榮山寺のカオスとコスモス
奈良合宿最終日も面白かったなあ。
特に榮山寺は興味深かった。複数の国宝が漫然とある(放置されている)のは、ある意味憂うべきことかもしれませんが、またある意味では自然なのかもしれないとも思いました。
特に八角堂の存在感は素晴らしかった。法隆寺の夢殿と並ぶ奈良時代の貴重な八角円堂です。こちらの方が素朴ではありますが、より私たちに近い次元での祈り、いや瞑想を感じました。
私はこうした八角形の堂宇は、「八紘為宇」の表現であると考えています。そう、この屋根の軒が「八紘」とつながり、まさに「宇(堂宇)」と為っているわけです。
八紘を宇と為す…世界(宇宙)を家とする…まさに王仁三郎が望んだ「みろくの世」であり、仲小路彰が目指した本物の「グローバリズム」「コスミカリズム」であります。
ちなみに、ここは後村上天皇・長慶天皇・後亀山天皇の行在所が置かれた場所とも言われています。
そして、そこでかつて奉納国宝プロレスが行われています。崔領二率いるランズエンドによる興行、いや奉納。
こちらの記事をぜひお読みください。素晴らしいと思います。
一見、こうしたカオスが、グルっと回ってコスモスとなっている。これは貴重な雛型であると感じましたね。
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