『コンフィデンスマンJP〜ロマンス編』 田中亮 監督作品
忙しいので以前観た映画のご紹介。
シリーズ第1作ロマンス編は、なんとも後味の悪い作品となってしまいましたね。主役級のお二人が自ら命を絶つことになるとは。あと例のスキャンダルも。
まあそれは偶然の不幸といたしまして、この作品自体は私たち視聴者をも痛快に欺く「詐欺師」映画としては、なかなか優秀です。
ウチはフジテレビが映らない(!)ので、ドラマは観ていませんでした。
好評ドラマの発展版としての映画によくあるように、大変ゴージャスで派手なストーリーと映像ですが、軽みのある演出とテンポの良さのおかげで、上質なエンターテインメントとなっています。
鼠小僧次郎吉よろしく、腹黒な金持ちをやっつける痛快さ、つまり「義賊」ものでもあるわけですね。昭和の時代のヤクザもある意味そういう「富の再分配」機能を有していましたっけ。
日本人はたしかにそのような善悪二元論を超えた「義侠心」を好みますね。私も好きです。考えてみれば、コンフィデンスとは「信用」です。もともと良い意味なわけで、ある意味信用できる男でもあるのですね。偽善よりも偽悪の方がタチがいいとも言えますし。
私も多義的な意味でコンフィデンスマンなのかもしれません(笑)。
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