『バッハとハイヤーム』(コンスタンティノープル)
これは面白いコンサート。ペルシャの天才学者・詩人のウマル・ハイヤームとドイツの天才バッハとの夢のコラボレーション。
演奏するのは、現代の天才キヤ・タバシアン率いる「コンスタンティノープル」。時代も地域も文化も言語も超えて、大変感動的な演奏会になりましたね。
シタールの名手キヤ・タバシアンはイラン出身でペルシャの音楽に精通しているのは当然として、アラブやヨーロッパなどの各時代の音楽にも詳しいようです。
それにしても、中世ペルシャの音楽とバッハがこれほどスムーズにつながるとは。なんでも壁を排してやってみるべきですねえ。バッハと義太夫とか(笑)。
最近世界中の音楽を鑑賞することが多い中で、中東のそれは格別に面白い。もちろん、歴史的に様々な攻防があって、結果として様々な文化が融合しているのがこの地域の特徴。
音階一つとってもかなりのバリエーションがあり、ヨーロッパ的でもありアジア的でもありアラブ的でもあり、なんでもありな感じがいいですね。和声音楽誕生の予感があったりもします。
バッハ家も元々はたしか東ヨーロッパですよね。モラヴィアだからボヘミアン(笑)。ヨーロッパのバロック音楽の中でも特に変態的なのは、案外そんなところにルーツがあるかも。かなりこじれてます。
今日は某音大の先生とZoomで話す機会がありましたが、古楽とかモダンとかいう壁は取っ払わねばという話をしました。音楽に限らず、文化や歴史はもっとシームレスでグラデーショナルなものでしょう。
私も後半生は、前半生に作ってしまった壁をどんどん取っ払っていきたいと思います!楽しみ〜。
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