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2024.07.18

死なない力

41rwzekvy8l_sy522_ 日は山梨で中堅の先生方に対する研修会。司会と指導員を担当いたしました。

 講演はスクールロイヤーの方の貴重なお話。私も大変お世話になった弁護士さんです。いつも目からウロコの視点を与えてくれます。左の本の著者でもあります。

 今回もいろいろ心に残る話があったのですが、特に印象に残ったのは高知のプール事故に関わること。今後のプールの開放を中止するという教育委員会の通達について、弁護士さんは「危険の先送り」「小さな危険と大きな安全」「学校内の無事故と子どもの危機回避能力向上どちらが大事か」という言葉を使って疑義を提示しました。

 完全に同意です。学校の機能として、ある種の「失敗」を体験させるというものがあると思います。見守りの中で失敗しておくことは、大人になる前に体験しておくべきことです。

 私はいろいろな研修で、「教育の目的は『死なない力』を育てることである」と力説してきました。今回のお話はそれに通ずるものでしたね。

 「死なない力」については、今まで何回か言及してきました。

 生きる力=死なない力

 生きる力=死なない力(その2)

 積極的にリスクを負う

 一部引用します。皆さんも「死なない力」の実例をいろいろ考えてみてください。

 「死なない力」って絶対必要ですよ。一ヶ月くらい飯を食わなくても死なない。富士山が噴火しても死なない。病気になっても死なない。いじめられても自殺しない。戦争になっても死なない。経済危機が来ても死なない。「生きる力」ではなくて「死なない力」ですよ。

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