『出口王仁三郎 聖なる英雄のドキュメント』 (みいづ舎)
この日は田川郡香春町にてセミナー。セミナーを開始して、今日は何日でしたっけ?的な話になり、そこで思い出しました。
1月19日は出口王仁三郎の命日でした。
自然、セミナーもそちらの話で盛り上がりました。そのあたりも全部オニさんの思い通りなのでしょうね。
というわけで、今日はそんな王仁三郎の人間的かつ神的な姿を彷彿するのに最適な本を紹介します。
帯の言葉がいいですね。
「類まれなる王仁三郎の智慧や親しみ、一つの枠に収まらない多様な言動と感性の豊かさ、その知られざる人間性を綴る!」
長いけれども、的を射た文ですね。身近に王仁三郎を感じていた人たちによる「観察文集」ですから、この本は。
昭和6,7年の王仁三郎の姿ですから、ちょうど還暦を迎えるころ、今の私と同じくらいということですか。なんだか、全然スケールが違って、もう笑うしかありませんね。
特に中盤、名ジャーナリストとして名を残した大宅壮一が語るオニ像は読み応えがあります。日本一のジャーナリストをして「(王仁三郎は)日本一のジャーナリスト」と言わしめた王仁三郎は只者ではありません。
さかんに短歌50万首を詠んだと言っていますね。今では20万首くらいが整理されていますが、本人はその倍以上と言っているわけです。たしかに日常会話が全て「歌」だったと言われていますから、まあありえますか。20万でも世界一です。第2位が明治天皇の10万首です。
宗教家にして「反宗教」を標榜し、宗教がなくなることを理想とするところは、彼の破天荒さと真実さの真骨頂でしょう。私たちの二元論をいとも簡単に飛び越えてしまう。
「聖なる英雄のドキュメント」…そこには不思議と「俗なる田舎百姓」がニコニコと笑いながら端座しているのでした。やはり魅力的な人です。
Amazon 出口王仁三郎 聖なる英雄のドキュメント
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