C.F.アーベル 『無伴奏ヴィオラ・ダ・ガンバの為の27の小品』
今日も、ヴィオロンチェロ・ダ・スパッラの可能性を探りました。
音域的にヴィオラ・ダ・ガンバの楽曲も基本的に演奏できるのもいいところ。ということで、今日はガンバ・ソロの為の曲を弾いてみました。
カール・フリードリヒ・アーベルのお父さんは大バッハのお友達のガンバ奏者。息子もガンバ弾きで、かつバッハの息子たちと交流がありました。
特に末っ子クリスチャン・バッハとはイングランドでコンサートを企画するなど親交が深かった。二人のおかげで、ハイドンは有名になり、またモーツァルトも二人やハイドンから大きな影響を受けました。
アーベルは時代遅れになりつつあったヴィオラ・ダ・ガンバの為の重要な楽曲を多く残してくれました。まさにガンバ最後の輝きといった感じ。
で、この無伴奏楽曲も非常に魅力的な作品なのですが、楽譜がまさにヴィオロンチェロ・ダ・スパッラ向きなんですよね。
というのは、基本的に1オクターヴ上のト音記号表記なのです。つまり、(私のような)ヴァイオリン弾きがそのままスパッラで演奏できるわけです。
バッハもスパッラを好んでいたようですから、その息子たちもたぶん演奏したことでしょう。ですから、いちおうこの曲集はガンバ用とされながら、実はスパッラで演奏された可能性もあるのです。
というわけで、明日、鎌倉でトークイベントをやるのですが、そこで1曲弾いちゃおうかななどと考えております。練習する時間がないので、ほとんど初見ですが、それもまた面白いかも(笑)。
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