『トラさん~僕が猫になったワケ~』 筧昌也監督作品
今日は長女の大学卒業式でした。前半の2年は寮生活、後半の2年は完全リモートで家猫状態。
まあ、そんなこんなで就職活動も全くせず、しかし就職先はいつのまにか決まるという、それこそ拾われた家猫みたい(笑)。コロナのおかげと言えばおかげですな。
あいにくのお天気でしたが、皆さん華やかな袴姿で実に春らしく、100年を超える女子教育の歴史の重みというか、格別な品格のようなものを感じましたね。ちなみにウチの娘は、袴姿が普段着である妹に着付けしてもらいました。
ただ、卒業式で友人たちに久しぶりに会い、しかしもうそこでお別れということで、それはやはりちょっと可哀想だったなと。
さて、その某女子大と猫と言えばこの映画です。多部未華子さんが卒業生なんです。偉大なる先輩。
その多部さんが助演として優れた演技を見せてくれるこの映画。猫好きにもたまらない内容ですし、家族愛をさり気なく描いた作品としても、なかなか良いと思います。
原作がマンガですし、監督さんもテレビドラマのお仕事が多い方ですから、正直チープで軽い印象ですけれども、それはそれで最近の邦画の一つの表現方法となっているので良しとしましょう。
低予算から来るシンプルさを逆手に取って、大切なテーマを象徴的に仕込むのは、日本の伝統芸であります。
そう、家猫って、誰かの生まれ変わりのように感じる瞬間もあるんですよね。何かを伝えに来たのかなって。そういう意味ではとてもリアルでした。
多部未華子さんは安定の好演技として、子役の平澤宏々路ちゃん、そして主役の北山宏光くんも良い演技をしています。ちょっとした時にぜひ観てみてください。後悔はしないと思いますよ。
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