タイガー・ジェット・シン氏が「旭日双光章」受章
嬉しい知らせ!
インドの狂虎、スーパーヒールのタイガー・ジェット・シンが「旭日双光章」を受章しました。
私たち世代からすると、アントニオ猪木との抗争はまさに伝説レベル。
本当に怖かったし、憎らしかった。もちろん、大人になってみて、それが演技であったことがわかるわけですが、それでがっかりするわけありませんでした。
彼が大変な人格者、聡明な紳士であり、インドでは英雄、そしてのちにビジネスで成功したカナダ・トロントでも、慈善活動家として有名なのです。だからこそ、今回の受章ということですよね。
ブッチャーや、最近では斉藤ブラザーズもそうですが、ヒールをやる人ほど実は良い人ということがあります。王仁三郎の言う「悪のフリをして善をなす」ということでしょうか。
アンパンマンにおいて実はばいきんまんが最も素晴らしいと原作者が言うのと似ているかもしれません。日本では特に善悪二元論は好まれませんからね。愛すべき悪者がたくさんいますよ。
スタン・ハンセンはシンを大変尊敬し、あのファイトスタイルを確立したと言います。もちろんレスリング・テクニックという基礎もしっかりしていたわけですし。
猪木さんは「以心伝心ジェットシン」と冗談のように言っていましたが、まさに以心伝心で悪役、ライバル役を見事に演じ、猪木さんを輝かせた存在だったのです。
いずれにせよ、こうして狂える虎の真の価値を、日本政府が認めた、天皇がお認めになったというのは、大変素晴らしいことです。おめでとうございます。
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