カテゴリー「映画・テレビ」の948件の記事

2018.01.18

追悼 夏木陽介さん

Th_que12100881957 た昭和の男が一人旅立ちました。
 私の世代ですと、パリダカで三菱チームを率いているイメージがあるはずですが、私はたまたま大学時代に深夜の再放送で「青春とはなんだ」にはまっていたので、やはり野々村先生の熱血イメージが強烈です。
 「青春とはなんだ」は昭和40年から41年にかけての放送です。つまり私は1歳か2歳ということで、全くリアルタイムではありません。高校を卒業したばかりの大学生の私にとっては、前時代の、ある意味古き良き時代の高校の風景という感じでした。それが新鮮だった。
 実は、一緒にはまっていた友人と、「これって山梨ロケじゃない?」と予感し、番組をVHSビデオに録ってですね、いろいろなシーン、たとえば商店街の風景なんかを分析したんですよ。あと、山の形とか。
 結果、これは山梨県の勝沼や塩山の付近じゃないかということになり、車でロケ地探しをしたりしました。駅は勝沼駅、駅前の商店街のシーンは塩山駅付近と特定できました。
 学校のシーンは、塩山高校か日川高校かなと当時は思っていましたが、今、インターネットで調べると、日川高校だったようですね。まあ、ラグビーですからね。
 夏木さんがメインではありませんが、この動画を観てください。原作は石原慎太郎さん。役者陣もすごいですね。

 う〜ん、背景の山の感じだと、塩山高校ではないかとも。ビデオを引っ張り出して観てみようかと思います。
 何年か前に、BSで同窓会的な番組をやっていました。山梨の勝沼付近にもいらしていました。相変わらずダンディーでお元気そうだったのに、とても残念です。

 ご冥福をお祈りします。青春よ永遠なれ!

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2018.01.09

『あまりに呑気で危うい日本のエネルギー事情』

 ず最初に書いておきましょう。何度も言っているとおり、私は「ワシは原発には反対の賛成なのだ!」という立場をとる人間です。
 そのことをご理解いただいた上で、上の動画を御覧ください。非常に勉強になると思います。知らなかったことがいかにたくさんあるか。
 エネルギー問題は、そのまま広い意味での国家の安全保障の問題だと思っています。
 このエネルギー大量消費社会においては、どんな方法であれ一定のリスクを背負っていかなければなりません。
 世界的、長期的に見て、はたしてどのリスクをとり、どのリスクを回避、排除すべきかを、私たちは真剣に考えなければなりません。もちろん、単なる好き嫌い、感情論、利己主義で論じてはいけません。
 誤解を恐れずあえてたとえれば、国家のエネルギー問題というのは、個人の食の問題に近いものがあります。個人の食の問題もエネルギー問題ですよね。
 食に関しても、私たちはずいぶんと贅沢になっています。たとえば江戸時代の庶民の食事に戻れるかというと難しいでしょう。
 結果として、食料自給率は非常に低く、多くを輸入の食材に頼っています。もしそれが絶たれたら…国家のエネルギー問題と同じですよね。
 一方、健康志向や自然志向で食にこだわる人もいます。同様に、国家のエネルギー問題、たとえば発電方法についても、いろいろな趣味、嗜好があるようです。原発はなんとしてもイヤだという人もいれば、原発もやむを得ないのではないかという人もいる。食(農業)における農薬や遺伝子組み換えに対する姿勢と似ていなくもない。
 個人の問題は、個人それぞれが自分の責任で決めればいいことですが、国家のエネルギー問題となると、ある程度の「総意」を形成しなければならない。今、そういう段階であると思うのです。
 たとえばこの動画のような事実も知らなくては議論できません。食の趣味のレベルではダメなんですよね。
 そして、理想と現実というのがある。私の「反対の賛成」なんか、まさに理想と現実を両方語っているわけですね。どっちはっきり知ろではなくて、未来的にはこういう方向性だけれども、それが実現するまでは、とりあえずある種のリスクをとると。
 繰り返しになりますが、食にせよ、エネルギー問題にせよ、私たち人間が生きる源の話ですから、単なる好き嫌い、感情論、利己主義は避けなければなりませんね。
 命に関わることとなると、人は一生懸命なあまりに視野狭窄に陥ります。脳みそがそのようにプログラミングされている、すなわち進化してきたのでしょうから、ある意味しかたありません。
 しかし、それが結果として、自らの命を危険にさらすこともあります。そのことに気づき、まずは違う考えの人たちの意見をしっかり冷静に聞きたいものです。

日本エネルギー会議
 

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2018.01.06

たけしの教科書に載らない日本人の謎 『日本語』

 ょっと古い動画ですが、ぜひご覧いただきたいので。
 いつのまにか、この「たけしの教科書に載らない日本人の謎」シリーズ、なくなっちゃいましたね。面白かったのですが。
 教材としていいんですよ。国語史、日本語史って、なかなか中高の授業では教えられない。現代語と古語が断絶しているので、教科としての古文が外国語のように感じてしまう。その溝を埋めるのに、この番組はいいですね。
 私たちが使っている現代日本語の成立過程がよくわかりますね。
 私の専門は国語学(今風にいうと日本語学)。実は今日、中学校の推薦入試があったのですが、その国語の問題は、いつものにように私が本文を書きました(今年はちょっと事情があってここに掲載できません)。
 内容は「漢字」についてでした。なぜ漢字の勉強をしなければならないか、なぜ近代において漢字がなくならなかったか。
 漢字の受容については、それこそこの番組がわかりやすい。近代において、漢字廃止論があったことには触れられていませんけれども。
 こういうとっつきやすい教養番組というのは、テレビ、それも地上波民放ならではですよね。ある程度、お金と時間をかけて、ある程度の芸人さんらを使って、難しいこと、硬いことを柔らかく伝えるということに関しては、ネットでは難しいのではないでしょうか。
 ちなみにこの動画に関するコメントが面白いので、ぜひ YouTubeのページ でご覧ください。神代文字とかね。あった、なかったという単純なものではありませんよ(笑)。

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2018.01.05

【平成30年 新春特別対談】加瀬英明氏に聞く

 年新春には楽しみにしている保守系論客の対談。今日、まとめて拝見、拝聴しましたが、一番共感したのは加瀬英明さんと水島社長の対談でした。
 まず、明治維新から150年ということで、今年は新たなご維新の年になるという点。ただし、憲法については、私は加瀬さんとは違う考え方です。呪いだなんて思っていません。
 国士舘大学でのシンポの話はいいですね。いつまでも東京裁判やWGIPの話でブツブツいっているのは、韓国の「自虐史観(被害者史観)」と同じだというのは、私はまったく同感です。
 私が高城剛さんとのラジオ対談で言った「保守派の自虐史観に対する憂いこそ自虐史観」というのと通じます。
 しかし、六法全書の冒頭にアメリカの独立宣言が載っているというのは知らなかった。なんなんでしょうね(笑)。
Th_02610742 さて、最も心に響いたのは、加瀬さんの御父様のエピソードですね。
 ミズーリでの降伏文書調印。その時加瀬さんの御父様加瀬俊一さんは、重光葵外務大臣の隣で調印に立ち会いました。
 左の写真ですと、二列目右から二人目が加瀬俊一さんでしょうか。ちなみにその隣、真ん中にいるのは、富岡定俊海軍少将。
 何度か書いてきましたが、富岡の実質的ブレーンは仲小路彰でした。この動画で加瀬さんが御父様の言葉として語っている「戦闘には負けたが戦争には勝った」というのは、まさに仲小路彰の思想そのものです。おそらく、富岡を通じて加瀬俊一さんにも仲小路の歴史哲学が伝わっていたのでしょう。

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2017.12.31

朝青龍を押し出したら1000万円

Th_d601e5b1s 年の(とは言っても書いているのは年が明けてからですが)大晦日の夜は、紅白でもなく、笑ってはいけないでもなく、RIZINでもなく「相撲」でした(ちなみに昼間は「鶴田 vs 長州」を最初から最後までじっくり鑑賞しました)。
 どの番組も録画してあとでゆっくり観ればいいかという程度の興味しかない中、久しぶりに朝青竜の相撲を観ることができる、それも様々なジャンルの猛者たちと、そして最後は同期の元大関琴光喜との大一番ともなれば、これは観ないわけにはいきません。
 と思う反面、衰えた朝青龍の、悪い意味でのプロレス的茶番になったら最悪という危惧もありました。
 しかし、結果、朝青龍の強さ、魅力、面白さ、相撲の強さ、魅力、面白さを再認識できる番組になっていました。
 取り組みの合間の時間は音だけ聴きながら、たまった仕事をこなしつつ、朝青龍が土俵に上がるとiPhoneの画面を凝視するという年越し。こういうのは初めてだなあ。
 大相撲がいろいろある中、また、朝青龍自身もかつていろいろあった中ではありますが、やはり相撲っていいなあと思いました。誰でもできるルールだからこその、横綱の並外れた強さです。
 考えてみると、これほどシンプルな格闘技ってほかにないですよね。モンゴル相撲やシルムなど、似たものはいくらでもありますが、洗練されたシンプルさということで言えば、やはり相撲でしょう。
 テクニックももちろんありますが、そういう次元を超えたところでの、荒魂のぶつかり合い。まさに人間界を超越した神事ですね。
 現役時代の朝青龍にはいろいろ言いたいことがたくさんありました。しかし、どうしてか今日は彼の相撲が美しく見えましたよ。
 私が子どもの頃、学校の砂場で興じていたのも相撲ですし、こういう企画も相撲。大相撲だけが相撲ではありません。
 江戸の見世物であった相撲は、こういう感じだったんですよね。各地で我こそはという挑戦者が名乗りを上げたりして。それでも圧倒的な強さで勝ってしまう。それが、人間界を超えた神の世界を垣間見る、非日常的体験になっていたのです。
 それにしても、今回の8人の挑戦者たち、それぞれ朝青龍の良さを引き出していい仕事していましたね。個人的には中身は知り合いでもあるスーパーササダンゴマシンが面白かった(笑)。
 大相撲が大荒れ、そしてもあった矢先、大晦日の夜から新年にかけて、こうして朝青龍が相撲の原点を見せてくれたことに、私は感謝したいと思います。
 平成30年の大相撲、その他格闘技界の頑張り、原点回帰に期待いたします。さて、明日は録画した、プロレスクラシックの特集と、年越しプロレスを観ましょう。おやすみなさい。

「朝青龍を押し出したら1000万円」見逃し視聴

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2017.12.27

大野雄二作曲 『小さな旅(のテーマ)』

Th_637898a982844830b18e4b0991882c60 さな旅「三ツ峠」の録画を観ていたら、横で上の娘が「ルパン三世のテーマ」の各種アレンジを聴きながら「かっこいい!」を連発していたので、「この曲とこの曲はおんなじ人が作ったんだよ」と教えてやりました。めちゃくちゃ驚いていました。
 和製ジャズ、フュージョン、そしてアニメやドラマ、映画などのテーマ曲と言ったら、「W大野」さんですよね。
 大野雄二さんと大野克夫さん。時々、どっちがどっちだっけ?となる(笑)。そのたびにウィキ調べたりして。
 それほどお二人の残した名曲たちは、同じようなイメージで私たちの心に刻まれているのです。
 自分のためにもごく簡単にまとめてみましょう。
 大野雄二…ルパン三世のテーマ、小さな旅のテーマ。
 大野克夫…太陽にほえろ!のテーマ、名探偵コナンのテーマ。
 もちろん、ほかにもた〜くさん名曲はありますが、これだけでもお二人すごいですよね。お二人のすごいところは、ジャズ、フュージョンという様式の中に、日本的な情緒あふれるメロディーを乗せたところです。歌詞はなくとも、美しい歌があるということです。
 で、今日はあらためて「小さな旅」のテーマを聴いてみましょう。まずはテレビ尺。

 この曲の魅力はなんと言ってもその旋律でありますが、そのハーモナイゼーション、そしてオーケストレーションもお見事です。
 実は長尺バージョンもあります。

 これをお聴きになるとわかりますが、後半の展開もいいですよね。これは歌詞をつけて歌ってみたくなる。まさに歌心あふれる佳曲です。
 と、実は正式に歌詞をつけたバージョンがあるんです。ご存知でしたか?岩崎宏美さんが1986年に出しました。
 「なぜ」のところは、このバージョンが出る前から、絶対「なぜ」だと思っていたら、本当に「なぜ」だった。不思議だなあ。

 ちなみにこの動画も貴重ですよ。コーラスが…。
 最後に作曲者自身によるジャズピアノバージョン。これまたすごい。さすが大野雄二さん。

 こういう名曲をどういうふうに作るんでしょうね。W大野さんたち、やはり、先に映像作品があって、そこからイメージするのでしょう。それってすごいですよね。特にこの小さな旅のテーマは、みごとすぎるほどに「旅情」を表現しています。旅の出会いと別れの切なさが、プチ転調や偽終止にうまく表現されていると思います。
 ああ、日本人で良かったなあ。

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2017.12.24

志村正彦テレビインタビュー

 リスマスイブ…私たちフジファブリックファンにとっては、本当に忘れられない日。志村正彦くんが亡くなって、もう8年も経ってしまいました。
 今の私のある部分は、彼によってできていると言えます。毎年クリスマスイブは、彼に感謝する日です。いつまでも悲しい気持ちでいるわけにはいきません。感謝は過去に向かうものではありません。未来に恩返しするための心です。
 そんな彼への感謝を新たにするために、今日はこの懐かしいインタビューを久しぶりに観ました。
 もう10年前なんですね。
 彼がどんな未来を妄想していたのか。それを知るだけでも興味深いですね。コラボレーションは実現しなかったかのように思われますが、間接的に、そしてある種霊的には、さまざまな形で彼の音楽性がいろいろな人たちに影響を与え、立派な共同作業が現実化していると思います。
 彼が憧れの奥田民生さんに楽屋で会った時の印象は、私が志村くんと楽屋で会った時の印象と一緒ですね。あっ生きてるホンモノがここにいる!
 そして、あの鹿ちゃんのような潤んだ大きな目に吸い込まれそうになった…そんな9年前を懐かしく思い出しました。
 時が経つのは本当に早い。しかし、彼の存在や音楽は全く色褪せることなく、それどころか、ますますエネルギーに満ちて輝いていると思います。
 志村正彦の魂は永遠に生き続けます。あえてRIPとは言いません。向こうでも休むことなくどんどんいい詩を書いて、いい音楽を作ってください。言われなくてもきっとやってるな。

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2017.12.21

Vladimir Cauchemar 『Aulos』

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 〜む、これは…素晴らしい。昨日の話の続きで言えば、これぞ「謎」・「なんだ?」。

 ツイッター上でバズっていた動画です。思わず見入ってしまいました。
 そして何度も繰り返してしまった。中毒性がありますね(笑)。
 というか、これを観て聴いて、この曲が何か分かってしまう私もかなりマニアック?
 というか、それこそ、アウロスの樹脂製フラウト・トラヴェルソで吹いたことすらありますよ(笑)。
 そう、元歌はテレマンの無伴奏フルートのためのファンタジー3番のアレグロですよね!
 それをこういうふうにね〜(笑)。
 まさにファンタジー。才人テレマンもびっくりでしょう。テレマンなら喜ぶな。テレマン、もし現代に生きていたら、こういうことやりそうな人です。
 というか、この動画についてはもう解説はいりませんよ。世の中にはなんだかすごい人がいるもんですね。
 この人だれですか?ww
 なんでもロシア人ではなく、フランス人と日本人のハーフだとか?それもホントかなって感じですが。
 Aulosとはもともとダブルリードの木管楽器のことですよね。フルートではありませんし、もちろんリコーダーではありません。
 見たところ、この方の吹いているリコーダー、トヤマ楽器製すなわちアウロスではなくヤマハ製のようです。これでアウロスだったら言うことなかったのにな(笑)。
 しかし、センスいいわ、この人。編集技術も高いし。負けた…。


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2017.12.17

座頭市 対 プレデター

 〜む、これはすごい!正直本編観たい!
 レッドバロンとシルバー仮面という悲劇の?ヒーローを復活させて微妙な評価を得ている岡部淳也さん(元円谷プロ副社長、現ブラスト社長)が、本気で遊んだ…いや、これは本気で挑んだのかも。
 もしかすると、これからの時代劇はこんな風になっていくのかもしれない。考えてみれば、もともと時代劇というのは、かなり大げさなスペクタクルであり、現実離れしたHS(ヒストリー・フィクション)です。
 ある意味非常に未来的です。座頭市は視覚を失う代わりにある種の進化を遂げている、すなわちセルフ・シンギュラリティを余裕で実現している。
 プレデターだって、現代(ちょっと前)の中央アメリカに降り立つんだから、江戸時代の日本に来たっていいじゃないですか(笑)。
 それにしても、これ、けっこうお金かけてますよね。手抜きなしのトレーラーですよ。そして、なんとも魅力的なキャラがたくさんいる。物の怪度で言えば、プレデターもびっくりしているでしょう。
 というか、座頭市自身、もしかすると宇宙人かもしれないので、ライトセーバー持っててもおかしくないか(笑)。
 これは本気で本編作った方がいいんじゃないでしょうか。少なくとも「BRAVE STORM」よりは人気が出る?

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2017.12.15

Horizon (Center Screen Version) / THE YELLOW MONKEY

 日の東京ドームの感動の一つに、このイエモンの新曲のMVがありました。
 基本的に吉井和哉ワールドが連続する中に、本当に全く違った世界観がドームを支配しました。私も含めて周りの人たち、みんな静かに泣いていました。
 この曲はギターのエマ、菊地英昭さんの作詞作曲です。だから違うのは当然ですが、それを歌う吉井さんの優しい歌声がまたなんとも際立って美しかった。ある種のギャップがたまらない。
 やはりひとの、それも愛する友の作品を歌うことには特別な感情が伴うのでしょう。もちろん、エマからロビンへのメッセージという意味でも、また私たちファンへの贈り物としても美しい。
 菊地英昭さんの曲(作曲)と言えば、私の大好きな「空の青と本当の気持ち」があります。あの曲の浮遊するような優しさもまたエマらしさでありました。
 それから、思わず私もつぶやいてしまったのですが、この曲、メロディーも歌詞もちょっと藤巻亮太くんっぽいですね。すなわちレミオロメン。Horizonというタイトルも。まあ、どちらが先かというのは微妙でありますが、おそらく共有する何か音楽的ルーツがあるのでしょう。無意識にしても。
 また、これは勝手な思い入れですが、「打ち上げ花火」が出てくるあたりは志村正彦くんっぽい感じもする。後半に一度だけ登場する「胸キュンコード進行」(「流してくれるだろう」のところ)も。吉井さんとはまた違った意味での繊細さを感じるところです。
 と、私は個人的ないろいろな思い出や感傷にひたりながら、この曲をドームで聴いていたわけです。しかし、おそらくはファンの皆さん全員が、それぞれの過去と現在と未来に対する切ないまでの愛を感じたことでしょう。
 言葉を伴った音楽、すなわち歌というものは、そういう次元で私たちの心を振動させるのです。何度も書いているとおり、音楽は人間に唯一与えられた高次元宇宙へのアクセスの方法なのでした。
 そして、音楽は映像と組み合わさることでさらに次元上昇します。これは映画音楽の例を考えればよくわかります。音楽が映像を際立たせるのか、映像が音楽を際立たせるのか、その両方なのか。
 この素晴らしいミュージック・ビデオは半崎信朗さんの作品。当然、半崎さんが音楽にインスパイアされて作った映像ですから、音楽が先にあったのでしょうけれど、しかし、面白いのはその映像によってまた音楽のイメージが広がる。決して狭まるのではなくて広がる。もちろん、優れた映像だからです。正直狭めてしまうMVもありますよね。
 1980年代のMTV文化以来、音楽には必ず映像が加えられるようになりました。それを音楽の堕落だと言った人もいましたし、私自身もちょっとそういう感想を持っていたのも事実です。
 しかし、考えてみると、録音文化はここ100年くらいのものであり、映像のない音だけの音楽という方が異常だったのですね。もちろん、それ以前はライヴしかなかったわけで、当然そこには映像というか視覚情報が伴っていたわけです。
 そういう意味でも、早く「オトトキ」を劇場で観たいなあ。映画音楽ではなくて音楽映画になっているでしょうから。

「オトトキ」公式

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