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2024.02.20

『すずめの戸締まり』 新海誠 監督作品

11176748_615 忙なため過去に観た映画の紹介をしていきます。

 人には好みや適性があることを考えると、どうも最近の新海作品には私はなじまないのも仕方ないかなと思います。

 もうずいぶん前になりますが、「君の名は。」を観た時のこちらの記事をお読みください。

 まあ簡単に言えば「厨二病」ここに至れりということですよ(笑)。厨二病の特徴としての大袈裟な妄想、自意識、そして中途半端な知識が遺憾なく発揮されているというわけです。

 もちろん、そこに需要があることもよくわかります。実際大ヒットしたわけですから。しかし、厨二病から卒業して…いや退化して?…(幼稚園の)年中病をこじらせているワタクシからしますと、どうもむず痒くて仕方ないのです。

 日本神話からヒントを得たであろう様々な名称や、なんちゃって祝詞の安っぽさ。能登半島地震の直後ということもありますが、自然災害に対する安直な制御意識。

 あと、これってアニメ慣れしていない私の方に問題があるのかもしれませんが、背景の詳細でリアルな描画に対する、人物の抽象的で平坦な描写がどうしても不自然に感じられてならない。浮世絵の伝統とも違うし…。

 ロードムービー、恋愛ドラマ、成長の物語としての描写も中途半端かなあ。

 上記全体において、やはり宮崎駿作品の方がレベルが高く感じるのでした(好き嫌いはまた別問題ですが)。

 ちなみに「ヒミズ」は「不見日」となるはずですし、そういう意味においてもこちらの「ヒミズ」の方がずっと深くて面白かったと思いますよ。

 ついでに「ミミズ」に関してもホンモノの蚯蚓に申し訳ない設定ですね。あと、猫が可愛くない!(笑)

 と、文句ばっかりになってしまいましたが、まあこれも年中病者の厨二病に対する憧れ、コンプレックスの現れと思ってくださいね。

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