天上天下唯我独尊とは…
今日は降誕会、お釈迦様がお生まれになったと言われる日です。ウチの学園では入園式と入学式が行われました。
お釈迦様の誕生といえば、すぐに七歩あるき、「天上天下唯我独尊」と言ったとか。もちろん、それはフィクションでしょうけれど、人類史上それを実際にやった人物がいることをご存知ですか?
そう、それはバカボンのパパです(笑)。
それほど天才だったわけですが、くしゃみをした時にネジが一本はずれ、あんな感じになったというわけです。
ちなみに「天才バカボン」という不思議なタイトルの由来はいろいろ語られていますが、その一つとして仏教の尊者を表す「バガヴァン」から来たとの説もあります。
はじめちゃんが仏教学者の「中村元」にちなんでいるとか、レレレのおじさんがブッダの弟子で掃除しかできなかったという「周梨槃特」がモデルだとか、「これでいいのだ」という悟り、あるいはパパの理不尽だがどこか真理を突いた禅問答のような言葉たちなど、冗談抜きで仏教的の影響が感じられる作品ですよね。
で、お釈迦様とパパが宣言した「天上天下唯我独尊」ですが、表面的には「天にも地にも自分だけが一人尊い」という尊大な言葉のように感じられます。
しかし「我」を否定したお釈迦様がそんなことを言うわけがない…いやいや、生まれたばかりでまだ悟りを得ていないとも言えますよね。バカボンのパパもまだネジがはずれる前(笑)。王子として生まれたお釈迦様も、まさに「天才的にバカなボンボン」だった可能性があるわけです。
というのは半分冗談で、実は私は次のように考えています。
古い文献には「天上天下唯我為尊 三界皆苦 吾当安之」とあります。これを私は次のように訳します。
「世界中、ただ自分だけが尊いとする人ばかりだ。そのために欲界・色界・無色界の三界では皆苦しむのである。私はこれを安んずる(ために生まれた)」
学問的な説ではありませんが、お釈迦様の言いたいことという意味では、当たらずとも遠からずだと思いますが、いかがでしょう。
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