【原神】スメール オーケストラ現場
娘たちがせっせとやっているゲーム「原神」。中国発のオープンワールド・アクションロールプレイングゲーム(長いな)。
2020年に発表されて以来、世界中で大きなブームを呼んでいます。アジア大陸や日本を思わせる架空の土地を舞台にプレイヤーは登場人物とともに旅をするという内容。
私は娘たちがやっているのを眺めているだけですが、たしかに「物語」「キャラクター」「絵」「音楽」が総合的によく出来ているように見えます。
特に音楽は本格的。西洋クラシック音楽にアジアの民族音楽が融合し、なかなか奥深い世界を生み出しています。ゲーム音楽って、昔からめちゃくちゃ質が高いですよね。子どもたちが無意識のうちに繰り返し良質な音楽を聴くという経験をしているのです。悪くないことですね。
特にこの原神の西と東の融合した音楽は、子どもだけでなく大人にとってもかなり良い芸術鑑賞の時間を与えていると思います。
この「スメール」編の音楽もなかなか良くできている。陳宇鵬を中心とするチームによる作曲だそうですが、その陳宇鵬がチームを離れたとのこと。今後どうなっていくのでしょうか。
ところで「スメール」という言葉、娘たちも普通に使っていますが、お父ちゃんとしてはちょっと感慨深いものがあります。
そう、戦前・戦中「スメール」「スメル」と言われてたものが、戦後「シュメール」に変更させられた歴史があるからです。細かいことは書けませんが、たとえば仲小路彰が今で言う「シュメール」文明と日本人を結びつけた歴史観を発表するようなことがあり、そこで「スメル」と「スメラミコト」が結び付けられた事実があったのです。
それはいろいろな意味でまずいということで、戦後は「シュメール」と呼ぶように、「ある勢力」から強制されたのでした。
この原神における「スメール」はインド的な要素が濃いのですが、音楽的には純インドというより、ペルシャ(シュメール)的な響きもけっこうしていますよね。楽器を見ると、シタール、ウード、ダルシマーなどが見えますから、まあやはりインドからアラブにかけての楽器を使っていますね。
お父ちゃんは、そんなことにも思いを馳せながら、この演奏を聴いているのでした。
ちなみに、最新作「フォンテーヌ」においては、この無伴奏チェロの楽曲がいいですね。弾いてみようっと。
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