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2023.11.28

不動明王の愛の荒魂

Th_-20231129-115119 日は、滋賀県長浜にある真言宗豊山派舎那院さんの、室町時代に建てられた由緒ある護摩堂にて、護摩焚きに参加させていただきました。

 のっけから想定外の事件発生、なんとか法要が始まったかと思うと、これまたあり得ないアクシデントが重なり、ある意味とんでもない緊張感の中での護摩焚きとなりました。

 今回は特別に不動明王さまの前に、我が家の耀わんを奉納させていただきました。きっと不動明王さまも王仁三郎もお喜びだったのでしょう。神仏が喜びを荒魂で表現することはままあること。

 毎月参加されているベテランの方々も「こんなことは初めて」とおっしゃるような、レアな不動息災護摩法要となりました。

 もちろん御住職の命懸けの厳修の表現でもありましたが、その後の直会での御住職の「和魂(ニコニコ)」のための仏仕組みだったと思えば、本当に有り難い体験でありました。

 舎那院さんには重要文化財の愛染明王さまもいらっしゃいますが、そちらも愛を忿怒にて表現しております。そう、愛は荒魂と和魂のバランスそのものなのです。

 直会でもお話しましたが、今の世の中はそうした愛の荒魂までも、ハラスメントと称して排する傾向がありますよね。教育現場においてその傾向は一層甚だしい。憂うべきことです。

 不動明王さまが持っている「剣」こそ、愛の荒魂の象徴です。禅宗の座禅の際に肩を叩く「警策」もそれです。私たちの煩悩を叩き切る剣。

 神道においても、仏教においても、いやこの世界全てにおいて、荒魂と和魂のバランスが大切なのです。自然界を見れば分かりますでしょう。

 富士山も噴火という荒魂があってこその、あの秀麗な美しい姿であり、また多くの恵みなのです。

 そんな大切なことを確認させていただいた、素晴らしい法要でありました。感謝です。

 

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