カテゴリー「映画・テレビ」の1000件の記事

2022.05.15

笑点神回…木久蔵さん司会回

 

 日の「笑点」に、立川志らくさんが登場してましたね。「笑点なんかなくなればいい!」とまで批判していたのに、ちゃんと出演させてあげる番組もすごいが、ちゃんと出ちゃう志らくさんもすごい。

 というか、本来そういうものでしょう。笑いの世界なのですし。ありえないけれど、ロシアとウクライナなんかも、こうして笑いに変換できませんかね。不謹慎を承知の上で真剣にそんなふうに思ってしまいましたよ。

 さて、「笑点」と言うと、ひねくれ者の私はどうしてもこの神回を思い出してしまうんですよね。今日もいいボケ味を出していた木久扇師匠が司会をやった回。

 言うまでもありませんが、キクちゃんは本当はキレッキレに頭いいし、瞬発力あるんですよね。それが期せずして証明されてしまったのがこの回です。

 もう、言葉はいりませんね。素晴らしいジャズのセッション、それもジャム・セッションのようですよ。全体のスイング感の上に展開する変幻自在なリズムやメロディの応酬。なにより本人たちが楽しそう(笑)。エンターテインメントの基本はそこですよね。

 完璧なライヴ作品と言えましょう。さて、志らく師匠はこのセッションに参加できるのでしょうか。そんなことを想像しながら見直すと面白いですよ。

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2022.05.09

『教祖・出口王仁三郎』 城山三郎(その7)

Th_0518完の映画「王仁三郎一代記」

 法的には何の根拠もない大本弾圧の烽火はそうした人々の中からも燃え上ったようである。事実「出口王仁三郎一代記」は、その年の大弾圧によって、遂に未完成に終った。

 多分に王仁三郎の道楽といった感じのするそうした芝居や映画も、教義の普及宣伝にとっては、新しい強力な媒体となった。媒体として義務感でつくったものでなく、王仁三郎がいわば無償の情熱を注ぎこんだだけに、信徒にとっては迫力があった。(教団幹部も信徒も一つになって素人芝居に打ちこむ習慣は、今日まで続いている)

 自己表現欲の一つの変型であろうが、活字文化の利用についても、王仁三郎は積極的であった。

 機関誌を創刊し、ついで、それを旬刊にする。印刷所をつくり、自分も植字や組版に先頭に立って働いた。

 後には、輪転機十台を持つ当時の大新聞「大正日日」を買収。さらに「人類愛善新聞」を発刊。一時は発行部数が百万部を越えた。既存の新聞社をおびやかすに十分な数字である。

 時代に先んじてのマスコミ利用は、彼の先見性を示すものだが、同時にそれはマスコミのすべてを敵に廻すことになった。弾圧直後全国各紙がほとんど筆をそろえて大本邪教説を流したのも、取材の制限という障害のためばかりではなかったようだ。

 ぎりぎり歯ぎしりしながら生きるわけではない。超人的に動き廻りながらも、人生に"遊び"を失わない柔軟な生き方――幡随院長兵衛を夢見たこともある王仁三郎は、人を生かして使うことも心得ていた。

 入信した海軍教官で英文学者の浅野和三郎を十分に活躍させて、軍人層知識層の信者をひろげ、谷口雅春(生長の家)には雑誌編集に腕をふるわせた。世界メシヤ教主の岡田茂吉も、当時は大森の支部長として活躍していた。

 一人の能力では、いかに非凡であっても、成長には限度がある。企業がある程度大きくなれば、多数の人材の能力をフルに発揮させることがトップの仕事になる。

 苦労人で頭がよく、人の心を読むのがうまい。変性女子と言われるほどの柔軟さ、侠客的な親分気質――人を使うには、申し分ない性格であった。

 人を使う能力とは、云いかえれば、組織づくりの能力でもある。

 人類愛善会・昭和青年会・昭和坤生会・昭和神聖会・エスペラント普及会・ローマ字普及会等々、王仁三郎の組織した団体の名前は、列挙にいとまがない。

(その8に続く)

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2022.05.01

NHKスペシャル 『東京ブラックホールⅢ 1989-90魅惑と罪のバブルの宮殿』

Th_wkqp7n549yeyecatch_8d404a52fb1519154c ょっと聴いてください!今日はビックリな日でしたよ!

 今日の夜放送されたこの番組に主役級で登場する川添象郎さんと、偶然昼間に直接お電話でお話したんですよ!そして、LINEでつながらせていただき、さらに我が家に遊びにいらしてくれると!

 このありえない、全く想定外のご縁を作ってくれたのは、これまた夢のような話ですが、ファンモンやケツメイシ、BoAなんかのプロデュースをしてレコード大賞3回受賞、2000万枚のCDを売り上げたYANAGIMANさんでした。

 なんと今日はYANAGIMANさんがウチに遊びにいらっしゃったのです。初対面だったのですが、お会いして3分でお互いにトップギアに入ってしまい、そのままお互いに「うわ〜、いや〜、やば〜」しか言えないほどいろいろシンクロしてしまいまして、しまいには我が家の家族バンドの生演奏まで聞かせてしまうという図々しさにも程がある状況になりました(笑)。

 そんな中、青山テルマさんなどで川添さんと一緒にお仕事をしたことのあるYANAGIMANさんが、私を川添さんに紹介してくれたのです。もちろんそれは私が、仲小路彰と、象郎さんのお父様である川添紫郎(浩史)さん、そしてお母様である原智恵子さんの資料を整理しているからです。

 そんな奇蹟が起きた日に、まあタイミングよくこの番組が放送されたのでさらにビックリ。

 ちなみにこの番組に出てくる、トランプのライバル柏木昭男については、私がこちらに書いていましたし、オウム真理教の元信者の野田さんとは、こちらでやはり意見交換しておりました。

 なんだか、私のブログの世界を凝縮したような番組でしたね。つまり、このブログはバブルの光と影だったのか(笑)。

 この番組、ドラマ仕立てでなかなか面白かった。私もいちおうバブル体験世代ですが、あの頃の私に今の私から言ってやりたいことがあります。「バブルの蚊帳の外で良かったね!」と。

 あさって(3日)の朝9時から再放送があります。未見の方はぜひ御覧ください。

 NHK公式

 NHK+

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2022.04.23

尾崎紀世彦 with 雷様

 

 日に続き、尾崎紀世彦さんの素晴らしい歌声を聞きましょう。

 尾崎さん、最初の奥さんがハワイの人だったこともあって、ハワイアンもめちゃくちゃうまい。ファルセットが素晴らしいんですよね。

 もう一人のハワイアンの名手高木ブーさんとのコラボが聞ける貴重な動画です。ブーさんの低音、キーヨの高音。いいですねえ。

 子ども向けの番組で、さりげなくこうしたすごい芸術をやってしまうのが、昭和のテレビのすごいところ。笑いとアートがセットで提供されている。いや、もともとエンターテインメントとしては両者は同列なのでしょう。

 長介さんと仲本とのカントリーロードでは、また見事なカントリーの歌声、歌い方。本当にすごいなあ。

 ついでに、こちらもどうぞ。尾崎紀世彦さんのハワイアンのすごさをたっぷり堪能できます。

 

 

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2022.04.22

尾崎紀世彦 in 夜もヒッパレ

 

 日の父の通夜では、家族で「また逢う日まで」を大合唱いたしました(笑)。そう、今、我が家で神歌手として尊敬されているのは、女性では松浦亜弥さん、そして男性では尾崎紀世彦さん(と布施明さん)です。

 尾崎紀世彦さんはあらゆるジャンルの歌を完璧に歌える方ですが、それがよく分かる動画がこちら。特にファルセットの美しさは本当に素晴らしい。また、トークやおちゃらけ歌唱からは、そのお人柄もよく分かりますね。

 これぞ歌芸。真の音楽家たちの管絃の遊びですな。クオドリベット(違う歌を重ねる混ぜ歌)の妙。徳光さんもビージーフォーも実に楽しそう。今、こういう番組ないもんなあ。

 そして、尾崎紀世彦さんのヒッパレと言えば、この歴史的名唱「Innocent World」でしょうね。これにはもう絶句するしかありません。何度聴いても感動いたします。

 

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2022.04.09

イキる

Th_images_20220411131401 近、若者を中心に「いきる」がよく使われていますよね。いえ「生きる」ではなく「イキる」です。「あいつなんであんなイキってんの?」的な。

 昨日、NHKのアナザーストーリーズで三島由紀夫やってましたけど、もうあの頃すでに若い自衛官は演説する三島に対して「あいつなんであんなイキってんの?」と思ったことでしょう。

 そういえば、三島に関してこんな記事も。なるほど自分で分かっていたのか。やっぱり無理して「イキって」しまったと。私はそんな三島が好きです。

 さて、「イキる」は「意気がる(粋がる)」からとも言われますが、古語にも似た意味の「いきる」という動詞があります。「いきり立つ」という複合語ではずっと使われてきましたよね。

 漢字にしますと「熱る」。まさに「熱くなる」。現代の若者の言う「イキる」も、なんとなく声(や態度)が必要以上にデカく暑苦しい感じです。

 古い日本語をじっくり調べますと、「IK・」系の言葉には(それこそ)「いきおい(いきほひ)」があることが分かります。エネルギッシュなのです。

 生きる(生く)、息、勢い、行く、怒り、意気、熱(いき)る、いきなり、雷(いかづち)、軍(いくさ)…。

 そう言えば、以前(10年前でした)「怒り」=「生かり」という記事を書きましたっけ。そこにもある程度書きましたね。なるほど「起きる」との関係も書いてあって参考になりました(笑)。

 お産や排泄の時の「いきむ」も同源でしょう。やっぱり熱くなって顔が赤くなっているイメージありますよね。

 四段活用の「生く」が現代に近づくにつれ「生きる」という上一段活用に変化したためか、四段活用「熱る」は「熱れる(いきれる)」という下一段活用に追いやられました。そして、「草いきれ」という特殊な名詞として現代に残ることになったのも面白いですね。

 いずれにせよ、日本人が古来持っているそうした「熱い」イメージが、現代に蘇ったということでしょう。

 ちなみに江戸時代の「粋」ももともとはこの系統。歴史的には「熱」→「意気」→「粋」という流れがあったものと思われます。もともとは遊郭などでの「勇気」「男気」を指す言葉ですから、やはりルーツは「熱」「エネルギー」でしょう。

 最後に、今思いついたのですが、「いきがあがる」って両極端な意味になりますね。「息が上がる」と「意気が揚がる」ですから。

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2022.03.29

大島渚 vs 野坂昭如

Th_-20220330-130330 れはビックリしましたね。すごい演出だと思いました。あまりに素晴らしいフォームなのでネタかと思ったらガチだったんですね。

 コメディは必ず何かを揶揄して成立する性質のものです。受け取る側によっては限界を超えてしまい、今回のようなことになる可能性があります。

 クリス・ロックを責めるのは簡単ですが、その結果「お笑い」がさらに萎縮してしまうことを考えると、そう単純化できません。

 と、危惧していたら、圧倒的にウィル・スミスの方が批判されているではないですか。

 なるほど、こういう時代なのですね。かつてだったら、妻への愛情が評価され「漢!」と言われ、ウィル・スミスの好感度がアップしていたかもしれません。

 たしかに、あの程度のジョークでキレるなんてオスカー像にふさわしくないとも言えますし、もし私だったら(ありえないけど)、張り手を喰らわすフリだけして耳元で「これ以上はアウトだぜ」とでも囁きますがね。

 さてさて、このドタバタのニュースを見ていて思い出したのが、やはり映画関係でありますが、大島渚監督を野坂昭如がぶん殴ったあの事件ですね。

 

 いいパンチが入ってメガネが吹っ飛び、仕返しにマイクで2発「ボゴッ」とやってて、最高に楽しい。

 野坂昭如が酔っ払っていたわけですが、実は仲が良い二人だからこその「プロレス」でもあり、今回の二人もこんな感じだったらまた評価は違っていたのかなとも思います(無理か)。

 まあ、とにかくつまらない世の中になったとも言えますし、そのお陰で男もチンチクリンになってしまったなと。

 というか、大島vs野坂では、小山明子さんが最強のレフェリーじゃないですか(笑)。結果として女性の活躍の場も失われたということか。

 

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2022.03.28

「ドライブ・マイ・カー」アカデミー賞国際長編映画賞受賞!

Th_-20220330-123554 も大感動し大絶賛した「ドライブ・マイ・カー」が、アカデミー賞国際長編映画賞を受賞しました。

 できれば脚本賞、監督賞、いや作品賞も獲ってほしかったけれども、まあそれは贅沢な望み。国際長編映画賞だけでも十分快挙ですね。

 これでまた多くの日本人がこの映画をじっくり観てくれるといいですね。テレビでは放送しにくい可能性もありますから、皆さん劇場に行きましょう。

 配信も始まりましたが、やはり劇場で観るのがいいでしょう。少しネタバレになってしまいますが、終盤の大切なシーンで音声がミュートされるんですよね。

 あの時、私は劇場で突然自分の耳鳴りや劇場の空調の音に包まれ、結果として一瞬現実世界に引き戻されたというか、劇中に自分も登場人物として立たされたというか、忘我の時間が長かったゆえにそれが非常に効果的でして、そう、ストーリーが自分ごととして捉えられたのです。

 そしてエンディングへ。素晴らしい演出でした。

 いずれにせよ、いろいろな面で極度に日本的であるこの映画表現が、こうして世界最高峰の場で認められたことは素晴らしいことでした。少なからず外国の映画人にも影響を与えただろうと思います。

 おめでとうございました。

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2022.03.18

『トラさん~僕が猫になったワケ~』 筧昌也監督作品

Th_81x8xbdtl_ri_ 日は長女の大学卒業式でした。前半の2年は寮生活、後半の2年は完全リモートで家猫状態。

 まあ、そんなこんなで就職活動も全くせず、しかし就職先はいつのまにか決まるという、それこそ拾われた家猫みたい(笑)。コロナのおかげと言えばおかげですな。

 あいにくのお天気でしたが、皆さん華やかな袴姿で実に春らしく、100年を超える女子教育の歴史の重みというか、格別な品格のようなものを感じましたね。ちなみにウチの娘は、袴姿が普段着である妹に着付けしてもらいました。

 ただ、卒業式で友人たちに久しぶりに会い、しかしもうそこでお別れということで、それはやはりちょっと可哀想だったなと。

 さて、その某女子大と猫と言えばこの映画です。多部未華子さんが卒業生なんです。偉大なる先輩。

 その多部さんが助演として優れた演技を見せてくれるこの映画。猫好きにもたまらない内容ですし、家族愛をさり気なく描いた作品としても、なかなか良いと思います。

 原作がマンガですし、監督さんもテレビドラマのお仕事が多い方ですから、正直チープで軽い印象ですけれども、それはそれで最近の邦画の一つの表現方法となっているので良しとしましょう。

 低予算から来るシンプルさを逆手に取って、大切なテーマを象徴的に仕込むのは、日本の伝統芸であります。

 そう、家猫って、誰かの生まれ変わりのように感じる瞬間もあるんですよね。何かを伝えに来たのかなって。そういう意味ではとてもリアルでした。

 多部未華子さんは安定の好演技として、子役の平澤宏々路ちゃん、そして主役の北山宏光くんも良い演技をしています。ちょっとした時にぜひ観てみてください。後悔はしないと思いますよ。

 Amazon トラさん〜僕が猫になったワケ〜

 

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2022.03.17

追悼 宝田明さん

Th_images_20220318085101 しい訃報が届きました。

 昨年、突然お電話をいただき、コロナが落ち着いたらお会いしましょうと約束していましたが、コロナ禍もなかなか終息しない中、このような形でその約束が永遠に果たされなくなるとは…。本当に残念です。

 満州で大変なご苦労をされ、その後の華々しい俳優生活と並行して平和活動を続けておられた宝田さん。

 そんな中、私たちが研究している仲小路彰に興味を持ってくださったのです。

 パンデミックという分断や、ウクライナへのロシアの侵攻などに対し、どのような思いを持っておられたのでしょうか。

 昨年電話でお話した時は、とてもお元気そうで、そして誰からも愛されたそのお人柄を象徴するように、私のような者に対しても、とても丁寧な言葉遣いでお話してくださりました。

 ゴジラをはじめ、もう何十年も銀幕の宝田さんを拝見していた私は、本当にお会いする日を楽しみにしていました。そして、宝田さんが平和活動の一環として行ってきた音楽朗読劇「私の願い」を山梨で実現しようと約束しておりました。

 それが叶わなくなってしまった今、宝田さんの平和への願いを少しでも引き継ぎ、実際の行動として表現していかねばならないと、改めて感じています。

 祈りや願いはもちろん大切です。しかし、それが言葉だけでなく、実際の行動として表現されなければ、その価値は半減してしまう。そんなことをあのお電話で直接教えていただいたような気がいたします。本当にありがとうございました。そしてお疲れ様でした。

 心よりご冥福をお祈りします。

送別歌」(お電話いただいた時の記事です)

 

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