小嶋勇鶴〜小唄と端唄の違い「小唄 水の出花」「端唄 奴さん」
昨日の三人娘の歌唱の基礎は、端唄、小唄でしょう。そこにジャズやラテン、シャンソンなどが重なって昭和の歌謡曲は完成していきます。
学生時代、本格的に山田流箏曲をやっておりましたので、長唄や端唄や小唄、新内節などもよく聴いて勉強しておりました。
卒業後はしばらく純邦楽から離れておりましたが、期せずして次女が芸大の邦楽科で能を勉強するようになり、また家内の歌う演歌・民謡の影響もあって、また興味を持つようになっております。
端唄や小唄は、一般にはあまりなじみのないジャンルでありますが、現代日本のポップスやロックには、その静かな影響がしっかり刻まれていると感じています。
わかりやすいところで言うと、椎名林檎さんの歌唱や発声には、明らかに江戸時代の唄物の影響がありますね。彼女の世界観自体がそのあたりですし。
特に女の色気の表現としては、やはり爪弾き・囁きの小唄が最高のものでしょうね。
面白いのは、それを若い男性がしっかりやっているところです。小嶋勇鶴さん。春日流で勉強された方です。そういえば、次女の住まいのすぐ隣の隣の隣に春日会の本部がありましたっけ。
最近は、女性よりも女性らしいパフォーマンスをする男性が増えてきましたね。いいことだと思いますよ。
上の動画では案外知られていない小唄と端唄の違いを、わかりやすく端的に説明してくれています。ありがたや。
端唄小唄の中でも最も有名な「梅は咲いたか」を聴いてみましょう。
彼は今、自ら小嶋流を創始して関西を中心に活動しているようですが、なかなかの唄い手さんですね。東西の方言アクセントによって旋律が変わるという話は、まさに私の卒論のテーマでした(マニアックでしょう!)。
せっかくですから春日とよさんの名演もぜひ聴いてみてください。
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