三階菱と小笠原氏
節分。鬼は内!のお話をいたしました。場所は田川郡香春町。先日王仁三郎の命日に訪れた町です。今回は節分ということで、なにかご縁を感じます。
と思ったら、町の中にたくさんの「三階菱」が!
三階菱は我が家の家紋であり、甲州小笠原氏の紋であります。小倉が小笠原氏というのは知っていましたが、ここまでその勢力が及んでいたのだなと感動しました。私の先祖がここまで来ていたわけですから、なんというか時空を超えた再会といいますか。
小笠原氏は清和源氏の出で、源義光の子孫遠光からの発祥、遠光の長男長清が小笠原村に移住したところから、小笠原を名乗りました。
甲州小笠原村は旧明野村、現在の北杜市にありました。韮崎の北ですね(道の駅にらさきは小笠原にあります)。私の先祖はおそらくもう少し北の教来石(きょうらいし)山口から出たものと考えられます。うちの家紋は丸に三階菱。本家三階菱からの派生です。
甲州の小笠原氏は、のちに小笠原兵法、小笠原礼法など生む名家となりました。三階菱紋は、武田の家臣として武田四つ菱を一つ減らして三つ菱にしたとも、あるいは後醍醐天皇から「王」の字をかたどった紋をいただいたが、あまりに恐れ多いので三階菱にしたとも言われています。
豊前小倉藩の小笠原氏は、小笠原惣領家第20代当主忠真が、信濃松本、播磨明石を経て小倉に転封されたものです。
明治時代になり、小倉の小笠原氏は伯爵となりましたが、32台当主小笠原忠統は現代に小笠原流礼法を復活させた人物として有名です。私の学校でも以前は、その流れの礼法授業をやっていました。
時空を超えた再会。つまり、ご先祖さまたちが未来に投げたボールを、思わぬ場所で拾わせていただいたということですね。最近、いろいろなボールがどんぶらこと流れてきますが、ちゃんとキャッチして上で、私も未来への中継プレーをしっかりやりたいと思っております。
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