昨日は「正解探し」という、笑いのネタとしての画像生成AIの作品を紹介しましたが、今日はAIさんの名誉回復というか、すごいなあと思わせる作品も紹介しましょう。
もちろんここから手を入れて、さらに「作品化」していくこともできるわけですが、とりあえず「撮って出し」ならぬ「作って出し」です。というか、ちょっとしたpromptで20秒かからず4つずつ作品を生成してしまうAIは、たしかに人間を超えています。
入力した文章は日本語だとこんな感じ。使ったAIはMidjourney。
「ショートヘアーの日本の20代女性。彼女は憂いを秘めた表情をしている。彼女は日本家屋の中に立っている」
これをDeepLで英訳して放り込みます。日本語でも可ですが、細かいニュアンスは伝わりづらく、やはり英語の方が精度が高くなります。
何回か同じ文章で試しましたが、毎回違う画像が生成されます。
というか、この人だれなのでしょう(笑)。それにしてもとてもリアルというか、作品性、芸術性もありますよね。
これらもツッコミ入れようと思えば入れられますが、それなりの完成度です。きっと来年の今頃にはもっとすごいことになっていることでしょう。
いや、AIは過去のデータの組み合わせしかできませんので、その組み合わせの数が増え、処理時間が短くなっていくと、もしかするとどんどん画一化したイメージに収束していってしまうかもしれません。
たとえば「日本の20代の女性」の顔が、こうして平均化されてくるように。実際、Midjourneyもヴァージョンアップするごと、洗練されすぎて面白みはなくなってきている。初期は写真的ではなく絵画的で、ある意味それはアーティスティックでしたし、ホラーになることも多くあったものの(笑)、意外な画像が生成される面白さはありました。
昨日のも、変にリアルなので「笑い」につながってしまうのですね。まじめな顔して抜けてるというか。その辺は難しいところでしょう。
人間と違ってAIは未来的な情報は取り扱えません。妄想できないということですね。そこは生命と非生命の違いであって、その意味でAIが人間を超える可能性はゼロです。
生命の宇宙的な存在目的は「エントロピーの減少」にあります。非生命がもれなく「エントロピーの増大」から逃れられないのに対し、生命は意志の力によって、それに対抗することができます。
その点、AIはちりぢりになった過去の情報を集積し、擬似的に「エントロピーの減少」を実現することができます。しかし、それはあくまでも擬似的なもの。
人間は、未来の情報すら「修理固成」することができるのです。それこそが「ことたま(事霊)」です。
近代社会、特に「学校」では、過去の情報の固成が重視されてきました(その最たるものが大学入試)。しかし、それは本来の生命の仕事(為ゴト)ではないことが、AIの登場でバレてしまいました。
つまり、今まで私たちが苦労し、そして苦労させてきた「コト」は、機械がやってくれることがわかったのです。AIは私たちを救ってくれる存在です。すなわち「愛(AI)」なのです。
間違った仕事から解放された人間は、未来の情報だけ取り扱えばよい。それこそが本来の創造性、想像性であり、学校が「educate(導く)」すべきことなのでした。
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