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2024.06.23

歌川広重 『六十余州名所図会〜信濃 更科田毎月鏡台山』

S0000068a 松二日目中級編。今日も盛り上がりました。

 17時すぎに終了後、新幹線で長野へ。長野からは車で山梨へ。富士山に着いたのは22時半でした。やっぱり5時間はかかるなあ。

 さて、車で長野道を走る途中、姨捨SA(上り)に立ち寄りました。ここにある田毎庵の蕎麦が好きなのです。

 本物の手打ちそばですからね。実演しているのを見ることもできます。高速道路上でのそば打ちというのはなかなか見られるものではありません。

 これぞ更科そばなのかは不明ですが、やや幅があってコシもあるこのおそば、なんとも言えないワタクシ好みの食感なのです。今日はかき揚げそばを注文しましたが、かき揚げもエビ満載でとてもおいしい。おススメです。

 さて、「姨捨」といえば、高校の古文の教材の定番でもある大和物語の「姨捨」の段ですね。皆さんも学校で習った記憶があるのではないでしょうか。

 日本全国に「姨捨伝説」はありますが、平安時代からすでにこのあたりの「姨捨」は有名であり、またおそば屋さんの名前のルーツともなった「田毎の月」の景色もまた、多くの文学や絵画の題材となってきました。

 姨捨サービスエリアも「月の里おばすて」として、ちょっと怖いイメージからオシャレな感じに生まれ変わりました。

 「たごとの月」とはまさに「田んぼごとに一つ一つの月」ということで、広重もこのように描いています(クリック!)。


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Img_0243 実際にこのように同時に多数の月が映ることはないにせよ、一つ一つ移動してそれぞれの田んぼに月が映る事実をこのように描いたのでしょうね。日本的リアリズムというやつです。

 千曲市では、このあり得ない情景を実現するために、かつてLEDを使って棚田をライトアップしたことがありました。面白い試みですね。

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