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2024.06.05

『碁盤斬り』 白石和彌 監督作品

18ba7d0f6c8d1fd1 の日の午後は渋谷にてミーティング。時空を超えたでっかい仕事です。

 午前中時間があったので日比谷で「碁盤斬り」を鑑賞してきました。いい映画でした。

 この作品にはお会いしたことがある方が何人か出演されているんです。中でも主演の草彅剛さんとは、こちらの映画で共演(?)しておりますからね!

 そう草彅くんの素晴らしさは、抑制された演技ですね。任侠ヘルパーの時もそうでした。ロケでは私たちエキストラに対してもにこやかに気遣ってくれましたが、いざカチンコが鳴るとスイッチが入る。近づきがたいような空気を纏うのです。

 この映画でも過剰さが微塵もない、ある種禅的な演技を見せてくれました。特に前半と後半との静かな対比はお見事。すごい役者さんになりましたね。

 映画自体も奇をてらうことなく正統的に作られているところに好感を持ちました。落語「柳田格之進」から大きく外れることなく、すなわち日本の伝統的、古典的な物語を大切にしつつ、現代の映画作品として美しくまとめ上げた感じがしましたね。

 役者さんたちの個性も見どころでしたが、國村隼さんの丁寧かつ繊細な演技が、ある意味草彅くんと対象的で際立って感心させられました。さすが。

 鑑賞後、あらためて「柳田格之進」を聞いてみました。そして落語もまたすごい世界だなと。映画と落語、これもまた対照的と言えば対照的ですが、どちらも豊かですね。古今亭志ん朝さんすごすぎる…。

 

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