日本酒だけで生きることは可能なのか?!
私の日本酒好きは有名です。おかげさまで、お土産に各地の銘酒をいただくことが多く、消費しきれないほどです。ここ数年は自分で日本酒を買ったことがありません。感謝。
皆様にもお伝えしていますが、私の憧れの人物はかの日本画の巨匠横山大観です。彼は後半生、ほとんど日本酒だけで生きていたと言われます。
食べるのは朝の白米ほんの少しと、あとは納豆や佃煮、きんぴらごぼうだけだったと言います。つまり主食がお酒で、あとはつまみ。
それでいて、後半生まさにパワーアップしてあの名作(富士山など)を作り続けました。たまの病気の時も日本酒だけは欠かさなかったとのこと。
私は車を運転することがありますので、普段はさすがに朝からずっと飲むことは難しいのですが、たとえば地方に講演に行く時は、朝から電車で飲み、そして会場につくと皆さんがもう既に「燃料」と称して日本酒を用意してくれていることが多く、つまり話しながら「水」の如くお酒をチビチビ飲むのです(笑)。
お酒ならなんでも良いかというと、そうではなく、私はとにかく日本酒専門です。ほかのお酒だと酔っ払ったり、気分が悪くなりますが、(良い)日本酒では全然酔わないどころか、ダウンロード速度が上がるのです(横山大観もそうだったのかも)。
飲酒運転ならぬ飲酒講演しているわけですね。たぶん法律では禁止されていないでしょう。お客様もよくご存知なので、4〜5時間にわたる講演の数回の休み時間には勝手に酒坏を持ってきてくれます。
というわけで、多分私はお酒はまあまあ強い方だと思います。上の動画で山本先生のおっしゃる遺伝的にアルコールの分解効率が違うこともわかるのですが、ただ体感的には、良い水、良い米、良い酵母で醸されたお酒は、腸内細菌の種類を変え、そして彼らに良きエネルギーを送るようです。
横山大観が91歳まで生きて名作を作り続けたということは、上記の食事(?)で栄養が十分だったからで、これは現代の栄養学の観点からするとあり得ないことです。しかし、実際は実際の通りだった。
つまり、多くの草食動物が草しか食べていないのにあれだけ立派な肉や脂肪や骨や何やらになるのと同じく、私たちも腸内細菌、あるいは皮膚上の常在菌の「おかげさま」に依存して生きることができるということでしょう。
全て自分で完結しようとすれば、たしかに1日3食30品目とか食べなければならない。しかし、それは閉じた宇宙としての話です。私たちはもっと開かれているべきでしょう。
てな、もっとらしきことを言って、私の(良い)日本酒好きを肯定しているのでありました(笑)。
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