ナルディーニ 『二つのヴァイオリンの為の作品集』
ヴィオロンチェロ・ダ・スパッラをお預かりするようになって、初めて本格的に通奏低音パートを弾く喜びを味わっております。
今日は少し時間がありましたので、こちらの通奏低音パートを演奏してみました。
ナルディーニはあまり知られていない作曲家ですが、特にヴァイオリン演奏については重要な役割を果たした人物です。無伴奏のカプリッチョもたくさん書いており、それがのちのパガニーニのカプリッチョに影響を与えました。
というか、まずはヴァイオリニストとしてとても優秀であったようで、かのモーツァルトのお父さんは彼の演奏を次のように評しています。
彼の音色の美しさ、純粋さ、均一さ、そして彼のカンタービレが持つ味を超えるものはない。しかし彼は難技巧を駆使しているわけではないのだ。
どんな演奏だったのか、聴いてみたいですよね。自身も優秀なヴァイオリニストだったレオポルトがこう言うのですから。
さて、作曲家としてのナルディーニは、バロックから前古典、そして古典への架け橋のような存在で、通奏低音付きの楽曲から古典派的な弦楽四重奏まで作曲し、数は多くはありませんが、非常に美しい佳曲を残してくれています。
このバロック式トリオ・ソナタも、本当にメロディアスであり、のちのロマンティックな旋律音楽を予感させますね。
かなりピンポイントですが、第1曲の後半の冒頭のコード進行は、シンプルながら非常にモダンで(ポップスでも使われている)、私は驚いてしまいました。ああ、この時代にもやってるんだ!という発見(ちなみにここです)。
ここの低音の半音階進行が弾いていると気持ち良いのでした(変態的かな?)。
楽譜はこちら。
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