« 『猫は逃げた』 城定秀夫脚本・今泉力哉監督作品 | トップページ | アンリ・カサドシュ 『(J.C.バッハ風)ヴィオラ協奏曲ハ短調』 »

2023.08.15

『顕神の夢〜霊性の表現者 超越的なもののおとずれ』 足利市立美術館

Th_img_2864 本の神話的エロスの美術的表現が結集。

 足利市立美術館で開催されている「顕神の夢〜霊性の表現者 超越的なもののおとずれ」に行ってきました。

 鎌田東二さん監修ということで、入り口の正面にはいきなり出口王仁三郎の耀わんが鎮座。そして、出口なおのお筆先やら王仁三郎の書画が並びます。

 しかしそれはあくまでも(出口による)入口であって、その先にはさらにディープな「もの(何か)」の世界が広がっていました。

 岡本天明、金井南龍から円空、村山槐多、関根正二、横尾龍彦、黒須信雄、さらには宮沢賢治、草間彌生、岡本太郎、横尾忠則まで。

 霊界から直接ヴィジョンを受信した天才たちの、圧倒的な「現実との葛藤、格闘」の連続にすっかりやられてしまいました。

 現界と霊界、どちらがフィクションなのか。これからの時代はどちらが優勢になっていくのか。芸術とは何か。アートとは何か。

 会場の最初に提示された王仁三郎の言葉「芸術は宗教の母」。王仁三郎の言う「芸術」とは自然(モノ)と言い換えることができます。「宗教」は「コト」です。モノはコトの母なのです。

 そして、私たち人間は神々の「分霊(わけみたま)」として、神々のオーダー(みこと)を受けて「ミコトモチ」とならなければならない。それこそが「命(いのち・オーダー・みこと)」の本質であります。

 素晴らしい企画でした。終戦の日に来られて良かった。17日までです。お時間のある方はぜひ。このあとは、福岡久留米市美術館、愛媛久万美術館、愛知藤井達吉現代美術館を巡回します。

 足利市立美術館公式

|

« 『猫は逃げた』 城定秀夫脚本・今泉力哉監督作品 | トップページ | アンリ・カサドシュ 『(J.C.バッハ風)ヴィオラ協奏曲ハ短調』 »

文化・芸術」カテゴリの記事

歴史・宗教」カテゴリの記事

モノ・コト論」カテゴリの記事

コメント

コメントを書く



(ウェブ上には掲載しません)


コメントは記事投稿者が公開するまで表示されません。



« 『猫は逃げた』 城定秀夫脚本・今泉力哉監督作品 | トップページ | アンリ・カサドシュ 『(J.C.バッハ風)ヴィオラ協奏曲ハ短調』 »