小林一三 『賢そうな馬鹿』
西宮でセミナー。今日も皆さんのおかげで盛会となりました。
大阪から西宮北口へ。阪急電車ですね。先日「鉄道は霊的なエネルギーを運ぶ」と書きましたが、そこにもあるように、大阪から神戸方面に向かう阪急、JR、阪神の並行した3路線は、まさに全く違うエネルギーを運んで来ていますね。
そんな阪急電鉄を作ったのが、山梨出身の小林一三です。山梨県よりも阪神地域で有名な人物かもしれません。甲州財閥、鉄道王の一人とも言えますが、ローカルを超えた全国的な存在と言う方が正確でしょう。
言うまでもなく、宝塚歌劇団、東宝グループの創始者でもありますし、東京の田園都市発展の立役者でもあります。私もお世話になった住宅ローンの発明者とも言えます。
その影響力は渋沢栄一レベルと言ってもよく、そういう意味では大河ドラマの主人公になりうる、あるいはお札の肖像ともなりうる存在ではないでしょうか。
そんな彼が書いた小文があります。「賢そうな馬鹿」。
簡単に要約するなら、「すぐに『自分』を持ち出す、賢いことを売りにする馬鹿がたくさんいる」「そういう馬鹿は行動しないので出世しない」という話です。
たしかにそうですね。一三はとにかく人を使うのがうまかった。自分が自分がという人ではなかった。自分の意見、考えを押し付けるのではなく、まるでそれが相手の考えであるかのように導いて人を動かしたのです。
これは教師や講師にも必要な技術ですね。昨日の「プロ」の「超能力」の一つと言ってもよい。
私は決して「賢そう」ではありませんが、まあせめて「馬鹿」にならないように、自分をあまり持ち出さないように生きて行こうと思います。
Amazon 賢そうな馬鹿
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