関東大震災から100年
更新が遅くなりました。この日は関東大震災から100年の日でしたね。
私の職場がある富士吉田市では500戸以上の家屋が全半壊しました。おそらく震度6強レベルだったのではないでしょうか。
これから起きる首都直下型地震や南海トラフ巨大地震においても、同じくらいの揺れが想定されます。
大正時代に比べれば、家屋の耐震性能は格段に上がっていますが、逆に怖いのは各種インフラの崩壊によるパニックです。
現代人の我々は、あまりに便利な生活に慣れきってしまっていますので、そういった面での免疫力、耐性はかなり低下しています。
また、時代を超えて脅威になるのは、情報の混乱とデマです。これは、逆に情報インフラが高度に発達しすぎたために発生する人災でしょう。
コロナに関する初期の、いやその後も含めてのデマによる不安と国民の分断は記憶に新しいところです。
また、原発処理水の海洋放出に関する中国の情報操作を見ても、この問題は時代とともにより深刻になってことが予想されますね。
関東大震災の時のことで言えば、やはり全国各地で起きた朝鮮人・中国人虐殺事件でしょう。
富士吉田や私の住む鳴沢村でも、震災の数日後、東京方面から不逞鮮人が攻めてくるというデマが拡がり、自警団が組織された記録が残っています。
そういえば、森達也監督の「福田村事件」が今日から公開ですね。
それから思い出されるのは、震災のドサクサに紛れて大杉栄らが惨殺された甘粕事件ですね。不思議なご縁で、私の実家のすぐ近くの墓地に彼らは葬られています。
非常事態における人間の愚かさについて考えさせられる事件ですね。そして、それは決して他人事ではない。自分にもそういう可能性があることを忘れてはいけません。
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