« 杜若(カキツバタ)が満開 | トップページ | KOSelig JAPAN cafe(コーシェリジャパンカフェ) 福岡二日市店 »

2024.05.02

櫻井神社(糸島市)

Adobestock_486233792scaled の日は糸島でセミナーでした。10時間近くにわたり大変盛り上がりました。糸島では3回目となります。ご縁を感じます。

 今回発見というかビビっと来たことは、糸島市にある櫻井神社の御祭神のことです。昨年文化財指定されました。

 神社としては古い方ではなく、1632年に福岡藩主黒田忠之によって創建されたものです。それ先立って伊勢の神様を勧進した櫻井大神宮が建てられています。

 明治2年に正式に櫻井神社と名付けられたようですが、その御祭神を見ると、伊勢を重んじながらも伝統的なローカル信仰をも大切した姿勢がうかがえて興味深い。

 ・八十枉津日神(やそまがつひのかみ)

 ・神直日神(かむなおひのかみ)

 ・大直日神(おほなほひのかみ)

 Wikipedia「禍津日神(まがつひかみ)」の情報をお借りして三神について考察してみます。

神産みで、黄泉から帰った伊邪那岐命が禊を行って黄泉の穢れを祓った時に生まれた神で、『古事記』では八十禍津日神(やそまがつひのかみ)と大禍津日神(おほまがつひのかみ)の二柱、『日本書紀』第五段第六の一書では八十枉津日神(やそまがつひのかみ)と枉津日神(まがつひのかみ)としている。これらの神は黄泉の穢れから生まれた神で、災厄を司る神とされている。神話では、禍津日神が生まれた後、その禍を直すために直毘神(なおびのかみ、神直毘神、大直毘神)二柱と伊豆能売が生まれている。

 「まがつひのかみ」は「まが」を含むことから一般には悪伸とされています。そしてそれを正すために善神「なほひ」が生じたと。本居宣長もそのように解していますが、平田篤胤は「まがつひのかみ」は善神としているのは面白い。

 いずれにせよ、善悪二元論に陥らず、両方を祀る姿勢は日本文化の特徴と言えましょう。「まが」のおかげで「なほ」が生まれたのだから、「まが」にも感謝する。

 これは例えば、大本が生まれるためには「郡是(グンゼ)」が必要だったというのと一緒ですね。両者は今でも仲が良い。

 そして今回私は勝手に感動したのは、この日の前々日に亀岡で伊豆能売観音さまにお会いしていたことです。つまり、「なほひ」二神と伊豆能売が集合したと感じたのです。

 得意の統合過剰ですが(笑)、伊都国が「伊都」であることも重なって、直観的にそのように感じた次第です。そして、続きがありそうな予感がしております。

|

« 杜若(カキツバタ)が満開 | トップページ | KOSelig JAPAN cafe(コーシェリジャパンカフェ) 福岡二日市店 »

旅行・地域」カテゴリの記事

歴史・宗教」カテゴリの記事

コメント

コメントを書く



(ウェブ上には掲載しません)


コメントは記事投稿者が公開するまで表示されません。



« 杜若(カキツバタ)が満開 | トップページ | KOSelig JAPAN cafe(コーシェリジャパンカフェ) 福岡二日市店 »