【厳秘】大戦終末に関する帝国政府声明の骨子(その1)
79年前の8月12日、あるところからこのような文書が発せられました。だれがどこへ向けてどのような意図で発せられたものかはわかりませんが、縁あって手元にありますので紹介いたします。3日に分けて掲載いたします。漢字のみ新自体に直しました。
【厳秘】大戦終末に関する帝国政府声明の骨子
大東亜戦争はすでに大東亜共同宣言に見る如く、あくまでも全人類共存共栄の世界的理念を実現する図に出でしてものにして、大東亜の建設、アジア植民地の解放・独立こそ実に大戦の真の目的の存する所なり。このため帝国は自らの一切をあげてこれが最善の努力を尽し、忠勇無比なる陸海軍将兵は大御稜威の下、すべて特攻隊的精神を以て国体護持のために最高の忠を致し、逐次その理想を着々実現し来れり。しかもこの大方向こそいかにしても避くべからざる世界史的必然の大道にして、これを外にしては絶対に世界の正しき新秩序の建設は不可能なり。
今や欧洲の状態は、戦争終末と雖も極めて困難なる窮境にあり。更に大戦の申告なる展開により、全人類は悉く救ふべからざる人類絶滅の破局に没落せんとする最後の巌頭に立てり。
特に米国は人間殺戮のため原子爆弾の使用を実施し、ソ連また参戦し、このため蒙るべき全世界の将来の惨害、蓋し到底言語に絶する最悪の事態発生せんこと既に明かなるを予測し得るなり。
しかも米英ソ支の諸国もまた、数次の会談によりて決定せられし国際憲章の理想の実現に努力せんとする時、この新しき世界秩序の方向こそ、またさきの大東亜共同宣言の意図する世界建設計画と極めて近似せる内実を有することなるは、その内容の検討と今後の公正なる実施によりて表現せらるることを信じ、帝国はここに自らの利害打算を悉く空しくし、真に特攻隊的精神を以て、天壌無窮の神勅のまにまに有終の美を済さんとする非常なる決意を断行する所以なり。
(明日に続く)
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