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2023.12.23

平成天皇誕生日=A級戦犯処刑日

Th_-20231226-114803  しく更新が遅れ気味です。スミマセン。

 このクリスマスシーズン、私は世の中の日本人と違って、ちょっとブルーな気持ちになります。

 23日は平成天皇誕生日ですが、それはすなわちA級戦犯処刑の日でもあります。あの日から75年になります。

 アメリカはあえてその日を選びました。当時の皇太子の誕生日、それはすなわち未来の天皇誕生日となることを想定してのことです。天皇はもちろん、国民もその「罪」を忘れないように。

 どの程度の日本人がそれを知っているのでしょうか。

 前帝の誕生日が令和になって休日にならなかった理由はそこにあります。平成天皇ご自身の意志です。祝日にはできないのです。

 ただ結果としては、クリスマスが近いこともあって、平成時代にはこの天皇誕生日は「お祝い」ムードになりましたから、アメリカ(GHQ)の意図ははずれました。

 また、GHQはあの時代、同時に日本人のキリシタン化を目論みましたが、(またもや)失敗しました。大量の「聖書」が「たばこの巻紙」になってしまったことは皮肉なことでした。

 しかし一方でまた、日本人はイベントとしての「クリスマス」だけは受け入れるどころか、日本流に発達さえさせました。

 結果として戦犯処刑日であることは無意識の側に葬りされました。この「忘れる」ことこそ、日本の最大の知恵であり、武器であることは、日本史の各フェーズで証明されていますね。

 逆に言えば、処刑された7人こそが、日本にとってキリスト的な犠牲者となって、日本を「復活」させたということでもあります。深いですね、日本の文化構造は。

 そして、個人的には、24日クリスマスイブは志村正彦くんの命日。もう14年ですか。

 さらにクリスマス25日は大正天皇の崩御日です。それもほとんどの日本人が知らないでしょう。

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