仲小路彰 『廿世紀芸術における諸問題ー建築・絵画ー』
この日は新宿にて、建築家坂倉準三の研究家の皆さん、そしてご親族などご縁の深かった方々にお会いすることができました。
新宿駅西口のあの地上と地下の融合した立体的な広場を設計した坂倉準三は、フランスでル・コルビュジエの薫陶を受けたのち帰国、戦前・戦中・戦後を通して仲小路彰に心酔し多くの事業を共に展開してきました。
そのあたりの忘れ去られた(隠された)歴史の発掘に、私も少しでも貢献できればと思っております。今日はそういう意味で、私にとっても非常に刺激的かつ責任を痛感する一日となりました。奇跡的なご縁に感謝いたします。
戦後の復興の象徴としての「副都心」計画。戦後も終わりを告げつつある今、渋谷や池袋同様に新宿も再開発の時を迎えています。建築や都市デザインは未来的な存在、未来を創る基盤です。
そのあたりについて、仲小路彰は昭和30年前後にこのような文書を残しています。「廿世紀芸術における諸問題ー建築・絵画ー」。
今日、東京理科大の山名教授にその目次を見ていただきましたところ、大変興奮されておりました。さっそく帰宅後スキャンファイルを作成して研究者の皆さんにお送りしました。
あらゆる分野にわたって、こういう文書が無数にあるのです。政治、経済、文化、芸術、歴史、哲学、科学、宗教…とても一人の仕事とは思えません。もちろん、たとえばこの文献に関しては、盟友であった坂倉準三も関わっていることでしょう。
私ではとてもそれらの深淵な内容を理解できませんので、今回のように多くの専門家の方に読んでいただきたい。そのように思っております。そして、必要があれば活字化し、出版にまでこぎつきたい。なにしろ仲小路は21世紀の私たちのために書き遺しているのですから。
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