くの若者、そして昔若者だった人たちの共感を得ているのです。特に優れたアーティストたちからの支持は嬉しいですね。昔若者だった音楽家たち。
 その中でも、この組み合わせはすごかった。ギター&ボーカル山内総一郎、ベース奥田民生、ドラムス斉藤和義。志村くんへの敬愛、楽曲への愛情に満ちた素晴らしい演奏でした。
 おそらく、日本の夏に花火がある限り、この曲も歌い継がれていくことでしょう。あらためて地元の天才、志村正彦くんに感謝と尊敬の念を表したいと思います。
 そして、来年はぜったい片貝まつり浅原神社秋季例大祭奉納大煙火に行くぞ!志村くんのために尺玉を上げたいと思います。
 
 

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2018.09.09

第20回 かりんの会 朗読会

Th_img_2526 日は河口湖円形ホールにて地元の朗読の会をお手伝い。朗読に即興で音楽や効果音をつける役割です。
 いろいろな音楽活動をしておりますが、ある意味このお仕事が一番やりがいがあります。
 特に今回は本番寸前まで朗読の内容もわからず、リハーサルも基本なしでいきなりの本番だったからです。
 一度だけ朗読を聞かせていただき、そこでイメージしたものを、本番で実際に音にする。これはなかなか集中を強いられる作業であります。
 全く練習しなくてよいというメリットはあるのですが、その分本番が大変。当たり前のことですが、ある意味その緊張感というか、集中している感じが自分では好きですし、今日もそうでしたが、ありがたいことにこういうスタイルの方が、お客様や共演者に好評だったりする(つまりちゃんと練習を要するジャンルだと不評)。
 私は絶対音感がないので、たとえば浮かんだメロディーをその場で楽器で演奏することはできません。では、どうやって音楽を奏でるかというと、とりあえず最初の音を出して、そこからは勝手に音楽が動き出すままに演奏するのです。
 そういう意味では全く自我がない状態であり、自分はただ楽器を通じて音を具現化する、まさにメディア(ミーディアム)の役割しかしていません。
 音を出すタイミングなども、朗読を聞きながら、考えるのではなく感じてやっていますので、逆に言うと、二度と同じ演奏はできないんですね。それがまた面白い。再現性ゼロです。
 今日もそういう瞬間が何度かありましたが、朗読する方と波長があって、お互いに盛り上がる時があります。これはなんとも言えない体験です。
 さて、昨年は4種類の楽器を弾き分けましたけれど、今年はシンプルにヴィオラだけにしました。そのヴィオラで、音楽だけでなく、人が怒っている声、津波の音、鐘の音、心臓の鼓動、救急車のサイレンなども表現しました。どちらかというと、そういう擬音が得意なんですよね。宴会芸で鍛えられているので(笑)。
 いやあ、それにしても、今日朗読された作品、みんな良かったなあ。途中何回か泣いてしまいました。本当に。言葉の持つ力ってすごいなあ。
 音楽と言葉の関係、今とっても興味のある分野です。
 来月には東京で即興演奏をする機会があります。ダンスとの共演。楽しみです。またそれは告知したいと思います。

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2018.09.07

告知!9/8 定禅寺ジャズ&明見湖環境フェス

Th_28th_jsf_mv_0427 日はイタリアと北欧の皆さんに学校においでいただき、日本文化を体験していただきました。こういう国際交流の素晴らしいところは、やはり自分たちを見つめ直す機会になるということですね。本当にいろいろな質問をいただき、そのたびに、日本を自分を再発見させていただきました。
 さてさて、明日は明日で本校の生徒たちが活躍する機会がありますので宣伝しておきます。
 まず、全国を股にかけ活躍するジャズバンド部。もう何年も連続して出演させていただいている仙台の定禅寺ストリートジャズフェスティバルです。
 今回はメインステージとなる勾当台公園市民広場でオープニングアクトをまかされました。11時からの演奏となります。皆さんに楽しんでいただけるプログラムを用意しているようです。お楽しみに。
Th_w008_2018081117062594997 もう一つ、本校の茶道部が活躍するのが、明見湖環境フェスティバル。こちらは小規模ながらとってもセンスの良いイベントとなっています。
 実は富士五湖よりも重要な価値を持つ明見湖。自然科学の面からも、また歴史の面からも、そして霊的な面からも最近とても注目を浴びている、いわばパワースポットです。
 いろいろなイベントや出店が企画されています。気軽に参加できるとともに、いろいろ勉強できるイベントですので、ぜひどうぞ。私も出没します(笑)。

定禅寺ストリートジャズフェスティバル公式

明見湖環境フェスティバル公式

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2018.09.03

椎名林檎 『労働者』

 校もようやく労務という観念が導入され、先生方の「根性論」も解消されつつあります。
 しかし、やはり教員という仕事は単純な「労働者」ではなく「奉仕者」という一面が強くあり、そういう意味では、無償の「奉仕」こそがやりがいであるというのも変わらぬ事実です。
 さてさて、労働者と言えば、私はこの曲を思い出すのであります。というか、この曲が好きで好きでしかたないのであります(笑)。
 曲、詞、アレンジ、どれも素晴らしい。2009年に発表された「三文ゴシップ」の収録曲はどれも大好きなんですけれども、この曲は初めて聴いた時から今まで、一度も飽きたことがないほど好みです。
 も天才的。曲も天才的ですが、そこに加えて、この詞にこの曲っていう組み合わせが考えられません。
 アレンジはレキシ、すなわち池田貴史さん。特にベースラインは実に気持ち良い。ベース大好き人間としては、一度は弾いてみたい曲でした。
 「でした」と書いたのは、もうたぶん弾かないからです。2009年から9年間、私は弾こう弾こうと思いつつ、結局一度も練習してこなかった。そして、そうしてサボっているウチに、なんと自分の娘がベーシストになり、そして、この曲を紹介したら、やっぱりすっかりハマってしまい、とうとう最近学生バンドで演奏してしまったのであります。
 なんか不思議なもので、娘が弾いちゃって自分はもういいやって気持ちになっちゃったんですよね(笑)。悔しくなるのか思っていたら、どうもそうではない。もうおまかせという感じ。ある意味娘に引導を渡されたというか。
 というわけで、いかにも学生バンドらしいクオリティーではありますが、皆さんよく頑張っているので紹介します。いやあ、いい曲ですなあ。

 最後にもう一度本家に戻って…このアレンジ最高っすね。本当にファンキー。なぜか泣けちゃう。樹海においでよ!ww

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2018.08.27

アナザーストーリーズ「CD開発 “不良社員”たちが起こしたデジタル革命」

Th__20180827_181243 日の23時45分から再放送がありますので、ぜひご覧ください。
 音楽におけるアナログ、デジタルの問題はもちろん、働き方改革ってなんだろうなあとか、ブラック企業ってなんなのかなとか、高度経済成長、働く男たちのロマンとか…まあ、いろいろ考えさせられました。
 たしかに当時のソニーはとんがっていました。一方で、最後にAppleの話が出てきた時、本当にあの頃の日本企業のやり方が効率的だったのか、ちょっと疑問にも思えてしまいました。
 「あの頃」に憧れる自分と、「あの頃」を美化したくない自分がいるのです。
 それは松任谷正隆さんの、アナログとデジタルの間で揺れるご自身も同じなのかもしれない。最後にやっぱりデジタルがアナログを凌駕してしまったと認めざるを得なくなる、いや、そこに感動すらしてしまう…。
 本当にいろいろなことを考えさせられ、感じることができました。そうそう、スティービー・ワンダーの話も良かったなあ。彼のようなハンディをかかえた人にとって、テクノロジーはまさに神のような存在だったのでしょう。
 というわけで、あんまりネタバレしてもしかたないので、とにかく再放送をおススメすることにします。
 あと、やっぱり沢尻エリカさん、単なるナレーションなのだけれども、とにかくうまい!すごい人ですね。そこもこの番組の見どころの一つです。


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2018.08.26

PRISM 『Bu-1st album medley"Live2012"』

 日は甲府で某オケのお手伝い。ヴィオラで3曲弾いてきました。
 富士山と甲府の往復、車の中で聴いていたのがPRISMです。
 最近、大学生の夏休みを謳歌している上の娘が、サークルでフュージョンをやる機会があるようで、かっこいいJフュージョンの曲はないかと尋ねてきました。
 待ってましたとばかり、それこそ自分が大学生の時に聴いていたフュージョン、いやクロスオーバーを紹介しているのですが、その一つが、日本最古のフュージョン・バンドである「PRISM」の楽曲たちです。
 PRISMも今ではリーダーの和田アキラさんだけがオリジナル・メンバーとして残っていますが、まあ、和田さんのバドですからね、あとはサポートということでいいんじゃないでしょうか。
 で、古くからのマニアには異論もあるかと思うんですが、私は最新の「PRISM」が結構好きなんですよね。和田さん自身も当然お年を召されていろいろ変わって当たり前。ワタクシ的にはかなりいい感じで成熟されているように感じています。なんか哲学者みたいになられましたね。
 ドラムスの木村万作さんは安定していい味出してますし、ベースの岡田治郎さんがさりげなく実にうまい!クールでかっこいいし。そしてそして、なんといっても、個人的には渡部チェルさんが正式加入したというのが、衝撃的にうれしかった。
 渡部チェルさんと言えば、このブログではマイメロ関係でその天才性を紹介しました(笑)。いや、まさかその後「プリズム」に正式加入するなんて夢にも思いませんでしたよ。
 まあPRISMでもその才能を遺憾なく発揮しておりますし、相変わらずアニソンなどでも大活躍でいらっしゃいます。なにしろ、こうして天才的生演奏の様子を動画で見られるようになっただけでも、ファンとしては嬉しい!
 というわけで、2012年のカッコ良すぎるライヴの映像をどうぞ。この超絶メドレーは、ファンならずとも必見であります。こんなの生で聴いたら卒倒しちゃいますね。

PRISM公式

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2018.08.25

表現 Hyogen (バンド)

Th_img_2409 前中は学校の「カルチャーフェスティバル」。文化系クラブの大掛かりな発表会。今年は初めてふじさんホール(市民会館大ホール)での公演でした。
 個性的なクラブの多い本校。それぞれが素晴らしいレベルでのパフォーマンスをしてくれました。手前味噌になってしまいますが、すごい学校だと思いましたよ。
 講評の中で話をさせていただきましたのは、「culture」の語源が「cultivate(耕す)」であること。自分や人の心を耕し、美しい花を咲かせ豊かな実を結ばせるのが「文化」であると。
 というわけで、午前中は生徒たちのパフォーマンスに鑑賞し、また自分も演奏に加わって心を耕しましたが、夕方からは優れたプロミュージシャンの皆様に心を耕してもらいました。
 学校の母体である月江寺に「表現」という素敵なバンドがいらっしゃりコンサートをしてくれたのです。
 先代の住職の時代には盛んに「お寺コンサート」をやっていました(ちなみに30年前の第一回はワタクシが出演いたしました)。若い現住職もお寺は人が集まるべき場所というお考えをお持ちだったところ、仏縁あってか若い優秀なプロデューサーが現れ、「第1回月江寺音楽会」が実現する運びとなったのです。
 結論から言いますと、音楽会は大成功、「表現」の音楽はとっても魅力的でした。
 PAを使うとはいえ、基本はアコースティックな編成。彼らのオリジナル楽曲は、無国籍ノスタルジーとでもいうような、どこか懐かしい、つまりどこかで聞いたことがあるような、しかしとても新鮮なものでした。
 正直好きなタイプの音楽です。コード進行の循環、リフレイン、代替コードによる変化、転調の妙、物語性の強い4分の3や8分の6拍子のリズム、押し付けがましくない透明な歌詞、メロディーラインは個性的ですが、絶妙なコーラスでそれが柔らかく処理されている。
 即興性と論理性のバランスが素敵。こちらも感性と知性両方を同時に満たされました。皆さん、東京芸大の楽理の出身者なのかな。芸大楽理の友人は多数いますが、皆さんとってもいい音楽をされるんですよね。
 つまり、楽器の演奏の技術に囚われないのです。もっと本質的なところで音楽を感じている。それが楽器専攻の皆さんとは一線を画するところ。
 こういう音楽スタイル、演奏スタイル、興行スタイルで食っていける音楽界になるといいですね。私も退職後は旅芸人になることが決まっていますので、彼らとは仲良くしていきたいと思いました(笑)。
 「表現」、おススメです!下のサイトの動画をご覧いただけるとよく分かると思いますよ。今日も子たちが楽しそうに踊っていました。

「表現(Hyogen)」公式

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2018.08.08

どてらYMO 『RYDEEN』

 昨日、仲小路彰の文献の一つを紹介しました。政治の世界で厳然かつ暗然たる力を持っていた仲小路。
 しかし、彼が文化面、特に音楽に関しても厳然かつ暗然たる力を持っていたことはあまり知られていません。
 今日紹介するYMOというグローバルなバンドのコンセプトは、実は仲小路彰が創ったとも言えます。彼らは、仲小路の実働隊であり、キャンティのオーナーだった川添浩史(紫郎)を通じて、仲小路の「未来学原論」を読み、そこに展開する未来学、グローバリズムを、音楽によって具現化しました。
 それが世界に大きな衝撃を与えたことは言うまでもありません。
 今日紹介するのは、ご覧になった方、ご存知の方も多いであろう、「どてらYMO」です。NHKもさることながら、やっぱりスケールの大きなお三人は純粋に面白い(笑)。
 その三人が久しぶりに生で共演した貴重な映像がこれ。どてらと、すさまじいプロフェッショナルな演奏との対比がすごすぎますね。ホント、三人ともやばい。こういう演奏家、今いませんね。

 ちなみにこの妙なシチュエーションへの展開は次の動画のとおりです(笑)。いろいろやばいですなあ。

 コメント欄でも何人かが書いていますが、2020年東京オリンピックの開会式で、ぜひこの三人にどてらで演奏してほしいです!
 それが実現すれば、仲小路先生もきっと喜ばれることでしょう。いや、これは冗談でなく実現したいですね。

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2018.07.30

Stevie Wonder 『Sir Duke』

Th__20180801_131032 日はあまりにも有名なこの曲について、あらためていろいろ考えました。
 学校のジャズ部がこの曲を練習していて、それ聴きながらふと思ったんですが、この曲の冒頭部分って、単純な分散和音、言うなればドミソドですよね。
 そこからあのような展開をし、そして空前絶後の名曲になるわけですから、やっぱりスティービー・ワンダーは天才だあと。
 なんだか、あんまりにも耳になじんでいて、冒頭の単純さに気づかなかった。ドミソドのドミソまではリズムもオンタイム、つまり4分音符が三つ並んでいるだけですよね。最後のドはちょっと前に食っているわけですが、たとえば左上のように記譜されることもあって、これだと、まるでドミソドです。それもユニゾンですからね、本当にこれ以上シンプルにはなりえません。
 ドミソドという、ある意味究極の近代西洋音楽というかクラシック音楽の主軸を最初に提示しつつ、その後の展開は実に自由であり、その枠からはずれていく、その感じがこの曲の魅力です。
 ジャズはまた違った方向性で、近代を超克していきました。スティービーの音楽性はそことはまた違った方法で近代を超克していきます。かっこいいすね。
 彼がピアノなど近代西洋楽器を駆使しつつ、やはりブラインドであるために、最も明瞭に可視化された枠としての楽譜から自由だったのでしょう。
 天才は天才であり、それがある種の欠如から生じているのはなんとも美しい事実であります。


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