美空ひばり 『端唄草紙』
今日は仲間たちとモーツァルトのフルート四重奏曲を中心にアンサンブルを楽しみました。
合わせれば合わせるほど、少年モーツァルトの天才ぶりを痛感します。間違いなく、すでに完成形として存在している作品をダウンロードしているなという感じです。
さて、家に帰りましては、昨日に続き日本の伝統音楽を鑑賞。
変に思われるかもしれませんが、モーツァルトは江戸時代後期の作曲家です(!)。
その頃、日本にも無名の天才たちがたくさんいました。上方で一般化しつつあった三味線音楽が江戸にも流入し、端唄文化が醸成されていく時代ですね。
西洋音楽と比較して、楽譜のない日本の音楽を下に見るのは大間違い。実は、私も若い時はそんな大間違いを犯していましたが、今はどちらかというと西洋音楽を下に見るという間違いを犯すまでになりました(笑)。
昭和の日本の大衆音楽が、西洋音楽のみならず世界中の音楽を吸収消化していったのは事実でして、その反対はあんまりないことからしても、まあ上下とは言わずとも、スケールの大小はありそうですよね。
そんなわけで、ここのところ、日本の歌謡曲やら小唄やらを紹介しているわけです。
特に美空ひばりさんのすごさは、世界中の音楽を歌いつつ、当然のように日本の伝統音楽をも完璧にこなしたことです。今日はひばりさんの「端唄」を聴いていただきましょう。
この頃、同時にジャズのアルバムなんかも録音しているわけで、そっちはそっちで完璧なんですよね。アメリカのジャズシンガーたちがいかに天才的でも、さすがに端唄を完璧に歌うのは不可能でしょう。
とんでもない天才です。モーツァルトもびっくりでしょう。
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