不動明王の愛の荒魂
今日は、滋賀県長浜にある真言宗豊山派舎那院さんの、室町時代に建てられた由緒ある護摩堂にて、護摩焚きに参加させていただきました。
のっけから想定外の事件発生、なんとか法要が始まったかと思うと、これまたあり得ないアクシデントが重なり、ある意味とんでもない緊張感の中での護摩焚きとなりました。
今回は特別に不動明王さまの前に、我が家の耀わんを奉納させていただきました。きっと不動明王さまも王仁三郎もお喜びだったのでしょう。神仏が喜びを荒魂で表現することはままあること。
毎月参加されているベテランの方々も「こんなことは初めて」とおっしゃるような、レアな不動息災護摩法要となりました。
もちろん御住職の命懸けの厳修の表現でもありましたが、その後の直会での御住職の「和魂(ニコニコ)」のための仏仕組みだったと思えば、本当に有り難い体験でありました。
舎那院さんには重要文化財の愛染明王さまもいらっしゃいますが、そちらも愛を忿怒にて表現しております。そう、愛は荒魂と和魂のバランスそのものなのです。
直会でもお話しましたが、今の世の中はそうした愛の荒魂までも、ハラスメントと称して排する傾向がありますよね。教育現場においてその傾向は一層甚だしい。憂うべきことです。
不動明王さまが持っている「剣」こそ、愛の荒魂の象徴です。禅宗の座禅の際に肩を叩く「警策」もそれです。私たちの煩悩を叩き切る剣。
神道においても、仏教においても、いやこの世界全てにおいて、荒魂と和魂のバランスが大切なのです。自然界を見れば分かりますでしょう。
富士山も噴火という荒魂があってこその、あの秀麗な美しい姿であり、また多くの恵みなのです。
そんな大切なことを確認させていただいた、素晴らしい法要でありました。感謝です。
| 固定リンク
「心と体」カテゴリの記事
- 【戸塚宏】令和の今、体罰を語る(2024.08.20)
- 全日本プロレス祭 アリーナ立川立飛大会(2024.08.17)
- 模擬原爆パンプキン(2024.08.09)
- オリンピックは◯◯の◯◯である!?(2024.08.07)
- 柔道混合団体銀メダル(2024.08.03)
「文化・芸術」カテゴリの記事
- いかりや長介と立川談志の対話(2024.08.19)
- 九州人による爆笑九州談義(筑紫哲也、タモリ、武田鉄矢)(2024.08.18)
- 全日本プロレス祭 アリーナ立川立飛大会(2024.08.17)
- 『もしも徳川家康が総理大臣になったら』 武内英樹 監督作品(2024.08.16)
- ラモー 『優雅なインドの国々より未開人の踊り』(2024.08.12)
「旅行・地域」カテゴリの記事
- 九州人による爆笑九州談義(筑紫哲也、タモリ、武田鉄矢)(2024.08.18)
- 『もしも徳川家康が総理大臣になったら』 武内英樹 監督作品(2024.08.16)
- ラモー 『優雅なインドの国々より未開人の踊り』(2024.08.12)
- 『大鹿村騒動記』 阪本順治 監督作品(2024.08.11)
- 富士山と八ヶ岳のケンカ(2024.08.10)
「歴史・宗教」カテゴリの記事
- 九州人による爆笑九州談義(筑紫哲也、タモリ、武田鉄矢)(2024.08.18)
- 『もしも徳川家康が総理大臣になったら』 武内英樹 監督作品(2024.08.16)
- 【厳秘】大戦終末に関する帝国政府声明の骨子(その3)(2024.08.15)
- 【厳秘】大戦終末に関する帝国政府声明の骨子(その2)(2024.08.14)
- 【厳秘】大戦終末に関する帝国政府声明の骨子(その1)(2024.08.13)
コメント