『流浪の月 U-NEXT限定 未公開映像特典』
この日は秋葉原で中級セミナーでした。中級セミナーは内容が決まっていないので何が飛び出すか、自分でもよくわかりません(笑)。
初級編でもいちおうシナリオのようなものはありますが、毎度アドリブなので微妙な違いが面白いらしく、5回も10回も聴きにくる人がいるくらいです。ありがたや。
そう考えると、毎回カットされている話もあるわけです。積極的にカットする場合もあるし、泣く泣くカットする場合もあります。
映画づくりでもそうですね。両方あると思います。
積極的カットを強く感じ、学ぶことができたのが、昨日の「流浪の月」の「U-NEXT限定 未公開映像特典」。契約者しか観ることができませんがおススメしておきます。
公開された作品は2時間強。実際に撮影されたものは4時間。つまり半分はカットされているわけですね。
それらを観せていただきながら、李監督と編集の今井さんの解説を聴けるというぜいたくな特典。
本当にそれぞれのシーンが良いシーンで、もう一本別の映画ができてしまいそうなクオリティーなのです。監督も「こんなに未公開シーンが充実している映画はない」とおっしゃる。
それを積極的に捨てるとはいえ、やはり泣く泣くの部分もあるのではないでしょうか。時間と労力を費やした役者さん、スタッフのことを考えるとますます愛おしくなります。
ただ、監督さんが最後に語ったように、それぞれの公開されなかったシーンの全てが、公開されたシーンに生きていることでしょう。私たちの人生や日常がそうであるように。
映画に限らず多くの「作品」の、そういった裏側に思いを馳せることも大切でしょう。それは目の前にいる人に対しても同じです。
そして私たちも自らの人生を編集する、すなわち多くのシーンをカットし捨てて生きていかねばならないのでした。
| 固定リンク
「映画・テレビ」カテゴリの記事
- いかりや長介と立川談志の対話(2024.08.19)
- 九州人による爆笑九州談義(筑紫哲也、タモリ、武田鉄矢)(2024.08.18)
- 『もしも徳川家康が総理大臣になったら』 武内英樹 監督作品(2024.08.16)
- 『大鹿村騒動記』 阪本順治 監督作品(2024.08.11)
- 凪良ゆう 『流浪の月』(Audible)(2024.06.25)
「心と体」カテゴリの記事
- 【戸塚宏】令和の今、体罰を語る(2024.08.20)
- 全日本プロレス祭 アリーナ立川立飛大会(2024.08.17)
- 模擬原爆パンプキン(2024.08.09)
- オリンピックは◯◯の◯◯である!?(2024.08.07)
- 柔道混合団体銀メダル(2024.08.03)
「文化・芸術」カテゴリの記事
- いかりや長介と立川談志の対話(2024.08.19)
- 九州人による爆笑九州談義(筑紫哲也、タモリ、武田鉄矢)(2024.08.18)
- 全日本プロレス祭 アリーナ立川立飛大会(2024.08.17)
- 『もしも徳川家康が総理大臣になったら』 武内英樹 監督作品(2024.08.16)
- ラモー 『優雅なインドの国々より未開人の踊り』(2024.08.12)
コメント