カテゴリー「グルメ・クッキング」の175件の記事

2024.06.16

『彼岸花』 小津安二郎 監督作品

Images_20240619100901 日は銀座七丁目で中級セミナー。

 銀座七丁目といえば小津安二郎の愛した中華料理店「東興園」があったところ(火災で消失)。小津はとにかくこの店が好きで、いくつかの作品に登場しています。

 「東京物語」で初めて小津作品に出た香川京子さんも、たまたま行った東興園で小津に出会ったのだそうです。

 さて、小津作品と言えば、久我美子さんが亡くなりましたね。「お早よう」や「彼岸花」で久我さんの美しさは格別でした。

 特に小津初めてのカラー作品となる「彼岸花」での、山本富士子、有馬稲子との共演はまさに美の競演ですね。

 冒頭の東京駅の洒落た(下卑た)会話と、直後の謡「高砂」の高貴さのコントラストからして小津は絶好調です。そして佐分利信、北竜二、中村伸郎と来るからもう(笑)。

 とにかく主役女優三人だけでなく、他の女優、俳優さんたちが素晴らしすぎるのです。本当に最高のヴィルトゥオーゾたちのアンサンブルのごとき幸せな時間が延々と続くのでありました。

 アグファの独特の色味がいいですね。今やAIが勝手に動画を生成する時代になりましたが、小津の作品はの対極にあって永遠に生き続けることでしょう。これからさらに輝くこと間違いありません。ある意味AIに感謝ですよ。

 

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2024.05.03

KOSelig JAPAN cafe(コーシェリジャパンカフェ) 福岡二日市店

Dsc03262_3jpg の日は福岡県筑紫野市山口にてセミナーでした。運命的な出会いもあって盛り上がりました。感謝。

 筑前前原から電車で二日市へ移動しました。好天のGW真っ只中ということもあって道はどこも大渋滞。電車移動を直感的に選択して正解でした。

 そんなこともあって迎えの車が二日市駅に到着せず、結局タクシーで会場まで行くことになったのですが、駅前で時間調整のために友人と入ったお店のワッフルが抜群に美味しかったので紹介します。

 二日市駅前は一見何もなく、どうしようかと思いました。ところが少し歩いたところに、正直周囲とは全く違うオシャレな雰囲気の建物があり、その中にカフェがあったので入ってみました。

Img_5754 小腹も空いていたので、友人とワッフルとコーヒーを注文。私はサーモンアボカドを、友人はあんこバターをチョイス。

 まずお店で焼いているワッフルがおいしい。トッピングなしでも全然イケるおいしさ。絶妙の甘みと豊かな香り。そして、サーモンもアボカドもちょうどいい味付けで、なおかつたっぷり。これで十分ランチになりますね。

 私が注文した水出しコーヒーも、実にまろやかで美味でした。友人注文のミルク出しコーヒーもおいしそう。

Img_5751 さらにここの特徴は「キャンドルカフェ」であること。いつくもあるキャンドルからお気に入りを一つ選んで席に持っていくと、それに火をつけてくれて、その香りを楽しみながら飲食ができます。なるほど面白いコンセプトだと思いました。ろうそくの炎と店内の暖炉の炎のゆらぎが、ゆったりとしたくつろぎを与えてくれました。

  思わぬ田舎で(失礼)、都会のカフェとは一味違うぜいたくな時空間をありがとうございました。

公式HP

 

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2024.04.04

TAXIめし リターンズ(ミヤテレ)

 

 日のオッペンハイマーとは対照的かもしれませんが、最近ハマっている映像作品(?)がこちら。

 全日本プロレスを観戦する機会が増え、特に注目しているのが斉藤ブラザーズ。体も大きいし、相撲で鍛えた安定感、悪役というキャラクターづくりも上手く、双子のハーフということも加えて、なかなかの逸材です。

 あっそうそう、最近VM解散のため悪役やめたんですよね。その悪役をやめる一つのきっかけがこの番組とも聞きます。なにしろこの番組では素が出すぎて、全然悪役じゃなくなっちゃうので(笑)。

 毎回、その外見とのギャップが萌えなのですが、今日はこの回を紹介しましょうか。もう、うさぎちゃん、お馬さんと言っている時点でヒールではない(笑)。

 そして、この番組の素晴らしいところは、その「食レポ」…ではなく、「食いっぷり」にあります。やたらと言葉を弄しての(つまり美味しんぼ的な)食レポが横行する中、レスラーの食いっぷりだけで食べ物の美味しさを伝えるこの形は、実は基本なのかもしれません。

 このとんかつ回、タクシーの運ちゃんも交えて、なんとも言えない味を出していますね。

 今後本来のベビーフェイスに転向する斉藤ブラザーズ、どんな闘いを見せてくれるか楽しみです。会場に応援に行きます!

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2024.03.28

東洋軒のブラックカレー

Img_5219 日は結婚記念日。私はツアーが続き、なかなか山梨に帰れませんが、たまたま今日秋田の実家に帰る家内と東京駅でおちあうことができまして、新幹線出発前の小一時間でプチお祝いをいたしました。

 場所はいろいろ迷った末「東洋軒東京ステーション」に。私は「松阪牛ロイヤルブラックカレーと松阪牛ハヤシ」のセットとお酒を注文。

 いや、実はカレー好きな私、ここ1週間毎日カレーを食べることにしておりまして、今日はその4日目。せっかくですから、伝統のブラックカレーをいただきましょうということです。ただ、ハヤシも好きなのであいがけにしました。

 東洋軒は明治22年創業の日本最古の西洋料理店。現在は三重県の津に本店を構えます。津の名士、銀行家であり陶芸家でもあった川喜田半泥子(かわきたはんでいし)の「黒いカレーを食べたい」という要望にこたえて、津の東洋軒初代料理長猪俣重勝が完成させたのがこのブラックカレーです。

 川喜田半泥子は北大路魯山人や金重陶陽と昵懇でした。魯山人は出口王仁三郎の長女直日の作品の大ファンでしたし、陶陽は王仁三郎の弟子であり、耀わんの価値をいち早く認めていた人ですから、当然半泥子も王仁三郎を知っていた、あるいは会ったことがあったのではないかと想像されます。

 まあ、そんなこんなで、結局王仁三郎の手のひらの上で私たち夫婦の人生は展開されているのでした(笑)。

 で、お味はと言いますと、もちろん絶品でした。あいがけによって、カレーとハヤシのそれぞれの個性がより際立ちますね。これは良い組み合わせでした。先にハヤシからというのがいいのではないでしょうか。交互に食べるのはあまり好ましくないように感じました。

 店内には明治時代のメニューや注文票とおぼしきものが飾られていました。東京駅というロケーションもあり、様々な歴史的な人物、事件を思い出しながら、そしてもちろん私たち夫婦の26年を振り返りながらの小一時間でありました。

 先人たちの努力、ご苦労に感謝です。

 東洋軒 東京ステーション

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2024.02.23

味の素は悪魔か?

 のセミナーで、時々「肉は草」の話をします。たとえば牛は草しか食べませんから、牛肉も牛乳も「草」だということです。

 人間は1日3食30品目食べなければダメとか、おかしいですよね。多くの動物や虫たちは超偏食です。1品目しか食べないと言ってもいい。

 そして、なぜか草が肉や骨や乳になる。現代の科学でも原理が解明していない魔術です。

 私が尊敬し目標としている画家横山大観は、後半生はほとんど食事をせず日本酒だけで生きていたどころか、晩年になればなるほど素晴らしすぎる作品たちを残しました。

 もちろん、そこには「腸内細菌」が関与しています。私たちの生命は「私」だけで構成されているのではありません。数千万(数億とも)の微生物やウイルスが相互に小宇宙を形成しているのです。

 で、添加物も、もともと地球上の物質で作られているので、ある意味「自然」です。つまり、私たちの意識次第で様々なものが毒にもなり、栄養にもなるということですね。

 もちろん、各人(&各微生物等)の相性というのがありますから、人それぞれ好き嫌いやアレルギーがあって然るべきです。

 たとえば、私は、味の素は大丈夫なのですが、ある種のアミノ酸には強いアレルギー反応が出ます。これは自分で体験し学習して避けるようにしています。

 それより恐ろしいのは「情報添加物」ですよ。そう、肉はダメとか、添加物はダメとか、小麦はダメとか、砂糖はダメとか、牛乳はダメとか、たくさんのカルト宗教的原理主義情報があるじゃないですか。

 そちらのほうがずっと危険です。ま、ここでのホリエモンとリュウジの言説も、逆側の原理主義とも言えますよね。そのあたり、本当に人それぞれなので、自分の相性とか趣味とか主張を、他人に押し付けない方がいいですよ。気をつけましょう。

 

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2023.12.29

みうらじゅん賞 2023

 

 年もやってまいりました、ワタクシの中で最も権威ある賞、みうらじゅん賞の発表がありました。

 賞には無縁、というか興味のないワタクシでありますが、この賞だけは一生のうちに一度は獲りたい!

 今回、友人が研究員を務める奈良博さんが(間接的に)獲られたので、一昨年の「土偶を読む」竹倉さんに続き、友人二人がこの素晴らしい賞を授与されたことになります。

 さらに言うと、奈良博の山口隆介さん、そしてサンボマスターの山口隆さんが受賞されましたので、ワタクシ山口隆之も同時受賞したかったなと(笑)。

 個人的にはGOZUキャップほしい!

 多くの地方の天神社が、菅原道真公ではなく牛頭天王を祀る「天王社」であったことは重要です。ある意味封印、幽閉されている神でもありますね。

 スサノヲと同定されることもある牛頭天王。また、艮の金神を滅ぼした神という伝承もあれば、グルっと回って牛頭天王こそ艮の金神とすることもあるとか。

 男性神と思われがちですが、女性神であるという説もあります。祇園のことを思えば、それもあり得ますよね。

 いずれにせよ、近代的というか言語的な解釈を超えた「モノ」存在である牛頭天王が、どうも来年以降復権を果たしそうな予感がしますね。

 というわけで、この賞の発表を聞くと、ああ今年も終わるなあと感じます。そして毎年、来年こそはみうらじゅん賞を獲るぞ!と思うのでした…ま、可能性は限りなくゼロですが(苦笑)。

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2023.05.21

Aladdin (アラジン) 『ポータブル カセットガスコンロ(2口)』

Th_717mur65k2l_ac_sl1500_ 気代、ガス代、灯油代、全部高いですね〜。

 ウチ(というかワタクシ)は非常に変わっているので、我が家のエネルギー事情はかなり特殊です。

 いろいろ研究して、なるべく安く、そして災害時に強い熱源を使うようにしております。

 プロパンガスコンロはあったのですが、なにしろプロパンが高すぎたので、ちょっとした故障をきっかけに封印しました。

 代わりにずっと使っているのが「カセットガス」です。

 信じられないと思いますが、実はこれが一番安いのです。そして、災害時にも圧倒的に強い。

 さらに持ち運んで屋外でも使える。

 ちょっと前まではイワタニの1口仕様のものを2台買って使っていましたが、このアラジンの2口コンロが可愛すぎたので、つい買ってしまいました。ちなみに一目惚れしたのは家内の方です。

 いや、実際に可愛いし、使い勝手もいいのです。基本持ち運ぶことを前提に設計されているので小さい。大きな鍋やフライパンを並べて調理することはできませんが、あんまり大掛かりに料理をしない我が家では問題ありません。

 フタが閉まるのもいいですよ。台所にある普通のコンロにフタなんかありませんよね。なんか新鮮ですよ、この感じ。フタは取ることもできますが、あえて写真のような形で使うのが可愛い。

 先ほど一番安いと書きましたが、ウチはあんまりガッツリ調理をしない家なので、昨年5月に6千円弱で買った48本のカセットガスボンベは、 1年経った今でもあと5本ほど残っています。

 最近、これからの1年用にまた48本セットを買いました。さすがに高くなっていましたが、それでも7千円ですからね。つまりウチでは1年間のガス代は6千円しかかからないということです。基本料金とかもありませんし。

 これって結構盲点だと思うのですが、どうでしょう。来るべき災害時に備えて皆さんもいかがですか?

Amazon Aladdin (アラジン) ポータブル カセットコンロ ガスコンロ 卓上 2口

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2023.03.15

ハチ食品 『カレー専門店のビーフカレー 辛口』

Th_519rbdfeal_ac_pibundle15topright00_sh RRRを観るとカレーが食べたくなる、という人も多いことでしょう。

 もちろん本場インドカレー屋さん(と言っても大概はネパール人経営)に行ってもいいのですが、私「本場」のカレーでご多分に漏れず被災(?)したトラウマがあるので、案外軟弱なタイプです(笑)。

 で、レトルトカレーもけっこういろいろ極めている方だと思います。その中では、やはりこのハチカレーの辛口は飽きない定番ですね。安いのでまとめ買いしています。

 この価格帯ですと、コンビニでも売っているハウスのプロクオリティビーフカレーも好きな方ですが、あの「具のなさ」感が時々物足りず、結局何かを足しながらフライパンでカレーピラフ風に仕上げたりすることが多い。

 その点、こちらはそこそこの中身が感じられるので手軽に食べられますね。味もクセがなく、ある意味覚えにくい味のため飽きないのです。

 逆にいうと、毎度「ああ、こういう味だったな」と再確認する、不思議なカレーでもあります。

 蜂カレーさん、100年以上前に日本で初めてカレー粉を製造販売した老舗です。レトルトに関しては、駒ヶ根で製造しているとのこと。あのゼロ磁場のすぐ近くですね。どうりでいい波動を感じると思いました(笑)。

Amazon ハチ カレー専門店のビーフカレー 辛口 200g×15個

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2023.02.08

ニュータッチ 凄麺 『静岡焼津かつおラーメン』

Th_61lfvh7xk3l_ac_sl1200_ ょっと忙しいので軽いネタです。

 私は食にこだわるタイプに見えるそうですが、全くそんなことはありません。

 最終的には、横山大観のように日本酒と佃煮で生きていくのが目標ですが、現実には道遠しという感じです。

 ちなみに肉はもともと草なので、野菜だと思って食べています(笑)。

 いや、この「〜だと思って」というところが大事でして、逆に「これは体に悪い」と思って食べると実際に毒になると思っています。

 添加物についても、「地球上にある全ての人工物はもともと自然」と思っているので、基本気にしません。栄養だと思って摂取すると、実際に栄養になります(進化を助けるという意味でも)。ウイルスやワクチンでさえ、そういうモノだと思っています。

 というわけで、けっこうジャンクなもの食べるのですが、特にカップラーメン(焼きそば含む)はよく食べます。

 そんなカップラーメンの中で、最近圧倒的に好きなのがこれ。ニュータッチの凄麺シリーズ「静岡焼津かつおラーメン」。

 私が焼津生まれだということを差し置いても、これはまじで好きです。

 もういろいろ語るのも馬鹿らしいほどうまい!とにかく食べてみてください。

 スープ、麺、そして焼津産かつお節、(私には)完璧なバランスです。

 残った汁の中に、最後にごはんをぶち込むのは当然の作法です。それがまたうまいのなんって。ここ重要です。

 さらに日本酒に合う!おかずは日本酒です(笑)。これで完璧な夕食。

 静岡や山梨では、ホームセンターやスーパーで安売りしてますよね。218円とか。今、カップ麺も値上げが凄まじい中、私にとっては、唯一満足度パフォーマンスに優れている商品であります。

 箱買いしようかな。Amazonでも評価高いですね。

Amazon ニュータッチ 凄麺 静岡焼津かつおラーメン 109g ×12個

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2023.01.29

出前機はすごい!

Th_img_1250 日、都内を走行中、面白い光景に出会いました。そう、新旧フードデリバリーサービスが並走していたのです。

 蕎麦屋の出前とUber Eats。

 そう、日本にはUber Eatsが流行るはるか昔から、フードデリバリーサービスが当たり前だったんですよね。

 考えてみれば、そばやうどん、そして丼もの、さらに寿司は、まさに江戸のファストフードであったわけで、それを岡持ちで各家庭に届けるというのは、まさにウーバー的世界観ですよね。

 それも「出前迅速」「出前無料」が当たり前。ウーバーより先進的なシステムでした。

Th_-20230130-131428 かつては、こんな風に自転車で大量の蒸籠(せいろ)を運ぶという風景が見られましたし、これをネタにしたコントなんかもよくありました。

 昭和30年代になると、出前はもっぱらバイクでという時代になります。ホンダのスーパーカブなんかは、ちゃんと片手運転できるように開発されたりしました。

 ただ、どうしても片手運転だと事故が増えます。そこで、開発されたのが「出前機」です。

 最初の写真でもわかるとおり、今でもこの「出前機」は大活躍していますよね。

 いわばスタビライザーです。エアサスペンションによって、未舗装路を通っても蕎麦やラーメンのつゆがこぼれないという、とんでもないシステムです。

 今では、たとえば電子制御のカメラ用ジンバルとか、庶民でも持てる時代になりましたが、かつては子供心にも、あの地球ゴマ的ジャイロな世界に憧れというか、不思議を感じていたものです。懐かしい。

 ちょっと気になって調べましたら、今はただ一社「マルシン」さんだけが製造販売しているのだとか。

 これって、全世界のフードデリバリーに使ってもらったらどうでしょう。自転車用もあるようですし。厳重なフタをしなくてもすむので、結果として廃棄物も減るでしょうから環境にもいいし、コストも下がりそうな気がしますが。

 中川政七商店さんのこの記事、ぜひお読みください! マルシンさん、頑張れ!

 「こぼれない出前そば」を支えるマルシン出前機、日本唯一の技術とは

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