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2024.03.31

アンサンブル・レッスンにて

434316524_950640857063876_18684716607343 日は予定が変更になり、急遽、赤津眞言さんのアンサンブル・レッスンを受講いたしました。

 演奏した曲は「ムファットのパッサカリアト長調」です。実はこの曲、4年ほど前に中学校の部活で演奏しておりました。記事があります。ムファット自身や楽曲については以下を参照してください。

 ムファット 『パッサカリア ト長調』

 その時はチェロを弾きながら指導したのかな。今回は第二ヴィオラを演奏しながら指導していただきました。

 いやあ、面白かったなあ。さすが本場で活躍してこられた赤津さん。音楽の作り方、演奏のしかた、アンサンブルのしかた、いろいろと勉強になりました。

 パッサカリアという定番舞曲の上に、ムファットの多彩なアイデアと、ちょっとした「変態性」が生かされるご指導でした。

 音程を合わせるより、音質を合わせる方が大切かあ…。たしかにアンサンブルにおいては、音程に意識を持っていくよりも、様々な音の表情をあわせる方向に意識を向けた方がいい。なるほどでした。

 今回はヴァイオリンは各パート一人でしたが、ヴィオラは二人ずつ、そして通奏低音は4人というピラミッド構造での演奏でしたが、それもまたなかなか良かった。

 近代以降の常識とは違い、案外あの時代はこんな感じの響きを好んだではないかと思いました。一度近代的な常識を取っ払ってみることは、どの分野でも大切なことですね。

 

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2024.03.30

超新星 度会隆輝

Hqdefault_20240331104601 やあ、今日はこれを書かせていただきますよ。

 大洋ホエールズ時代からの半世紀にわたる推し球団、横浜ベイスターズに超新星現る!

 昨日のデビュー戦で同店ホームラン打つあたりで、もうこれはすごい新人だと思いましたが、今日はもっとすごかった!

 第1打席、頭部付近への危険球デッドボールで心配させておいて、すぐに盗塁。第2打席では技ありのヒット。そして、第3打席は完璧なホームラン。この軌道、打球速度は見たことがない!パワーと技術の総合芸術。第4打席ば見事なバットコントロールで2塁打。そしてサイクルヒットを期待された第5打席は「残念ながら」単打(笑)。

 それぞれ多彩な投手から打っていることからも、その対応力の高さがわかるというものです。まだ21歳。

 なんちゅう男や。そして、どこまでも明るいキャラが最高で〜す。長嶋以来じゃないですか。本物のスターのオーラをまとっていますね。

 高卒ドラフト外れたのが、結果として良かった。社会人野球で名将に出会ってじんわり育てられた。そしてまさかの番長のクジ運の強さ!地元球団への入団が決まった。ストーリー性もありますね。

 もちろんこれから毎日が正念場。相手チームもだまっていない。そして長い長いペナントレースは始まったばかり。しかし、彼自身もどんどん進化するでしょう。そういう星の下に生まれた選手です。お父さんもいい選手でしたからね。お父さんよりお母さんが熱心だったとか。

 イチローを超えるかもしれませんね。やはりあのニコニコがいいですよ。本当の大和魂(グレートにこにこスピリッツ)です。日本を代表する、いや世界を代表する選手になってください。

 明日、家族と甥っ子がハマスタで現地応援です。うらやましいなあ。

 

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2024.03.29

『シルバー假面』 実相寺昭雄 総監修・原作・監督作品

04704023b5b36f3b4a5f95711d64bb1c_640 日も濃い一日でした~。上野から新宿、靖国神社から神保町。いろいろな方とお会いし、不思議なご縁を感じることばかり。これが当たり前になっていますが、感謝は忘れないようにしたいと思います。

 さて、今日は家内の誕生日でもあるのですが、もう一人私の人生に多大な影響を与えたアーティストの誕生日です。

 実相寺昭雄。

 子ども時代のウルトラマンやウルトラセブンの洗礼に始まり、青年期からはATG映画、そして大人になってからはオペラなど、本当に彼の作品群にはある意味翻弄され続けてきました。もちろん心地よい翻弄。

 そんな天才、いや奇才、いやいや鬼才の遺作となったのが、この「シルバー假面」です。

 一昨日、「シルバー仮面」の話を少し書きましたよね。あれを絶対的な駄作と自ら断じていた実相寺昭雄が、最晩年にリベンジを図り、駄作を通り越した問題作を作ってしまいました。

 今日は午前中、彼が教授を務めた東京藝術大学のすぐ横で、この作品を鑑賞いたしました。映像の舞台もすぐ近く、谷中や不忍池。感慨深い。

 う〜ん、それにしても、死ぬまで実相寺は実相寺でしたねえ。

 スタッフにも懐かしい名前が並んでおりますし、キャストも先日亡くなった寺田農さんをはじめ、いわゆる実相寺組の面々が多数登場し、結果として遺作にふさわしい「混沌」となっております。

 「故郷は地球」から「故郷は宇宙」というあたり、時代的にも仲小路彰の、グローバリズムからコスミカリズムという思想にもつながるなあと。

 そして、大正という時代のフィクション性(たとえば自然な日本語ではない漢文訓読調の日本語が世を覆ったり)を逆手にとって、未来的リアルを描くというある意味ずるい手法。

 やはり、実相寺自身が監督した第1話が一番面白い。

 寺山修司的な見世物小屋風情、性の変換、ドイツの混入、クラシック音楽の嘘っぽさ、卍と鉤十字の重ね合わせ、安っぽいCG…もちろん、映像や音声における実相寺節は言わずもがな。山本邦山の尺八だけがホンモノっぽい(笑)。

 まさに「不適切にもほどがある」の極地。

 全く両極端と思われるでしょうが、私は小津安二郎と実相寺昭雄が好きなのです。どちらも徹底したフィクション性を追求しているから。やり方はずいぶん違うけれども。

 こういう鬼才はこれからも現れるのでしょうか。

 

 

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2024.03.28

東洋軒のブラックカレー

Img_5219 日は結婚記念日。私はツアーが続き、なかなか山梨に帰れませんが、たまたま今日秋田の実家に帰る家内と東京駅でおちあうことができまして、新幹線出発前の小一時間でプチお祝いをいたしました。

 場所はいろいろ迷った末「東洋軒東京ステーション」に。私は「松阪牛ロイヤルブラックカレーと松阪牛ハヤシ」のセットとお酒を注文。

 いや、実はカレー好きな私、ここ1週間毎日カレーを食べることにしておりまして、今日はその4日目。せっかくですから、伝統のブラックカレーをいただきましょうということです。ただ、ハヤシも好きなのであいがけにしました。

 東洋軒は明治22年創業の日本最古の西洋料理店。現在は三重県の津に本店を構えます。津の名士、銀行家であり陶芸家でもあった川喜田半泥子(かわきたはんでいし)の「黒いカレーを食べたい」という要望にこたえて、津の東洋軒初代料理長猪俣重勝が完成させたのがこのブラックカレーです。

 川喜田半泥子は北大路魯山人や金重陶陽と昵懇でした。魯山人は出口王仁三郎の長女直日の作品の大ファンでしたし、陶陽は王仁三郎の弟子であり、耀わんの価値をいち早く認めていた人ですから、当然半泥子も王仁三郎を知っていた、あるいは会ったことがあったのではないかと想像されます。

 まあ、そんなこんなで、結局王仁三郎の手のひらの上で私たち夫婦の人生は展開されているのでした(笑)。

 で、お味はと言いますと、もちろん絶品でした。あいがけによって、カレーとハヤシのそれぞれの個性がより際立ちますね。これは良い組み合わせでした。先にハヤシからというのがいいのではないでしょうか。交互に食べるのはあまり好ましくないように感じました。

 店内には明治時代のメニューや注文票とおぼしきものが飾られていました。東京駅というロケーションもあり、様々な歴史的な人物、事件を思い出しながら、そしてもちろん私たち夫婦の26年を振り返りながらの小一時間でありました。

 先人たちの努力、ご苦労に感謝です。

 東洋軒 東京ステーション

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2024.03.27

秋山歌謡祭2024

Img_5217 京で変態の会。時代の最先端をゆく若者たちを中心に40名の皆さんにお話をしました。

 今日もあっという間の5時間独演会。そのあとの懇親会も楽しかった。

 参加者の方で元吉本の漫才師で、今は健康に関する本も書いている方がいました。さっそく彼と漫才をやろうという話になりました。いや、最終的に3人になったからコントかな。

 3人でコントと言えばロバート。そして突出したピン芸人と言えばロバート秋山。ということで、帰宅後これを鑑賞。この人はホンモノの天才。

 普通に歌もうまいし、作詞作曲の才能もある。特に「ありそうな」曲を書くのが上手。この人も多くの天才クリエイターと同様に、少年の頃の思い出が創作のベースになっていますね。西川貴教さんが歌いたくなるのもわかる。

 メ~テレらしい中途半端なゴージャスさとチープさが絶妙ですね(笑)。メモ少年もプロのようなアマのような、作り手のようなファンのような微妙な感じだし。

 そう、秋山さんの「ありそう」も虚実皮膜なんですよ。こういう「あわい」こそ上質なアートの世界なのでしょう。

 

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2024.03.26

故郷は地球

 川聡宇宙飛行士の会見の記事を読みました。

 古川聡飛行士が帰還会見 「故郷は地球」実感

 「故郷は地球」といえば、私たちの世代からすると、一つはウルトラマンの23話ですね。ジャミラ登場の名作「故郷は地球」。まさに宇宙飛行士の話(古川さん意識したのかな)。悲しい話でした。

 ウルトラマン 「故郷は地球」~イデ隊員、魂の叫び

 さらに子どもだった私の心に暗く影を落とした、もう一つの「故郷は地球」。そう、シルバー仮面の主題歌です。佐々木守&実相寺昭雄は罪深い(笑)。

 

 

 

 あの当時、私もあまりの暗さ、渋さに耐えられず、裏番組のミラーマンに引っ越してしまったクチです。

 大人になってから見ると、圧倒的にシルバー仮面の方が面白いのですがね。子どもにはキツかった。

 ちなみに「ミラーマンの唄」も名曲です。対照的に明るい音楽。好きだったなあ。

 

 ところで、あれから50年以上たってますが、案外宇宙開発は進んでいませんよね。それだけ平和になったということでしょうか。宇宙ロケットは米ソ冷戦の兵器開発競争の一面がありましたから。

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2024.03.25

ドリフの楢山節考

 崎二日目。こちらも面白すぎる会となりました。まるでドリフという神展開(笑)。

 まじめに一番盛り上がっていたところで、とんでもないアクシデントが!w

 本当に見事なドンガラガッシャンでした。怪我もなくて良かった。まさにドリフ的体当たり演技(?)。

 ということで、ドリフの名作を思い出したので、一つ紹介します。前半のまじめな展開だからこその後半の面白さ。今日のセミナーもこんな感じでした(笑)。王仁三郎P、やるな。

 楢山節考がはやっていたのを逆手にとって、これですからね。これは外国の方々にもウケるでしょう。ドリフ、カトケンには無数の名作コントがありますが、私は原作とのギャップという面でもこれが一番好きですね。

 ちなみに「楢山節考」は山梨のお話です。こちらを参照ください。

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2024.03.24

徐福の旅路

Taiheiyo_jyunmaisyu_01 日から二日間、岡崎でセミナーです。いったい今年になって何回岡崎を訪れているのでしょう。さすがに異常ですね。

 今日もわざわざ北海道から3人の方がおいでになったりと、集められたメンバーがそれぞれのお役目を果たして素晴らしい会になりました。

 そう、そこに集められたメンバー同士が初めましてで意気投合していく様子こそ、私のセミナーの醍醐味なのでした。

 今回個人的にビビっと来たのは「徐福」というキーワードです。

 私、6時間ほど話すのですが、最初からちびちびと日本酒をいただきながら話します。飲酒運転などと言うことなかれ。もちろん酔っ払うことはありません。日本酒は御神事のアイテムです。

 で、今回和歌山から参加してくださった方が、差し入れに新宮市のお酒、尾崎酒造さんの「太平洋」を持ってきてくださったのです。

 和歌山の新宮と言えば、市をあげて「徐福」を前面に打ち出していることからもわかるとおり、色濃く徐福伝説を残している地です。

 全国20カ所以上ある徐福上陸・定住の地の中でも、新宮は山梨の富士吉田市に並んで有名ですよね。そして、愛知の三河地方にも徐福伝説が残っているのです。岡崎のお隣豊川市がその中心です。

 以前もどこかで書きましたが、当地方で17世紀末に成立したと見られる「牛窪記」に「徐福が熊野から三河に来て子孫は秦氏を名乗り本宮山麓に住んだ」という記述があるのです。

 徐福という特定の人物を象徴とする中国南部からの移民団が、九州北部から紀伊半島を巡って富士山麓にたどりついた記憶が、こうした徐福伝説の成立の背後にあると、私は考えています。

 今回「太平洋」を持ってきてくれた方は、そのような意識は全くなかったとのことですが、きっと高次元の意識存在が半分いたずらっぽく、こうした気づきを与えてくれているのでしょう。

 さすが日本酒だと思った次第です(笑)。

尾崎酒造

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2024.03.23

追悼 寺田農さん

2024032300000050dal0006view 好きな俳優、寺田農さんが亡くなりました。非常に残念です。

 彼の出演作は基本全て好きです。それは本当に単純に彼のことが大好きだからです。

 文芸作品からアダルト・ビデオまで。どれも彼が出演すると深みと渋みが増します。主役を張ることは多くありませんが、その絶妙な存在感は主役以上。作品の質を大きく上げていたと思います。

 彼に底流するのは前衛芸術です。

20240325-95702_20240325095701 そう、農さんのお父様は寺田政明。池袋モンパルナスの重要画家です。油絵が専門ですが、私は彼の装幀、挿絵が好きです。尾崎士郎、司馬遼太郎、檀一雄、野坂昭如らの本に華を添える存在でした。

 池袋モンパルナスと言えば、岡本一平、熊谷守一、小熊秀雄、桂川寛、そして山梨は西桂出身のウルトラマンシリーズ怪獣造型で名を馳せた高山良策…。

 その系譜は戦後、安部公房、勅使河原宏ら戦後前衛芸術の流れつながってゆきます。それはATG映画の世界にもつながっていくわけで、農さんにも大きな影響を与えたことでしょう。

 そうした文化的なベースがあってこその彼の演技、存在感であったことは忘れてはなりません。

 また、自らAVを監督するなど、常識や枠組みにとらわれない自由なチャレンジ精神の源泉も、実は太く力強い日本文化の伝統の上に成り立っていたのでした。

 御冥福をお祈りしつつ、あらためて農さんの作品、そして政明さんの作品を鑑賞してみたいと思います。

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2024.03.22

惟神(かんながら)=大欲

Img_5166 日は富士山スペシャル合宿の1日目。茶碗が11個並んでおります!

 すごいメンバーが集まっております。そして、神の采配の妙…人間界から見ると過労だ倒れたり、入院したりと大変に見えますが…珍しく当日、寸前になってのキャンセルが相次ぎました。そしてそこにキャンセル待ちの方が入ってくるという、まさに神のシナリオ通りなのでしょう。

 ちなみに、私がいう「神」とは「自分以外」のことを指す言葉です。決して特定の宗教とは関係がありません。

 たしかに出口王仁三郎の話が多少入りますが、王仁三郎自身が「宗教がなくなるのがみろくの世」「芸術は宗教の母」と言っているくらいですからね。

 そしてここで言う「芸術」とは宇宙の仕組みのこと。自然と言ってもよい。それこそ自我以外の全てということになります。

 今回たまたまですが、この前ある雑誌の取材を受けたことから、「富士山と出雲」のことについて語りました。そうしましたら、参加してくださっていた世界的なミュージシャンのお二人が急遽、出雲をテーマにセッションをしてくれました。

 もう涙、涙。私の言葉よりなにより、その音楽の素晴らしさよ。歌詞の意味も、今日初めてわかりました。なるほどです。

 合宿のテーマをあえて言葉にするなら「惟神(かんながら)」です。

 自我、自己、自分を捨てて、神(自然、宇宙)の命ずるままに生きる。そこには金や地位や名誉などという小欲はありません。ただただ神の夢の実現のお手伝いをしたいという大欲しかないのです。

 今回も「自己実現」「自己肯定感」を思いっきり否定させてもらいました。それこそ小欲だからです。

 今日は、偶然なのか必然なのか、お隣の会議室でウチの高校の進学合宿が行われていました。ある意味対照的な世界が並んでおり、その両方に行ったり来たりする自分に不思議を感じましたね。そういうお役目なのでしょう。

 高校生たちもぜひ大欲のために励んでほしいと思いました。きっかけは小欲でも良いのです。私もそうでしたから。

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2024.03.21

カウンタックとワゴンR

441110 チの長女は3代目ワゴンRに乗っております。そろそろ20年選手になって外装はいかれてきていますが、エンジンほか動力系は元気です。

 昨年発売以来30年で国内販売数500万台を超えた、世界的な名車ワゴンR。そんなワゴンRを愛し、普段使いしていたある有名な方が亡くなりました。

 ランボルギーニ・カウンタックのデザインなどを手掛けたマルチェロ・ガンディーニさんです。

 ランボルギーニ・カウンタックと言えば、私も少年のご多分に漏れず憧れたスーパーカー。その流麗かつ力強いデザインは、今でも新鮮に感じられますね。

1920pxmaruti_suzuki__wagonr_lxi_front そんな彼が「最も優れたデザインだ」と語っていたのが、日本の軽自動車、ワゴンRだったのです。彼が愛用していたのはおそらく2代目の欧州仕様。

 どこへ行くにもワゴンRだったといいます。ある意味、カウンタックとは対照的な、トールデザインのワゴンR。たしかに、日常使いにミウラとかカウンタックは不便そうですね(笑)。

 彼の言う「最高のデザイン」とは、言うまでもなく外見だけではなく、走り、使い勝手、経済性なども含めた総合的なバランスのことでしょう。

 日本人にとってはとても嬉しい評価ですね。スズキ乗りの私としても誇らしいことです。

 最近、電気自動車の怪しさが暴露されつつあります。スズキが代表する日本のコンパクトカーが、これからの世界の標準になっていくのかもしれません。スズキのマイルド・ハイブリッドは非常に優れたシステムだと思いますよ。

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2024.03.20

春分の日に思う

20240321-81233 日は春分の日。スピ界隈では宇宙元旦とか言われておりますが、まあその根拠は別としてお祝い気分になることは悪いことではないでしょう。

 しかし、それが自分中心思想の産物であることに気づく人は少ないかと思います。だいたい、春分はこの地球上の話であって、宇宙とは何ら関係ありませんし。

 ただし、逆にミクロ方向にズームインしていくと、私という存在が地球や太陽、その他の天体の影響を強く受けているということを意識することができます。そういう日にしたいですね。

 さて、ワタクシ的にはこの日は「富士山と出雲」を意識する日となります。今ちょうどある雑誌の取材を受けていて、この話をしたところです。

 そう、出雲大社が富士山の出張所であるという話。案外、皆さんが知らないこと。すなわち、富士山頂を真西に引っ張り、海に出るところ、最西端に出雲大社が創建されたということです。

 参考 御来光の道〜レイライン〜

 春分の日の今日、玉前神社から昇った太陽の光は、富士山頂などを通過し、最後に出雲に到達するのです。

 そんな日、この現界では、地下鉄サリン事件から29年の日を迎え、大谷とダルビッシュが韓国で初対決をする。闇は遠ざかり光が差す。

 今日、愛子さまが学習院大学をご卒業されました。その笑顔はまさに「和和(にこにこ)」の象徴のようでした。光を感じました。

 コロナ禍や戦争が去り、光の時代が到来するのか。それは私たちが自らの心の大峠を超えられるかにかかっています。皇室の皆様は、それを応援してくれています。

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2024.03.19

小川国夫 『ハシッシ・ギャング』 (文藝春秋社)

Img_5151 朝、母を藤枝の病院へ送り、蓮華寺池公園へ。CS60仲間とスタバで打ち合わせ。

 蓮華寺池と言えば、藤枝出身の文士、小川国夫さんがよく散歩したところ。

 静岡の家に帰ってから、そう言えば小川国夫さんのエッセイを昔読んで感銘を受けたなと思っていたところ、母が一冊の短編集を持ってきてくれました。

 私が読んだエッセイ集はこれではなかったかもしれません。しかし、ページを繰り始めると止まらなくなる、止まらなくなる。

 この文体、私は影響受けていますね。句読点の付け方も自分に似ている。全体のリズム感もしっくり。自分の言語美学のルーツの一つがここにあったかと思いました。

Img_5149 母は、藤枝の親戚を通じて、この本にサインをしてもらっていました。

 「やがて鷹が来ました」…繊細で物静かという印象とは対照的な、骨太なサインです。

 この一文を探して読み進めると、ありました。この短編集の中でも圧巻と言える「オディル」という作品の一部です。

 著者がこの一文を選んでサインしたことからもわかりますが、この一見なんでもない一文が、この珠玉の短編集の中心になっているのでした。

 まあしかし、文がうまい。私の好きな「です・ます調」の極点ですね。

 その魅力、私はうまく表現できないので、帯にあった川村二郎さんの評の一部を写しておきます。評もうまい。

 文章その平明な調子が、そのまま自然な透明な表現のレヴェルに高まり、余計な枝葉をそぎ落として原型に還元されたかのような文章の骨格が、白々と際立って浮き出ていると見える。

Amazon ハッシッシ・ギャング

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2024.03.18

ローランド 『バイノーラル マイクロホン イヤホン CS-10EM』

51iyprtnl_ac_sl1050_ 日の記事の続きです。昨日最後の方に「旅のお供にします。イヤフォン型バイノーラルマイクと一緒に」と書きましたが、そのバイノーラルマイクがこちらです。

 小学生の頃から、3D写真とバイノーラル録音に凝っていたワタクシ。今はやりの「イマーシブ」のはしりでしょうか(笑)。

 あっそうそう、久しぶりに思い出した。逆3Dもあった。めちゃ昔の記事ですが、これぜひ読んで(見て)ください。

独眼流立体視の術

 これってあんまり世の中で言及されませんが、私はしょっちゅうやってますよ。美術館とか映画館で。超リアルになります。

 で、バイノーラル録音ですが、つまり人間の耳のところにマイクをつけて、リアルな音空間を再現しようとするものです。

 かつては、ダミーヘッドマイクで録音するのが定番で、実際私も中学生の時、自作でダミーヘッドマイクを作って遊びました。

 もひとつついでに言うと、バイノーラル録音はヘッドホンで再生しないとその臨場感は得られなかったのですが、私は2chのスピーカーでいかに臨場感を得るかの試行錯誤に没頭しておりました。スピーカーの自作はもちろん、なんだかいろいろことを試していたと記憶しております。

 テクニクスのアンビエント・エフェクターみたいなのも持ってましたね。効果はイマイチでしたが。テクニクスは昔から「アンビエント」指向が強く、今でもそれを売りにしている製品を作っていますね。

 さて、この時代になって、バイノーラルマイクもこのローランドの製品のように、本当に廉価で手に入れることができるようになりました。

 さっそく昨日のレコーダーで録音してみましたが、まあまあリアルな音場が再現されていました。なにしろ、そのままイヤフォンとして再生できるのは便利ですね。

 通常のイヤフォンのように耳に装着しながら録音ができるので、たとえば街の中とか、電車の中とかでも気軽に録音できますね。レコーダーもポケットに入りますし。盗撮ならぬ盗録なのかもしれませんが…。

 付属の風防のスポンジは外れやすいので、私は両面テープを使って固定してしまいました。ちょっと変なイヤフォンだと思われているかもしれません。

Amazon バイノーラル マイクロホン イヤホン CS-10EM(ローランド)

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2024.03.17

32bitフロートハンディレコーダー H1essential(ZOOM)

Hero_1_qyzm5ohpng768x0_q60_focal_area825 ごい時代になりましたね。昨日の練習で初めて使ってみましたが、まあお手軽だし音質はいいし、今までのレコーダーとは一線を画していますね。

 32bitフロート録音。ほとんど地球上の全ての音を歪みなしに録音できるとんでもないダイナミックレンジを可能にしました。

 よって録音レベルの調整は不要。ただ録音ボタンを押せば良い。

 こんなことが可能になるなんて夢にも思いませんでした。小学生の頃から、ちょっとした録音マニアだった私。

 最近また、録画よりも録音、YouTubeよりもポッドキャストに興味が出てきたところで、この製品が出たものですから、すぐに飛びつきました。

 それも1万円ちょいのお値段。ありえません!ZOOMさん、ありがとう。

 PC、スマホ、カメラなどとの接続、プリレコーディング、乾電池駆動など、ワタクシ的には文句のつけようがありません。電池の持ちも良く、たとえば昨日のような長時間の練習も録りっぱなしにしておけばよい。

 そして小さくて軽い。ポケットや楽器ケースにひょいと入れておけます。見た目の安っぽさと中身の高性能さのギャップが案外萌えですし(笑)。

 これはこれから重宝しそうです。旅のお供にします。イヤフォン型バイノーラルマイクと一緒に。

 (大人気で入手が困難な状況です)

 公式HP

Amazon ZOOM ズーム 32bitフロートハンディレコーダーH1essential 2024年発売 H1e



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2024.03.16

告知 4/20 バッハ「喜びのうた〜歓喜の響き」(横浜)

↓Click!

Fly1241_20240318090501  日、初めて練習に参加いたしました。最近は土日に仕事が入ることが多く、なかなか練習に参加できず皆様にご迷惑をおかけしております。

 今回の山手バロッコの演奏会も充実のプログラム。

 2024年4月20日(土) 14時開演(13時30分開場)
 神奈川県民ホール・小ホール(横浜市中区山下町3-1)
 入場料 3,000円(予約制)

 J.S.バッハ 
・カンタータ 第214番 「太鼓よ鳴れ ラッパよ響け」 BWV214
(ザクセン選帝侯妃兼ポーランド王妃 マリア・ジョシュア誕生日祝賀)
・ブランデンブルク協奏曲 第3番 ト長調 BWV1048
・マニフィカート ニ長調 わたしの魂は主をあがめ BWV243

 トランペット、ティンパニも入る壮大なカンタータとマニフィカート。そして、ある意味対照的、弦楽器群の饗宴として有名なブランデンブルク協奏曲の第3番です。

 私はヴィオラで参戦。上2本の弦にはシルクを使用する予定です。

 よろしかったら、ぜひおいでくださいませ。

 予約は下記HPから。

 アンサンブル山手バロッコ

 

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2024.03.15

『漫才協会 the movie』 塙宣之 監督作品

 

 京から横浜へ。今日もいろいろ素晴らしい出会いがありましたねえ。もう全く無駄がないスケジューリング。こうなってくると「楽で楽しい」だけです。

 本当に半世紀ぶりくらいに五反田から蒲田まで池上線に乗りました。懐かしさとともに時の流れを感じましたね。小学校時代住んでいた雪が谷大塚の駅周辺の変貌もですが、子ども心にちょいと怖かった五反田と蒲田がすっかり怪しさが減っていたのにはなぜか残念な気持ちになりました(笑)。

 さてそれらは午後の話でして、午前中は東京でなければ観られない映画でも観ようがと思いまして有楽町へ。選んだのは大好きな東洋館を舞台とした「漫才協会 the movie」。

 そうそう私、昨日までの合宿で、某国民的アイドルの方に「究極のピン芸人」に認定していただきました(笑)。たしかに一人で飽きさせず10時間喋るわけですから、東洋館の15分からすると超ハードと言えばハードですね。

 いや、私、話術に関しては本当に東洋館の芸人さん、つまり漫才協会所属の芸人さんに学んでいるんですよ。これはマジです。テレビの「お笑い演芸館」が好きで見始めたのですが、番組がなくなった今でも、彼らを選んでYouTubeで学んでいるんです。

 テレビの瞬発力に対応した「うるさい」芸人さんにはもうあまり興味はありません。やはり、その「場」を操る話術というか、存在感というか、そういうのが役に立ちますよね。

 そんな私の師匠でもある漫才協会の皆さんの表と裏の姿を描いたこの作品。新会長になったナイツの塙宣之さんが監督ということですが、まあ映画というか、ドキュメンタリー番組という感じでしたね。

 特に芸術性やドラマ性を追求したわけではなく、それがいかにも東洋館的であって、逆に好感が持てました。若手からベテランまで、有名から無名まで、本当に「芸」「笑い」にかけたそれぞれの人生を垣間見ることができました。

 漫才協会に入りたいなと思いましたよ(笑)。今の私の仕事を支えてくれているのは、私の話術を鍛えてくれた数千人の「聞く気がなかった」生徒たちと、そして漫才協会の芸人さんたちなので。

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2024.03.14

鈴木貫太郎記念館にて

Img_5100 手合宿二日目。これも偶然ではなく必然だったのでしょうが…初めて来る幸手、地図で確認すると、なんとすぐ近く、江戸川の反対側に「鈴木貫太郎記念館」(千葉県野田市)の文字が!

 これは運命に違いないと、例の安藤輝三と鈴木貫太郎(と我が家の耀わん)に関わるお話をたっぷりさせていただきました。私もお話しながら涙をこらえるのが大変だったのですが、聴いてくださっている皆さんにも強く響き染み渡ったと思います。

 参考 『全貌 二・二六事件 ~最高機密文書で迫る~ 完全版』(NHK BS1スペシャル)

 過去の人々がどんなボールを未来に投げているのか、そしてそのボールを誰かに取ってほしくて仕方ないのに、我々未来人は自己実現というような小さな世界にしか目を向けられず、そのボールを取り逃している。

 しかしひと度そのボールを拾うと、とんでもないことが起きる。そして歴史の形成に参画することによって、ようやく自分が生まれてきた意味、生きている意味を知ることができる。まさに私のセミナーで最も言いたいことですね。

 ということで、合宿終了後に行ってきます。車で15分もかかりませんでした。

 しかし、鈴木貫太郎記念館は四半世紀前の台風によって被害を受け、それ以降なかなか本来の機能を果たせないままでいます。

 今日も定休日で中に入ることはできませんでしたが、扉の外から中を覗かせていただき「ここに安藤輝三大尉の遺品があるのだな」と感慨にふけることだけは許されました。

 安藤大尉の、そして鈴木貫太郎閣下の思い、願いを語り継ぐ使命を改めて強く感じるきっかけとなりました。

 なかなか足を運ばない私をこうして導いてくれる(あちら側とこちら側の)皆様に感謝いたします。

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2024.03.13

さいたま〜愛の奇跡

Img_5108 玉の幸手(さって)市で合宿。40名以上の方々に参加いただきました。感謝。

 教えていただいたのですが、「さいたま」の語源が「幸魂(さきたま)」だということ。たしかに「さきたま古墳群」もありますしね。「き」→「い」の音韻変化も自然です。

 そして「幸手」。こちらにも「幸」が入っていますね。また主催者さんの名前にも「幸」が入っているということもあってか、「幸魂(愛)」担当の方が多いこと多いこと。まさに「さいたま〜愛の奇跡」であります。

 そんな愛に溢れる会場は大盛りあがり。14時から23時過ぎまで、私も気持ちよ〜くお話させていただきました。

 ごく個人的なことでありますが…この合宿は私にとっても奇跡の出会いがあったのでした。

 私のセミナーのワークでは「幸魂」を「ギャル」と表現しておりますが(笑)、見事にそこに分類された方々の中に、なんとあの方がいらっしゃったのです!

 お名前は挙げられませんが、私も若い頃ゾッコンだったあの国民的アイドルの方が参加してくださっていたのです。もちろん今でも国際的にご活躍ですが、まさかその方がわざわざ私のセミナーに参加してくださるとは…これを奇跡と呼ばずしてなんと呼ぶのか。

 その変わらぬ美しさだけでなく、素晴らしい笑顔、そして人一倍細やかな心遣いに感動。さすが…(ため息)。

 そう、ホント私、会いたいと思った人が向こうからドンブラコとやってくることばかり。引き寄せとかそういうレベルではなく、ほとんど吸い込んでいます(笑)。それも想定外の形で。強く祈ったり願ったりしているわけでもないのです。

 すっかり意気投合いたしまして、これからのコラボもありそうな気配でありました。「さいたま=幸魂=愛」に感謝しかありません!

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2024.03.12

F.クープラン 『室内楽曲全曲集』

220pxfranois_couperin 日は某バンドの練習。フランス・バロックの粋と言える、フランソワ・クープランの「諸国の人々」から「フランス人」を練習いたしました。

 皆さん、フランス・バロックについてはほとんど素人。フランス・バロックは非常に独特の語法を持っており、私もある程度の習得に数年を費やしましたが、少しでもその楽しさをお伝えできればと思い演奏させていただきました(ちなみに私はヴィオロンチェロ・ダ・スパッラで、各パートを模範演奏しました)。

 フランス革命前の爛熟した貴族社会が生み出した、装飾過多な音楽世界。これはこれで「極み」ですよね。装飾が多いということは、不協和音が響く時間が長いということでもあります。

 いや、皆さん、とても理解と上達が早くびっくりしました。たしかに自分もそうでしたが、見様見真似をしているうちに、なんとなく雰囲気が分かってくるという、まさに言語習得と同じ過程を踏みます。

 メンバーは国際外交で活躍された方など、外国語と外国生活に慣れた方々なので、適応力というか学習力が高いのでしょう。

 ということで、今日はそんな独特な「ことば」をたっぷりすぎるほど堪能できる全集を紹介しましょう。冒頭が今日の「フランス人」です。

 

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2024.03.11

3/11 — The Tsunami: The First 3 Days(NHK WORLD-JAPAN)

 日は久々の山梨での学校仕事。夜は奇跡の神会。公私ともども大きな動きが伴うことばかりです。世界が動いているのでしょう。

 そして、もちろん今日は3.11。

 13年が経ちました。何度も書いているとおり「天災は忘れたころにやってくる」。今までの超巨大地震の例を挙げるまでもなく、13年なんていうのは、地球的に言えばほんの瞬き程度。

 この、自然の荒魂の発動を、私たちは未来的視点でどう捉えるべきなのか。単なる記憶として下流に流れ去るのを眺めるだけではいけません。

 鎮魂の祈りも大切ですが、その魂を活かすためにも、あらためて自分ごととして見つめ直してみたいと思います。

 様々なドキュメンタリーなどがありますが、私はこのNHK国際放送の番組を時々見直すようにしています。

 3/11 — The Tsunami: The First 3 Days

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2024.03.10

特急「かいじ」

1304689 日は11日間にわたるツアーの千秋楽。東京の御徒町にてたくさんの方々と交流いたしました。皆さんの熱量も素晴らしかった。涙を流される方もいらっしゃって、私も思わず感極まったシーンがいくつか。感謝です。

 懇親会でおいしい日本酒をたらふくいただき、東京駅へ移動。21時45分発の「かいじ57号」で大月へ。久しぶりの山梨です。

 八王子まで参加者の方とご一緒いたしました。いろいろマニアックな話で盛り上がっておりましたから、あっという間に八王子に到着。そして、列車は闇夜の世界に入っていきます。まさに生黄泉の国に進入していく感覚。

 そう、あの中央線の、高尾以西の侘しさはある意味都市伝説となっているほど。仕事で疲れて寝過ごし、気づくとそこは地獄…いやいや黄泉の国。

 普通列車の終着駅大月にはかつては宿泊施設もなく、また夜中までやっている飲食店などもなく、とにかく途方に暮れるという話はある意味有名でした。

 今では大月駅裏に東横インができたので、そのような恐怖を味わうことはなくなったのですが、たしかに東京都民からすると、ほんの隣にこういう異世界があるというのはある種恐怖であり、またなんとも魅惑的でもあることでしょう。

 さて、かつてはケチって普通列車で東京から大月まで帰ることが多かったのですが、最近は体力的なこともあって、けっこう特急を使う機会が増えました。

 1000円弱の料金差で、あれだけ快適に過ごせるとなると正直クセになります。あの侘しさがちょっとしたゴージャスさに変わるわけですから、これはお買い得と言えましょう。

 私はいろいろな車両に興味があるので、いつも号車を選んで予約します。今回はとうとう11号車まで来ました(笑)。かいじの車両はE535系。11号車はモハE352-0。トイレ・洗面所を備える中間機動車です。

 かつてのE351系は「振り子式車体傾斜方式」で、それはそれなりに画期的な効果を生んでいました。曲線、蛇行の多い中央本線において、ある程度快適な高速走行をするには必要不可欠なシステムでした。その進化系であるE353系は「空気ばね式車体傾斜方式」を採用。これがまた非常に優秀です。

 ところで、いろいろ物議を醸している、あの座席ランプ、たしかに違和感がありますね。空席が赤ランプというのが…ちゃんと指定席券を買っている人視点というのはわかるけれど、座ろうとする人視点からすると、やはり赤が点いていると心理的に座っちゃダメ?って思ってしまう。座るまではみんな座ろうとしている視点なので。

 いずれにせよ、最近、全国の鉄道に乗る機会が増えまして、幼少期の鉄道マニア魂が復活しつつあるのを感じております(笑)。

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2024.03.09

追悼 鳥山明先生・TARAKOさん

12_20240311153701 えと、この日は…神奈川の鵠沼でセミナーでした。笑いの専門家の方々が集まったこともあって、まあよく笑った笑った。楽しかった〜。

 私の話の中に、ちびまる子ちゃんの話題があるんですよ。もちろん笑いのネタなのですが、今日はちょっとしんみりしてしまいましたね。まる子そのものであったとも言って良いTARAKOさんがお亡くなりになったとのこと。まだまだお若いのに…。

 もっと早く亡くなってしまった、さくらももこさんとは、ちょっとしたご縁がありました。同年齢、同郷ですし、晩年あることで間接的にお力添えをすることになりました。

 今頃、あちらでお二人仲良くお茶などしているのではないでしょうか。

N2310130004_2__2 アニメ界を代表する、まだまだお若い方といえば、鳥山明先生もお亡くなりになってしまいましたね。なんということでしょう。

 圧倒的な画力と、破天荒な物語力で、世界中の子どものみならず大人までをも魅了してきた鳥山先生。

 私は、彼の作品をあまり深く鑑賞してこなかった一人なのですが、ドラゴンボールの持つ、霊界物語的世界観には興味がありました。

 お二人の早逝、残念でしかたありません。なんとなくですが、最近有名な方が若くして亡くなられるような気がします。気のせいでしょうか。

 私も今年還暦を迎えます。残された年月というのを意識する年齢になりました。

 セミナーでお話しているとおり、自己実現ではなく神(の夢)実現、そして自己肯定感を高めるのではなく、神(からの)肯定感を高めていきたいと思います。

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2024.03.08

『ある男』 平野啓一郎 原作・石川慶 監督作品

320 の日は博多から東京に帰って、若者中心に100人が集まる某イベントにてお話をさせていただきました。珍しく山陽新幹線が人身事故で止まってしまい、どうなることかと思いましたが、幸運にも席が取れて間に合いました。

 しかし、ダイヤは乱れておりまして、博多から東京までちょうど6時間という長旅。おかげでいろいろたまった仕事をすることができたとともに、映画も1本観ることができました。それがこちら。

 物語の舞台の一つである「文具店」は山梨県笛吹市に実在するお店を使ったとのこと。安藤サクラ演ずる主人公は非常に辛い役柄。サクラさんは役に入り込むタイプでもあるので、辛すぎて東京の家族の元に「あずさ」で緊急避難したとのこと。たしかに良い演技です。

 家族と言えば、サクラさんの義父である柄本明さんの怪演もすごい。一癖も二癖もある人物の怪物性を見事に表現していますね。息子さんたち含めてすごい家族だ。

 対する窪田正孝さんも、寂しさと優しさ、そして狂気を持った不幸な男を見事に演じています。妻夫木聡さんはその点、いつもの爽やかさで、周囲の暗さに対する光の存在として好演しているなと思ったのですが、まさかの最後には「闇」が待っていたと。

 そう、平野啓一郎さんの原作小説もかつて読みました。小説と映画は当然描写法が違うわけですが、この作品については比較的同じイメージを受けることができた。案外珍しいケースですね。ひとえに石川慶監督の手腕によるところ大です。個人的には「蜜蜂と遠雷」よりも良かった。

 映画を観たあと、あらためてAudibleで原作を「聴いている」のですが、平野さん、初期のあの難解な節回しから解放されて、本当にリズム感の良い文章を「聴かせてくれる」ようになりましたね。

 

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2024.03.07

『大河への道』 立川志の輔 原作・中西健二 監督作品

 

 前中まで合宿。移動して博多のアパホテルに宿泊。恒例の映画鑑賞。今回は立川志の輔さんの名新作落語「伊能忠敬物語〜大河への道」を原作とした映画「大河への道」を観ました。

 志の輔さんご自身も出演。志の輔さんの落語を聞いて映画化を直談判した中井貴一さんが主役。

 現代ドラマと時代劇をうまく織り交ぜ、それぞれが一人二役をこなすユニークな構成。

 あの時代に、驚異的な精度で(ほぼ世界一)日本地図を完成させたと言われる伊能忠敬。しかし、実際にそれを完成させたのは忠敬ではなかったという物語。

 偉人が未来に投げたボールを拾った、知られざる人々の努力の物語。まさに、今回の合宿のテーマと重なりまして、自分でも感動してしまいました。

 志の輔さんはもちろん、中井貴一さん、橋爪功さんらの熟達した演技もお見事でした。そして、北川景子さんの美しさ、妖艶さ。時代劇ですと、本当に由美かおるさん的オーラが出ますね。素晴らしい。

 脚本や映像、編集は正攻法という感じで、そのおかげで逆に落ち着いて物語に没入することができました。最近、ちょっとやりすぎな演出が多いので。

 まあそれにしても、伊能忠敬と伊能組の人たちはすごい。気が遠くなるような作業の末に、あの高精度日本地図を完成させた。それは国を守るためでもあったと。

 劇中にもありましたが、イギリスは伊能の地図を見て、日本の文化の高さを認識しました。また、あまりに正確であったため、のちのシーボルト事件を誘発することにもなります。

 北海道と九州には主に東西のズレが見られますが、それはあくまでも最新の衛星写真や測量法が正確であるという前提に立ったもの。もしかすると、今の方が間違っているのかもしれせませんよ。そんなことすら考えてしまうほどに、彼らの地道すぎる測量には心打たれました。

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2024.03.06

足白小学校跡にて

Img_5009 日の東京新橋の廃校から24時間後、福岡の嘉麻市、旧足白小学校跡へ。

 全国の廃校めぐりをしているわけでありません。講演やセミナー、合宿の会場が廃校であることが多いのです。今日は嘉麻市で合宿。

 廃校の利用状況で、その地方の文化度がよくわかります。ダントツで有効利用されているのが福岡県。文化があるということです。

 ここ旧足白小学校は、昨年大きくリニューアルされ、農泊施設カホアルペに生まれ変わりました。

 これがまあ素晴らしいのです。施設も素晴らしいですし、食事やアクティビティも一貫したテーマを持っており、非常に優れた空間となっています。快適そのもの。

 カホアルペ 公式

Img_5010 小倉から2時間弱、遠賀川の源流、嘉穂アルプスの麓。決して便利な場所にはありませんが、だからこそ、都会の喧騒を離れた豊かな自然にどっぷり浸かることができます。

 昨日の新橋桜田小学校は駅の西口の繁華街に隣接していましたから、なんとも対照的な小学校を体感することができましたね。全く違う環境の中で、同じ時に同じ教科書を使って同じ内容を学んでいたと思うと、不思議な気がしました。教育の平均化がはたして良いことだったのか。

 それにしても福岡の皆さんの熱量の高さ、そして明るさ、好奇心の旺盛さには目を見張ります。旅をすると本当に勉強になりますね。

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2024.03.05

桜田小学校跡にて

20240308-92707 の日は新橋にて講演。参加者の中に、400万本売れた某超有名ゲームの生みの親がいらっしゃいまして、講演終了後の懇親会で素晴らしいお話をたくさんうかがうことができました。これからいろいろご縁がありそうです。

 ちょうど私の講演の中でゲームの効用についてお話しました。なぜ小学校に入ると子どもたちはゲームをやりたがるのか。あるいは大人になってもゲームに熱中するのはなぜなのか。

 私の説明を聞けば、ただ単に「勉強の妨げ」としてゲームを禁止したり、取り上げたりすることが、いかに短絡的であるかがわかるでしょう。

 特に今日の会場は、30年前に百年以上の歴史を閉じた桜田小学校跡でしたから、いつも以上に「小学校」の弊害について熱く語ってしまいました。

 会場は教室だったところ。黒板も昔のままでした。久々に黒板にチョークで字を書いたなあ。懐かしいというより、いまだこんなメディアを使っていることに改めて呆れたというのが本当のところでした。まあ、いいネタにはなりましたよ。

 ゲームがそうであるように、「上流」を見てワクワク・ドキドキ生きるか、教室がそうであるように、「下流」を見てウンコ詰め込み競争に勤しむか。子どもたちは本能的に生き方を模索するのです。

 対象10年に制定された、桜田小学校の校歌です。これを読んで、いろいろ考えました。学校は変われるのか?

1.堅忍不抜のいしずえに

 純潔至誠の 軒高く

 みくにの花なる 桜田の

 巷を占めて そびゆるは

 我等が学ぶ 校舎なり

2.智徳を磨き 世に立ちて

 世界の文化に 尽すべき

 未来ののぞみ いだきつつ

 日々の課業に 怠らぬ

 我等が校舎は ここなるぞ

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2024.03.04

野村泰紀 『ビジネスパーソンのための物理学』

 日は朝、姫路を発って東京銀座へ移動。素敵なクラブにてセミナーをさせていただきました。

 またそこでびっくりするようなご縁が!またまた新たなお仕事がドンブラコと流れてきました(笑)。そのお話はまたいつか。

 さて、新幹線の中というのは大変仕事がはかどるのですが、私は仕事をしながら動画の音声を聴きます。つまりBGMのごとく流しているのですね。

 今回はこちらのシリーズを全部ながら聴きしました。あくまでも「ながら」なので、ちゃんと理解しているわけではないのですが、なんとなく体に知識が染み込むような気がするのです。ふとした時にそれが思い出されたりする経験を何度もしているのです。

 まあ、いい加減といえばいい加減です(笑)。とにかく毎日ドンブラコ仕事が増え続けていまして、時間が足りないのです!

 

 

 

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2024.03.03

スサノヲの墓をハシゴ?

Img_4825 日は3月3日。今から96年前の辰年、出口王仁三郎は56歳7ヶ月の日に弥勒下生宣言をしました。王仁三郎によれば、この宇宙が誕生してからすでに56億7千万年経っており、弥勒が下生したのだそうな。

 現在科学の上では、銀河系の年齢は137億歳、太陽が47億歳、地球は46億歳とされていますから、まあ当たらずとも遠からず。どの段階を私たちの宇宙の誕生とするかによっては正解とも言えますね。

 さて、今年も辰年。私も年男。レイビレッジの近くには龍が卵を生む(龍って卵生なんだ)という池もあったりしまして、いろいろと感慨深い日となりました。なにしろ、スサノヲのお墓をハシゴしたのですから!

 まずは、レイビレッジ近くの小山の山頂にある神社へ。ここは普通に山の神を祀った社でしょう。スサノヲの墓伝説の出所はわかりませんが、あえて言うなら、お隣町にある播州一宮である伊和神社の御祭神大己貴神の関係でしょうか。

 近代偽書を研究してきた自分としては、そうした「伝説」が「ある人」の思いつきによって創造され、しかし、いつしかそれが「真実」となって、さらには「信仰」につながっていく様子を常に見ております。そして、それは実にバカにできない「史実」なのです。

 なにより、皆さんの嬉しそうなお顔こそが「事実」でした。物語に真偽で迫ってはいけませんね。

Img_4845 さて、続きましては、こちらも壮大な「物語」の場、岡山の「熊山遺跡」へ。私は二度目の参拝。

 こちらについては、2年前に初めて訪問した際と同じイメージを抱くことができました。これは仏教遺跡ではありませんよ。時代はたしかに奈良時代のものかもしれませんが、あのロケーション(遠く瀬戸内海、小豆島、四国を望む)に20以上の石塁があることも考えて、あれはですね、「土台」なんですよ。

 我々現代人、特に科学的な目ををもって見ますと、中途半端なピラミッドですよね。違います。あの上に見えない「タワー」が立っているんでよ。

 それがどことつながっているのか、あるいはどこと交信するためのものなのかは正直わかりませんが、間違いなく光の塔が伸びていました。面白いですね。

 そして、ここを昭和5年、出口王仁三郎が訪れています。そして「ここはスサノヲの陵墓だ」と言いました。そのあたりについては、こちらに詳しい情報が載っています。興味深すぎますね。

 熊山遺跡に向かう登山道の途上、昨日お会いした方から、「今、岡山の、出口王仁三郎が何度も訪れた家の方と話している」という連絡が入りました。なんという偶然、いや必然でしょうか。驚くと同時に、やっぱりなと納得。こちらのご縁もつながりそうです。感謝。

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2024.03.02

レイビレッジにて

Img_4848 日は兵庫県宍粟市與位にあるレイビレッジさんに、70名を超える方々にお集まりいただき、セミナーを開催しました。

 皆さん、なかなか濃い方々で(笑)、夜中まで大いに盛り上がりました。さすがに飲みすぎたかな。

 ところで、ここレイビレッジ、初めてうかがったのですが、たしかに面白いフィールドでした。会場となったピラミッドハウスは、入った瞬間から良い響きを予感しまして、挨拶もせずさっそく帯同したヴィオロンチェロ・ダ・スパッラを弾き始めてしまいました。

 ギザの大ピラミッドと同じ比率で作られた空間とのこと。部屋の端で弾いても音が全体にうまく広がる感じが気持ち良かった。

 夜になってだいぶ酔っ払ってからバッハの無伴奏チェロ組曲を披露したのですが、正直指が…いや頭が回らずダメダメ。失礼いたしました。

Img_4858_20240304090501  部屋の中にピアノがあったので爪弾いてみますと、白鍵はハ長調の純正調とおぼしき調律がしてあり(黒鍵の調律には問題あり)、ある意味まともに弾ける状態ではありませんでした。

 ところで、ここレイビレッジ、説明では伊勢神宮と出雲大社のちょうど中間点に位置するとのことでしたが、どうも感覚的に違うなと思い調べてみると、線上にもありませんし、距離的にも中間点からはずいぶんずれていました。皆さん、情報を鵜呑みにしてはいけませんよ!

 まあ、それは愛嬌として、たしかに揖保川の蛇行する奥に位置する與位の地は、なにか不思議な感じがする集落でした。そして、レイビレッジという施設、森と水と火と人が調和した素晴らしい空間でした。また訪れてみたいと思います。

レイビレッジ公式

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2024.03.01

スロースリップ〜房総沖大地震に注意

20240302-85246 葉県沖で地震が相次いでいますが、それがスロースリップによって誘発されていることがわかりました。

 もともと房総半島沖は定期的にスロースリップが発生する場所ですが、今回は群発地震を伴っているので注意が必要です。

 東日本大震災が起きてから、私はずっとその「最大余震」は房総半島沖M8クラスであり、それは「忘れた頃」にやってくると書いてきました。

 当時(2011〜2012)の記事をいくつかピックアップしてみましょう。

 (いちおう)注意喚起

 2011.4.7 宮城県沖地震発生(M7.4)

 房総半島沖で「スロー地震」再来

 今後の地震活動について

 房総沖大地震はいつ起きるか?

 最大余震はいつ来るのか。

 房総沖に新発見の大断層?

 もうあれから10年以上が経ち、自分でも「忘れた頃」になっているなと感じます。

 のちに分かったことですが、東日本大震災の本震の震源エリアで1ヶ月半ほど前からスロースリップが発生していました。そのことを考えると、今回も数ヶ月内に「本震」が発生する可能性があります。

 かつてはスロースリップのような緩慢な動きは観測できませんでしたが、最近のGPSほかの測量技術のおかげで、かなり正確に観測できるようになりました。つまり、かつての多くのプレート内大地震の前兆としてスロースリップが発生していたことはほぼ間違いないと考えられるのです。これは世界の地震にも言えることです。

 不安を煽るのはよくありませんが、しかし、逆に安心に安住させているのも大きな罪です。自然界はそんなに甘くありません。あえて、ここで注意を喚起しておきたいと思います。

 

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