「仙台」の語源
この日は仙台にてセミナー。前日は先生方への「まじめな」?講演でしたが、今日はその学校や先生をディスりまくるという(笑)。我ながら面白い。
午前中少し時間があったので、地下鉄に乗ってゆかりのあるお寺などを回りました。仙台という街もちょうど良いサイズ感の都会でいいですね。都会と自然のバランスも良い。お酒も食べ物もおいしい。
ところで「せんだい」という地名、どういう語源があるのでしょう。
調べるといろいろ説があるようですね。
「仙台」の地名の由来については諸説ある。川に囲まれた山の手を「川内」と称
したことから、音読で「せんだい」と呼ばれ、転じて「千代」の文字が生まれたとする説、
アイヌ語の「sep-nay 広い川」が語源になっているとする説もあるが、『仙台事物起原考』
の「一四八 仙台市地名の由来」の項に詳細な記述のある以下の説が最もよく知られてい
る。
もともとこの地に祭られていた千体仏にちなんで「千体」の字が当てられていたが、い
つのころからか「千体」の雅名である「千代」の文字が使用されるようになった。「千代」
の文字は、仙台城を築城した伊達政宗により、慶長5 年12 月の築城縄張始の折に「仙臺」
と改称された。この改称の由来は、中国の唐の詩人韓翃(かんゆう)の七言律詩の「仙臺
初見五城楼」という起句から採ったものと考えられている。
なるほどですが、日本語学をやっている者としてはちょっと違和感があるのも事実です。
アイヌ語由来の東北地名として考えると、やはり「台」はよくある「タイ(川岸の森を意味するアイヌ語)」ではないかと思われます。センは微妙ですが、可能性としては上記の「セプ(広い)」が濃厚かと。
「ナイ」が「ダイ」となる例は、九州の「川内(せんだい)」はもちろん、古くからある漢語である境内・内裏・参内など西日本にはたくさんありますが、関東・東北ではあまり見かけません。
今回仙台平野を眺めて感じたたのは、広瀬川など豊かな水に囲まれた広大な森のイメージです。なにしろ「杜の都」ですからね(かつては「森の都」と書いたそうです)。
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