カテゴリー「スポーツ」の559件の記事

2022.05.13

ジャンボ鶴田さん23回忌

Th_img_9094 日は山梨が誇る最強プロレスラージャンボ鶴田さんの命日。

 偶然、塩山向嶽寺に用事がありましたので、ついでと言ってはなんですが、牧丘の慶徳寺さんに立ち寄り、本当に久しぶりにお墓参りをすることができました。

 「人生はチャレンジだ!!」

 この言葉にどれだけ励まされてきたことでしょう。迷ったらやめていた自分が、「迷ったらやる」自分に変わったのは、鶴田さんのおかげです。

 そして、今の充実した人生があります。本当に感謝しかありません。

 23回忌の命日にちなんで、鶴田最強説を裏付ける名勝負を紹介します。

 ジャンボ鶴田が新日本プロレスのリングに上った試合。谷津嘉章と組んで、木戸修・木村健悟組と対戦した1990年2.10東京ドームの映像です。

 う〜む、一人だけ次元が違いますね。受けに受けまくり、相手の良さをすべて引き出しての完勝。全く息が上っていないし、最後の余裕の笑顔は、殺伐としがちな対抗戦、それも新日本のリングへのある種のアンチテーゼです。

 鶴田は鶴田。いつもどこでも明るく、楽しく、激しい鶴田。あらためて「最強」を確認できる試合ですね。

 

 

 さて、この日の興行について、谷津嘉章さんが最近語ったのがこの動画。

 糖尿病で片足を切断し、義足になりながらレスラーを続けている谷津さんの、朴訥とした語りが味わい深いですね。義足も「おりゃ」もそうですが、マイナスをプラスに転じて「人生を楽しむ」姿勢には、プロレスという「神事」の世界ならではの物語的魅力を感じますね。

 もちろん、馬場さんと坂口さんの「困った時は助け合う」という関係性にも感動です。まさに「荒魂」の裏側にある広大なる「和魂」ですね。

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2022.04.29

野球の不思議

Th_images_20220502063701 の日は富士山合宿(大人の修学旅行)の1日目。

 今回は全国から38名+αの方々がご参加くださりました。

 中には憧れの元プロ野球選手(五輪日本代表金メダリスト)やテレビで拝見していたミュージシャンの方も。そして半分はありがたいことにリピーター。

 まったく宣伝もしていないのに、口コミだけでこんな素晴らしい方々にご参集いただき恐縮です(現在400人待ちだとか)。

 読者の皆様でご興味のある方はぜひメールください。すでに何人かの読者の方が勇気をもって(?)参加してくださっています。

 さて、夜の宴会兼個人セッションで、その憧れの元プロ野球選手の方とじっくり話した内容の一つを紹介いたします。

 まずぶっ飛んだ視点から。

 宇宙には、ほかのスポーツ、特に球技は、似たものがあるんです。たとえばサッカーとかテニスとか。基本的に公平性、対称性を求めると同じような競技構造になっていくんですね。

 あとは、喧嘩や戦争を模したもの、あるいは子どもの遊びが進化したものなども、似たものがたくさんある。ちょっと特殊な感じがするカーリングも、かなり似たものがあるんですよ。

 ところが、野球のような競技は地球にしかない。それほどある意味不自然で、不公平で、非対称的なのです。

 9対9で戦うと言っても、現実的には1対9の積み重ね。進塁が左回りなので左打者が物理的に有利。逆に守備では右利きでないと一塁以外の内野を守れない。

 またインプレーの時間とタイムの時間のバランスも悪いと言えます。だからこそ、そこに頭や心を使うわけですね。

 そして、棒を振り回して球を打つという行為自体が、ほとんどその衝突が点で発生するので事故性が高い。つまり偶然ホームランを打ってしまう、打たれてしまう確率が高い。

 ほかにもいろいろあるのですが、こうした他のスポーツにない特殊な要素が、ある種の「メイクドラマ」を起こすわけで、そここそが野球の魅力です。

 さらにベースボールではない「野球」には、こちらにも書いた「軍国主義」「軍隊文化」「武士道」「日本文化」が生きているので、そこも含めて私は「野球はスポーツではなく文化」と言うのです。

 というわけで、プロ中のプロの方にこんな「講義」をしてしまうワタクシは相変わらず図々しいわけですが、かなり衝撃的だったようで一生懸命メモされていました(素晴らしく謙虚!さすがです)。

 私はそんな野球が大好きであると同時に、今、本場アメリカのベースボールに「野球」が大きな影響を与えつつあることを誇りに思うのでありました。

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2022.04.03

格闘技 いろいろと

Th_-20220404-141600 日は朝から格闘技三昧でした。

 まず昨日のことですが、とってもおめでたいニュースが。柔道の全日本選抜体重別選手権57kg級で、私の勤める中学・高校の卒業生である舟久保遥香が、見事東京五輪銅メダルの芳田司選手を破って優勝しました。

 ここのところ世界の舞台でも大活躍しており、10月の世界選手権にも初出場を決め、再来年のパリ五輪出場、そしてメダルへの期待が膨らみます。

 本校の柔道部と言えば、名監督の矢嵜先生。まさに最強の寝技戦士であり、また良き師であります。

Th_img_8779 先日彼とともに、北京五輪柔道金メダリストの石井慧選手にお会いしました。今日は石井選手がK-1の無差別級トーナメントに出場、見事1回戦をKO勝ちしたのですが、試合中に肋骨を痛め、残念ながら2回戦以降はドクターストップということになってしまいました。

 順調に勝ち進めば、京太郎選手との決勝になるかと期待していましたけれど、特にワンデートーナメントは怪我が怖いですよね。また、結果として京太郎選手も優勝した最軽量のサッタリ選手に完敗するなど、格闘技の難しさと面白さの両方を感じる大会となりました。

 実を言うと、立ち技の試合があれだけ続き、さらに試合の間の時間が長いとなかなか観戦する方も集中力が続きません。

Th_-20220404-142518 そんなわけで途中、別画面ではプロレス(ノア)の試合を楽しみました。特に興味深かったのは、鈴木秀樹選手と征矢学選手のシングルマッチ。そうだ、鈴木選手とも矢嵜先生と一緒に会ったっけな。てか、ウチの学校に来たんですよ。

 こちらもまた寝技師ですからね。最後はロイヤルストレッチというキン肉マン的な(?)技で見事勝利しました。強いわ。

 そうこうしているうちに、なんとも妙なニュースが。

Th_-20220404-142646 柔道全日本体重別選手権の男子100kg超級で、小川直也氏の長男、雄勢選手が優勝したとのこと。小川直也さんは矢嵜先生の大先輩であり、小川道場から毎年優秀な選手を我が校に送り込んでくれています。

 しかしよくニュースを読むと、なんと決勝は不戦勝だったと。怪我とか?と思ったら、準決勝の斉藤vs太田が両者消極的反則負けという前代未聞の展開。

 どうも最近、指導反則負けが目立ちますね。ルール改正のこともありますが、勝ちに行くより負けない柔道をする選手やチームが増えているように感じます。

 このあたりのことも含めて、この前石井慧選手や矢嵜先生には「新日本柔道連盟作りましょう!」って言ったんですよ(笑)。いや冗談ではなく、嘉納治五郎先生が泣いていると思いますので。

 最後にまだ書くことがあったのですが、なんだか忘れちゃったので(笑)、今日はこのへんで終わりに…あっ、思い出した!

Th_-20220404-142830 新日のヒール・レスラー、グレート-O-カーン選手が男に連れて行かれそうになっている女の子を助けて表彰されることになりました。

 彼は今日は浜松で大暴れ。試合後「ひれ伏せ!静岡の愚民ども!正義の味方は勝つんだよ!正義の味方に拍手をよこせ!」など、通常運転。本当に素晴らしいですね(笑)。

 ヒール・レスラーはいい人というのが定説ですね。和魂と荒魂のバランス、いや両者が二分されるのではなく同一化してしまうのが、神話的格闘技の世界であり、それこそ日本文化の根幹なのでありました。

 いやあ、格闘技は面白い!

 

 

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2022.02.16

『謝罪の王様』 宮藤官九郎脚本・水田伸生監督作品

Th_a1jtdc5exbl_ac_ul320_ 宙的な野暮用(?)で忙しいので、今日もかつて観た映画を一つ紹介します。

 「謝罪の王様」。2013年のヒット作品ですね。

 ちょうどこの頃からでしょうか、私も「謝罪師」になりましてね、いつのまにか「謝罪の神様」とまで言われるようになりました(笑)。

 実際、ちょっと前まで、私の名前で画像検索すると、土下座をしている…いや、さすがにそれはないけれども、マスコミの前で深々と坊主頭を下げる写真が出てきちゃいました(苦笑)。最近はようやく消えて、代わりに猫の抜け毛のヅラをつけた恥ずかしい写真が多数(笑)。ゴメンナサイ。

 ま、仕事柄というか、自分の立場が変わって、さらに運悪く世の中の常識も変わり、たしかにそういう機会が増えていたことは確かです。

 ただ、そこから学んだことも非常に多くありましたし、私の頭頂部にフラッシュを浴びせた方々と、その後仲良くなったりして、まあ自分としては本当に良い経験ができたと思っています。

 この映画でも戯画的に描かれていますが、本当のところ「謝罪」がいろいろな問題を解決することは確かであります。もちろん、その謝罪にもテクニックがあり、つまり、心からの謝罪ではない場合も当然あるわけですが、しかしやはり「言霊」的な作用というか、とりあえず謝ることの美学というのがあると信じます。

 とは言え、相手に謝罪を要求することにも価値があるかというと、それは別問題ですよ。ただ単にマウント取りたいとか、金をせびるとか、そういう奴らたくさんいますからね。そういう輩には、謝ったように見せかけて後で倍返しするというのが一番。そんな技さえ身につけてしまいました(苦笑)。

 現在、私がとりあえず頭を下げた某巨大利権集団が存亡の危機に直面していますが、それは私の呪いのせいです(笑)。ハハハ。

 当時はこの映画は観ませんでしたが、いろいろ経験したのちに鑑賞してみましたところ、大変共感できる部分が多くありました。さすがクドカンですね。いろいろ経験してるんだろうなあ。

 それにしても、日本人って「謝罪」が好きですよね。北京オリンピックでも、謝らなくていい人が謝っていたりする。また、それを許すことでカタルシスを得る人も多い。もちろん他人のせいにしたり、反撃するよりも、自分が我慢して謝った方が平和的だとも言えますが。ちょっと行き過ぎるところがありますよね。

 

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2022.02.12

【日本の論点】ひろゆき vs 上念司

 

 ょっと時間がないので、他人のふんどしを借りてきます。

 実はこの日の夜から朝方にかけて、ある非常に有能なアメリカ人と「日本の論点」について激論(?)をかわしたのですが、私がお酒を飲みすぎたこともあって、大変見苦しい「試合」になってしまいました。ゴメンナサイ。

 一方、この論破王どうしの戦いは、実に見ていて(聴いていて)すがすがしいものがありました。

 いい意味で「プロレス」的でした。

 そう、まずお二人のチャンピオンの人柄がいいからです。結果として相手の技をしっかり受けて、相手を生かしつつ自分も輝くということができる。なんだかんだ利他的なんですよね。

 ただし、お二人とも相手が悪意ある攻撃性を持っている場合はこうはいかないですよ。たしかにぶっ潰しにかかります。今回はそういうことはなかった。お互いに認めあった、力のある選手どうしのプロレスの試合はこうなりますよね。

 プロレスであと大事なのは、言わずもがなレフェリーの力量です。そう、ここでは司会進行の加藤さんがやはり大変有能であったということ。

 絶妙のさじ加減で二人のテンションをいいところで保ち、さらに観客(視聴者)を置き去りにしないようにする。これは本当にすごいと思いました。こういう司会進行できるようになりたいなあ。

 あと、三人に共通しているのは「愛あるユーモア」をお持ちだということですね。というか、「Humor」とは「人間愛」そのものです。日本に独特のお笑い文化が繁栄しているのは、日本人が自然を愛するがごとく人間を愛する民族だからです。

 ぜひ、フル動画もご鑑賞ください。

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2022.02.11

平野歩夢の「怒り」とは

Th_202202110001352w1300_1 当に素晴らしかった。我が家は見事に「サブチャンネル」の罠にはまり、肝腎なシーンをリアルタイムで観ることができませんでした(笑)。なにしろ特殊なテレビ環境なので、ウチは。

 シロウトの私は、競技については語ることはできませんが、平野歩夢選手の精神性については少し語ってもいいかと思います。

 とにかく今回の北京オリンピックは、ジャッジにいろいろな問題が浮上していますね。近代オリンピックの性質自体もそうですが、どうしても「冬のオリンピック」はその白人中心の考え方が強くなりがちです。それはもうしかたありません。それでもだいぶ改善されましたから。

 だいたい、フィギュアスケートであれだけアジア人が活躍するなんて、ちょっと前まで考えられませんでした。白人の美意識が「姿かたち」の基準でしたから。

 さて、今回は歩夢選手の2回目の、あの驚異的なランの点数が予想よりかなり低かったこと、これは事実としてそのとおりでしょう。

 比較的平等な新しい競技の中でも、アジア人差別的なことがあるのだとの指摘もありましたが、どうでしょうね、実際はレジェンドの引退の花道を作りたかったという意識が働いたのだと感じました。

 結果として、2回目を上回る3回目の超驚異的なランが成功しましたので、ある意味最悪の事態は避けられました。

 ですから、今注目すべきは、その3回目を現実のものとした歩夢選手の、それこそ驚異的な精神性の強さ、いや高さなのではないでしょうか。

 彼は優勝決定後すぐに「2回目の点数には納得いかなかった。3回目はその怒りを表現できた」というような趣旨のことを語りました。そして、その後のインタビューで、実に興味深い発言をしています。

……納得がいかなかったですね。正直、全然おかしいなと思って、どういうジャッジしているんだと。でも点数出ちゃっていたし、その場でどうこう言って変わる問題でもないので、結構もう正直自分の中では、笑えないというか、怒りが自分の中で出ちゃっていた部分が、いいスイッチになったのかな……

 これも単純に聞けば、私たち観衆と同じ感覚で「ムカついていた」のだなと思ってしまうところです。しかし、もう実際にそうだったとしたら、絶対に3回目の完璧なランはなかったでしょう。

 大切なのは、彼がすぐに切り換えているところです。過去にこだわってブーブー言うことの無意味さを、経験的に知っていたのでしょうか。それとも彼の生来の性格なのでしょう。いずれにせよ、これはかなり「悟り」に近い。

 少しうがって言うなら、「怒り」のベクトルを一瞬で、自分に向けることができたということでしょう。つまり、実際自分のランに減点される要素があると思い直し、そういうレベルに終わった自分に対して「怒り」を抱いたと。お前まだまだ行けるだろう!と。

 それが「表現」になったわけです。実際にシロウト目に見ても、3回目のランは高さ、着地、流れ全てにおいて2回目を凌駕していました。

 ここが凡人、常人とは違うところなのです。つまり、ハイレベルなアスリートの絶対条件を、彼は示してくれたわけですね。

Th_202202110001352w1300_9 そうして読み直すと、直後の「2回目の点数には納得いかなかった。3回目はその怒りを表現できた」の意味も違ってきます。

 仏教では「怒り」は最も悪いものとされます。ですから、修行者たちは「怒り」を抱かないようにすることに努めます。しかし、そうではなく、その湧き上がった「怒り」を客観的に観察して、そしてコントロールして矛先を変えることの方が、もしかすると次元が高いのかもしれませんね。

 本当に素晴らしい金メダルでした。おめでとう。学びがありました。ありがとう。今どきの若者はすごい。

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2022.02.08

(宇野昌磨くん選曲)ヨーヨー・マ&コープマン 『ヴィヴァルディ チェロ協奏曲ハ短調』

Th_-20220209-80439 れから今日は李博士のつもりでしたが、タイムリーな音楽ネタを一つ。

 北京オリンピック、フィギュアスケート男子のショート・プログラム盛り上がりましたね。羽生結弦くんは、まあ「オリンピックの魔物」にやられた感じでしたが、霊的敵国での試合は、まさに魔物的な意味で特に大変なのです。

 そのへんに関しましては、オリンピックのたびに毎度書いております。読んでびっくりなさる方が多いと思いますが。

 内村航平は宇宙人か!?(2012北京)

 オリンピックに棲む魔物とは…(2014ソチ)

 羽生結弦は自ら陰陽師になった(2018平昌)

 まあ、敵国中国でも羽生くんの人気はすごいので、フリーにまたまたドラマが待っていることでしょう。お膳立ては揃いましたからね。

 それにしても宇野昌磨くんと鍵山優真くんもすごかったですねえ。そんな中、私がついつい見入って、いや聞き入ってしまったのが、宇野昌磨くんの演技の音楽。

 そう、前半は有名なマルチェッロのオーボエ協奏曲ですよね。そしてそして、後半はヴィヴァルディのチェロ協奏曲。かっこいいんですよ、このハ短調協奏曲。

 演奏がヨーヨー・マとトン・コープマン指揮アムステルダム・バロック・管弦楽団というところがまた良い!ヨーヨー・マのバロック・チェロ演奏、すごくいいんですよね。もうあのレベルになると楽器は関係ないというか。まさにオリンピックにふさわしい世界だと思います。

 まずは、採用されている3楽章から聴いてみてください。

 

 

 ヨーヨー・マとコープマンのヴィヴァルディ演奏の動画をお楽しみください。音楽を体の中から楽しむ二人のコラボは、もう様式とかオリジナリティとか関係なく至福ですよね。

 

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2022.01.31

ジャイアント馬場さんの命日に思う

Th_20150613213853 日もアメリカと日本の不思議な関係について。

 今日はジャイアント馬場さんの命日。もう23年ですか。

 61際で亡くなってしまった馬場さん。私もその年齢に近づきつつあり、ますますその偉大さを感じております。

 馬場さんがアメリカで世界三大タイトルに連続挑戦したのは1964年ですから、私が生まれた年。東京オリンピックの年です。

 前年暮れに力道山が亡くなったことが、結果として馬場さんのアメリカでの価値を上げることになったわけですが、それは同時に、日本が「戦後」を卒業し、高度計座成長の軌道に乗っていずれアメリカに「リベンジ」するという物語の象徴的な起点ともなったのです。

 そしてプロレスというアメリカ文化も、馬場さんらによって「日本的」に昇華されてゆきました。今では、日本の「Puroresu」を多くのアメリカ人がインターネット配信を通じて楽しんでいます。

 その数は、アメリカのプロレスを楽しむ日本人よりも多いかもしれません。

 リングの上でも、かつては外国人レスラーが日本に出稼ぎに来ていたのが、今や日本で活躍することが本国での成功のためのステイタスになるような時代です。

 まったく面白いですね。

 昨シーズンの大谷翔平選手の活躍を挙げるまでもなく、「野球」が「ベースボール」の世界を席巻していることにも象徴されるように、様々な分野においてそうした現象が起きています。

 さて、今日はそんな馬場さんのアメリカでの活躍ぶり、まさに絶頂期の大きくて早くて強い馬場正平の姿を観てもらいましょう。

 対戦相手のハンス・シュミットはフランス系カナダ人ですが、ドイツ人というギミックで活躍しました。こうして「枢軸国」どうしが戦う場合、やはり日本が善、ドイツが悪というふうになっていたようですね、この時代。まあ、この試合は日本が負けますが(笑)。そのあたりも面白い。

 

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2022.01.20

長州力、天龍源一郎、藤波辰爾 東ハトCM「あみじゃが・ぼうじゃが」

 

 から笑ってほっこりした動画。

 この三人の猛者たちの熱い戦いに興奮し、勇気づけられてきた世代としては、当時とは全く違った意味で感激ですよね。

 これこそ「プロレス」の奥深さ、素晴らしさですよ。荒御魂と和御魂セットで一つの世界。それも「時」をまたいでですから、これぞ神話の世界です。

 先日書いたように、地球ではなく宇宙のスポーツはいかに「利他的」であるかを競います。地球人には信じられないでしょうね。逆に、普通の宇宙人にとっては、いかに「利己的」であり、いかに「相手の邪魔をするか」を良しとする地球のスポーツは「スポーツ(気晴らし)」だと思えません。

 そういう意味でプロレスは、地球スポーツの宇宙スポーツへの進化の過渡期の形態であり、それがこうして受け入れられ、生き残っていることは示唆的です。

 40年前に、お互いを信頼することによって思い切ってぶつかりあった、すなわち「利他的」に戦った彼らだからこそ、今こうして「和」を表現できるわけです。

 また、こうして「滑舌が悪い」というある種の欠点(それはかつての戦いの産物でもあるわけですが)を、それぞれ無垢に表現し、それを「笑い」と「平和」に昇華する文化もとても大切だと思います。

 最近は様々な欠点、弱点を意図的に隠す、あるいは不自然に陽転させる傾向がありますが、それは本来の日本文化になじみません。

 日本神話に見られるように、外面的、内面的な欠点、弱点(もちろんそれらは西欧的な基準でのそれです)を「そのまま」表現し、そこに高次元の意味を与えるということが、本来の自然であり、無意識的智慧であったはずです。

 この世知辛い時代に、こうして本来の日本文化を体現してくれるレジェンド三人は、やっぱり「神」ですね。

 それにしても、何度見てもほっこりします。ありがとう三貴子たちよ。

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2022.01.17

映画『野球狂の詩』 水島新司原作・木之内みどり主演作品

Th_71vrgc0fxol_ac_ul320_ 島新司先生がお亡くなりになりました。

 本当にお世話になりました。少年の私を育ててくれた恩人です。

 当時、多摩川沿いの大田区に住む野球少年だった私。まあ、あの頃の少年はみんな「野球少年」でしたよね。

 特に小学校5年生、6年生の時、漫画「野球狂の詩」にはまりまくり、特に「水原勇気」にはほとんど初恋のような感情を持っておりました。初恋ではないな。思春期の始まりの時に、初めて「女」を感じたというか。

 この映画、調布大塚小学校を卒業し、石川台中学に入学する寸前の春休みに、蒲田の日活で観ました。ロマンポルノのポスターが貼ってある汚い映画館に入るのはドキドキでした(笑)。忘れられない日ですね。

 当時、あまりに漫画の「水原勇気」に憧れていたので、この木之内みどりさんの水原勇気には正直違和感を覚えました。

 日活お約束の着替えシーンと入浴シーンには、当時かなり動揺しました(笑)。

 映画としてもなんとも消化不良な内容だった記憶があるのですが、しかし、こうして45年ぶり(!)に観ますと、まあなんと魅力的な作品でしょう!

 原作の雰囲気、特に昭和の男の泥臭さ、人情というものがにじみ出ていますし、なんと言っても水島先生の常識を突破する意思というものを感じることができます。

 もしかすると、もう少しでこの世界は実現するかもしれませんよね。女性プロ野球選手。オリンピックでもようやく男女混合の競技が始まりましたし。

 まだ、女子野球がほとんど注目されていなかったあの頃に、このテーマで喧嘩を売ったわけですから、本当にすごい。

 訃報に接して、多くのプロ野球選手がコメントしていますが、本当に水島先生の野球愛はすごかったし、プロ野球選手より野球に詳しかった。さらに言えば、野球を通して社会の矛盾や消えゆく文化を表現してくれていたのですね。

 この映画には、水島先生ご自身も「水島先生」役で出演しています。そして同時に当時南海ホークスのノムさんも見事な演技(?)を見せてくれます。あの終始ニヤニヤしているのがなんとも言えない。岩田鉄五郎(小池朝雄さん)とノムさんが普通に会話しているところ、夢と現実が見事にごっちゃになった素晴らしいシーンです。この一連のシーンだけでも、今となってはとんでもない夢のような世界ですよ。

 ちなみに小池朝雄さんと言えば、あの頃も今も「刑事コロンボ」。関西弁しゃべるコロンボという感じで、これもまた不思議な感覚でした。

 

 

 多摩川グランドのシーンはとにかく懐かしかった。当時はもろにリアルタイムでそこに毎日曜日通ってましたからね。そういう意味でも自分にとっては宝物のような映画となりました。

 そして木之内みどりさんが可愛い!当時は漫画の「水原勇気」が一番だったので、あまり興味を持ちませんでした。もったいない(笑)。

 のちに、あのベーシスト後藤次利さんと結婚、離婚、そして竹中直人さんと再婚するわけです。すごい人生ですよね。

 というわけで、水島新司先生のご冥福をお祈りしつつ、自らの少年時代をも改めて「追悼」した今日でした。先生、お疲れさまでした。本当にありがとうございました。

Amazon 野球狂の詩

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