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2023.12.31

2023年を訃報で振り返る

Img_0028_20240102125901 年大晦日になると、今年はたくさんの有名な方が亡くなったなと思うものですが、今年は特にその思いを強くしました。

 直近でも、私も交流のあったプロレスラーの木戸修さん、キラー・カーンさん(写真は14年前。二人の海坊主)、そして坂田利夫さんも亡くなり、ますます昭和が遠くなったような気がしました(当然といえば当然ですが)。

 まず音楽界(以下敬称略)。1月のジェフ・ベック、高橋幸宏、鮎川誠に始まり、4月には坂本龍一、10月には谷村新司、もんたよしのり、櫻井敦司、そして11月にはKANさんが亡くなりました。まさに昭和・平成を象徴する方々でした。

 音楽以外の文化界でも訃報が相次ぎました。永井路子、松本零士、大江健三郎、扇千景、畑正憲、平岩弓枝、森村誠一、財津一郎、伊集院静、山田太一。私も大きな影響を受けた方々ばかり。

 そして、新宗教界。幸福の科学の大川隆法や創価学会の池田大作は大きな話題になりましたが、実はその二人とは犬猿の仲であった、冨士大石寺顕正会の浅井昭衛も10月に亡くなっています。

 戦後民衆宗教を象徴するカリスマ3人の逝去は、日本人にとって今後の宗教のあり方を問う事件であったと思います。

 音楽はじめとする文化もそうですね。いわゆる戦後文化の時代が終わり、新しい時代の文化を創造しなければならない時が来ているのでしょう。

 コロナ騒動も一応の落ち着きに至り、さあ、ではその新時代の扉を開く2024年(令和6年)はどんな年となるのでしょうか。

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2023.12.30

ジャン=バティスト・ルイエ(ド・ロンドル) 『トリオ・ソナタ ト短調』

 

 日は、某音楽大学の学長さんとの合奏やら懇談やらを楽しみました。

 今、全国の音大は大変な苦境に陥っています。かつて権威のあった大学は軒並み定員割れ。歴史と名前だけに頼っていたためでしょう。逆に新しい試みを怠らなかったいくつかの大学たちは、少なくとも経営的には下剋上を成し遂げていると思います。

 今日お会いした学長さんの大学は後者。御本人はもともと本職は音楽畑の方ではありません。それが良かったのでしょうね。

 このたび本職での長年にわたる社会貢献に対し叙勲の御栄があったとのことで、サプライズで音楽による祝福をさせていただきました。

 学長さん、本職ではありませんが、ディレッタントとしては洋・邦両方の音楽を極めていらっしゃいます。今日も「初見大会」をご一緒させていただきました。

 そのうちの1曲がこれ。ベルギー出身でロンドンで活躍したルイエのトリオ・ソナタです。ルイエは同姓同名の親戚作曲家がいるので、こちらは「ロンドンの」と呼ばれることが多い。本人もそのように称していたようです。

 ルイエはオーボエ、フルート、リコーダーが得意で、そうした管楽器のための優れた作品を残しています。ベルギーで活躍していた同名の親戚ルイエも管楽器のための曲をたくさん書いているため、両者はずっと(今でも)混同されてきました。

 今日使った楽譜にも「Jean-Baptiste Lœillet」としか記されていなかったので、正直演奏しながら「どっちだろ?」と思っていました。帰宅後調べたらロンドンの方だったと。ちなみに私はヴィオロンチェロ・ダ・スパッラで通奏低音を演奏させていただきました。

 シンプルながらも、当時の管楽器どうしでは効果的であっただろう繋留音(非和声音)が巧みに配されている佳曲でした。

 また年が明けたところで、新年初見大会が催される予定です。次は邦楽器でのアンサンブルもやってみましょうかね。

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2023.12.29

みうらじゅん賞 2023

 

 年もやってまいりました、ワタクシの中で最も権威ある賞、みうらじゅん賞の発表がありました。

 賞には無縁、というか興味のないワタクシでありますが、この賞だけは一生のうちに一度は獲りたい!

 今回、友人が研究員を務める奈良博さんが(間接的に)獲られたので、一昨年の「土偶を読む」竹倉さんに続き、友人二人がこの素晴らしい賞を授与されたことになります。

 さらに言うと、奈良博の山口隆介さん、そしてサンボマスターの山口隆さんが受賞されましたので、ワタクシ山口隆之も同時受賞したかったなと(笑)。

 個人的にはGOZUキャップほしい!

 多くの地方の天神社が、菅原道真公ではなく牛頭天王を祀る「天王社」であったことは重要です。ある意味封印、幽閉されている神でもありますね。

 スサノヲと同定されることもある牛頭天王。また、艮の金神を滅ぼした神という伝承もあれば、グルっと回って牛頭天王こそ艮の金神とすることもあるとか。

 男性神と思われがちですが、女性神であるという説もあります。祇園のことを思えば、それもあり得ますよね。

 いずれにせよ、近代的というか言語的な解釈を超えた「モノ」存在である牛頭天王が、どうも来年以降復権を果たしそうな予感がしますね。

 というわけで、この賞の発表を聞くと、ああ今年も終わるなあと感じます。そして毎年、来年こそはみうらじゅん賞を獲るぞ!と思うのでした…ま、可能性は限りなくゼロですが(苦笑)。

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2023.12.28

太陽光に近いLED

20231229-100330 古屋市にある会社グリーンユーティリティーさんを訪問し、代表の森幸一さんにお会いしました。3時間にわたり熱い熱いお話をうかがうことができ、感動、感激いたしました。う〜ん、代表、カッコ良すぎる!

 いろいろとスケールの大きな男たちに会ってきましたが、森代表はその中でもかなりでっかい人物でしたね。多くの大学教授やノーベル賞の大村智さんの心をグッと掴んでいるというのも頷けました。

 薩摩隼人の迫力はすごい。さすが薩英戦争でイギリスをやっつけただけありますね(笑)。常識を破り「不可能」を「可能」とする発想。科学と直観のバランス。「成功報酬」というビジネスモデルに見る絶対的な自信。本当に刺激的でした!

 地球環境のために多くの発明をしている森代表ですが、特に世界唯一の「太陽光を97%再現するLED」はその代表。ブルーライトが抑制され、逆に最も重要な周波数の光が太陽光と同じレベルで発せられる製品です。

 最近ウチの学校も全館LEDにしたのですが、もしかするとヤバいかも…。一般的なLEDがいかに健康や学習に悪影響を与えるか、そしてそれが分かっていながら売り続けるメーカーの事情など、全く知らなかった「不都合な真実」を知ることができました。

 光だけでなく、空気や水についての素晴らしい発明もご紹介いただいたのですが、最も驚いたのは「節電技術」です。環境は全く変えずに消費電力を半分にまで落とす驚異的な発想と技術。

 巨大ショッピングモールや東京の地下鉄の駅、工場やホテルなど、厳しすぎる(!)コンペを経て勝ち抜いて採用されただけのことはあります。まさに不可能を可能にする技術。そして、その多くが「成功報酬」式での契約。つまり、結果が出なければお金はいただきません方式なのです。

 今年までの20年間で、基礎的な技術や産学連携のシステムは構築されたとのことで、来年から新しいフェーズ、ステージに入るとのことです。

 お金儲けよりも世直し。CS60もそうですが、ホンモノが世に出るようになってきましたね。そして、それらが潰されていた時代が終わりを告げようとしています。未来は明るい!

 また近いうちに再訪しまして、いろいろお話をうかがおうと思っております。お忙しいところありがとうございました。

 グリーンユーティリティー

 

 

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2023.12.27

大樹寺(岡崎市)

Img_4361 日は愛知県岡崎市にてセミナーを開催しました。今回もめちゃくちゃ盛り上がりました。楽しかった〜。

 面白いもので、今回を皮切りに毎月岡崎でセミナーやるのです。主催者は3人。まったく別のコミュニティーなのですが、なぜか「岡崎」なのです。

 考えてみると、今朝は静岡の駿府城近くから出発して、そして岡崎城近くに到着しましたから、徳川家康の没した城から、生まれた城に移動したことになります。

 今まであまり家康には興味を持ってこなかったのですが、どうも最近、家康が来てるような気がします(笑)。次女も徳川家の菩提寺、上野寛永寺の旧境内に住んでますしね。

 たぶん、明智光秀からの流れだと思うのです。もちろんその霊的背後には王仁三郎の影もちらつく…。

 皆既月食と惑星食と本能寺の変

 さて、そんな家康の出生地に初めてやってきました。そして会場に着く前に、家康にゆかりの深いお寺、大樹寺を案内していただきました。

 桶狭間の戦いに敗れて逃げ帰った松平元康(のちの徳川家康)は自害しようとしますが、大樹寺住職登誉上人から「厭離穢土欣求浄土、汚れた世を正し太平の世を目指す」との教えを受け切腹を思いとどまったと言います。

 その後の未来を見ればわかるとおり、家康の命を救ったというよりも、日本の歴史を作った、まさに太平の世を実現した非常に重要な場所なのです。

 今日のセミナーでもお話した、未来に原因があって現在や過去に結果が出るという観点からすると、まさに未来の太平のために家康は登誉上人に出会ったということになりますね。

 大樹寺の参道から3キロ先の岡崎城の天守閣が見えました。令和6年、私の仕事始めになる次回セミナーは、その岡崎城の中で開催されることが決まっております。

 というわけで、「どうする家康」は終わりましたが、私にとっての家康とのつきあいは今日から始まるのでありました。これは面白くなりそうですね。 

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2023.12.26

中部横断自動車道 北部区間

20231229-83053 日は軽井沢から静岡へ車移動。中部横断自動車道の北部区間ができれば、清水と佐久がほぼ南北一直線につながります。

 静岡からするとものすごく遠い感じがしていた軽井沢がずいぶん近くなりますね。心理的にも。

 山梨の長坂ジャンクションから長野の八千穂高原インターまでは未着工区間でしたが、ようやくこの夏に国交省が具体的なルートを示しました。

 今回未着工区間の国道141号線を走ってみて、その素晴らしい景観と空気に案外高速道路が似合うのではないかと感じました。

 もちろん自然環境への影響などの観点から反対運動があるのもわかっております。しかし、それはどこでも新しい道を作る際にはあることです。

20231229-84058_20231229085801 しかし逆に高速道路になることによって自然への負荷が下がることもありますし、なにより観光や産業にとってメリットとなることが多いのは、日本全国を見ればわかること。

 今回も、雪を頂く浅間山から八ヶ岳連峰、南アルプス、そして富士山を眺めながらのドライブは最高でしたね。

 「道」が文化を創り、街を創り、豊かさを創る。出会いを創り、また地方の格差を縮める。

Img_4356 ある意味、昭和の価値観かもしれません。いや人類の歴史の営みは「道」とともにあったと言って良いし、人生が「道」に例えられ、また、何かを極める過程を「道」と称するように、私たちの生活にとって「道」は様々な可能性を広げてくれる存在です。

 なんとなく行き詰まった感のあるこの時代においてこそ、「道」の価値は再認識されるべきでありましょう。

 明日は愛知です。山梨から静岡にかけての運転中、リニアのことが思い出されました。可能性のトンネルはあくのでしょうか。

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2023.12.25

自己肯定感?

Th_hqdefault_20231226193901 日は軽井沢のホテルにてセミナー。90名の「変態」たちが集まってくれました。もちろん「変態」は褒め言葉です。実際、各業界をリードする比較的若い実力者揃いでした。

 そんな皆さんに対し、僭越ながらワタクシが話をさせていただきましたが、予想以上に盛り上がりまして、懇親会も質問の嵐でした。ありがたや。また新たな出会いがたくさんありましたので、これからの展開が楽しみです。

 さて、いろいろ話した中で、「自己肯定感」や「自己実現」という言葉に違和感を抱くという話題がありました。なぜ「自己」にこだわるのか。

 私からすると、「自己」こそが人生の悩みの源泉であり、「肯定」や「実現」できるはずもない「自己」、いや存在するしないかもしれない「自己」に拘泥することこそ煩悩です。

 それに関連してこんな質問も受けましたっけ。「今とはなんですか?」と。私のセミナー、時間論が大きなテーマですからね。

 ちょっと前にもちょこっと書いた記憶があるのですが、禅宗や神道で語られる…というか、一部のスピ系で雰囲気的に語られると言った方が正確か…「今ここ」という概念こそが、「自己」を宇宙の中心に置く思い上がった思想であり、それもまた煩悩なのではないかと、最近の私は考えているのです。

 そういう意味では、いかにして「今ここ」感を捨て去るかが、私の人生における重要なテーマなのです。

 もちろん「自己中心」に関しては、「随処作主立処皆真(随処に主となれば立つところ皆真なり)」という記事に書いたような深読みによって、その矛盾を克服することもできるでしょう。

 しかし、その深読みすらも実は虚しい空回りである可能性が高い。やはり「自己同一性」なるものは完全なるフィクションであって、その亡霊のごとき実態のない「自己」を肯定しようとしたり、実現したりするのは、それは大変無駄なご苦労であることはたしかなのではないでしょうか。

 さて、「自己肯定感」について、かのイチロー禅師が非常に素直にその違和感を表明してくれていて、ある意味スッキリいたしました。否定の必要はないけれども、疑問を持つことが成長につながる。肯定したら謙虚さがなくなる。すなわち「終わり」。自慢は智慧の行き止まりなのですね。

 

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2023.12.24

3度目の『翔んで埼玉2 琵琶湖より愛をこめて』

Th_img_e1f40c429890e3d6cf053f75f409bef15 日はカミさんと三島へ。久々に一緒に映画を観ました。クリスマスイヴを二人で過ごすのは何年ぶりか(苦笑)。

 そう、3日前に観た「翔んで埼玉2 琵琶湖より愛をこめて」をまた観てしまいました。3度目です(笑)。

 昨年は夫婦で「RRR」にはまって4回観ましたが、今年は翔んで埼玉です。何度観ても笑えるし発見もある。ホント素晴らしすぎる映画ですよ。

 今回は新たにいくつか発見というか、気づきがありました。

 まず、あの時間も空間もごった煮な世界観って、霊界物語みたいだなと。現代であり、近世であり、古代であり、未来であり、なぜかフランス革命風であり。

 それがどういうわけか不自然ではなく自然に融合してしまっている。これこそ「和」の精神ではないでしょうか。「和」とは「にこにこ」です。「にこにこ」は全て包容(抱擁)する。「にこにこ」は様々な境界線を消し去る。

 その象徴的なシーンが、私の一番好きなシーン、恒例の出身地対決の掉尾、藤原紀香さんが和歌山出身だとバレるところ。あそこで滋賀解放戦線側が紀香さんを提示した際、神戸市長であるはずの彼女が「えっ?私?」と言うところです。

 役柄と本人の境界線が一瞬なくなる瞬間。実は、そこへの布石として、ずっと私たちはリアル夫婦である、愛之助さんと紀香さんのきわどいストーリーを味わってきていたのです。

 そして、いよいよリアル紀香が顕現したところで、大阪市長たる愛之助さんはブチ切れして、奥さんに「大阪湾に沈めたれ!」と言う。見事な虚実皮膜の曖昧化ですね。

 あと、今回感じたのは、この大阪に対する滋賀や埼玉の戦いって大東亜戦争的でもあるなと。滋賀自身が犠牲になることによって、虐げられた植民地を解放する物語。そうすると「行田タワー(ミサイル)」の存在には、歴史的フィクションとしてのリアリズムが付与されます。私たち日本人は溜飲を下げることができますね。

 それから、あのBL世界について。宝塚的でもあり、ジャニーズ的でもあるある種の茶番的世界におけるBL表現は、非常に重要な日本文化の継承です。現実世界ではそれが非難の対象になっている今だからこそ。

 女優に耽美な男性役を演じさせるのは、間違いなく宝塚文化ですが、そこにGACKTというリアルな耽美男性を絡めつつ、いつもぎりぎりキスを回避するあたり、実にうまい演出であると感じました。

 「首」も思いっきりBLでしたし、なんでしょうこのBLブームは(笑)。

 あっそうそう、愛之助さん演じる大阪府知事、嘉祥寺晃(かしょうじ・あきら)ですが、その響きから仲小路彰(なかしょうじ・あきら)を思い浮かべるのは、私と家内くらいのものでしょうか。これって偶然?それとも…。

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2023.12.23

平成天皇誕生日=A級戦犯処刑日

Th_-20231226-114803  しく更新が遅れ気味です。スミマセン。

 このクリスマスシーズン、私は世の中の日本人と違って、ちょっとブルーな気持ちになります。

 23日は平成天皇誕生日ですが、それはすなわちA級戦犯処刑の日でもあります。あの日から75年になります。

 アメリカはあえてその日を選びました。当時の皇太子の誕生日、それはすなわち未来の天皇誕生日となることを想定してのことです。天皇はもちろん、国民もその「罪」を忘れないように。

 どの程度の日本人がそれを知っているのでしょうか。

 前帝の誕生日が令和になって休日にならなかった理由はそこにあります。平成天皇ご自身の意志です。祝日にはできないのです。

 ただ結果としては、クリスマスが近いこともあって、平成時代にはこの天皇誕生日は「お祝い」ムードになりましたから、アメリカ(GHQ)の意図ははずれました。

 また、GHQはあの時代、同時に日本人のキリシタン化を目論みましたが、(またもや)失敗しました。大量の「聖書」が「たばこの巻紙」になってしまったことは皮肉なことでした。

 しかし一方でまた、日本人はイベントとしての「クリスマス」だけは受け入れるどころか、日本流に発達さえさせました。

 結果として戦犯処刑日であることは無意識の側に葬りされました。この「忘れる」ことこそ、日本の最大の知恵であり、武器であることは、日本史の各フェーズで証明されていますね。

 逆に言えば、処刑された7人こそが、日本にとってキリスト的な犠牲者となって、日本を「復活」させたということでもあります。深いですね、日本の文化構造は。

 そして、個人的には、24日クリスマスイブは志村正彦くんの命日。もう14年ですか。

 さらにクリスマス25日は大正天皇の崩御日です。それもほとんどの日本人が知らないでしょう。

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2023.12.22

仲小路彰 『廿世紀芸術における諸問題ー建築・絵画ー』

Th_-20231224-95730 の日は新宿にて、建築家坂倉準三の研究家の皆さん、そしてご親族などご縁の深かった方々にお会いすることができました。

 新宿駅西口のあの地上と地下の融合した立体的な広場を設計した坂倉準三は、フランスでル・コルビュジエの薫陶を受けたのち帰国、戦前・戦中・戦後を通して仲小路彰に心酔し多くの事業を共に展開してきました。

 そのあたりの忘れ去られた(隠された)歴史の発掘に、私も少しでも貢献できればと思っております。今日はそういう意味で、私にとっても非常に刺激的かつ責任を痛感する一日となりました。奇跡的なご縁に感謝いたします。

 戦後の復興の象徴としての「副都心」計画。戦後も終わりを告げつつある今、渋谷や池袋同様に新宿も再開発の時を迎えています。建築や都市デザインは未来的な存在、未来を創る基盤です。

 そのあたりについて、仲小路彰は昭和30年前後にこのような文書を残しています。「廿世紀芸術における諸問題ー建築・絵画ー」。

 今日、東京理科大の山名教授にその目次を見ていただきましたところ、大変興奮されておりました。さっそく帰宅後スキャンファイルを作成して研究者の皆さんにお送りしました。

 あらゆる分野にわたって、こういう文書が無数にあるのです。政治、経済、文化、芸術、歴史、哲学、科学、宗教…とても一人の仕事とは思えません。もちろん、たとえばこの文献に関しては、盟友であった坂倉準三も関わっていることでしょう。

 私ではとてもそれらの深淵な内容を理解できませんので、今回のように多くの専門家の方に読んでいただきたい。そのように思っております。そして、必要があれば活字化し、出版にまでこぎつきたい。なにしろ仲小路は21世紀の私たちのために書き遺しているのですから。

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2023.12.21

翔んで埼玉2に宿る「変なモノの力」〜耽美・BL・埼玉の組み合わせが起こした奇跡 (山田玲司のヤングサンデー)

Ts2_tsr_flyer_omote_0620 の日は昼間日比谷で次女と「翔んで埼玉2 琵琶湖より愛をこめて」を鑑賞。私は2回目です。いやはや、今回はなぜか泣いてしまった(笑)。

 愛あるいじりの世界が愛おしくて、そして懐かしくて…。

 コンプライアンスやらハラスメントやらイジメという言葉によって、封印されつつある「愛あるいじり」文化。この映画がヒットしているのは、当然そうした現代の息苦しさの裏返しの現象であります。

 昨年はRRRが我が家で大ヒットしましたけれど、今年はこれですな(笑)。

 家族や友人と一緒に見たくなるという意味では似ていますね。だからついつい何度も見てしまう。カミさんと長女も見たがっていますから、あと何回か映画館に通うことになるでしょう。

 1回目見てから、YouTubeでいろいろ勉強しましたところ、けっこう気づいてないギャグやパロディーがあったので、2回目も実に新鮮に鑑賞することができました。これも映画の楽しみですよね。

 YouTubeと言えば、やはりこのヤングサンデーの解説が面白かった。未見の方もこの動画を見てからでもいいかもしれません。ネタバレとかいう次元の面白さではないので。

 現代の歌舞伎ということで言えば、やはり今回は片岡愛之助・藤原紀香夫妻が素晴らしすぎます。

 いやいや、やっぱり魔夜峰央さんがすごいのだ!w

 お笑いの世界も今きつそうですよね。言葉を選ばねばならない。笑いは全てをナンセンスにするのだから、そんなこと気にすることないのに!

 

 

 鑑賞後、夕方からは医学界の重鎮Y先生とCS60のN先生を引き合わせました。お二人ともユーモアセンス抜群。型にはまらない天才でした。

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2023.12.20

『人生好転 稼ぐノート術』 一華五葉 (東京ニュース通信社)

20231223-192546_20231223192601 の記事を書いている今日にはもう発売になっています。

 YouTubeでも大人気のカリスマ占星術師、一華五葉さんの初めてご著書「人生好転 稼ぐノート術」です。

 この日はその出版記念講演会がありまして、そこで特別講演をさせていただきました。

 なんで私なんかが…と思う方も多いでしょうね。私自身にとってもほんの数ヶ月前までは全く予想していない展開でした。

 会場に集まった総計200人以上の熱い熱い一華さんファン(認定講師など)の皆さん、私の話をも熱心に聴いてくださりました。感謝です。

Th_-20231223-193118 きっと話を聴いてくださった方々には、一華さんのお考えと私の考えの共通点を感じていただけたかと思います。

 ここには詳しくは書けませんが、本当に不思議なご縁だったのです。完全に王仁三郎の意思です。不思議すぎる展開でした。

 さて、こちらのご本、さっそく読ませていただきましたが、非常にわかりやすく、そして何しろ前向きで明るい!

 そう、最近一華さんとご一緒することが多いのですが、本当に愛が深く、利他に徹している。笑顔を絶やさず、いつも元気。一切手を抜かず頑張っているお姿から学ぶことは大変多くあります。

 裏のご苦労、努力も身近に感じることができ、学ばせていただけること、本当にありがたく幸せなことです。私も負けないように「みろくの世」「1億総弥勒菩薩」を目指して頑張りたいと思います。

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星の伝道師 一華五葉の 人生好転チャンネル

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2023.12.19

かりゆし58 『アンマー』

Th_img_4217 京出張が終わりました。めちゃ濃い5日間でしたので、ブログの更新がすっかり遅くなってしまいました。

 え〜と、この日19日は…そうだそうだ、代官山でYANAGIMANさんの音楽イベントに参戦したのでした。

 昨年まではいろいろ大変だった米寿近い母親が最近はお陰様で比較的元気になり、「冥土の土産」づくりに私も協力しております(笑)。

 この日はなんと、母は静岡から東京に来て音楽ライブのはしご!!正直20代でもキツいスケジュールを見事こなしました。午後は四谷でシャンソン、夜は代官山でポップス。

 そう、「冥土の土産」が増えすぎている状況です。ちょっと羨ましいくらいです。

 代官山のライブ・ハウスでは私も合流しましたが、本当に様々な音楽、歌手の物語があって、私自身もずっと涙が止まりませんでした。特別にご縁のある人たちが舞台に立ったこともありますし、J-POPの名曲たちに重なる自分の物語をも思い起こさこれて、なんとも素晴らしい時間を過ごさせていただきました。

 大トリはかりゆし58の前川真悟さんがボーカル!さすが心に迫る歌を聞かせてくれました。プロ中のプロ!

 中でも、母と一緒だったこともあり、名曲「アンマー」はジーンと来ましたね。感動しかありませんでした。遅ればせながら、私も親孝行をしている最中なのですね。

 

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2023.12.18

SEIKO MATSUDA 『赤いスイートピー English Jazz Ver.』

 

 日は神田沙也加さんの命日。三回忌になります。

 本当に心の痛む出来事ですし、ご両親が頑張っている様子を見るにつけ、ますます辛く感じられます。

 神田正輝さんがテレビのお仕事をお休みになっていますね。松田聖子さんも気丈にコンサートやレコーディングをしていますが、きっと悲しみを少しでも紛らわそうとしているように映ってしまいます。

 そんな中、聖子さん、2月14日に"SEIKO JAZZ 3"を発表するとのこと。聖子さんのジャズ・ヴォーカル、ジャズというより、まさにSeikoという感じですよね。私はそのSeiko Englishも含めて好きです(というか、松田聖子は神なので何でもOK)。

 今回のアルバムもすごい。クインシー・ジョーンズの紹介でネイザン・イーストがプロデュースに決まったとか、もうその時点でなんだかすごい世界ですよね。たしかにネイザン・イーストは日本の歌謡曲の理解者なんですよね。このヴィデオでも聖子さんに対する愛情というかリスペクトが感じられます。

 サックス、甘い音だなと思ったら、ケニー・Gかあ。なるほど。

 ユーミンの名曲がこうしてまた生まれ変わることも感激ですよね。シティ・ポップが世界を席巻しましたが、次は歌謡曲ではないかと密かに期待ているワタクシでありました。

 聖子さんの頑張りを見て勇気づけられていますし、彼女の歌に癒やされている私でした。アルバム楽しみです。沙也加さんもきっと天国から応援してくれていることでしょう。

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2023.12.17

ドラマ版 『東京物語』

 界の映画史に残る、小津安二郎監督の「東京物語」をリメイクするのは、普通に考えれば無理です。

 しかし、それをやってしまったのがこのテレビドラマ。2002年フジテレビ。

 舞台を(当時)の現代に移し、かつ小津調にこだわらなかったのが功を奏しました。当時は結構厳しい評価だったと思いますが、今になると当時の時代感も含めてなかなか味わい深い出来と言ってよいのではないでしょうか。

 原作の脚本もうまく生かされていますし、あのとんでもないオリジナル・キャストにあまり重ねず、当時の名優たちを採用したのは正解だった。

 というか、まあそういう方法しかなかったのでしょう。あまりに原作がすごすぎるので、「離れ業」に行くしかなかったと。

 私も最初は思わずオリジナルと比べるような視点で観ていたのですが、すぐに全く別のドラマ世界として味わえるようになりました。演出の腹のくくり方というか、潔さというか、その結果でしょう。

 どの俳優さんもきつかったと思いますが、杉村春子を敵に回した(?)室井滋は特に大変だったでしょうね。よく頑張っていますよ。

 それにしても「東京物語」のテーマっていうのは、時代を超え、あるいは国すらも超える普遍的なモノなのですね。特に年を取ってくるとしみます。

 

 

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2023.12.16

HJ リム 『バッハ 平均律 第1巻』

 

 日は某天才アーティスト(一家)のクリスマス会&忘年会にお誘いいただき、大変楽しい時間を過ごさせていただきました。なんか別世界なんですが、少し身近になったような気がいたします。感謝。感謝。

 さて、天才と言えば、この音楽は衝撃でした。ずいぶん前のライヴ動画ですが、今まで出会っていなかったのが不思議です。

 韓国の女流奇才ピアニスト、HJ Lim。

 冒頭の有名なハ長調プレリュードが、まず素晴らしい!

 実は私、こんなテンポで演奏するのが好きだったのです。もちろん、こんなに上手に生き生きとは弾けませんが。

 その後、全48曲が一つの作品のごとく、圧倒的な疾走感と連続性によって一気に演奏されていきます。

 普通の録音ですと、だいたい2時間前後になるところ、彼女の演奏は1時間20分。CD1枚に収まる速さですね。

 しかし、不思議とこれが心地よかった。かつての私でしたら、これは邪道だとか、全く味わいがないとか言っていたかもしれませんが、全体を一つの作品として聴くことができるようになった今は、なぜか感動すらしてしまった。

 初めて、全体の構成や変化、物語性が見て取れた気がしたのです。そう、なんか「見た」感じがした。

 バッハ自身もかなり速いテンポで演奏したという記録がどこかにあったような気がしますが、もしかるすと超テクニシャンだったバッハも、たまにはこのくらい速く弾いてみたかもしれませんね。

 西洋音楽は一般的に時代とともにテンポが速くなり、またチューニングのピッチが上がっていくと言われますが、近代以降は概ねそのような傾向が見られるとはいえ、実際長い長い音楽史を通してそうだとすると、300年前はとんでもなくゆっくり演奏していたことになってしまいますよね。

 少し前、バッハの演奏は50年前より30%速くなったという研究がありました。単純に考えると100年で60%、300年では約2倍速くなってしまいます(笑)。

 ピッチの上昇は、古楽運動によって、また音楽のデジタル化によって、ある意味皮肉にもブレーキがかかりつつありますね。

 ま、とにかくこのようなバッハ演奏もありだと思いますし、超絶技巧によってそれを実現してくれたことにより、新鮮な発見も多くあったわけで、HJリムさんには感謝いたします。

 ちょっと低次元な話ですと、まず全部完璧に暗譜していること自体信じられませんし、ミスタッチなく演奏するのもすごいですし、集中力が切れないのもすごすぎます。天才、奇才、鬼才ですね。彼女の、他の作曲家の作品の演奏も聴いてみようと思います。

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2023.12.15

「デコピン」からいろいろと…

Th_-20231216-125523_20231216125801 谷翔平選手がドジャースに入団し、今日記者会見がありました。

 彼がMLBで歴史的な活躍をしている意味については、「スマートなリベンジ」という観点からこちらに書きました。

 今回の会見で圧倒的な印象を残したのは、そう「デコピン」という日本語ですよね。

 愛犬の名前がまさか「デコピン」とは(笑)。

 日本語としてのデコピンとは、言うまでもなく、おでこを中指でピンと弾く、あれです。

 子どもの時には、やったりやられたり、必ず経験があることでしょう。あれって日本だけなのかな?

 ちなみに日本語学的に言いますと、「デコ」はもちろん額のこと。額は出っ張っているので「凸」です。愛情をこめて「お凸」とも言います。

 この「デコ」はたぶん、「出コ」でしょう。出ているので。それに愛称の接尾辞「こ」がついた。

 しかし、少し複雑なのは、「デコボコ」と言った場合の「ボコ(凹)」は、「ボコッと沈む」「ボコボコにする」などからも分かるとおり、オノマトペとも捉えられます。つまり「デコ」と「ボコ」は素性が違う可能性があるのです。

 「ピン」の方も、「ピンと弾く」というような形でオノマトペ的に使われることが多い。「ピンとする」「ピンとくる」「ピンと張る」「ピンと反る」など、なんとなくテンション(緊張度)が高い感じがしますよね。「デコピン」でも、力を溜めて弾く感じがします。

 ちなみに「ピンからキリまで」「ピンキリ」の「ピン」はポルトガル語の pinta(=点)で、サイコロの「点」から「1」を指すようになり、そして「キリ」はポルトガル語の cruz(=10)だと言われています(「キリ」は「切り」という説も)。

 話を「デコピン」に戻しますと、これは子どもの遊びかと思いきや、実はある伝統的な世界では大人が堂々とやっているのです。それは大相撲の世界。初めて髷を結った後輩力士に対して、先輩がおデコをピンと弾いて、その代わりに鬢付け油代を渡すという伝統があります。そして、それは「デコピン」ではなく、「こんぱち」と呼ばれています。

 とはいえ、最近はそれも「体罰」…いや、「暴行」となってしまうのでしょうか。昔は学校の先生もよく「デコピン」やってましたけどね。面倒くさい世の中になったものです。

 ま、今回、大谷選手の口から世界に発信された「デコピン」という日本語、これほど注目を浴びるとは、「デコピン」自身が一番驚いているのかもしれませんね。

 あっそうそう、オノマトペで思い出した。最近の「ゆる言語学ラジオ」のオノマトペシリーズ、実に面白かった。私は昔から「音象徴」論者でしたので。

 

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2023.12.14

追悼 木戸修さん

Th_1314109954_136 しいニュースが。「いぶし銀」プロレスラー木戸修さんがお亡くなりになったとのこと。

 14年前、一度だけお会いする機会がありました。その日の記事がこちら。なんかすごい日だったな。

 ちゃんこ居酒屋 カンちゃん

 居酒屋カンちゃんも今はありません。木戸さんはとにかくしぶかった。本当に挨拶を交わしただけというか、挨拶も無言でした。

 多くを語らないけれども、本当にプロレス界において重要な存在でした。なにしろ、カール・ゴッチに最も可愛がられたレスラーですからね。とにかく真面目で練習の虫。

 彼の影響を強く受けたレスラーが、今たくさん活躍しております。華々しいだけがプロレスではありません。小さい体で無口ながらも、技の説得力だけで観客の心をつかむ力はダントツでしたね。

 あの頃は全日派だった私。木戸さんの試合というとこの試合が印象に残っています。とはいえ、裏ビデオ(?)で最近見たのですが。

 負け試合でも、これだけ観客を盛り上げれば、それはすなわちプロとして勝ちということです。まあ、鶴田さんが強すぎるのですが(苦笑)。

 ご冥福をお祈りいたします。

 

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2023.12.13

『みちのく いとしい仏たち』展 (東京ステーションギャラリー)

Th_-20231214-94028 日は中野にて某ラジオ番組の収録のあと、東京駅構内にある東京ステーションギャラリーにて開催中の「みちのく いとしい仏たち」展に行ってまいりました。楽しかった!

 「へたうま」ならぬ「へたへた」具合がなんとも愛らしい。

 結論的に言ってしまうと、これこそ日本の浮世絵、そしてマンガやアニメ、キャラ文化の根源だと感じました。

 まず、基本頭がデカい(笑)。つまり2〜4等身プロポーションなんですよね。

 なんでこうなるかというと、これがリアリズムだからです。科学的、寸法的なリアリズムを求めた西洋とは違い、日本は元祖印象派、つまり脳内リアリズムを重視したのです。

 私たちの他人への印象・記憶というのは、どうしても「顔」に重きを置かれます。それは三次元に再現される際、大きさによって強調されます。強調ではないな。自然にそうなる。

 子どもが描く絵もそうでしょう。パパもママも自分も、顔が体より大きかったりします。

 小学校に入って、西洋美術ばかり習うようになり、いつのまにか、そうした自然な不均衡は間違いとされる。一方で、多くの日本人は、マンガやアニメという学校から排除されるモノを通して、子どもの頃のリアリズムを忘れないようにしている。

 このみちのくの愛すべき仏像、神像たちは、学校がない時代の自然な産物です。そして、中央が「大人」のリアリズムや、あるいはそれをさらに進めた美の創造としての造形にこだわったの対し、周辺ではその存在を知りながらも、その模倣に走らず、こうして素朴な子ども的な作品を作り、守り、祈りつづけた。

 鬼や閻魔様でさえ、私たちを微笑ませてしまう。それがお互いの救いとなる。これって、日本のマンガやアニメにおける悪者キャラ人気にもつながりますよね。みんなが救われる愛の世界。

 本当に心が救われました。皆さんもぜひ都会のど真ん中の素敵な「みちのく」空間を味わってみてください。おススメです。

 みちのく いとしい仏たち 公式

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2023.12.12

小津安二郎 生誕120年 没後60年

 

 日は虎ノ門でセミナー。会場に着く前に、皇居近くをぶらり散歩し、小津映画ゆかりの東京風景を味わいました。

 そう、今日は小津の誕生日。生誕120年、没後60年の日です。

 考えてみると、私の5時間に及ぶ講演も、だんだんとパターンができてきており、各地で同じような展開・内容になりつつあるわけですが、それでも何回も聴きに来てくれる方が多いのは、もしかすると小津映画的な面白さがあるからかもしれません(僭越ながら)。

 似たような景色、会話、テンポ、ストーリーが繰り返されることによって、それぞれの微妙な差異が生む波紋=うねりが広がる。たしかにそれこそが小津映画の魅力であり、永遠に生き続ける理由そのものでしょう。

 それはどこか音楽的にも感じられます。一つの型の中で、どれだけ統一と変化のバランスを取るか。静謐の中の興奮。協和と不協和。いろいろな対立が昇華されていくのを感じるには、たしかに受け手側の時空的体験を要します。

 昨年10年ぶりに開催された英国映画協会主催の「史上最高の映画100」では、小津の「東京物語」が4位に入っていました。彼が作り出し続けた「豆腐」は世界でも高く評価されています。

 次元は違いますが、私も皆様に美味しい豆腐をお届けできるよう、型と型破りのバランスを取って行きたいと思いました。

 

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2023.12.11

『ハドソン川の奇跡』 トム・ハンクス主演 クリント・イーストウッド監督作品

Th_714fwqyyo1l_ac_ul640_ql65_ 日の「失敗の科学」でも失敗に基づいた成功例として紹介されていた「ハドソン川の奇跡」。

 2009年に実際に起きた航空事故です。離陸直後、バードストライクによって両エンジンが機能停止し、機長の勇断によってニューヨークマンハッタンのハドソン川に不時着水した事故です。

 乗員全員が無事、かつ住民などに被害なしという「奇跡」を映画化したのがこの作品。

 この映画では、昨日の本の内容を踏まえて言うなら、機長の「成功」を「失敗」とし、「保身」のために「自己正当性」を主張しようとする、調査委員会や航空会社、保険会社との戦いの物語が展開します。

 そう、「奇跡」の再現もよくできていて感動的ですが、それ以上に事故後(成功・奇跡後)に機長が巻き込まれる戦いにおいて、最終的に「事実」「正義」が勝つという物語の方により重心が置かれています。

 なるほど、こういう裏のストーリーがあったのかと驚くとともに、どこまで人間は自分勝手であり、過去を書き換えてしまうものかということに落胆してしまいましたね。

 現代の科学の発展が、過去の事実の改変を推し進める場合もある反面、それを阻止する力も持っているわけで、結局はそれを利用する人間の良心が問われるのだなあと感じました。AIが日常的になっていくこれからの時代においては、まさに私たちの良心が改めて問われることでしょう。

 機長サリー役のトム・ハンクスが静かな演技で良い。クリント・イーストウッドの無駄のない演出にも好感が持てました。90分くらいに収めたのは正解でしたね。

Amazon ハドソン川の奇跡

 

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2023.12.10

『失敗の科学』 マシュー・サイド (ディスカヴァー・トゥエンティワン)

Th_815artqnsll_sl1500_ 日は某プロ野球選手に会いに出かけましたが、その旅程にいろいろ「失敗」がありました。

 しかし、まあ私としてはいつものことですが、その「失敗」のおかげで面白い展開が…。

 というわけで、私にとって「失敗」は「失敗」ではないことが多い。反省しないのは良くないのですが、失敗を恐れないどころか、歓迎するのは一つの特技かもしれません。

 この本でも、失敗は「してもいい」ではなく、「欠かせない」と書かれていますね。失敗は悪いことと教えるのは学校であり、そういう意味で学校教育自体が失敗とも言えます。まさに「クローズド・ループ」の「成功(実現)例」です(苦笑)。

 この本で特に印象に残ったのは、学校では良しとされる「集中」「努力」「自尊心」「知性」といったものが、失敗を招いたり、進歩を妨げたりするという話ですね。

 たしかに自分勝手な「自己肯定感」や「自己正当性」のために、批判・非難を避け、言い訳をし、他人のせいにし、失敗を認めない人というのは多い(私も少なからずそういう部分があると自覚しております)。

 この本では、教育界ではなく医学界がその悪しき典型とされています。逆に失敗が単純に非難の対象にならず、その経験が共有され、進歩が著しいのが航空界。

 まさに空から地上を見るがごとく、最初の失敗が起きた時に、冷静に第三者的に状況を俯瞰することが大切なのです。それが失敗の拡大を防ぎます。逆に異常な「集中」や「保身」や「ごまかし」が、失敗の上塗りを生んでいくのです。

 私の未来学的視点(逆因果説)から言うと、全ての「失敗」は、未来の「成功」を原因とする結果であるわけですが、それが正しい因果となるためには、その「失敗」が未来に投げかけるボールをしっかり受け取る必要があるのです。

Amazon 失敗の科学

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2023.12.09

冬木透 『夕日に立つウルトラマン』

 

 日の帰ってきたウルトラマンつながり。

 ウルトラマンシリーズは音楽も非常に優れており、日本男児の情操教育に大変寄与していると思います。

 特に冬木透さんの楽曲はすごい。クラシック、それもキリスト教音楽を専門とする作曲家が、フルオーケストラを使って「未来の大人」のために真剣に書いた曲たちは、今でも時代を超えて愛され続けています。

 冬木さん(蒔田さん)の音楽については、去年こちらに書きました。

 ウルトラ音楽術

 私はセブンの楽曲が全般的に好きなのですが、帰ってきたウルトラマンでも一部楽曲が引き継がれていましたね。また新たな曲にも名曲が多い。特にこの「夕日に立つウルトラマン」は、当時も今でも元気と勇気をもらえる佳曲ですね。

 戦争音楽としての行進曲は、こちらにも書いたように、戦争の代替としてのスポーツ音楽として発展し、また子供たちにとっての戦争代替である昭和ヒーローものに受け継がれていきました。

 今はヒーローものやアニソンはロックを基調としたものに変わっていますし、スポーツ番組もタイアップ曲がほとんどになってしまいましたが。

 行進する機会自体減っていますし、まあ、これからも残るのは甲子園くらいじゃないですかね。

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2023.12.08

帰ってきたウルトラマン 『第12話 怪獣シュガロンの復讐』

Th_img_4090 々に観ました。子供の時にはあまり印象に残らなかったのですが、なかなかの名作ですね。

 ウルトラセブンからの流れもあり、帰ってきたウルトラマンもかなり深く、単純な善悪二元論では片付けられない作品が並んでいます。

 これもそうで、車社会に対する一つの警告のような作品です。脚本は上原正三さん。あらすじはこちらをどうぞ。

 ゲストの美少女静香役は久万里由香さん。真理アンヌさん妹さんだそうです!すごい美少女姉妹。てか、三姉妹なんですね。真ん中のお姉さんもモデルなのだとか。お父さんがインド人です。

 劇中では画家の娘。そのお父さんは亡くなっており、遺された絵も焼けてしまう。そして、静香も死んでしまうというなんともやりきれない回。怪獣シュガロンは牛山画伯の魂の化身だったのだろうか…。

Th_img_4089_20231209170501 最後の二つ並んだ墓標のシーン、バックに富士山が見えます。見慣れた鳴沢村の富士山ですね。雪のデザインからして、三湖台あたりで撮影されたものと思われます。

 昭和の40年代、このあたり富士北麓も一気に開発が進みました。映像の富士山にもいくつかゴルフ場が見えますね。高速道路も開通し、観光地、別荘地もどんどん拡大してゆきます。そこに私は住んでいるのでした。シュガロンが怒らないといいですね。

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2023.12.07

『飄々と堂々と 田上明自伝』 田上明 (竹書房)

Th_81d7x7ecrrl_sl1500_ ロレス本は結構読んでいる方ですが、田上さんが自伝を出すとは正直思いませんでした。

 たしかに最近のトークショーでの田上さんのおトボケ発言はめちゃ面白く味がありましたから、こうして実際に本になって笑いながら、しかしなんともしみじみとしながら読めるようになって嬉しい…。

 いや、これ編集者が頑張ったと思いますよ。元々過去のことは忘れてしまうタチですし、面倒くさがり屋なところもありますから、取材は大変だったことでしょう。そして、文体、文章が良い!田上さんがボソボソとちょっと照れくさそうに喋っているのを聞くような心地よさ。

 あとファクトとしてのデータ的な部分を小佐野景浩さんがうまくフォローしており、そこに加えて今はYouTubeで実際の試合映像を観ることができますからね、いろいろと確かめながら読むことができました。

 相撲時代のこともかなり詳しく書かれており、ある意味現代的コンプラでは許されざることもたくさんありました。もちろん全日本プロレス時代は、それはそれで今のプロレス界ではあり得ないことが普通に起きている。

 そして、頼まれたら断れない人の良さ。負債を全て背負う男気。基本人の悪口は言わない。まさに飄々と堂々とですね。

 あっそうそう、このノリ、江戸の滑稽本に近いな。人情本かな。こういうスケールの男、今いるのでしょうか。

 その裏にある奥様のご苦労も目に浮かびますね。男を影で支える賢くたくましい女、今いるのでしょうか。

 今や良きおじいちゃんになった風情ですが(いや、まだ若いのに)、飄々と堂々と長生きしてほしいですね。馬場さんや鶴田さん、三沢さんの分も。

Amazon 飄々と堂々と 田上明自伝

 

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2023.12.06

グレン・グールドの『バッハ フーガの技法』

Th_-20231207-152116 日で地元の文学講座は最終回でした。十返舎一九の「甲州道中記」を四谷新宿から大月まで読破しました。

 ずっと下ネタばっかりで、実に楽しかった(笑)。いい時代ですよ。今だったらぜったいコンプライアンスが許さない。差別やセクハラ満載ですが、それが実におおらかに展開されており、やられる方も黙っていない(笑)。

 それに比べて現代日本はなんと縮こまった窮屈な世の中になってしまったことか。どちらも行き過ぎはいけませんよね。

 で、今日は思いつきで、この明るく気さくで洒落た市民社会を形成していた時代、地球の向こう側ではどんな文化が栄えたかということを体験してもらいました。

 十返舎一九の時代はちょうどバロック時代ですからね。今日の本文にも三弦(しゃみせん)が出てきましたが、日本でも音楽が市民の嗜みになってくる時代です。

 ということで、聴講者のお一人にバロック・チェロを弾いていただき、私はヴィオロンチェロ・ダ・スパッラを弾きました。江戸の滑稽本と、あまりに違う雰囲気でしたよ(笑)。

 こういう共時的に俯瞰する歴史学習って絶対面白いと思うのですがね。学校ではなかなかやりません。日本史は日本史、世界史は世界史。

 考えてみれば、昨日の「首」の時代にも、西洋音楽が入ってきていたんですよね。のちに鎖国になり、また政治の中心が東に移って、その影響はほとんどなくなりました。

 そして独自の発達を遂げる日本音楽。しかし明治維新、文明開化でまた一気に西洋音楽が流入してくる。両者の相克と融合の時代はいまだ続いています。

 で、今日は何を書こうかと思ったかというと、一昨日も紹介したバッハの「フーガの技法」を邦楽器でやってみたいということです。あの曲には楽器指定がありませんからね。

 一部はもう誰かやってるに違いありませんが、残念ながら全曲録音はないので、どなたかやってくれませんかね。案外合うと思うのですよ。

 というわけで、最後に、ある意味西洋音楽の楽器を使いながら、超変態的な演奏を実現してまったグレン・グールドのフーガの技法をお聴きください。

 最後の未完フーガを未完のまま突如終わらせているところがいいですね。最近は無理やり補完してしまう演奏が多いので。代わりに偽作の「BACHの名による前奏曲とフーガ」で締めているのもユニークです。

 それにしても、パイプオルガンでこの個性的なぶつ切りアーティキュレーションをやってしまうグールドって、やっぱり天才というか変態ですね。そして、それが非常に新鮮でカッコいいと来たもんだ。

 

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2023.12.05

『首』 北野武 脚本・監督・編集作品

Th_img_4079_20231206081501 …観てきました。面白かった〜。

 イオンシネマ、55歳以上は1100円なので助かります。年取ってよかった(笑)。来年には60歳以上の「シニア」サービスも受けられるぜ!w

 たしかに「首」がテーマですし、首がやたら飛んでました。最初の方のグロシーンは(観客全員)目を覆う感じでしたが、すぐに慣れてしまって滑稽にさえ見えてくるから、まあ人間というのは恐ろしいですね。戦争の現場なんか、こんなふうにいろいろ麻痺してくるのでしょう。

 しかし、たしかにこういう残虐さ、暴力、狂気がグルっと回って滑稽さや愛おしさになってしまうということは、よくありますね。特に日本文化においては。

 シナリオもよくできていました。もちろん歴史学的には全くあり得ないところもありますし、光秀ファンのワタクシとしても許せない部分が多々ありましたが、あくまでもこれはエンターテインメント。

 それもほとんど「お笑い」に近いエンタメですから、細かいことを言うのは野暮というものです。

 というか、現実の戦国時代は少なからずこんな感じだったのでは、とも思いましたね。

 たとえば、私も親しんでいる茶の湯や能は、いわゆる侘び寂びではなく、かなり「狂ってやがる」のではないかと。特に、この映画における「能」の効果的な使われ方のおかげで、なんとなく感じていた能のモノ性をはっきり確認することができました。お家元もかなり気合いの入った舞と謡でしたね。

 欲も暴力も、極まれば美となる。その美学の衝突こそが、戦国時代だったのかも。

 そうした日本的な止揚文化を、ずっと表現し続けている北野武監督。そして、そんな自分を照れながらも大好きなたけし。

 そう、彼の中で既にグルっと回っているんですよね。すごい人です。彼に出口王仁三郎を描いてもらいたいなあ。明智光秀からの流れで。

 

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2023.12.04

バッハ『フーガの技法』を見る

 

 幹線の中で思わず全部見てしまった動画。そう音楽を「見る」という面白さ。

 それも最も幾何学的であるとも言えるバッハのフーガの技法。さらにその名演奏(もちろん生楽器)。

 この演奏、昨年紹介していました。非常に画期的な、ある意味未来的な演奏です。

 バッハ 『フーガの技法』 (オランダ・バッハ協会)

 演奏映像だけでも十分に「見る」楽しみがあったのですが、こうして音楽自体を映像化していただけるとは。

 打ち込み音楽を映像化するのは簡単ですが、こうしたライヴな生演奏を映像化するのは、いくらAIを使ってもめちゃくちゃ手間がかかると思うのですが。

 そのプロレスについては、こちらに詳しく書かれています。すさまじい手作業だったのです。

 この動画から確認できることは、音楽(すなわち時間)は未来からやってくること、過去は残響に過ぎないこと、つまり「今」という点には過去の余韻と未来への予兆が含まれているということです。

 「今ここ」問題は、現代の科学や哲学、宗教、そして私自身の大きな課題なのですが、この動画を全て見て、ある重要なヒントを得ることができました。

 そして、音楽は天使でもあり悪魔でもあること。晩年のバッハが行き着いたのは、宇宙の、そしてその雛型たる私たち自身の、そうした二面性であり、しかしそれらは二項対立するものではなく、昇華されてプロポーションを生むものであるということだったのでは。

 また、抽象的な「音符」の世界と、具体的な「演奏」の世界も同様に高次で融合されるということ。

 この動画の作者は様々な時代の音楽を可視化してくれています。すごいですね。ぜひいろいろ見てみてください。

 YouTubeチャンネル smalin

 

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2023.12.03

香椎宮にて

Th_img_4045 日は福岡千早にてセミナーでした。

 本当に福岡の皆さんは感度が高く積極的、そして明るく温かい。実に気持ちよくしゃべらせていただいたものですから、5時間でも時間が足りませんでした(笑)。皆さんにとってもあっという間の5時間だったとのこと。

 さて、セミナーが始まる前に、せっかくですので千早駅のお隣にある香椎宮に行って参りました。

 ご存知のとおり、香椎宮は仲哀天皇とその皇后神功皇后を祀る神社。

 最初は特に神功皇后にフォーカスして参拝しようかと思っていたのですが(女性性と男性性の視点)、ふと本殿の裏に回ると、そこには全く想定外の「モノ」があり、そこから強烈なメッセージを受け取ることとなりました。

 そのモノとは、高松宮殿下と喜久子妃殿下お手植えの二本の御神木です。

 昭和51年6月とありましたので、香椎宮の宮司は木下祝夫でしょうか。木下祝夫は戦前から古事記の研究で有名だった宮司さん。1929年、ドイツ・ベルリンから帰国してすぐ、高松宮さまから研究出版費として有栖川宮奨学金を賜っています。

Th_img_4058 すなわち、ワタクシ的には、香椎宮は有栖川宮さまを通じて出口王仁三郎と、そして高松宮さまを通じて仲小路彰とつながるのです。

 これは全く想定していなかったことであり、偶然高松宮さまと喜久子さまのお手植えを発見して気づいたことでした。

 そして、その二本の夫婦木に手を触れましたところ、大変有り難いメッセージをいただくことができたわけです。

 さすが勅祭社。さらには貞明皇后さま、秩父宮さまゆかりのモノもあり、そこでも王仁三郎や安藤輝三とつながりまして、これまでの自らの不思議な人生をも振り返る機会となりました。

 不思議なお導きでありました。感謝。そして、もちろん「なんでもします。仕事回してください」とお祈りいたしました。

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2023.12.02

『MONDAYS このタイムループ、上司に気づかせないと終わらない』 竹林亮 監督作品

Th_img_4037 日は福岡天神にて5つの耀わんのミックス水をお配りするというお仕事。謎すぎますよね(笑)。

 会場に到着すると、そこには全国からいらした方々が行列をなしておりました。今回一緒にブースを担当する一華五葉さんのファンの方々が、整理券を求めて早朝から並んでいるのです。

 一華さん人気に耀わん人気が加わって大変なことになっておりました。私はいつの間にか耀わん専属カメラマンになり、ひたすら皆さんのスマホをお借りしてパシャパシャし続けてることに。

 用意した紙コップ400個と、私の書いた使用説明書(?)400枚が、7時間でびったりなくなりました。福岡熱い!

Th_ogp_20231204134201 夜は福岡の友人たちにお寿司とお酒をご馳走になり、ホテルへ帰還。映画が見放題だったので、何気なくこの映画を観はじめたら、これが実に面白かった!

 ここのところ、ゴジラとか翔んで埼玉とか、ド派手な日本映画を観ていましたので、なんかホコっとしました。こういう小劇場的な作品もまた、邦画の醍醐味ですね。

 低予算でも、しっかりした脚本と演出と演技があれば、心に残る作品を作ることができる。劇場でもテレビでももうやらないかもしれないけれど、最近は動画サイトで配信され続けるので、こういう隠れた小名作を探す楽しみがあっていいですね。

 カメラを止めるな!以来のハイコストパフォーマンス映画でした。作る側も作りがいがあるというものです。実にいい時代とも言えますよね。

 タイムループものは古今東西いろいろあって、傑作が多いのも事実です(この作品の中でもいくつか作品名が出てきます)。おそらく、この規格化され、ルーティンワークに満ちた現代社会と、そして変化を望まない現代人の心理が反映しているのでしょう。

 山梨が誇るおっさん(笑)、マキタスポーツさんがいい味出しまくってまして、最後はホロッとさせられてしまいました。哀愁が可愛い。

 ぜひ皆さんもご覧ください。舞台でも観てみたい脚本です。

 

続きを読む "『MONDAYS このタイムループ、上司に気づかせないと終わらない』 竹林亮 監督作品"

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2023.12.01

福岡のパワーの源は…

 日より福岡ツアーです。

 昼過ぎに新幹線で博多に着。知人二人と今後のイベントについてミーティング。

 今日は天神にて夜のプチセミナーです。40人近い方で満席。ありがたや。東京と岡山から友人がゲストとして駆けつけてくださりまして、大いに盛り上がりました。

Th_-20231203-110157 打ち上げ兼懇親会も天神の居酒屋にて。一華五葉さん御一行様も合流して、なんと出口王仁三郎の耀わんが5つ揃うという…最後はリッツ・カールトン福岡の最上階ラウンジでゴージャスな夜景を楽しみました。

 という感じで一日目から全開ですね。

 それにしても福岡の皆さんの食いつきの良さは尋常ではありません。実際この1年で一番呼んでいただいているのは福岡県なのでした。まさか自分も富士山と福岡を往復するようになるとは思っておりませんでした。

 で、今日もセミナーでも導入でちょっと話したのですが、私、高校時代から「まじで結婚しようと思っていた女性タレント(笑)」はみんな福岡出身(あるいは育ち)なんですよね!

Th_img_3986 富田靖子、松田聖子、椎名林檎、浜崎あゆみ…最近では橋本環奈…ってハシカンと結婚しようと思ってるのかよ!w

 地元の人たちに芸能人が多い理由を聞くと、まずはやはり明るく外向的であるということ、そしていろいろな文化を受け入れ認めるところ、目立ちたがりなところ、東京や大阪との適度な距離感(憧れと覚悟)あたりが挙がりました。なるほど。

 たしかに博多や天神なども、街や人全体の雰囲気が明るく自由な印象です。美味しいものもたくさんありますしね。

 今でもそのような政策が推進されておりますが、やはり歴史的に半島や大陸に近かったことも大きな要因でしょうし、実際そのようなDNAも流れていることでしょう。

Th_img_3991 今日お会いした方々の中にも、東京方面から移住された方が多くいらっしゃいました。たしかに東京よりも住みよいかもしれない。

 あと、空港が近いというのもいいですね。これだけの大都市でこんなに近くに国際空港があるところはありません。

 さて明日はおそらく数百人対象のお仕事です。楽しみたいと思います。

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