カテゴリー「育児」の110件の記事

2024.08.20

【戸塚宏】令和の今、体罰を語る

 日は山梨の私学研修で講師を務めさせていただきました。新時代の生徒指導ということで、20世紀的な軍隊教育からの脱却を前提にいろいろお話させていただきました。

 当然、体罰や暴言、恫喝や威圧、無視や差別などの精神的攻撃も否定しました。それは時代の流れとして当然のことではありますが、一方で前時代のあの教育手法が完全に間違っていたとか、意味がなかったとか、そんなふうには思っていません。

 時代によって解釈や価値観が変化するのは当たり前です。百年も経てば評価が180度変わることもがいくつもあることは、歴史を勉強していれば分かります。ものごとはそんなに単純ではありません。

 ある意味無垢な進歩史観から、まるで前時代の人間が愚かであったかのような言い方をする革新主義者もいますし、その反対に「今どきの若者は」に代表されるような間違った保守主義者もいます。

 かと思うと、今日も例としてお話しましたが、今やっている甲子園の抱える軍隊性についてはどちら派も看過してしまったり、まあ非常に人間の価値判断はいい加減なものであります。ノスタルジーなどの感情が論理を超えてしまうわけですね。

 さて、では皆さん。皆さんはこの炎上している動画を見て、どのようにお感じになりますか。私は一概に肯定も否定もできないのです。かなり複雑な感情になりつつ、冷静に分析するのですが、それでもやはり一つの結論にはたどり着けていません。

 人が複数死ぬ事件を起こした人が語っているという前提は一旦外してみてください。その上で、彼の語っていることをどう解釈、判断しますか。

 

 

 

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2024.04.17

『日本の鉄道車両 完全図鑑 2024ー2025年』 (GAKKEN MOOK)

71fjgd6cz0l_sl1200_ 日に続き鉄道ネタです。決して鉄道マニアとか鉄ヲタではありませんが、幼少の頃は本当に鉄道というか電車が大好きでした(まあ一般的な男の子の傾向ではありますが)。

 幼稚園に入る前は品川区の大井(最寄り駅は大森)に住んでおり、そこが東海道線等の線路のすぐ脇だったこともあって、毎日のように母にせがんでは金網にしがみついて電車を眺めておりました。

 その後、学校に忙しく通ったり勤めたりしているうちに、そしてどんどん田舎へ都落ちしていく中で、電車よりも自動車文化の中で生活するようになってしまいました。

 それが還暦を迎えようかという最近、子ども返りというかなんというか、あんなに好きだった車の運転が急に億劫になってきて、電車を利用する機会がずいぶんと増えつつあるのです。

 もちろん、全国を旅する仕事をするようになったこともありますよ。全く縁がなかった地方の鉄道に乗ると、車窓から見える風景とともに、駅構内や車両内の文化や歴史のようなものに興味を持つようになったのです。

 思えば、半世紀前にはあれほど覚えていた鉄道車両の種類も、今や全くわからなくなっております。もちろん新型車両がどんどん出てくるわけですから、当時の知識がほとんど通用しないのは当然としても、これほど実際に乗るようになったのに、何もわからないのはどうも子どもの自分に負けているような気がする…。

 そう、にわかにもう一度「見ただけで◯◯系」と言えるようになりたい!という衝動というか欲望にかられるようになってきたのであります(笑)。

 というわけで、さっそくテキストを購入いたしました。1336形式、1798車両!う〜む、サラッとページを繰ってみましたが、これは楽しいぞ!もちろん試験のための勉強ではありませんから、好きなもの、乗ったものから順に覚えていけばよい。

 こうして「学研」さんにお世話になることもまた懐かしかったりする。学校で「学研のおばちゃん」から「科学」と「学習」を買ってたっけな。
小学生時代は学研本社の近くに住んでいたこともあって、けっこう編集部に乱入したりしてましたから(笑)。

 はい、そんなわけで、上野桜木の次女のところに行った時には、このテキストを片手に日暮里の「トレインミュージアム」へ行って半日くらいじっくり勉強してまいります。

Amazon 日本の鉄道車両 完全図鑑 2024ー2025年

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2024.04.15

COTEN RADIOショート やなせたかし編

3baaf3ef1777e10d831f3f8d8a54a2c2cd406112 こ数日かけて全部聞きました。感動いたしました。

 やなせたかしさんと戦争や平和については、やなせさんの生前にこんな記事を書いています。

 「君もアンパンマンになれる!」

 そこにも書いたように、作品アンパンマンには彼の戦争体験と、そこから得た「愛すべき悪」(ばいきんまんに象徴される)思想が色濃く表れています。

 そんなやなせさんの人生と世界観、そして作品について、やなせさん自身の言葉を中心にわかりやすくまとめたこれらの番組。ぜひ多くの方々に聞いていただきたいですね。

 やはり優れた子供向け作品というのは、「未来の大人」にために作られているのだなと痛感いたします。そしてそれを得意としているのが、日本文化の特長でもあります。

 本来の「教育」とはこのようになされていくのではないでしょうか。そのためには「先生」たる大人が、その時代的体験から深く痛感し、そして思索しなければならないということあり、また単なる直接的表現ではなく、まさに「未来的」表現をすべきなのではないでしょうか。

 コテンラジオさんは、そういう教育表現をしているすぐれた「若い大人」の集団だと認識しております。

 来年度の朝ドラは、やなせたかしさんと奥様が主役だとか。とても楽しみですね。大河ドラマでもいいのではないでしょうか。

 

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2024.03.27

秋山歌謡祭2024

Img_5217 京で変態の会。時代の最先端をゆく若者たちを中心に40名の皆さんにお話をしました。

 今日もあっという間の5時間独演会。そのあとの懇親会も楽しかった。

 参加者の方で元吉本の漫才師で、今は健康に関する本も書いている方がいました。さっそく彼と漫才をやろうという話になりました。いや、最終的に3人になったからコントかな。

 3人でコントと言えばロバート。そして突出したピン芸人と言えばロバート秋山。ということで、帰宅後これを鑑賞。この人はホンモノの天才。

 普通に歌もうまいし、作詞作曲の才能もある。特に「ありそうな」曲を書くのが上手。この人も多くの天才クリエイターと同様に、少年の頃の思い出が創作のベースになっていますね。西川貴教さんが歌いたくなるのもわかる。

 メ~テレらしい中途半端なゴージャスさとチープさが絶妙ですね(笑)。メモ少年もプロのようなアマのような、作り手のようなファンのような微妙な感じだし。

 そう、秋山さんの「ありそう」も虚実皮膜なんですよ。こういう「あわい」こそ上質なアートの世界なのでしょう。

 

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2024.03.05

桜田小学校跡にて

20240308-92707 の日は新橋にて講演。参加者の中に、400万本売れた某超有名ゲームの生みの親がいらっしゃいまして、講演終了後の懇親会で素晴らしいお話をたくさんうかがうことができました。これからいろいろご縁がありそうです。

 ちょうど私の講演の中でゲームの効用についてお話しました。なぜ小学校に入ると子どもたちはゲームをやりたがるのか。あるいは大人になってもゲームに熱中するのはなぜなのか。

 私の説明を聞けば、ただ単に「勉強の妨げ」としてゲームを禁止したり、取り上げたりすることが、いかに短絡的であるかがわかるでしょう。

 特に今日の会場は、30年前に百年以上の歴史を閉じた桜田小学校跡でしたから、いつも以上に「小学校」の弊害について熱く語ってしまいました。

 会場は教室だったところ。黒板も昔のままでした。久々に黒板にチョークで字を書いたなあ。懐かしいというより、いまだこんなメディアを使っていることに改めて呆れたというのが本当のところでした。まあ、いいネタにはなりましたよ。

 ゲームがそうであるように、「上流」を見てワクワク・ドキドキ生きるか、教室がそうであるように、「下流」を見てウンコ詰め込み競争に勤しむか。子どもたちは本能的に生き方を模索するのです。

 対象10年に制定された、桜田小学校の校歌です。これを読んで、いろいろ考えました。学校は変われるのか?

1.堅忍不抜のいしずえに

 純潔至誠の 軒高く

 みくにの花なる 桜田の

 巷を占めて そびゆるは

 我等が学ぶ 校舎なり

2.智徳を磨き 世に立ちて

 世界の文化に 尽すべき

 未来ののぞみ いだきつつ

 日々の課業に 怠らぬ

 我等が校舎は ここなるぞ

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2024.01.15

ひろゆき関連動画

 日は、ひろゆき関連の動画をおススメします。

 まずはABEMAから。超ひも理論の専門家、物理学者の橋本幸士さん出演の動画。これは面白かったですね。橋本さん、いいキャラすぎます。

 

 

 私は全く数学がダメダメなのですが、だからなのか、数学者さんや物理学者さんが大好きです。自分とは全く違う思考法、そして生き方をしているようですが、なんかグルっと回って親近感も抱くのです。

 この番組、そんな橋本さんの独特の思考法を笑いにしようとしているのはいただけませんが、ひろゆきのおかげで、そちらに傾きすぎなかった。こういうところが、ひろゆきの良いところです。ひろゆき自身、論理的、合理的な思考をしますからね。

 ひろゆき、やっぱりすごいな…と思ったら、今日こんな動画が公開されて大笑い。全然、論破できてない(笑)。どんどん小さく傾いていくひろゆき。そんな人間的なダメダメな一面を見ることができ、こちらもまた結局「すごいな」と思ってしまいました。

 ちなみに、何度か書いてますが、中田敦彦さんと福田萌さんの結婚に際して、ウチの家族が多少関わっております(笑)。今でも仲良くやってくれていますね。ちょっと安心しました。

 

 

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2023.05.11

追悼 のっぽさん

Th_b552b6371472ddcb80d2e4acf8c42eba_1 ろいろありまして、更新が途絶えておりました。ちなみに私は元気です。生きてます。

 さて、この日は「のっぽさん」こと、高見映(嘉明)さんのことをいろいろ思い出しておりました。

 実は昨年9月に亡くなっていたとのこと。

 のっぽさんらしく、あまり人にそのことを語りたくなかったのかな。

 教育者の端くれとしての私は、のっぽさんの子どもに対する接し方に感心していました。のっぽさんの著書、『五歳の記憶 ノッポ流子どもとのつき合い方』はバイブルの一つです。

 子どもを「小さいひとたち」と呼び、話しかける時は敬語を使う。決して見下したりしないし、いばらない。傲慢なの大人が一番嫌いだといいます。

 この世の中では、それはちゃんと意識しないとできない。特に日本は年長者を敬う習慣があるために、逆に子どもへの敬意を忘れがちです。

 私も、のっぽさんが言うように、自分の人生のピークは5歳の時だったと思います。あとはダメになるばかり。ですから、今の私の目標、憧れの人は5歳の自分なのです。私の講演やセミナーでは、そのことを違う言葉で表現しているのでした。

 そう考えると、私の人生を形作ってくれた恩人とも言えるのっぽさん。本当にありがとうございました。どうぞ、ゆっくりお休みください。

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2023.04.26

柳沢正文 vs 落合陽一 『睡眠の謎』

 っと「昨日」に追いついた!w(27日に書いてます)

 昨日はですね、朝まで飲んでいたのでやや二日酔いでしたが、朝イチで学校に関する仕事、大きな企業さんと打ち合わせをしてきました。

 それにしても甲府って渋いいい飲み屋街がありますね。昭和レトロは富士吉田の特権かと思ったら違った。ある意味もっとすごかった。

 あいにくの雨でしたが、打ち合わせのあと、酔い醒ましも兼ねてしばし甲府の街を散歩しました。

 そして、酔いもさめた午後は、また違う会社を訪問。こちらでも楽しい打ち合わせができました。そして帰宅。なんか久しぶりに家に帰ったような気がしました。

 で、死んだように1時間ほど眠ってしまいました。あの「死ぬ」感じ、たまりませんね。どういう睡眠物質が出ているのでしょうか。

 睡眠といえば、以前観たこの動画が面白かった。ブレークスルー賞受賞の睡眠の世界的権威、柳沢正史先生と、ショートスリーパー落合陽一さんの対談。

 私は夜は10時に寝てしまい、朝6時ごろなんとなく起きるという生活をしています。途中3時には必ず自然に起きて、プロスピをやってまた寝ます(笑)。

 まあ、8時間以上寝ているので普通の人間ですね。日本人としてはよく寝ている方かもしれません。結構びっくりされるんですよね。なんか寝ないで本とか読んで勉強でもしているようなイメージがあるようで(笑)。

 私は睡眠学習専門家です。起きている時の勉強は過去のウンコの詰め込みになりますが、睡眠学習は未来の情報のインストールなんですよ。寝れば寝るほど賢くなれる(笑)。

 そう考えると、授業中寝ている生徒は正しいってことですよね。寝ること眠いことが罪のように言われるのが現代社会。はたしてそれは正しいのか。

 夢にも興味がありますが、やっぱり学問的には難しい分野なんですね。学問の対象ではないということでいいと思いますが。

 

 

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2023.02.24

「や〜だ」はどこから来るのか

Th_ebqcdkuvuaaxidc うでもいいことが気になったので書いておきます。

 昨日、東京からの帰り、中央道のパーキングのフードコートで夕飯を食べました。

 すぐ近くに家族連れがいました。2歳くらいの可愛い男の子が、なんのきっかけかグズりはじめ、お母さんやお父さんが何を言ってもやっても「や〜だ」「や〜だ」しか言いません。

 けっこう大きな声で泣き叫んでいたのですが、小さな子どもにはよくあることですから特に気にならなかったどころか、困り果てているご両親に同情の念を禁じえませんでした。

 で、ふと思ったのですよ。この「や〜だ(頭高アクセント)」って、幼児にとってはほとんど共通語になっていますが、いったいどこでどうやって覚えるのでしょうか。

 一般的に幼児は親の真似をして言語を習得していきます。では、大人は「や〜だ」と言いますでしょうか。言いませんよね(笑)。

 それならテレビとかネット動画から学ぶのかというと、それらの中でもほとんど「や〜だ」は見聞きしません。

 不思議ではないですか?

 たまたま一緒にいた家内や家内のママ友にも聞いてみたのですが、「そう言われるとたしかに…」と首をかしげていました。

 一つ考えられるのは、どこかで、たとえばこのフードコートのようなところで、別の幼児が「や〜だ」と叫んでいるのを見聞きして、そして「これをいつか使ってやろう(親を困らせてやろう)」と思い記憶しておく…なんてことあるのかな(笑)。

 冒頭の画像は「アンパンマン」に出てくるキャラ「ヤーダ姫」です。この影響かとも思ったのですが、この可愛いキャラは映画版にした出てこないし、「ヤッダー」とは言うけれど「や〜だ」とは言いませんよね。

 えっ?ヤーダ姫って二人(2種類)いるんだ!別キャラなのか!知らなかった。

 もちろん、アンパンマン以外のアニメ作品に、子どもが駄々をこねるシーンというのはあると思いますが、基本それはダメなものとして表現されていると思いますし、親もそこにいれば「ダメだね」とか「はずかしいね」とか「○○ちゃんはこんなことしないもんね」とか言いそうですよね。

 しかし、結果、幼児の共通語(標準語)となっている事実からすると、これは最初の反抗期アイテムなのかもしれませんね。

 いったいいつ頃(どの時代)から幼児はこの言葉を使い始めたのか、という歴史的研究もしてみたい気がしますし、何歳くらいで使わなくなるのかという発達史的なことも考察してみたい。ちなみに高校生(女子)は使いますよ(笑)。

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2022.09.26

田嶋陽子が説く人権・男女

 

 

 ん、これは面白かった。勉強になった。

 田嶋さん、教え方うまいわ。毒舌のあとの笑顔に「愛」を感じますね。

 テレビではああいうキャラを演じていますが、本当は優しく「女性らしい」人です(本人はこの言い方嫌いですけど)。

 実はウチの家内と田嶋さんの歌のお師匠さんが共通でして、なんとなく身近に感じるところもあるのです。

 ここで「生徒」たちが納得しているように、たしかに時代がようやく田嶋陽子に追いついてきた感じがありますね。

 何十年も前から、未来を予測し、見えていた未来をしっかり導いてきたその功績は計り知れないものがあると思います。

 いわゆる過剰なフェミニストたちとは明らかに一線を画していますよね。

 私も比較的保守的な男女観を持っており、かつて担任したクラスの目標を「男は男らしく、女は女らしく」と決めていた時代もありました。

 それが今では私は家内のもとに生きております(しかし、家事は全くやらず怒られています)。

 一方、我が家の女衆はいわゆるフェミニストを毛嫌いしており、これはいったいどういう心理なのか、興味深く観察しているところです。

 たしかに田嶋さんや舛添さんがおっしゃるように、そして若者たちが自然に思っているように、男女だけでなく、社会的な「区別・差別」をいったんチャラにして、多様性からスタートして整理しなおすのが良いでしょう。

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