« C.F.アーベル 『ヴィオラ・ダ・ガンバの為の易しいソナタ集』 | トップページ | 寺田寅彦 『静岡地震被害見学記』 (昭和10年) »

2024.01.24

『アルキメデスの大戦』 山崎貴 監督作品

20240126-111504 ジラ-1.0がアカデミー賞にノミネート!すごいですね。日本のVFXが世界に認められる日が来るとは。

 特に山崎監督は私と同い年ということもあり、やはり少年時代の様々な体験がこうして未来に実を結んだのは感慨深いですね。

 ぜひオスカーを手にしていただきたい。

 さて、そんな山崎監督の作品で観ていなかった(観るのを忘れていた)のが、この作品。

 やはり、冒頭のこの大和沈没シーンが最も心に残りました。これこそ山崎節の真骨頂でしょう。それこそ、大和大好きだった少年の私が想像していた沈没シーンを見事に「再現」してくれていました。だからこそショックでもあったわけですが。

 ゴジラ-1.0の感想にも書きましたとおり、山崎監督のVFXのある種のリアリティーというのは、科学的というか西洋の写実主義的なリアリティーとは違う、やはり少年時代の妄想や悪夢に根ざしているのだなと感じました。

 この映画のストーリーは、まあマンガ原作ということで荒唐無稽と言えば荒唐無稽ですけれども、やはり結末を最初に見せたことが、ストーリー展開的にも非常に功を奏しましたね。楽しませていただきました。

 最近、セミナーで「大和」とは「グレートにこにこ」であるという話を必ずします。間違った「大和」魂があのように美しく散り、そして本来の「大和」の時代が訪れようとしていることを思えば、この映画のメッセージにも重みが出てくるというものです。

|

« C.F.アーベル 『ヴィオラ・ダ・ガンバの為の易しいソナタ集』 | トップページ | 寺田寅彦 『静岡地震被害見学記』 (昭和10年) »

ニュース」カテゴリの記事

映画・テレビ」カテゴリの記事

文化・芸術」カテゴリの記事

歴史・宗教」カテゴリの記事

コメント

コメントを書く



(ウェブ上には掲載しません)


コメントは記事投稿者が公開するまで表示されません。



« C.F.アーベル 『ヴィオラ・ダ・ガンバの為の易しいソナタ集』 | トップページ | 寺田寅彦 『静岡地震被害見学記』 (昭和10年) »