ロベルタ・マメーリ『ラウンドМ〜モンテヴェルディ・ミーツ・ジャズ』
静岡での新任教員の研修指導が終わり、山梨に戻ってすぐに東京へ。明日から東北・北海道ツアーです。
東京へは大月から特急かいじを利用します。かつては特急料金をケチって普通列車で行き来していましたが、今はチケットレス割引も充実しているので、あの快適さと早さとのコスパを考えて特急に乗るようになりました。
その特急かいじの中で聴いたアルバムがこれ。いや、これいいわ!
イタリアを代表するソプラノ歌手、ロベルタ・マメーリさんのジャズ・アルバム(?)。得意のモンテヴェルディを中心に、初期イタリア・バロックの歌曲をまさかのジャズ・アレンジで歌っています。
とはいえ、歌はほとんど楽譜どおり。演奏がジャズ・ミュージシャンによるジャズ・スタイルなのですが、これが妙にマッチしている。バッハをジャズにするような取り組みは昔からたくさんあり、それはそれで一つのジャンルと言ってもいいくらい洗練されてきましたよ。
しかし、まさかモンテヴェルディがこんなにジャズしているとは!
もともと即興性が高く、またメリスマも効いているイタリア・バロック歌曲でありますから、たしかにジャズとの親和性は高いはずですよね。それにしてもここまでしっくりくるとは。
2010年の録音ですか。ちょうどこの頃、私マメーリさんといろいろ遊んでいた時期だ。演歌を歌わせたりしてたっけ(笑)。そう、都留音楽祭の講師として何年か来日していて、宴会芸などで遊んでいたのです。
もしかしてその時の経験が…まあ、それはないかもしれませんが、とにかく型にはまらない素晴らしいアーティストであったことはたしかです。
その後の活躍も言うまでもありません。考えてみるとすごい人たちと遊んでたなあ、あの頃は。
いやそれにしても、妙にいいぞ。このアルバム。
'Round M - Monteverdi meets jazz |Roberta Mameli, soprano
La Venexiana|Claudio Cavina
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