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2023.09.11

シュシャヌ・シラノシアン(Vn) 『タルティーニのラルゴ・アンダンテ』

 ィオロンチェロ・ダ・スパッラの可能性を探っております。

 製作者の高倉匠さんも紹介くださったとおり、この「チェロ」はメロディー楽器として、非常に優れています。

 人間の声に近い中音域、鳥のさえずりさえも表現可能な高音域、そして腹に響く低音まで、ワタクシ流に言うなら、まるで美空ひばりのような「歌声」の楽器なのです。

 というわけで、私もなかば興奮気味にいろいろな曲を弾いているのですが、その一つがこの曲。

 そう、スパッラはヴァイオリンの曲は全て演奏できるのです。特に私はヴァイオリンと同じように構えて演奏しておりますし、もちろん運指もヴァイオリン式ですので、なんの苦労もありません。

 つまり、全てのヴァイオリン奏者にとって、非常に魅力的な楽器が登場(復活)したということです。

 一つ難点を言うなら、調弦の際に一番遠いD線のペグまで左手が届かないのですね。なんとかしたいところです。体の大きな(手の長い)欧米人なら届くかもしれません。

 もしこの楽器を私用に作ってもらうとしたら、少しサイズを小さくする必要があるかもしれません。あるいはペグボックスの改良が必要かも(ヴァイオリンで使っているギア式のペクも有用でしょう)。

Th_71rxgsdjwvl_ac_sl1450_ ところで、この曲のこの演奏、本当に見事ですね。ヴァイオリンはフランス人の女性、シュシャヌ・シラノシアンさんです(難しい名前だ)。

 彼女はモダン・ヴァイオリンも相当うまいのですが、バロック楽器の演奏も素晴らしいですね。

 装飾(即興)はやり過ぎに感じるかもしれませんが、ヴァイオリンって元々こういうタイプの軽業的楽器なんですよ。特にイタリアでは。

 そして、ちょっと嬉しかったのては、こういう前半後半繰り返しのある曲の場合、一般的にはそれぞれの後半で派手な装飾をつけるのですが、こうして「地味・派手・派手・地味」と並べるべきだというのが、実はずいぶん前からの私の主張でした。それをこうしてやってくれましたことに感謝です。

 ちょっとこの装飾をパクらさせてもらいまして、スパッラで弾いてみようと思っております。楽しみ。

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