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2024.01.03

東京祈りの旅

 日明日、東京で仕事のため、上野の次女のところに宿泊いたします。

 元旦は地震、昨日は航空機事故、そして今日は無事に終わろうかという時、秋葉原の電車内で通り魔事件がありました。ちょうど事件の1時間ほど前に秋葉原駅で山手線に乗り換えましたので、ある意味ニアミスで助かったというところです。

 このような流れの時は、神仏にお祈りしなければなりません。特に荒魂(あらみたま)を和魂(にぎみたま)に変換することが必要であり、それは日本では古くから神道やそれと習合した仏教が担ってきた仕事です。

 昨日書いたように辰年は龍が上昇する年。そこには当然荒魂も発動します。それをいかに和魂=ニコニコに変えていくか。それは神仏の分霊としての人間の大切な役目です。

 そんなわけで、今日は仕事の道すがら寺社に立ち寄りながら祈りを捧げてきました。

Img_4424 まずは寛永寺。次女が住むアパート、そして通う大学は、かつての寛永寺の境内の中にあります。現在の上野公園のほとんど全てが寛永寺境内であったと考えて良い。

 ご存知のように、寛永寺は東の比叡山として、つまり江戸城の鬼門除けとして、家康のブレーンであった天海大僧正によって創建されました。

 天海と言えば、明智光秀の「死後」の姿であるとの説がありますが、それについては別の記事を書きましょう。今年のテーマの一つです。明智光秀が未来に投げたボールと、それを受け取った徳川家康。そして家康が投げたボールを誰が受け取ったのか、受け取るのか。

 今日はお正月の特別寺宝公開の日でした。本尊薬師如来ほか多くの仏像、そして馬堀法眼喜孝による徳川家歴代将軍像も拝観させていただきました。

Img_4425 次は鶯谷駅に隣接する元三島神社。ホームからもよく見えますのでご存知の方も多いかと思いますが、あのラブホテル街の中に堂々と建つ神社です。まさに聖俗相混淆する不思議なゾーンですよね。ちなみに神社の1階は居酒屋が雑居しており、あそこは大山祗命の真下で飲めるというある意味すごいパワースポットです。

 茅の輪くぐりもさせていただきました。まさに聖俗、荒和、男女が交錯しつつ昇華していくエネルギーを感じましたね。すごい。日本ならではの光景であり、信仰の形でありましょう。

Img_4435 市ヶ谷で仕事がありましたので、靖國神社にもお参りしました。とはいえ、大変な行列だったので「遥拝」です。本当は「鎮霊社」にもお参りしたかったのですが、残念ながら叶わず。そちらも心だけ遥拝させていただきました。

 戦没者の英霊の前には屋台が並び、家族や恋人たち、そして外国人の姿が目立ちました。まさに荒魂から和魂へ。時間はかかりましたが、いよいよ「戦後」は終わろうとしているのかと感じました。

 境内近くで某宗教団体が新聞を配っていまして、なんとなく受け取りました。そこの教団も、またそのライバル教団も信仰の柱を去年失っており、今年の動きが注目されます。あらぬ方向に行かねばいいのですが。少なくともその新聞は相変わらずの論調でありました。

Img_4440 続いては徒歩で東京大神宮へ。こちらは靖國以上の大行列でした。よってこちらも遥拝のみ。このたびの災害・事故犠牲者のお悔やみとお弔いをするとともに、私自身も分霊(部下)としてなんでもしますと約束してまいりました。

 東京大神宮は東京のお伊勢さんと呼ばれていますね。関東大震災前の旧社地では大正天皇(当時皇太子)の結婚式が執り行われました。それが現在の神前結婚式の始まりです。

20240104-163340 さて祈りの旅の終点は水道橋後楽園ホール。DDTプロレス観戦です。

 いや冗談ではなく、相撲がその役目を放棄してからというもの、プロレスが唯一の地鎮の祭祀なのです。

 東北の大震災が中止になった大相撲春場所の開催予定期間に発生し、それを受けて大相撲の代わりに1ヶ月後計画停電の中、日本武道館で地鎮のマツリゴトをやったのがプロレス界でした(ALL TOGETHER)。

 今日のDDTも見事に荒魂を和魂に変換してくれていました。最高にハッピーな、誰もが得をする時空間を作り上げていたことに感謝。これは間違いなく神道の世界。神々の戦いと和睦。女性ファン、そして外国人ファンが多いことにも驚きました。

 

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