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2024.01.17

芥川賞とAI

Pic_14044_2_0001 えと、今日は22日です。福岡ツアーから静岡に帰ってきました。

 時間がなく、またパソコンも持っていかなかったので、すっかり記事を溜め込んでしまいました。

 こういう時には、AIが代わりに書いてくれるといいのですが…いや、マジで。この不二草紙の総合文字数はおそらく2億超えているので、AIに学習させれば、いかにも私らしい文書と内容で書いてくれるでしょう。

 なんて、実はこの文章もAIが書いているのです!というのは嘘です(今年中には嘘ではなくなるかも)。

 AIによる文章の生成と言えば、この日に発表された芥川賞。九段理江さんの「東京都同情塔」はAIがテーマの一つとのこと。そして、実際にAIを使って文章を生成し、それをそのまま使っている部分があるとのことです。

 それについて、いろいろイチャモンをつける人がいますが、きっと3年もすれば、その人もAIに文章を書いてもらいうことが当たり前となり、そういえばあの頃はなんか違和感あったのなになあ、とか思っていることでしょう。

 そのくらい、2024年はAIの驚異的な進化の年になると思います。産業革命、インターネット革命に次ぐAI革命です。産業革命にも乗り遅れた人たちがいましたし、インターネット革命に乗り遅れている人たちが今もいますよね。

 それらの革命は、人間の仕事を奪っているかのように見えますから、自分の領域を侵犯されているように感じるのもごもっともです。しかし、結果として産業革命もインネターネット革命も、私たちの生活や文化を豊かにし、また社会の安全性を高めてくれたことは、認めざるを得ないでしょう。

 ただ、問題は、それらが何よりも早く「戦争」と「エロ」に使われてきたことにも注目すべきでしょう。実際、AIもそちらの方面で活用され始めています。というか、私たちが知らないうちに、そちらで大進化を遂げていくんですよね。

 つまり、それぞれの革命の意図…ではなくきっかけが、私たち人類の大いなる煩悩に根ざしているということなのです。

 先日書いたように、AIは私たちの本来の生きる意味、すわなち未来的創造性の発揮を促すものではありますが、そこに至る過程で私たちは必ず大きな壁を越えねばならなくなるのです。

 それが、おそらく出口王仁三郎らが言う「大峠」なのでしょう。

 絵画、写真、シナリオ、音楽、教育などもそうですが、AIにできる程度の作品は、AIに任せておけばいいでしょう。困るのはそのレベルの創造性でプロを騙っていた人たちだけですから。受け取る方にとっては、そのレベルであればそれが人間の仕事でなくとも良いのです。

 そのうちに全編AIが書いた小説が芥川賞を獲るのかもしれません。いや、芥川賞の選考をAIがするようになるかもしれません。

 芥川賞というカビ臭い(失礼)、ある意味悪しき近代の残滓が、AIに侵食される近未来は、案外明るく楽しいのかも。

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