カテゴリー「映画・テレビ」の302件の記事

2008.05.05

『高円寺のレスリング・マスター 人間風車 ビル・ロビンソン自伝』 ビル・ロビンソン (エンターブレイン)

65hj 先から帰ってきて、録画してあったサラリーマンNEOを観ましたら、また「サラリーマン体操」にプロレスネタが…。ついに馬場と鶴田の登場です。どう考えてもこれは私の趣味を考慮して番組を作ってますな(笑)。「オーッ」までやってくれました。
 しかし、この前カール・ゴッチについての間違いを指摘させていただいたのと同様に、今回も一つ間違いを指摘いたします。
 写真をご覧になってわかりますかね。字幕には「眠気覚ましの三冠王者 J鶴田のジャンピング・ニーバット」とありますが、これは「バット」ではなくて「パット」ですよ。NHKさん、しっかりしましょう(笑)。
75772082 さて、カール・ゴッチは「神様」ですと指摘させてもらったのに関しまして、違った意味で再び反論しているのがこの本です。帯にはこうあります。
『カール・ゴッチは決して神様などではない!』
 そう、著者であるビル・ロビンソンさんは、実際に手を合わせた者として、ゴッチを神格化する日本のプロレス界(というかマスコミでしょうかね)に苦言を呈しています。たしかにゴッチは優れたシューターの一人ではあったが、彼以上のレスラーはいくらでもいると断言しています。
 この本では、ゴッチだけではなく、往年の名レスラー、テーズやガニア、猪木や馬場、そして鶴田などの評価がかなり詳細に書かれています。それらは非常に興味深い内容です。結論だけ言ってしまうと、彼が最も「強い」としているのはダントツでビリー・ジョイスです。私は彼について全く知識がありませんが、とんでもないテクニックを持ったシューターだったらしい。おそらく、今の総合格闘技の試合にビリー・ジョイスやビル・ロビンソンが出たら、余裕で勝つんでしょうね。
 日本人ではやはりダントツで猪木を高く評価しています。鶴田はいまいち。馬場はビジネスマン。あとは生徒扱い(笑)。
 それから興味深かったのは、桜庭和志を高く評価している点ですね。それと比較して田村や高田の欠点を指摘しています。なるほど、という部分です。
 そう、やっぱり桜庭なんかが、ちゃんと「プロレスラー」として、「プロレス」をやればいいんですよ。この本を読んで再びそのことを痛感しました。
 この本を読みまして、私のいろいろな疑問が氷解しましたね。なぜプロレスが凋落したか。なぜ総合格闘技に違和感をおぼえるか。真のプロレスラーとはどういう人たちなのか。
 つまり、ロビンソンが活躍していた時代のプロレスには、「ショー」も「ガチンコ」も全部含まれていたんですね。馬場もそういうこと言ってたじゃないですか。それが、どういうわけか、「ショー」と「ガチンコ」に分かれてしまった。それで、お互いがいがみあっている、というか全く相容れないものどうしになってしまっている。
 この本を読めば、そんな二分法がいかに幼稚でプロ意識の低いものか、よ〜く分かりますよ。象徴的なのは、ロビンソンが語気を荒げて(たぶんね)不快感を表明している『「シュート」と「ワーク」』の章です。ここで、彼は「シロウトが軽々しくシュートとかワークとか言うな」というようなことを述べています。その理由は大変に奥深く、だからこそ完全に言葉になっていないような気もしますが、その理由こそが、今のプロレス界、格闘技界が見失っているものだと思いました。
 去年買った国際プロレスのDVDの最後に、ビル・ロビンソンさんと宮戸優光さんによる、伝説の名勝負の一つ「ビル・ロビンソン対バーン・ガニア」の解説があったんですよ。それはそれはすごい内容でした。いかに彼らが高度な攻防を繰り広げていたか、それは単に自分が勝つための技術的な攻防だけではありません。相手を活かし、お客さんを盛り上げるための、非常に知的な攻防がそこにあるんです。
 ロビンソンさんは、彼の理想とする「キャッチ・アズ・キャッチ・キャン」すなわちランカシャー・スタイルのプロレスリングを「フィジカル・チェス」と表現しています。そこに全てが表現されていますね。
 今、ロビンソンさんは、高円寺に住み、スネークピットジャパンでコーチをしています。古き良き本当のプロレスを後世に伝えるべく、自ら手取り足取り指導をしてくれているそうです。心のプロレスラーとしては、ぜひとも一度行ってご指導いただきたい!
 近いうちに訪問したいと思います。

Amazon ビル・ロビンソン自伝

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2008.04.10

『兵士たちが記録した 南京大虐殺』 (NNNドキュメント'08)

Nankin1 ダライ・ラマが来日。チベットでの暴動、北京五輪について記者会見しました。その様子を見て、日曜深夜に録画したこの番組をようやく観る気になりました。
 いろいろな意味で辛かった。殺された捕虜、殺した兵士、軍、国家、陣中日記を収集する小野さん、この番組を作ったスタッフ、放送した放送局、観ている私たち、ネット上で繰り広げられる無責任な議論、まじめに向き合おうとしている研究者、頑なに口を閉ざす元兵士…みんな辛いじゃないですか。
 南京大虐殺に関しては、いろいろと議論の分かれるところであり、私はその研究家でもないし、あまりに知識も不足しています。ですから、あったなかった、5万だ30万だとか、誰の責任だとか、そんなことは声高には言えません。ぼんやりしたイメージのようなものはあったとしても、それを言う必要も責任もありません。
 こういうことを言ってしまうといろいろな方面から怒られるかもしれませんけれど、やはり私は語れないものを語ろうとすることの危険性の方が気になります。語れないことを「モノガタリ」してしまうと、そこにはどうしても「自分」が強く表れてしまい、結果として原理主義的になってしまうからです。
 この番組への意見や感想も、予想通り真っ二つに分かれているようです。だからこそ、この問題は放送界ではタブー視されてきたんでしょうね。まあそういう意味ではこのドキュメントをよくぞ放映したなとも思います。
Nankin2 しかし、ここで描かれた南京での出来事は、あくまでも陣中日記やテレビ番組として「語られた」ものであり、もちろん本当の出来事の一部でしかありません。物語やメディアの本質はそういうところにあるのだということをしっかり把握してかからないと、つい自分の口からも妙な「語り(騙り)」が始まってしまいます。それがどんどん伝播して増殖して、そうしてあの戦争も起きたんでしょう。そこのところをしっかり意識して臨まねばなりません。
 そうすると結局何も言えなくなってしまうんです。で、何も言わないと「忘れてしまう」。忘れてしまうとまた愚行を繰りかえす可能性も増える。それはいかんと、たとえば我が教育界でもそう叫ぶ先生がたくさんいるわけです。
 そう、結局、語っても語らなくても、それが極端になれば同じような結果を生むんですよ。私はそれが昔からイヤでたまらないんですね。だから、そういう世間の流れの中には、どちらにしても身を投じることができなかった。どこにいても安心できないし、燃えもしない。そんな自分も辛かった。
 う〜ん、今もこうして書いていることが辛い。結論なんて出やしないんですから。でも、知りたい自分もいるし、知ってもらいたい自分もいるし、知りたくない自分もいるし、知ってほしくない自分もいる。そして、誰かと議論になればその時だけは熱くなる自分もいるし、でもそんな時も相手によって自分の言っていることはコロコロ変っているし。
Nankin3 結局、こういう無責任で自己中心的な人間個人の集合体としての「人間」が悪いんでしょう。罪を憎んで人を憎まず、なんていうのは最も無責任な非人道的な物言いです。でも、そう言ってしまって終わりにしてしまうのが「人間」であり、また、そう言ってでも終わりにしてしまいたいと思うのも「人間」であり、そういう逃げ道を作っておいて再び馬鹿なことをしてしまうのもまた「人間」なのでありました。
 そんなふうに考えてくると、最終的には口をつぐんだ兵士たちが一番正しいような気もします。知っていながら、語れないから語らない、というのが人間として正しいあり方なのかもしれませんね。
 ですから、私もこれ以上語りません。

 (この番組について)知りたいという方は、一部ですがYouTubeにアップされていますのでご覧下さい。あくまでほんの一部のごく一部なわけですが…。

YouTubeで観る

Amazon 南京大虐殺を記録した皇軍兵士たち―第十三師団山田支隊兵士の陣中日記

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2008.04.07

サラリーマンNEO season3 第1回(NHK)

 いやあ、最初からこんなに飛ばしていいんですか?!もう様々なピンポイントがあって、これはもう私(とカミさん)のために番組作ってるんじゃないかと…笑。
 一日遅れですみません。私、10時には寝てしまう人間なので、基本月曜日の朝4時とかに観ます。去年までは火曜日だけは頑張って11時半まで起きてた、つまり自分の生活リズムを変えてまでサラリーマンNEOを観ていたんですけど、さすがに翌日からサラリーマン生活に戻らねばならない日曜日は無理できません。
 いや、実は月曜日の早朝はプロレスリング・ノアの録画も観なければならないので大変なんですよ。サラリーマン生活に戻る寸前が、これからしばらくはノア対ネオということになりますな。どっちを先に観るか、これはワタクシにとってはその週を占う大切な決断になることでしょう。
 さてさて、今回、シーズン3の初回、冒頭に書きましたように、ひどくワタクシにピンポイントでした。いちおう順を追って復習いたしましょう。
 まずオープニング。これはファミコン風味ですね。そういうサラリーマン層を意識しましたね。合格。
Exp31 続いてNEOエクスプレス。これは面白い展開でした。中田有紀さん扮する中山ネオミにライバル出現!吉瀬美智子さん扮する吉川アレクサンドリーネです。これはキャスティングの妙ですね。中田さんに吉瀬さんをぶつけたのは大正解。この二人はホントにいがみあいそう(笑)。こうなると突然ネオミの報さんへの攻撃が甘くなる。女の嫉妬の矛先は女に向かいますから。別に報道男を好きでなくとも、新たな女にその男の視線を奪われてしまうと、ネオミのベクトルは新人のアレク…ではなくヨッシーに向かいます。これって、どんな社会にもある醜い女の戦いってやつですね。とにかくうまい人をぶつけましたよ。リアルすぎます。で、なんとなく助かったような、いやさらに面倒なことに巻き込まれたのか、報さんは複雑な表情になってます。生瀬さん、相変わらずこういうのうまい。今後の展開が楽しみですね。ますますネオミにトゲとツノが…(笑)。
Sb31 さて、ここでもうすでにやられたと思ってたんですが、次、いきなりセクスィー部長でした。それも博多編。博多と言えば入江雅人さんですね。どんなコーナーでも彼の博多弁コーナーは最高です。もう、ウチの夫婦はその時点で撃沈されちゃいました。そこにいつもの色香恋次郎が…。今回のヒロインはなななんと岡本麗さん。はぐれ刑事…というより、往年のロマンポルノの名女優ですよね。セクスィーの大先輩もさすがに今回は…笑。いやあ、あのやられっぷりはさすがという感じでした。最後のアドリブしめは、今回から田中要次さんに。これも楽しみですね。
 まだまだ続くピンポイント。次はサラリーマン体操ですよ。パタパタ動画がこちら公式にあります。今回から紅一点中越典子さんも参加。なかなか上手だし、初回から思いっきり手荒く扱われてましたね。
Gm まずツボだったのは「ゴッチ式」。ブリッジじゃなくてジャーマンだったらホントすごかったんですけどね。まあ良し。ただ、「鉄人」はルー・テーズですよ。カール・ゴッチは「神様」っす。NHKさん、しっかりしましょう(笑)。
Mb2 そして、次はルチャですよ。ルチャ式の名刺渡し。コルバタ、それも2回転か!ドラゴンキッドの「デジャ・ヴ」なみです。すごい!マニアックすぎるなあ。ルチャの説明は時間の関係で無理とのこと。詳しくはホームページで…とのこと(実際書いてありました)。
Mb3 最後の大回転は、これはガチでしたね。プロレスでもあんなにぶん回しません。第一、プロレスだったら仰向けの状態で回されるのが基本です。うつぶせは危険だからです。それを見事受けきってフラフラになった中越さん、あんたはエライ!!
Sk まだ続くよ〜。次が一番のツボかなあ。就活一直線。ウチの夫婦としてはね。まさか「昭和の生き残り型」西條浩一に再会できるとは…ウルウル…感激です。てか、笑いすぎて息が止まりましたよ。山西惇さん、今回は自分の演技に笑ってしまうようなことはなく(つまりかなり練習したんでしょう)、最高の演技をなさってました。新たな人気キャラ登場なんでしょうか。それともウチだけかなあ、こんなに面白がってるの。もちろん脇の田口浩正さんも相変わらず絶妙。みんなうますぎです。いつかも書きましたが、これはアドリブも含むジャズのセッションですよ。最高レベルの…。昭和のプロレス並みのアンサンブルですね。もう、うっとりです。プロはすごい。
8031 まだ続くからこわいっす。次の新コーナー「喫茶80's」。やっぱりあの時代っておバカでしたよねえ。それをいまだに引きずっている人もいるんでしょうか。さりげないスリラーから現実への戻りが爆笑でした。そして、沢村一樹さんのズレね。素かなあ、ネタかなあ…。壁にはなぜかチェンバロの写真がかかってるし。
Oe2 人妻原史奈さんのNYAOをはさんで、最後の「はじめての寿司」もなあ…ずっとNHKドラマのセルフ・パロディーで行っといて、最後ああいうカタストロフィーが来るとはねえ。しっかし、ビックリしたのはあの「超うめぇ」ギャルが奥田恵梨華さんだったということです!私、実はひそかに奥田さんのファンだったんですけど、全然気づきませんでした。誰だ?誰だ?カワイイぞ、うまいぞ、真性ギャルなのか?って思っちゃいましたよ。役者さんてすごいですね。だまされました。と言うか、はっきり言ってあのギャルぶりにまた惚れ込んじゃいましたよ、私。奥田恵梨華様ステキです。
 というわけで、いやあ、濃い〜30分でしたね。もしかすると今までで一番面白かったかもなあ。気合い入り過ぎでしょう。さすがエミー賞ノミネートですからね。これはNHK本気(マジ)ですわ。まいった…。これは日曜日の夜は(私にとっては)夜更かししなければならなくなりそうです。観ずに寝ろというのは無理です、ハイ。

サラリーマンNEO公式

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2008.03.16

『赤塚不二夫なのだ!!』 (NHKハイビジョン特集)

Aka08
 先月、「トキワ荘の青春」を観て、そして長谷邦夫さんの書いた「漫画に愛を叫んだ男たち」を読み、ついでと言ってはなんですが、赤塚不二夫と出口王仁三郎のコラボレーションであるこちらを読んでいましたから、今日のこのハイビジョン特集は特に面白く観ることができました。
 もうとにかく内容が濃すぎて濃すぎて…。まあ赤塚自身をそのまま紹介するだけでも、それは濃くなりますよ。
 古田新太によるコスプレもまあまあ笑えた。でも、バカボンのパパのコスプレは赤塚自身が一番ですね。ちなみに私も一昨年の年賀状でやりました(41歳の春ということで)。
 みうらじゅん、しりあがり寿、喜国雅彦の3人の現役漫画家によるトークもなかなかでしたね。この中で話されていた、赤塚作品における平等性、すなわち天才もバカもみんな同列になってしまう、あるいは平等に差別されるということには、大きくうなずかせていただきました。
 ケンカやいじめや動物虐待という、今では絶対にタブーになってしまった少年期の体験こそが、彼の(あるいはその時代の大人全ての)仕事や処世術の基礎になっているということ、これにはいろいろと考えさせられました。いちおう教育者の端くれとしてね、ちょっと考えちゃいましたよ。汚いもの残酷なものを子どもたちの世界からどんどん排除していくとどうなってしまうんでしょうか。
 学者さんたちによるプロファイリングはちょっと無理があったかな。でも、その、ギャグを学問的に分析するというギャグをですね、NHKはよく理解しているのか、適度にそうしたお偉いさんを茶化して、結果として彼らを救っていました。これは素晴らしい演出だったと思いますよ。
 中でも特に無理があるなと思ったのは、町田健先生の言語学的分析ですね。「これでいいのだ!」というのが相手を包み込むような表現だとおっしゃってましたが、私はそういう印象はありません。これは全肯定、完全断定の言霊であって、周囲を納得させるというより、有無を言わせない神の言葉だと思うんですね。まあ、王仁三郎の霊界物語を言語学的に分析せよというのと同じくらい無理があるでしょうね。
 後半には長谷邦夫さんも登場しまして、当時のプロダクション形式による創作の様子が紹介されました。ここで感心したことは、赤塚不二夫の天才的なひらめき、そして技術はもちろんのこと、なんといっても彼自身が他者のアイデアをどんどん受け入れる柔軟性や包容力を持っているということですね。人の力を借りることによって自分の能力以上のものが発揮されると。
 これはまさにブッダの悟りの境地ですね。才能が溢れているのにそこに溺れず、またそれを必要以上に信じず、そしてそこにこだわらず、ある意味狭小なプライドは捨てて他力を利用するわけです。これは無我の境地でしょう。いや実際忙しすぎてそういう形態になったとも言えますが、それでもやはり才能があればあるほどこういうことを実行するのは難しいことです。
 それにしてもなあ、なんでこの時代はこんなにすごかったんでしょう。作る側も受け取る側も、そして作品もパワフルだったし、妄想力に長けてたよなあ。できれば今回タモリにも出演してもらいたかったなあ。最近のタモリは全く元気ないですから。久々にはっちゃけてもらいたかった。
 赤塚さん、もう6年も意識が戻らないんですか…辛いですね。いや、それこそ夢の中で思いっきりギャグ飛ばしてるんじゃないでしょうか。あるいは出口王仁三郎と会ってるとかね(笑)。意識を失う前の最後の言葉が「あっオッパイだ!」というのが笑えると同時に泣けました…。

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2008.03.06

「うたばん」より「松田聖子カラオケ選手権」

Seiko08 ああ、もうすぐ聖子さんのお誕生日ですね!おめでとうございます!
 ふつう、女性の年齢には触れないのが常識ですが、なにしろ「神」でらっしゃるので、人間界の時間の観念に則ったそうしたつまらぬ遠慮など意味を持ちません。千代に八千代に…まさにイワナガヒメの永遠性とコノハナサクヤヒメの美しさとを兼ね備えた究極神「松田聖子の命(みこと)」は、四十六の齢になられまする。
 その記念に行われました「うたばん」内での特別コーナー「カラオケ選手権」は非常に面白かったっす。まず、ファンとして登場したゲストが私としても身近な方々でしたね。
 バレーボールの大林さん…は、あれ?別に今まで何の関わりもないか。しかしデカイな。
 そして対照的にかわいらしいのが、お約束で大林さんのお隣に座らされた米良美一さん。実はですねえ、彼とはですねえ、なんと!一緒にカラオケやったことがあるんですよ。それも松田聖子を熱唱したんです!まだ彼が学生の時ですかね。私が実行委員を務める古楽の祭典「都留音楽祭」に生徒として来てましてね(そう、彼は古楽の人なんですよ。こんなに有名になるとは…)、夜の恒例の宴会の続きかなんかでカラオケですよ。もう、とにかく松田聖子命(いのち)という感じでして、尊敬する歌手は聖子さん!と公言して憚らなかった彼が、とうとう生聖子さんとの共演を果たしたわけです。そんなことを知っている私としましても、今日の番組は感無量でした。彼もいろいろありましたが、再び声が出るようになって、ホントに良かったですね。
Etys 続きましては、角田信朗さん。まあ格闘技好きの私にとっては、非常に身近な方です。彼は英語もうまいし、なにしろ歌もうまい、まさにタレントさんですね。彼の歌った「青い珊瑚礁」は実にパワフルでした。
 大洋ホエールズ時代からずいぶん長くベイスターズファンをやっている私ですから、大魔神佐々木主浩さんについても言わずもがなです。もちろん何度も生で拝見しました。あれ?そう言えば佐々木さんはなんにも歌わなかったな。
 最後に忘れられていたモト冬樹さんとは、私こちらのビデオ映画で共演(?)してます。彼は私のバンドでも定番の名曲「Sweet Memories」を渋く歌ってました。
 しまいには聖子様御自身が「制服」を歌ったりして、実にデラックスなカラオケ大会でしたね。相変わらずタカさんと中居くんの進行は上手いですし。楽しませていただきました。
 番組の冒頭、3月19日に発売の新曲「花びら舞う季節に」を歌われました。春らしい、明るいけれど少し切ないいい曲でした。また生神様にお会いしたいなあ。

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2008.03.04

バッハ モテット集 (クイケン指揮)

Uas うわあ〜、さっきすごい合唱団見ちゃいました(聴いちゃいました)。NHK歌謡コンサート、今日は「魅惑のムード歌謡特選」という魅惑の内容だったんです。で、特別コーナーとしてとんでもない合唱団が結成されていました!ソリストもすごい!
 「歌コン・ムード・オールスターズ」〜ロス・インディオス、ロス・プリモス、クール・ファイブ、宮路オサム、シルヴィアというとんでもない夢の合唱団です。ありえねえ〜!さすがNHK!だいたい、宮路オサムとシルヴィアが合唱団員だなんて(笑)。ドリフの合唱団を超えてるな。
 そして、ソロもすごい!テナーが前川清、アルトが和田アキ子!二人のデュエットによるアリア(?)「星降る街角」。これはもう二度と聴けないでしょう。観られないでしょう。
 ああ感動した…おっと、今日はこっちの合唱団じゃなかった。こっちこっち。いきなり世界が変わりますのでご注意を。
Sacc72160 バッハの作品の中でも特に好きなものをいくつか挙げよと言われたら、この曲集ははずせないですね。地味と言えば地味ですが、バッハらしさはかなり濃厚に表れていると思います。
 私がこの曲を初めて聴いたのは大学時代でしょうか。Hartwig Eschenburg 指揮 Rostocker Motettenchor のこちらのCDでした。またずいぶんと渋いのを買いましたな、ワタクシ。これが案外よくてですね、今の古楽のような正確さ繊細さは全くないんですが、なんというか素朴というか、ある意味リアルというかで、けっこう好きだったんですよ。その後もガーディナー盤とかヘレヴェッヘ盤とかヤーコプス盤とかを買って聴きました。でも、それこそ美しすぎるというのかなあ、心に訴えるものが今一つだったんです。ですから最近でもそのザワザワ、ゴタゴタしたエッシェンブルク盤を聴くことが多かった。
 ところが、全くタイプは違いますけどそれを超える録音を聴くことができました。昨年発売になったクイケン盤です。たしかクイケンは Accent にライヴ盤を入れてましたよね。それとは違う録音です。
 NMLでヘレヴェッヘのベートーヴェンの「運命」を聴いて感心してましたら、同じレーベル(Penta Tone)にこれがあったんで聴いてみたんです。それがとっても良かった。美しい完璧な演奏なんですけれど、人の温かさのようなものを感じたんです。ちょっと聴いてみてください。
 NMLに入会している方はこちらからどうぞ。入会されていない方はですね、この前教えてもらったんですが、試聴に関してはNML本家の方がいいみたいですね。15分フルに聴けます。日本のだと一曲ずつ制限時間があるんで…。
 こちらから入って右下の Free Preview をclick して、検索窓に「SACC72160」をコピペしてサーチして下さい。そして、お好きな曲をどうぞ。私は明るい曲が好きなので、最後にある第1番、モーツァルトも聴いて感動したという伝説のある BWV225 がおススメです。
 下に演奏者等のデータを貼っておきます。弦楽器に日本人お二人の名前が見えますね。うれしいことです。

Vocal Ensemble
Soprani : Inge Van de Kerkhove, Marie Kuijken
Alti : Petra Noskaiová, Patrizia Hardt
Tenori : Stefan-Alexander Rankl, Jens Weber
Bassi : Jan Van der Crabben, Stephan Schreckenberger

Instrumental Ensemble
Strings :
Sigiswald Kuijken, violin & direction
Sara Kuijken, violin
Masanobu Tokura, violin/viola
Marleen Thiers, viola
Koji Takahashi, cello

Winds :
Patrick Beaugiraud, oboe
Natalia Alves Chahin, oboe da caccia
Ann Vanlancker, oboe da caccia
Rainer Johannsen, bassoon

Basso continuo :
Tom Devaere, violone
Frank Agsteribbe, organ

 美しい、そしてバッハと私たちの体温を感じる演奏ですね。
 ちなみに、バッハのモテットについては、わが楽団の大先輩の書かれたこちらの素晴らしい書評をお読みください。なるほど〜ですよ。

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2008.03.01

東京事変 live tour 2007 Spa & Treatment(BSフジ)

071130a_interview01 やっと聴くことができました。東京事変のアルバム「娯楽」。このバンドはやっぱりライヴがいいわけでして、CDは買わずにこうしてテレビで放映されるのを待ちに待っていたわけです。発売後、ものすごい毀誉褒貶が聞こえてきまして、いったいどんなんだ?自分はどっち派になるんだ?という興味もありました。結論、基本「誉褒」ですが「毀貶」の気持ちもよくわかる…というちょっとずるい立場。
 東京事変での椎名林檎よりもソロの椎名林檎の方が好きな私ですが、こうしてどっしりとしたバンドサウンドをベースにして、一般的な商業的音楽とは別の独特の世界を表現してくれるというのは、音楽界にとっても非常に重要なことだと思います。基本的に3年前に「教育」について書いた時と同じ感想を持ったということです。職人さんによる職人的世界。完璧なフィクション。
 まずは、耳に入ってくる音について書きましょうか。今回の放映ではニューアルバムのほとんどの楽曲を聴くことができました。今回は林檎姫は作詞に専念したということで、作曲はバンドメンバーによるものです。その結果、今までのソロ、事変のアルバムとはずいぶんと違った印象を与えることはたしか。それをどうとらえるかですね。私は別に林檎教の信者ではありませんし、林檎原理主義者でもないので、ただプロフェッショナルな面白い音楽を聴かせてくればそれでいいと思っています。そういう意味では、そんなに違和感はなかったし、ああこれはこれでいいなと思いました。これをもって、林檎は終わったとか、最近やる気がないとか言うのはどうかと。ただ、あくまで「東京事変」というバンドの一員としてやっていきたいということなのでしょう。
 古い曲も当然やってましたから、結果としてバランスのよい、あるいは変化に富んだステージになっていたと思いますよ。いや、前観たライヴより正直飽きなかったなあ。
 さて、映像的には、今回は第2期東京事変の新メンバー二人の演奏に注目してみました…と書こうと思ったんですが、なんか印象に残ったのはやはりドラムの刄田綴色さんでしたね。この人のドラミングは見た目もかなりへんちくりんです。どうしてああいう変なスタイルになっちゃったんだろ。でも、いい雰囲気作ってるんですよね。案外繊細ですし。
 あと、目に付いてしまうのは、師匠亀田誠治さん。かっこわるさは私なみです(笑)。彼が映るとなんかテンションが下がります。たしかにSpaって感じかな。「丸の内サディスティック」でのソロシーンが圧巻…いや熱燗!?まあプレイはいつもながら堅実。渋いっすね。ちなみに私と同い年です。
 で、新しい二人は、まあ可もなく不可もなくでしょうか。思ったより個性的な音ではありませんでした。もう少し乱れた感じがあってもいいのかも。そのへんに物足りなさを感じる人もいるのかなあ。
 このライヴで初披露された「閃光少女」ですが、ウチの子どもやカミさんが言ってましたけど、アニソンみたいですね(失礼)。あと、ウチとしては「黒猫道」が萌えっすね。
 いずれにせよ、一度生で聴いてみたいですね。林檎姫を生で見てみたいとういうのもあります。というわけで見どころ満載、つっこみどころ満載のライヴ番組でした。楽しかった。

Amazon 娯楽 閃光少女

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2008.02.19

厚い思い?

Photo01 今日のNHK「プロフェッショナル 仕事の流儀」、プロフェッショナルなのに「素人力」がキーワードになっていて面白かった。ちょうど今読んでいる本とリンクしてましてね。その本はまた近いうちに紹介します。私なんかも、このブログを通じて、プロフェッショナルではなく「マチュアなアマチュア(成熟した素人)」を目指してます(笑)。
 また、私の職場がある町も織物の町でしてね、今まったく元気がありません。その活性化のヒントもあったような気がします。「あきらめなければ、失敗ではない」か。あきらめたら失敗なんですね。
 さてさてところで、プロなのにどうもこれはいかんということ。今日のこの番組でも連発してましたよ。
 最近、といいますか、ここ数年テレビを観ていて気になること。「熱い〜」のアクセントですねえ。いまやNHKのアナウンサーでさえヘーキで「熱い戦い」を「厚い戦い」のように発音します。つまり「LHHHHHH」というふうにいわゆる平板アクセントにしちゃうんですね。
 ほかによく聞く例としては、「熱い思い」「熱い声援」「熱い気持ち」などがあります。これらも全部「厚い〜」に聞こえる。ただし、「熱い思い」の「思い」は中高型(LHL)なので全体としては「LHHLHL」となります。したがって他の語に見られる単純な平板化とは違う現象のようでもあります。
 一方で、同じ中高のアクセントを持つ「暑い」は、たとえば「暑い一日」が「厚い〜」風になったりすることはありません。また、意味的に誤解が生じやすい「あつい鉄板」なんかは、ちゃんと「熱い鉄板」と「厚い鉄板」を発音し分けていますよね。ほかの中高3拍の形容詞、たとえば「白い」などが「LHH」となることはないようですから、これは実に不思議な現象です。
 いろいろ聞いてみますと、気にならないという方の方が多いようですけど、ま、いちおうアクセント史を専門で勉強した者からしますと、どうも気持ち悪くてしかたないんですよねえ。皆さんどうですか?
 今日の「プロフェッショナル仕事の流儀」にも出てくる出てくる。ナレーターの橋本さとしさんが「厚い素人魂」「厚い注目」「厚い出会い」、住吉アナが「厚い社長」…NHK的にはこれでいいんでしょうか。まあ、「〜的には」なんてヘーキで書いてる国語のセンセイに、そんなことを言う権利ありませんけどね(笑)。
 言葉は生き物でどんどん変化するのは当然ですし、特にアクセントはですね、これは勉強するほどよくわかるんですけど、とにかく常に変化している。文法や音韻や語形や語彙なんかよりずっと変わりやすい。一番変わりやすいんですね。また、地域差も非常に大きい。しかし、いちおうNHKさんにはちゃんとしてもらいたいなあ。
 でも、こういう逆のこともあるんですよ。NHKのアクセント辞典に則っていると、たとえば、インターネットを表す「ネット」は頭高に発音しなければなりません。すなわち「HLL」となるわけです。そうすると逆に私たちの感覚とずれてしまう。もろ「網」っていうふうにとらえちゃいますよね。
 これは現代(若者)語の特徴であるカタカナ語の平板化との兼ね合いなんですよね。「クラブ」とか「ショップ」とか「パンツ」とかね。アクセントによって意味の使い分けをしているということで言えば「ドライバー」なんかはもうそれぞれのアクセントで発音されているようですが。揺れている過渡期のものとしては「ブログ」とかね。そうそう、若者の間では「ギター」とか「ビデオ」なんかも平板化してます。私はちょっと抵抗ありますけど。とにかく身近になると平板化するんですよ。特に外来語は。そう考えると、肝心の「テレビ」が全く平板化の兆しすら感じられないのは面白いですね。なんでだろ。
 あと、「を」の発音についてとか、いろいろあるんですが、またいつか。
 あ、今思ったんですけど、タイトルにした「厚い思い」ってもしかして「厚意」っていう意味だったら正しいのかな。なんだかわからなくなっちゃった。まあ、なんとなく通じればいいのか、素人どうしにおいては。

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2008.02.18

『イングランド、我が祖国〜パーセルの生涯』(英チャンネル4)

England, My England - The Story of Henry Purcell
England_my_england_purcell 先日のトキワ荘の青春と同じビデオに録画されていたもの。10年以上ぶりに観ました。ちなみにあと2本映画が入ってました。「Undo」と「ロマンス」…なんだか独身時代が懐かしいな(笑)。
 さて、このテレビ映画ご存知ですか?イギリス・バロックの天才作曲家、私も大好きなヘンリー・パーセルの生涯を描いた作品です。全編に彼の音楽が鳴り続け、まるでそれ自体がオペラのような作りになっています。たぶん96年にNHKで放映されたものだと思います。
 パーセルの生涯を描くということは、彼の仕えたチャールズ2世やメアリー女王、そして当時の複雑なイギリスの状況を描くことになります。ある意味そちらの方がメインと言えるかもしれません。私は世界史、特に英国史には全く暗いので、どの程度歴史的に正しい脚本になっているかわかりませんが、全体的に皮肉をこめた諧謔的な明るさと、死への暗さのようなコントラストが感じ取られ、そういう意味でもバロック的と言えるような気がしました。意識したのかな。
 そして、なんと言っても見ものなのは、衣装やセットの豪華さですね。けっこうお金かかってると思いますよ。また、「観る」という意味では当時のダンス・シーンや楽団の演奏シーンですね。かなりリアルです。
 それもそのはず。音楽はかのジョン・エリオット・ガーディナーが担当してるんです。ですから、オケは当然イングリッシュ・バロック・ソロイスツ、合唱はモンテベルディ合唱団です。そして、小編成の合奏(ガンバ・コンソートなど)はフレット・ワークです。
 当時、この番組のサントラ盤CDが発売されたようですね。ガーディナーもかなり本気で取り組んだようです。現代のバロックの名手たちが、ちゃんとカツラをかぶって演奏しているっていうのもなかなかいいですね。私もこれからの演奏会はこれで行こうかな。なにしろ今スキンヘッドなので、あまりに非バロック的、非ヨーロッパ的、非キリスト教です(笑)。
 ああ、そうそうネットで検索したら、こんな素晴らしい曲目リストを作ってくれた方がいらっしゃいました。GJ!ほかにはほとんど記事がないので、あんまり観た人がいないのかなあ。日本ではもちろんDVDとかになってませんし。ちなみに本国では昨年ようやくDVD化されたようです。
 あまりに音楽が素晴らしいので、ついついストーリーに没入できなくなってしまうんですが、ちょっと冷静に観ますと、なんともこの時代のイングランドというのも大変だなあと思いますね。フランスやオランダとは仲が悪そうだし、国内では疫病や火事や陰謀や新教旧教の争いやら、内憂外患も内憂外患。鎖国してた当時の日本はまあ平和だわな。
 ところで、というか、肝腎のパーセルについてですけど、やっぱり天才ですね。ある意味では彼もバッハと同様に「パーセル」というジャンルを作ってしまったのかもしれません。倍くらい長生きしてくれればなあ。いったいどういう音楽を作ったことか…。モーツァルトと同様に早く大成しすぎたんでしょうかね。天才のサガでしょうか。
 エンドクレジットの中に「ウェンディー・カーロス」の名前があったので、「え?」と思って見直してみたら、どうも、現代にもパーセルは生き続けているということを言いたかったようですね。つまり、「時計じかけのオレンジ」におけるシンセサイザー版「メアリー女王のための葬送行進曲」のことですね。なるほど、たしかに。

Amazon England, My England

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2008.02.15

『トキワ荘の青春』 市川準監督作品

Akatuka0027 いい映画でした。しみじみ。あったかくも切ない。久々に静かに「日本映画」を鑑賞。
 昨年の9月、本当に偶然ですね、たまたま車を停めた町を散歩していてある路地を曲がったら「トキワ荘跡」に出くわしました。トキワ荘がどこにあったかなんて全く頭の中にありませんでしたから、それはビックリしましたよ。その時、この映画の録画がウチにあるな、帰ったら観よう、と思ったんですが、なかなかこういう静かな映画を観れるチャンスがない。子どもがギャーとか言ってる中ではなかなか…。
 そこでマイナス15℃にもなろうかという早朝4時に起きて観るしかありません。これならさすがに静かですね。
 う〜ん、いいなあ。この空気感いいなあ。特にストーリーがあるわけではない。いろいろな日常をつないでいるだけとも言える。それがある意味ではドキュメンタリー風でもあって、こちらの気持ちがそこの時代、場にすぅっと入っていく。
 皆さん淡々と演技していて、セリフも聞き取りにくいくらいボソボソしています。しかし、それがまたリアル感を増す要因になっている。市川準作品はそういう傾向がありますけど、それはある意味「言葉」に頼らない表現ということでしょう。実際、私たちの生活や記憶の、その「時」と「場」には、発せられた「言葉」というのは少ないものです。
Tanjo05 この映画はいわゆる「トキワ荘伝説」の数々とは違った視点による作品です。トキワ荘伝説のそうそうたるメンバーの中でも、決して主役とは言えなかった寺田ヒロオが、この映画では主役になっているのです。たしか、トキワ荘が取り壊される時でしたか、NHKの番組か何かで当時のメンバーが現地に集まった時にも、彼は参加しなかったんですよね。そういう複雑な気持ちがこの映画には満ちています。
 現実でも他の主役級のメンバーは皆「寺さん」をほめています。年長であり、面倒見がよく、優しく、正直で、漫画にもまっすぐな寺さんを、みんな尊敬していた。しかし、他の後輩たちが時流に乗って売れ出したのに、寺田はいつまでも古典的な少年漫画にこだわり、なかなか売れません。そして、彼はトキワ荘を出ます。
 「青春」という言葉に潜む残酷さといいますかね。切なさといいますかね。夢に満ち、同じ志に満ちた友情が微妙な形で崩れて行く。そこにはかない恋心やはかない命もかかわり、そして別れへ。
 これはある意味ではステロタイプの青春像なのかもしれません。形やレベルは違っても、私たち大人の全てが通ってきた道かもしれませんね。そういう共感も含めて、実にやるせない映画でした。
 この名作が、今DVDにもならず、ほとんど観ることが叶わなくなっているというのは実に残念なことですね。私の記憶では、赤塚不二夫を筆頭にトキワ荘メンバーからの評判も良かった(たぶん)。少なくとも銀河テレビ小説「まんが道」よりは味わい深いと思うんですが…。
 キャスティング的に、今だからこそ面白いのは、生瀬勝久や阿部サダヲの若かりし頃ですかね。あと原一男監督が編集者役で出ています。
 以下にスタッフ・キャストのデータを転載しておきます。

監督 市川準 (1996年)
脚本 市川準 鈴木秀幸 森川孝治
原案協力 『トキワ荘の時代』梶井純、『まんが道』藤子不二雄A、 『トキワ荘青春日記』藤子不二雄A、『まんがのカンヅメ』丸山昭、『トキワ荘の青春物語』手塚治虫他、『トキワ荘の青春』石ノ森章太郎

配役    
寺田ヒオロ  本木雅弘
安孫子素雄  鈴木卓爾
藤本弘     阿部サダヲ
石森章太郎  さとうこうじ
赤塚不二夫  大森嘉之
森安直哉  古田新太
鈴木伸一  生瀬勝久
角田次郎  翁華栄
水野英子  松梨智子
手塚治虫  北村想
石森の姉  安部聡子
つげ義春  土屋良太
棚下照生  柳ユーレイ
編集者・丸山  きたろう
藤本の母   桃井かおり
寺田の兄  時任三郎
学童社編集長・加藤  原一男
学童社編集者・本多  向井潤一
学童社事務員  広岡由里子
娼婦  内田春菊

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2008.02.13

音楽バラエティー「スイングはお好き」 (NHK蔵出しエンターテインメント)

8301 帰宅してふとテレビをつけたら…お〜、これは!いきなりジミー原田のドラムと歌だあ!!カッコいい!!
 松田聖子の時もそうでしたが、この番組って突然観るのが一番いいですね。いきなりタイムマシンで連れてかれちゃうのが快感です。
 今日のタイムマシンは1983年12月3日に飛びました。この時オレ、何やってたかなあ。大学1年かな(笑)。さすがにリアルタイムでは観てないなあ。
 それにしてもこの番組はすごいですねえ。いったいどういう企画だったんでしょうか。
 日本ジャズ界の大御所が勢ぞろいかと思ったら、なんとメインは松坂慶子さんではないですか!!!
 あれ?松坂慶子ってジャズシンガーだったの?愛の水中花じゃないの?
 面白いのはですねえ、そのシロウト松坂慶子さんがにわかレッスンを受けているシーンがちゃんとドキュメントされてるんですよ。それがなんともNHKらしい。教えているのは、服部克久さん、マーサ三宅さんら。松坂さんはこの時たぶん31歳ですが、まだ独身。清純かつ実直なイメージでおじさま方に大人気でしたね。慶子ちゃんが一生懸命ジャズやタップに挑戦!って感じが萌えを誘います。
8303 結局、番組全体の半分以上の曲を堂々と日本語で歌い上げています。ダンスもお見事。レオタード姿も立派です(笑)。で、本家の皆さんは案外楽しそうに彼女を支えています。その本家の皆さんは以下のようなそうそうたる方々です。曲目の一部もどうぞ。

阿川泰子、アンリ菅野、鹿内孝、マーサ三宅、タイム・ファイブ、EVE、ジミー原田とオールドボーイズ、服部克久、原信夫とシャープス&フラッツ、水野照也とロイヤル・デュークスほか
曲目:「WHEN YOU'RE SMILING」「MY BLUE HEAVEN」「DINAH」「SOMEONE TO WATCH OVER ME」「SINGIN' IN THE RAIN」「SING SING SING」「SWEET JENNIE LEE」ほか

 普通ジャズの方々ってシロウトがにわかで参加するのをよく思わないんですよね。でも、ここは松坂慶子さんのキャラというか人格のおかげでしょう。とっても和やかな雰囲気になってます。それどころか、服部さんや原さんなんか、それこそ「萌え〜」って感じで鼻の下長くしてます(たぶん…笑)。
8302 私が松坂さん以外で心に残ったのは、そうですねえ、皆さんお上手なのは当り前ですが、やっぱりタイム・ファイブの完璧なコーラスですかねえ。某ゴスペラーズや某EXILEなんかはぜひとも見習っていただきたいっす。
 あと、けっこう新鮮だったのは水野照也とロイヤル・デュークスのサックス・アンサンブルですねえ。ああいうサックスの音色って久々に聴いた気がしました。なんとも哀愁漂い、過剰な感じもしますが、なぜか下品ではないという、日本的なサックスの音色であります。古き佳き昭和の香りがしますねえ。
 というわけで、いきなりタイムマシンで昭和に飛びまして、とってもいい気分になりました。
 そうそう、考えてみますと、松坂慶子さんと言えばいろいろと騒動にもなった旦那さまの件がありますね。ジャズ・ギタリストの方と結婚されたんでした。もうこの頃からジャズがお好きだったのか、あるいはこの番組を機にジャズ界にお近づきになったのか…。

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2008.02.11

『日本美ナンダコリャこれくしょん』(NHK BSハイビジョン)

0211_004 面白かった。たしかに「なんだこりゃ」という作品のオンパレードでした。知ってた作品が約半数かなあ。世の中にはまだまだ知らない「トンデモ」たちがたくさんいるんですね。それだけでもうれしくなりました。
 今日は紀元節…いや建国記念の日ということで、なんとなくNHKは古来の日本という雰囲気の番組を多く放送しており、ワタクシとしては非常に楽しい一日でした。ここ数日体調も悪くて、そのおかげですっかりぐーたらモード。今日も一日NHKBS-hiをつけたままで本ばかり読んでました。「右翼と左翼」とかね(笑…明日にでも記事にしますか)。
 で、日本の絶景とか観ながら、やっぱり日本はいいなあ、落ち着いていて簡素で謙虚で繊細で…とか思っていたら、就寝前のとどめがこれですからねえ。やりますなあ、NHK!
 番組の内容は公式ホームページなどでご確認ください。『奇想天外日本にはこんな美の世界があった▽再発見されたスゴイ絵・びっくり建築・不思議な工芸』と銘打って、「過剰」の美を集めてランキングするという番組でした。
 実際登場したのは、えっと全部で21もあるのか。全部紹介するのは面倒ですね(ヒマがあったらあとで全部書き出します)。有名どころでは伊藤若冲とか金閣寺とか日光東照宮とか…と書きますとそれこそコテコテな感じですけど、実際には私の知らなかったものも多く、実に興味深い内容になっていました。
 あと、それぞれの撰者や番付編成者たちですね。スタジオには美術史家の山下裕二さん、サックスプレイヤーの坂田明さん、日活ロマンポルノの(!)美保純さん、そして司会としていとうせいこうさんと神田愛花アナ、ビデオで登場したのが、荒俣宏さん、假屋崎省吾さん、宇崎竜童さん、横尾忠則さん、武田双雲さん、藤森照信さん、う〜ん濃いなあ。おっと一番の「ナンダコリャ」を忘れてた。
Umezu そう、今日の過剰日本美「作品」の中で、私が横綱にランキングしたのは、ジャジャーン!
 「楳図かずお」
 そうです。彼自身が最高のナンダコリャ作品ですよ!彼は岸田劉生の「野童女」すなわち麗子像の一つをリコメンドしたんですけどね、それを紹介するアナタの方がずっと「ナンダコリャ!」ですよ。素晴らしい。まさに過剰の美(?)です。これを理解できず訴訟を起こしちゃう人もいるんだからなあ。野暮を理解しないなんて野暮すぎますよ。粋って野暮を否定するんじゃないんですよ。私だったら、自分の家の隣に紅白の家が建ったら喜んじゃいますけどね(笑)。
 というわけで、なんだかよく分からんことになってしまいましたが、とにかく面白かった。なんていうのかな、一つの視点として、たとえば「待庵」みたいな異常な簡素さというのも、ある意味「過剰」であるということ、これは発見でした。
 そういう「過剰さ」、すなわちそれは「演劇性」「工芸性」「わざとらしさ」なんかにつながっていくんだと思うんですよね。そこに現実以上の現実を見るといいますか、現実を超えた真理を見るというか、いやそんな高邁なものじゃなくて、ウソを楽しむといいますかね、そういうのが今世界で評価されているアニメとかマンガとかメイドとかヴィジュアル系とかにつながってるんでしょう。
 日本人はそれを「カワイイ」とか「きもカワイイ」とか言って片づけちゃいます。つまり私の言う「をかし=萌え」でどんどん処理しちゃうんですね。外国ではそれを「芸術」にまで高めてくれる。それがまた逆輸入されて、今度は「職人芸」や「もののあはれ」にまで昇華されていく。昔からそういうパターンががありますね。
 NHKさんには、ぜひこの企画をレギュラー化してもらいたいですね。「裏・美の壺」とか。まあ考えようによっては「美の壺」で紹介されてるのも、ある意味そういう「過剰さ」が生み出したものたちとも言えますね。日本って案外「中庸」がないんですね。今日読んだ「右翼と左翼」からもそんなことを感じました。面白い紀元節…いや建国記念の日でした。

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2008.02.10

桜庭和志 in 羽後町

080210 カミさんが「ぜひお願いします」とのことなので、おススメします。
 桜庭和志選手がカミさんの生まれ故郷秋田県の羽後町にやってきました。で、人間バーベキューになりました。
 実はですね、もう地元関係者の方から情報が入っていたんですよ。桜庭選手のサイトでは「秋田にロケに行きました」みたいな感じだったんで、「どこに行ったんだろうね。故郷の潟上市かな…」とか言ってたんですが、なんとまあ、よりによって地味に羽後町だったということです。
 え〜、皆さんのご存知だと思いますが日テレに「ザ!鉄腕!DASH!!」という番組がありますよね。その中の企画コーナーに「 ご当地腕比べ 町の大将に挑む! 」というのがありまして、それでいくつかの町の妙な競技に桜庭と松岡が挑戦するという内容だったんですね。そのアヤシイ競技として羽後町の「人間バーベキュー」がなぜか選ばれたと。
 で、町の大将である佐々木さん(55歳)に二人が挑みまして、結果としては松岡は負け、桜庭は勝ちました。さすがに日本を代表する世界的アスリートですからね、一般人、それも55歳の方に負けるわけにはいかないでしょう。
 人間バーベキューとはご覧のように回転するドラム缶にどれだけ長くしがみついていられるかという、なんとも力の入る、しかし立派な脱力系の競技なんですね。使っていいのはタオル一本だけ。まあ、握力や引きつける力、相手をはさむ脚力なんかでは、これは当然専門家である桜庭が有利ですよねえ。さらにいつもの経験からか、上半身裸、すなわち試合姿で臨んだのが功を奏したようです。相手が回転するドラム缶であれ、とにかく相手の動きに合わせ、密着していくという意味では、まあいつもの仕事みたいなもんでしょうね。
 なんだか他にもくだらない競技がいろいろありまして、ああ芸人さんは大変だなあ、これを1日でロケしちゃったりするんだよな、とか思いながら観ていたんですけど、ああそう言えば桜庭は芸人さんじゃなかった、格闘家なんだよな(笑)。ま、半分芸人さんみたいなものですし、そこが彼の魅力なんですが。
 というわけで、カミさんは大好きな桜庭選手が自分の故郷に行ったというだけでも大興奮でした。この情報が入ってきた日は、実は1月24日だったんですね。その日はいろいろとビックリなことが続きました。こちらで紹介した写真集「鎌鼬」の衝撃的な事実(私たちにとってね)、ちょうど24日にNHKで細江英公さんが澁澤龍彦を語る番組をやってまして、この写真集についても触れていました。そしてカミさんのもとに友人から桜庭が羽後町に来たという内容のハガキが着いたのもこの日。広い羽後町の中でも、「鎌鼬」を撮影した田代天神堂から1キロほど山道を登った北沢山牧場にも行ったらしいとのことで、なんでこの広い日本の中、ある意味非常に地味な地域限定で、私たちにとって信じられないようなことが起きるのか、ホントに不思議でなりませんでした。
Gyuukon ちなみになんで人間バーベキューかと言いますと、羽後町は「羽後牛」という高級黒毛和牛で有名なところでして、それにちなんで「うご牛(ベゴ)まつり」というのをやっているらしい。こちらでその様子をご覧下さい。実においしそうですが、なんとも渋いっすね。「みちのく絶叫大会」「懐メロコンサート」…こちらもいい味出してます。
 ちなみに上の写真は数年前に北沢山牧場で撮ったものです。すごいでしょ。「牛魂」!!ですよ。強そうです。いや鎮魂なのかなあ。どういう意図でこの碑を建てたのでしょうね。
 今、カミさんの実家はお隣の市へ引っ越してしまったのですが、カミさんにとってはもちろん、私にとっても「ふるさと…美しい日本の原風景」という感じのする素晴らしい町です。以前紹介したこちらの写真もぜひご覧下さい。

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2008.02.08

メイド@NHKニュース7〜MADニュース

 今日はカゼ気味で調子悪かったんですけど、面白いことがいろいろありました。地元ならではのラッキーな話が盛りだくさん。私の憧れる大好きな尊敬する人たち、太宰治、吉井和哉さん、フジファブリックの志村正彦くん関係の話がドドドーッと矢継ぎ早に!まじ富士北麓に住んでて良かったなあ…。
 と、感慨にふけりつつ、しかし体調不良でもあったので、早めに帰宅させていただきました。よって久々にウチでNHK7時のニュースを見ました。そしたら…グォ〜、ドゥワァ〜!?
Hstgb いきなりメイドさんですかぁ!皆さんご覧になりましたか?この瞬間を。私は呆気にとられて箸を落としてしまいましたよ。
 番組も後半にさしかかった頃です。NHKの今年度予算・事業計画を国会に提出という、ある意味非常に重要かつお堅い、そして様々な問題もはらむ内容ですよね。最近不祥事が続きいろいろと風当たりも強いじゃないですか。視聴者に対してもかなりナイーヴになるべきニュースです。
 で、その事業計画の中で、テレビ国際放送において「日本文化を世界に紹介する外国人向け番組の充実を図る」というのがありまして、たしかにそのように阿部渉アナが原稿を読んだんですね。で、私もなるほどそれはいいことだと思い、皿の上のカキフライからテレビの画面に目を移したところ…!!
 おいおい、日本文化ってメイドさんかよ〜(笑)。オタク文化かいな。うひょ〜。阿部さんのまじめな声とまじめなテロップの背後になんだか4人のメイドさんが…。それもなんだか微妙な…いやいや、これはすごい。
 久々にウケましたよ。7時のニュースでこんだけ笑わせていただいたのは何年ぶりでしょうか。いやはや。
 日本文化ってこういうことだったんだ。たしかに今さら浮世絵とか歌舞伎とか寿司っていうワケにはいかないでしょうね。冷静に考えて今外国人が興味を持っている日本文化って、いわゆるオタク文化ですからね。かといって、特定のアニメやマンガ、あるいはヴィジュアル系バンド、デザイナーさんなんかを登場させるわけにはいきません。そうすると、不特定性が高く、しかし(ルーツは外国にありながら)今や日本を代表する文化に育ったメイドさんを登場させるしかないですよね。うん、実は実にNHK的な選択であったと。なるほど。何も間違っていない(笑)。
 さて、そんなNHKの7時のニュースですが、今や昔の面影がなくなりつつあります。演出的にも、たとえば番組の入りのところなんか、いきなり映像と「コピー」という、民放のニュース(ほとんどワイドショー)の二番煎じみたいなことになってますし、正直阿部渉アナにも伝統的な重みが感じられない(いい人なんですが)。また、今日も全開でしたが、気象情報の半井小絵たんですね、彼女の存在もオヤジに媚びを売っているようであんまり好きになれません(いい人なんですが)。とにかく、私としては昔のように演出なしの硬派直球勝負をしてもらいたいんですね。ま、時代の流れというのはわかりますが、下手な演出をするとだいたい中途半端になってしまって、結局痛いことになるんですよ。そういう意味ではNEO Expressの方が王道を行ってたりして(笑)。
 ところで、そういう往年のNHKニュースに関連して面白いものを思い出したので紹介しておきます。
 そう、昔のNHKニュースって恐かったじゃないですか。子どもにとって。内容も難しい大人の世界だし、無表情で淡々としてるんで。父親が一生懸命見てるのを「何が面白いんだろう」って不思議に思ってました。
 特にAMラジオのニュースは恐かった。あの音質。あのアナウンス。夜中とか偶然聞いちゃうと、なんだか寝られなくなっちゃうほど。音楽とかもないし、とにかく暗黒というか空白というかに、淡々と冷静に点綴されていくおぞましい殺人事件や交通事故。恐かったなあ。
 で、そういう古き良きNHKワールドを逆手にとってパロディー化したものに、いわゆる「MADニュース」というものがあります。まじめで恐いものが、アレンジを変えるだけでこんなに面白くなってしまう。まじめほど面白いということはいろいろなジャンルであることですけど、その一番いい例がこれじゃないですかね。
 昔から、和歌の上の句と下の句をランダムに入れ替えたりする遊びがあったと聞きます。和歌ではありませんが、この前ウチの子の「アンパンマンかるた」で同じような遊びをしてみました。
 「いつもばたばたバタコさん」「ちんちん上手なめいけんチーズ」
 これらを入れ替えます。そうすると「いつもばたばためいけんチーズ」は全然面白くないんですが、「ちんちん上手なバタコさん」はなぜか面白い。こういうふうにアレンジメントにはセンスが要求されるんですね。で、YouTubeにあったMADニュースで面白かったものを紹介します。お気に召しましたら、関連ビデオも観てみてください。そのへんのセンスの具合で、面白いものもあれば痛いものもあります。私も今度やってみますね。



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2008.02.01

グールドのカンタータ第54番 (バッハ)

54 お〜!これは!!見どころ聴きどころ満載の映像です。なんだか妙に感激してしまいました。グレン・グールドによるバッハのカンタータ54番です。1962年の映像。
 こういうのをこうして観ることができる時代になったんですね。やっぱり嬉しい。これって廃盤になった日本版LDの映像ですよね。超お宝だな、こりゃ。
 それにしても、すごい演奏ですね。もう解説は抜きです。とにかく観てください(DivXをご覧になれない方はプラグインをインストールしてください。あるいはYouTubeでどうぞ。画質音質とも劣りますが)。
 私は素晴らしいバッハだと思いますよ。バッハの音楽(最初の和音からして…)、グールドの指揮、そしてハープシピアノ(!)、オバーリンのカウンター・テナー…今では到底考えられません。

 どうですか?私最初は笑っちゃおうと思ったんですけど、全然笑えませんでした。泣いちゃいました(笑)。
 もちろん曲のすごさというのもあります。グールド自身が語っているように7度で始めるのは反則でしょう。その後もすごい和声が続きます。これは「罪」の象徴なのか、それとも「抗う」象徴なのか。まあとにかく人類が生んだ「すごい」音楽の一つであることは確か。
 グールドの指揮もハープシピアノも「なんじゃこりゃあ」ですよね。グールドがやれば何でも許されると私は思ってますが、このパフォーマンスは間違いなく「グールド」というジャンルを代表するものでしょう。神がかってます。最終楽章ではもう指揮するのを忘れてフーガを弾きまくってる(笑)。かっこいい!!バッハも実はこんな感じだったんじゃないですか?
 ラッセル・オバーリンのカウンター・テナーも、いわゆる今のカウンター・テナーとはずいぶん違いますがなかなかいいですよね。一部では伝説の…と言われてるようですけど、たしかにこの表現力と存在感はすごい。
 …と、「すごい」「すごい」を連発してますね、私。でも、ホントすごいとしかいいようがない。言葉で表せない名演だと思います。Stage6では、この映像をダウンロードできますのでぜひ御手元にお納め下さい。いつ消えちゃうかわかりませんからね。

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2008.01.23

キューティーハニー THE LIVE (テレビ東京)

Honey 今日はちょっと疲れてるのか、授業中変な発言が頻発してしまいました。この「実写版キューティーハニー」の話も昨日したのに、また今日同じクラスでしてしまった。で、生徒に「若年性アルツハイマーですか?」とかつっこまれたので、「いや、もう若年…でもない」と言おうとして、「若年性キューティーハニー」って言っちゃいました(笑)。なんなんだそれ?じゃあ「実写版アルツハイマー」ってか?生徒たち、異様にウケてました。とほほ。
 というわけで、最近硬くて長い話が多かったので、今日は少し軟らかいものを短く紹介しましょう。いや、ある意味これは硬いかも…いや、軟らかすぎるのかも…。
 まったく不覚なことですが、9月に放映開始になったこの番組、今日初めて観ました。本当のことを言いますと、生徒に教えてもらうまで知らなかったんですよ、このような素晴らしい(?)ことが起きているとは。
 キューティーハニーの原