カテゴリー「スポーツ」の497件の記事

2019.11.04

『最強の系譜 プロレス史 百花繚乱』 那嵯涼介 (新紀元社)

Th_91lcohfkl 日は最強グラップラーと一緒に、まずは元プロボクサーに会い、そして、この本の出版記念トークイベントに参加しまして、まさに「最強の系譜」を体感した一日でした。

 まったく不思議すぎるご縁です。それに今日気づきました。明らかに、霊界の格闘家たちに動かされている。なるほど、最強の系譜(遺伝子)は、ここに(も)受け継がれる運命だったのか。

 それにしても、この本の充実度はなんなんでしょう。尊敬する友人でもある著者の那嵯涼介さんは「自分でなくてもよかった」と謙遜しますが、いや、そうではないでしょう。那嵯さんでなければできなかった偉業でしょう。

 プロレスという世界は「語る」ことができる世界です。語り尽くせない世界です。虚実皮膜の間というよりも、虚実が複雑に重なり、結果としてその全体像は、ある種の宗教性すら帯びた「真実」になっていく。

 ですから、語り部、伝道師が重要な役割を演ずる。弟子筋だけでなく、外側から歴史を紐解く人も大切。本人や同時代人よりも、後世の研究家の方が詳しいということこそ、「系譜」「遺伝子」「歴史」を遺すという偉業にとって大きな意味を持つのです。

Th_img_4922 そんなエヴァンゲリストの一人が、日本人である那嵯涼介であったということですね。

 実際、本人でさえ忘れていたようなことを、日本人的綿密さと周到さと執念で蒐集し整理し、インタヴューで本人に伝えるというシーンに溢れています。すごいですね。

 そして、この本のおかげさまで、著者本人の意図しないところで、「系譜」「遺伝子」「本質」が継承されていくという、歴史的奇跡(必然でしょうが)が起きつつあります。まさに宗教的な風景ですね。

 さて余談になりますが、今日講演のあとに、なぜかウチの家内がお客様の前で「思秋期」を歌いました(笑)。まあ、細かいことは抜きとしまして、実は、この本のスペシャルサンクスの中にウチの家内の名前が、錚々たる方々の中に記されているのです。なんということでしょう。那嵯さんに心から感謝です。

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2019.10.14

NHKスペシャル「東京ブラックホールⅡ 破壊と創造の1964年」

 

 が生まれた1964年(昭和39年)。8月の東京はこの番組にもあったように、大変な水不足。当時両親は東京の品川区に住んでいたのですが、急遽私は母の故郷、静岡の焼津で生まれることになりました。

 今まで、東京オリンピック、新幹線開通など、焼け跡からの日本の奇跡的復興の象徴として語られることの多かった1964年。その光と影、特に影の部分に焦点を当てた内容となっており、非常に興味深く観ました。

 その「祭」の裏の暗部を、現代の様々な問題にも投影していたのは面白い。もちろん、半世紀以上前、それもまだ終戦20年経っていない頃の日本と重ねることには無理はありましょうが、どんな時代にも光と影がある、光が強いほど影は濃いというのは歴史の真実ですから、そういう意味では意味のあることだと感じました。当時の地方からの(特に東北からの)出稼ぎの夢と苦悩は、まさに外国人労働者のそれに当たりますね。

 それにしても、当時の記録映像に山田孝之さんら現代の役者を紛れ込まさせる最新のデジタル技術はすごいですね。そして、これが新しい映像文化の可能性を感じさせてくれました。

 2年前の「戦後0年」もとても面白かったのですが、今回の方がドラマ性もあって楽しめました。一編の良質な映画を観たような感じでした。

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2019.10.13

ラグビーに見る「荒魂」の祀り方

 

 グビー素人のワタクシがいろいろ言うまでもありません。とにかく素晴らしい戦いだった。スコットランドも素晴らしい。

 一言、ラグビーというスポーツの素晴らしい点は、「荒魂(あらみたま)を和魂(にぎみたま)に昇華する」機能を持つ点です。相撲を挙げるまでもなく、多くの格闘技はそのような機能を持っていますが、このようにチームスポーツかつ球技であって、そのような機能を強く持つスポーツはほかにありません。

 もちろん、応援のあり方などに見えるノーサイドの文化的側面も無視できませんね。

 最近、身近なところでも「荒魂」の排除が進行中で、非常に違和感を抱いています。特に学校はどんどん骨抜きになっていく。学生ラグビーも衰退の一途。

 古来、日本では特に顕著に「荒魂」を祀る傾向があります。排除ではなく、多くの「祭」がそうであるように、コントロール下において発動させるのです。

 ラグビーはそういう文化だと思いました。それがイギリス発祥で、帝国主義のなごりである環太平洋地域で盛んなのは興味深いところですね。イギリス嫌いのフランスでも盛んなのも面白い。

 日本チームが、あのように多様性を見せつつ「大和魂」を標榜しているあたり、ラグビーを通じて私たちが忘れそうになっている何かを思い出させてくれているようにも思います。「大和魂」はそう、すなわち「大・和魂」なのであります。

 荒魂を和魂に。特に今回は台風による大災害の直後でした。日本における自然災害は、すなわち神の荒魂そのものです。来年の五輪へ向けて、何かが動いているような気がします。

 個人的にも、今「荒魂」を発動して見えない敵と闘っております。今回の日本ラグビーの快挙に背中を押されました。絶対に負けません。最後は和魂に昇華したいと思います。

 決勝リーグ、何かもっと大きなことが起きそうですね。楽しみにしています。

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2019.10.06

追悼 金田正一さん

 球は面白い。今日はベイスターズが劇的なサヨナラ勝ちをしまして大興奮でしたが、昨日の逆転負けも含めて、改めて野球という不思議なスポーツの面白さを痛感いたしましたね。

 本当に野球については、宇宙的な視点でもいろいろと語れます。普段あまり野球の話はしないので、意外に思われる方も多いと思いますが、私の野球好きはけっこうホンモノです(笑)。

 さて、野球と言えば、不世出の大投手、金田正一さんがお亡くなりになりましたね。私が野球を始めた小学生の時には、すでに引退されていましたので、もうすでに伝説の人でした。

 ご本人は、全盛期なら180キロ出てた!と豪語されていたようですが、まあ、そんなスケールの大きさが金田さんの魅力の一つでした(160キロは出ていたでしょうけれど)。

 いろいろな意味で大人物でした。この動画を見ながら、その大人物を偲びたいと思います。本当にダイナミックなフォームですね。こういう投げ方の方が、結局長持ちするのかもしれません。

 私、なんとピッチャーをやっていたので(信じられないでしょう!)、金田さんの投げ方をまねしたりしてました。体重の移動の仕方なんか、今の投手にはないですよね。で、結局下半身を鍛えていなかったので、全然ダメでした(笑)。金田さんの言うとおりです。

 

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2019.09.29

『プロレス鎮魂歌(レクイエム)』 瑞 佐富郎 (standards)

リングに生き、散っていった23人のレスラー、その死の真実

Th_51h3testxql_sx336_bo1204203200_ 度も泣いてしまった。そりゃ泣けますよね。

 プロレスと演歌は「人生の四季折々」を表現するアートです。

 人生には明暗や顕密がありますが、亡くなった方々にとっては、それは全てが物語になります。

 その複雑な物語を実に上手に紡いで、「泣ける話」にしてくれています。

 もうこれは事実であるとか、間違いであるとか、そういう次元の話ではありませんね。

 もともとがプロレスも演歌も虚実皮膜の間にあるモノですし。

 う〜ん、ある意味自分としては意外でしたが、ミスター・ポーゴさんの鎮魂歌を読んだ時が一番涙が出た。バスの中でおいおい泣いてしまいました。

 やっぱり私はプロレスが大好きですし、プロレスラーが大好きです。自分も命をかけて仕事をし、死んでのち、多くの人に語られるような人生を送りたいものです。

 一つだけ残念なことは、しっかり校正がなされていないのでしょうか、誤字が目立つことです。まあ、そんなこともどうでもいいのかもしれませんが。プロレス的価値観からしますとね。

 

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2019.08.12

柔道団体三冠達成(インターハイ優勝)

 徒たちが歴史的快挙を成し遂げてくれました!

 本校柔道部が、選手権、金鷲旗に続き、高校総体でも全国優勝し、見事史上2校目の「三冠」を達成しました。

 本当に厳しい厳しい稽古の賜物です。選手たちはもちろん、監督にも頭が下がります。

 この半年間、私も裏側からですが、彼女たちのために闘魂をもってやってきました。こうして最高の結果を出してくれて、純粋に嬉しく思います。

 目の前の相手だけでなく、自己との戦い、そして見えない敵との戦いはまだまだ続きます。選手たちには、これを大きなステップとして、世界にはばたいていってほしいと思います。おめでとう!そして、これからも頑張ろう!

 

 

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2019.07.27

『さよならムーンサルトプレス 武藤敬司 35年の全記録』 福留崇広 (イースト・プレス)

Th_511zpdid5kl_sx339_bo1204203200_  日紹介した楽天イーグルスの渡邊佑樹投手と同じ下吉田中学校出身の世界的アスリート、そしてあの志村正彦と同じ下吉田第一小学校、下吉田中学校出身の世界的アーティストでもある、プロレスラー武藤敬司の半生(あえてそう表現します)を詳細に描いた一大絵巻。

 素晴らしい本でした。そう、ものすごい文字数ですし、写真もモノクロなのですが、まさに絵巻物のようにカラフルな印象が残りました。天才の人生は本当に色彩豊か。

 う〜む、やはり下吉田地区、特に月江寺周辺はすごいなあ。太宰治も縁が深いし、李良枝も住んでいたし、なにしろ志村正彦と武藤敬司という「天才」を育んだという事実に、もっと地元の人は誇りを持つべきでしょう。

 ちなみに武藤家は月江寺の檀家です。かつて若かりし頃の武藤選手が、月江寺でサイン会をやったことがありました。あれは志村くんの同級生を担任していた頃だから、ええと、今から23年くらい前でしょうか、つまり1996年くらいですから、高田戦のあと、この本で武藤自身も言っているとおり「ピーク」だった頃でしょう。考えてみるとすごいことでした。私は車でやってきた武藤選手を案内する役でした。

 この本では全体を通じて、とにかく天真爛漫でポジティヴな天才、本当に不世出の超天才レスラー武藤敬司という「モノ」に圧倒されっぱなしです。秀才は意識している「コト」でしょうが、それを軽く凌駕してしまう無意識の「モノ」という存在。本人は「ゲテモノ」という表現も使っていますが、結果「下手(ゲテ)」ではなく「上手(ジョウテ)」のモノだったことが証明されています。

 この本のクライマックスは、やはり1995年のUWFインターの高田との一戦でしょう。それに関する武藤の言葉にはしびれました。フレアーとの戦いの中で試合が芸術として完成していった。UWFにはマインドがない。彼らはプロレスが嫌いだったのでは。プロレスのマインドとは、弱さをさらけ出すこと。挫折して叩かれて、しかしはい上がっていく姿を見せる。それがドラマであり、感動である。

 はなっから、プロレスをスポーツだとは考えていない。芸術だと考えている。表現だと考えている。表現者として圧倒的な天才であったということです。それをある意味本能的に、ある程度アドリブでこなしていってしまった。それは間違いなく猪木をはじめ、ほかのレスラーにはできない芸当でした。生まれ持った天性の才能。それが「天才」。

 下吉田第一小学校時代の卒業文集に彼は、22歳で「プロレスラーのほけつ」、32歳で「けっこん、プロレスラー世界一」、42歳で「プロレスラーをやめてうえきや」、52歳で「うえきやめる」、62歳で「死」と書きました。32歳でたしかに世界一になりましたが、57歳になる今年、まだ現役レスラーとしてリングに上がり続けています。

 少年時代の夢を実現し、そして少年時代の夢を超える現実を生きている武藤敬司。本当にすごいバケモノです。

 両膝は人工関節。しかし、だからこそできるプロレスを日々模索している。まさに世阿弥が風姿花伝で語った「年来稽古条々」。その年齢ならではの花がある。若い頃の「時分の花」は本当の花ではない。「まことの花」を追い求める心こそが、「初心忘るべからず」です。

 武藤敬司といオオモノは、間違いなく世阿弥レベルの身体的アーティストです。

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2019.07.26

祝プロ初登板! 渡邊佑樹選手(楽天イーグルス)

20190727-141919  日、西武戦で初登板した楽天イーグルスの渡邊佑樹投手。実はウチの高校の卒業生なんです。

 西武の強力クリーンナップから三者連続空振り三振を奪うという、最高のデビューを果たしてくれました。

 1番、2番に連続四球を与えた時はどうなるかと思いましたが、なるほどクリーンナップを完封するための演出だったのですね(笑)。

 佑樹くんは、お姉ちゃんも本校の生徒だったこともあり、中学生の時から野球のユニフォームを着て本校に遊びに来ていました。その頃から、プロ野球選手になりたいと言っていましたが、本当に夢を実現してくれたわけですね。

 本校の野球部から横浜商科大学へ進学し、大学野球でかなり注目を浴びていました。そして2017年のドラフトで4位指名され楽天に入団。1軍入りを目指して頑張っていました。

 この春先に母校を訪問してくれまして、私も職員室でプロの世界の厳しさやオフのトレーニング方法などについて話をしました。

 そして、とうとう昨日、一つの大きな目標を達成したわけですね。もちろん、これでようやくスタートです。次はプロ初勝利、そしてローテーション入り、二桁勝利、優勝へ貢献…本当に多くの夢が待っています。

 佑樹なら絶対にそれらの夢を叶えてくれると信じます。なにしろ、体もいいし、性格もまじめで素直、努力家です。さらに!超イケメンです!プロとしては最高に恵まれた才能を持っていますよ。これから女性ファンも急増していくことでしょう。

 頑張れ〜!本校の現役の野球部員たちにとっても、大きな大きな励み、目標になってくれることでしょう。応援してます。

 ちなみに「渡邊」姓からもわかるとおり、富士吉田市下吉田地区の出身です。武藤敬司、志村正彦に続く下吉田の雄たれ!

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2019.07.23

祝! 金鷲旗優勝

Th_img_4367  日、野球は残念ながら県大会準決勝で敗退してしまいましたが、女子柔道部がまた快挙を成し遂げてくれました。

 ちょうど野球の9回最後の攻撃を応援している最中、遠く福岡では、最も苛烈な格闘技大会とも言われる高校柔道の「金鷲旗」の決勝が行われていました。

 抜き勝負(勝ち抜き戦)で戦われるこの無差別級の戦いでは、毎年多くのドラマが生まれています。軽量級が重量級を破るという、まさに「柔よく剛を制す」もそうですが、連続何人抜きするか、あるいは5人のチームをどのように構成し実際に戦うかという戦術面でも、非常に面白い大会です。

 この金鷲旗を参考にして、あの桜庭和志さんが「クインテット」という新しい団体格闘技を立ち上げましたね。

 まあ、見ている方は大変面白いのですが、やっている方は大変。どうしても怪我も多くなってしまいます。

 今回、我が校は1日目に軽量級のエースが13人抜きをやってのけ、結局大将は登場しない、いわゆる「座り大将」で優勝しました。

 この春の選手権初優勝に続き、2冠を達成しました。まったくすごいことです。選手はもちろん、指導者がいかに優秀であるかということでしょう。ウチの学校の道場は日本一貧弱とも入れわているのに(苦笑)。

 さあ、次はいよいよインターハイ(高校総体)となります。3冠なるか!楽しみです。

 

 

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2019.07.21

コールド勝ち

20190722-120016  日は夏の甲子園を目指す予選準々決勝がありまして、我が校がコールド勝ちを収めました。あさって準決勝、しあさって決勝となります。

 正直、大方の予想を覆す結果だと思います。野球は本当に面白い。インプレイの時間が少ない分、精神的、作戦的な部分が非常に大きいスポーツです。そのため、単純に実力どおりの結果が出るわけではない。そこに「物語」が生じる魅力があります。特にベースボールと野球は違いますからね。

Th__107964832_hi055431192  さて、一方の「コールド勝ち」は参院選です。非与党もそれなりに頑張りましたが、やっぱり結果は自民・公明のコールド勝ちでしたね。惨敗とか、薄氷の勝利とか言う人もいますが、数を見てください。完全コールド勝ちですよ。これはまあ予想どおりであったと思います。

 しかし、実は政治を取り囲む国民(庶民)の心は、「物語」によって大きく動きます。今回は、たとえば山本太郎さんがある物語の端緒を示したと思います。

 あくまでもそれはプロローグであって、彼のバックにいる影の実力者は、なかなか巧妙な長期的計画を持っています。はたしてこれからその物語がうねりとなっていき、ある種予想外な結末を生むことになるのでしょうか。

 それとも、既存の物語の中に呑み込まれ、一時のブームで終わってしまうのでしょうか。見えない大きな物語は、見えないし大きすぎるため、なかなか切り崩し難いものです。

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