静岡県に「のぞみ」はあるか?
この日は福岡から山梨まで帰ってきた日。なかなかの長旅ですが、最近は慣れました。
セミナーでも必ず出るネタに「のぞみが静岡県内に止まらない話」があります。目の前を轟音と強風の余韻を残して「これ見よがし」に240km/hで通過していく「のぞみ」。
私の話の中での基礎中の基礎、時間に関する考え方を説明する際に使わせていただいている定番自虐ネタです(笑)。
静岡は東西に非常に長い県。伊豆、駿河、遠江の三国が一つになったわけで、そのため、静岡県は全体としての統一感とか一体感が全くありません。実際、真ん中の静岡市で生活した自分としても、伊豆や浜松は全くの外国という感じがしますし、実際のところ交流は皆無と言っていい。
そんな東西に長〜い静岡県内には新幹線の駅が6駅もあるんです。しかし、そのどこにも「のぞみ」が止まらない。
「望みはないけど光はある」…とはうまく言ったもので、かつてよりは「ひかり」は止まるようになりましたが、なにしろ県庁所在地の「静岡」に「のぞみ」が止まらないのはさすがになあ。しかし、たしかに県庁所在地より人口も多く産業も多い浜松にさえ止まらないのだから、まあしかたありませんよね。
実際、行きも帰りも名古屋で乗り換えますので、ちょっと面倒ですね。小一時間で乗り換えるので、なんとなく慌ただしいし。また、山陽新幹線エリアでは、福山や徳山といった微妙な駅に止まりますし、結果1県で2駅止まることもあるのに、静岡県は…。
そんな様々なことを根に持った(?)県知事さんが、リニアの開通を阻止しているとなると、ちょっと話はシャレで終わらなくなります。
というような面倒な件を上手にまとめた動画がありましたので、紹介しましょう。これを観ると、静岡県に「のぞみ」が止まる「望み」はないように思えますね。しゃあないなと。静岡も浜松も、ターミナル駅的な機能もほとんどありませんしね。
富士山静岡空港の地下に新幹線が走っているために、そこに駅をという話もありますけれど、富士山と名がついているクセにめちゃ富士山から遠いし、利用者数が非常に少ない現状では無理でしょうね。
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